21 / 63
第三章 モテ期到来?の章
第三話 ウザい男達の対処法
しおりを挟む
「ノワールよ! 俺の生涯のパートナーになってくれ‼」
私は呆れて、手で頭を押さえた。
私は無視して冒険者ギルドの依頼書に文章を書き込んだ。
そして完成した依頼書を受付嬢に渡して、新たなクエストとしてクエストボードに貼って貰った。
その内容はこうだった。
【冒険者ギルド所属・Aランクのノワールからの依頼。
以下の3つの条件の内、1つでもクリア出来た者に私は生涯を捧げて加入致しましょう。
ただし、以下の事を無視して私を誘うのは禁止とします。
1.ブラストルタイガーを仕留めて冒険者ギルドに持ち帰る。
2.スカイドラゴンの体内に眠る、50㎝クラスの魔石を持ってくる。
3.海中にあるといわれる、天聖玉の虹水晶を持ち帰る。
期限は、私がパートナーを見付けるまでに。】
ギルドにいた男達は依頼書の張り紙を見ると、我こそはと受付に駆け込んで行ってからギルドの外に出て行った。
これで…私に声を掛けて来る者も減るだろう。
私は暫く静かな時を過ごせると思っていたら、受付嬢が私の元に来た。
「あの…ノワール様、一応貼り出しましたけど…」
「ありがとうございます。」
「私は聞いた事が無い魔物ですが、本当に要るんですか?」
私が2度目の人生の時に、この3つは持っていた。
今はどうなのかは知らないけど…
少なくとも絶滅したという文献は見てはいない。
「ブラストルタイガーって、何処にいる魔物ですか?」
「最南端のフレイザー大氷原の何処かにいますよ。 ちなみに、魔物では無く災害級の魔獣です。」
「はぁ…そうですか。 スカイドラゴンは名前だけは知っていますが、文献だけで誰も見た事が無いと思いますが、何処にいるのですか?」
「さぁ? 空の何処かにいると思います。」
私が魔女の時代だから…およそ、500年前くらいになるのかな?
あの時は、空にはたくさんのスカイドラゴンが存在した。
まぁ、50㎝クラスの魔石を持っている個体になると、相当大きな物になるんだけどね。
「うん…そうなのですね。 それで最後の天聖球の虹水晶というのは?」
「海のかなり深い場所に、クリスタルシーレイクという場所があり…そこの守護者がクリスタルを食して体内で精製して排出された物です。 別名、海神の守りという希少アイテムです。」
「体内で精製されて排出されたって…う〇こでは?」
「そうとも言いますねw」
受付嬢はブツブツと呟きながら沈んだ顔で受付に戻って行った。
これで、自由に依頼が出来るわね!
私はクエストボードを確認した。
すると、商人の護衛という依頼書を見付けて、受付で手続きをするのだった。
そしてこの依頼でノワールは、情熱的な告白をされる事になるのだが…⁉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方・ノースホイントに着いた馬鹿王子はというと…?
ガチガチになって震えていた。
それもその筈…ジコククーニ王国のある場所は、比較的穏やかな気候の国であり…
反対に最北端のノースホイントは、吐いた息すら氷付くという極寒の地である。
その為に何の準備もして来なかった馬鹿王子は、防具屋に駆け込んだ。
「なんだと⁉ 防寒着でこんなにも値段が高いのか⁉」
「兄さん、何処から来なすった? 現地で調達しようとするなんて、兄さんは抜けているな!」
この大陸の事を知っている者達は、事前に自国で毛皮を作って持って来るのだ。
アクードは財布の中身を確認した。
防寒着を購入するには、所持金の半分が吹っ飛ぶ。
だが、背に腹は代えられないと思って渋々購入するのだった。
「これで旅支度は完璧だ! だが、今日は辞めて明日出発しよう!」
いやいや、食料は?
替えの武器は?
足りない物がまだまだあるという事を馬鹿王子は気付いてなかった。
アクードは宿に入るのだが、観光シーズンから外れたこの時期は、宿代もべらぼうに高かった。
その為に、その所持金からさらに半分吹っ飛んだのだった。
途方に暮れるアクードは、翌日…冒険者ギルドに立ち寄ったのだった。
そして数日後…アクードはある者達との再会を果たすのだった。
私は呆れて、手で頭を押さえた。
私は無視して冒険者ギルドの依頼書に文章を書き込んだ。
そして完成した依頼書を受付嬢に渡して、新たなクエストとしてクエストボードに貼って貰った。
その内容はこうだった。
【冒険者ギルド所属・Aランクのノワールからの依頼。
以下の3つの条件の内、1つでもクリア出来た者に私は生涯を捧げて加入致しましょう。
ただし、以下の事を無視して私を誘うのは禁止とします。
1.ブラストルタイガーを仕留めて冒険者ギルドに持ち帰る。
2.スカイドラゴンの体内に眠る、50㎝クラスの魔石を持ってくる。
3.海中にあるといわれる、天聖玉の虹水晶を持ち帰る。
期限は、私がパートナーを見付けるまでに。】
ギルドにいた男達は依頼書の張り紙を見ると、我こそはと受付に駆け込んで行ってからギルドの外に出て行った。
これで…私に声を掛けて来る者も減るだろう。
私は暫く静かな時を過ごせると思っていたら、受付嬢が私の元に来た。
「あの…ノワール様、一応貼り出しましたけど…」
「ありがとうございます。」
「私は聞いた事が無い魔物ですが、本当に要るんですか?」
私が2度目の人生の時に、この3つは持っていた。
今はどうなのかは知らないけど…
少なくとも絶滅したという文献は見てはいない。
「ブラストルタイガーって、何処にいる魔物ですか?」
「最南端のフレイザー大氷原の何処かにいますよ。 ちなみに、魔物では無く災害級の魔獣です。」
「はぁ…そうですか。 スカイドラゴンは名前だけは知っていますが、文献だけで誰も見た事が無いと思いますが、何処にいるのですか?」
「さぁ? 空の何処かにいると思います。」
私が魔女の時代だから…およそ、500年前くらいになるのかな?
あの時は、空にはたくさんのスカイドラゴンが存在した。
まぁ、50㎝クラスの魔石を持っている個体になると、相当大きな物になるんだけどね。
「うん…そうなのですね。 それで最後の天聖球の虹水晶というのは?」
「海のかなり深い場所に、クリスタルシーレイクという場所があり…そこの守護者がクリスタルを食して体内で精製して排出された物です。 別名、海神の守りという希少アイテムです。」
「体内で精製されて排出されたって…う〇こでは?」
「そうとも言いますねw」
受付嬢はブツブツと呟きながら沈んだ顔で受付に戻って行った。
これで、自由に依頼が出来るわね!
私はクエストボードを確認した。
すると、商人の護衛という依頼書を見付けて、受付で手続きをするのだった。
そしてこの依頼でノワールは、情熱的な告白をされる事になるのだが…⁉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方・ノースホイントに着いた馬鹿王子はというと…?
ガチガチになって震えていた。
それもその筈…ジコククーニ王国のある場所は、比較的穏やかな気候の国であり…
反対に最北端のノースホイントは、吐いた息すら氷付くという極寒の地である。
その為に何の準備もして来なかった馬鹿王子は、防具屋に駆け込んだ。
「なんだと⁉ 防寒着でこんなにも値段が高いのか⁉」
「兄さん、何処から来なすった? 現地で調達しようとするなんて、兄さんは抜けているな!」
この大陸の事を知っている者達は、事前に自国で毛皮を作って持って来るのだ。
アクードは財布の中身を確認した。
防寒着を購入するには、所持金の半分が吹っ飛ぶ。
だが、背に腹は代えられないと思って渋々購入するのだった。
「これで旅支度は完璧だ! だが、今日は辞めて明日出発しよう!」
いやいや、食料は?
替えの武器は?
足りない物がまだまだあるという事を馬鹿王子は気付いてなかった。
アクードは宿に入るのだが、観光シーズンから外れたこの時期は、宿代もべらぼうに高かった。
その為に、その所持金からさらに半分吹っ飛んだのだった。
途方に暮れるアクードは、翌日…冒険者ギルドに立ち寄ったのだった。
そして数日後…アクードはある者達との再会を果たすのだった。
14
あなたにおすすめの小説
平民令嬢、異世界で追放されたけど、妖精契約で元貴族を見返します
タマ マコト
ファンタジー
平民令嬢セリア・アルノートは、聖女召喚の儀式に巻き込まれ異世界へと呼ばれる。
しかし魔力ゼロと判定された彼女は、元婚約者にも見捨てられ、理由も告げられぬまま夜の森へ追放された。
行き場を失った境界の森で、セリアは妖精ルゥシェと出会い、「生きたいか」という問いに答えた瞬間、対等な妖精契約を結ぶ。
人間に捨てられた少女は、妖精に選ばれたことで、世界の均衡を揺るがす存在となっていく。
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる