【完結】雷の夜に

緑野 蜜柑

文字の大きさ
上 下
5 / 25

1-5 *

しおりを挟む
「ん…っ」

ブカブカのスウェットを脱がし、下着姿の檜山に触れる。ウエスト周りの滑らかな肌を数回撫でて、胸の膨らみを手のひらで包んだ。

「心臓の音すごいけど…。雷のたびにこんななの?」

「今日は、怖いのか、村瀬とこんなコトしてる緊張なのかよくわかんない…」

そう当惑している檜山の表情が可愛くて、優しく頬にキスをする。

軽く背中を起こしてホックを外すと、露わになった柔らかい膨らみにキスをして、そのまま先端を口に含んだ。

「ん…っ、や…、ん…」

舌で転がすように吸い、もう片側も指で弄ぶ。柔らかかった先端が少しずつ充血し、檜山の吐息が上がる。

太腿を撫でるように持ち上げて、脚を開かせると、下着越しに中心部に触れた。

数回撫でると布地が湿り気を帯びてきて、濡れていることに安堵する。濡れた布と肌の間に手を滑り込ませ、直接そこを上下に指の腹で撫でた。

「そ、そこ、駄目。あんま触んないで…」

「いや…、触るに決まってるから」

「あ…っ、んん…っ、待って、声、出ちゃう」

「声、可愛いし、聞きたい」

俺との行為に檜山は少しずつ心を許しながら、それでも、まだ雷が鳴ると身体が強張っている。どうしたら、この恐怖を取り除けるんだろう。

「指、挿れていい…?」

「き、聞かないで…」

「黙って挿れたら、嫌かとおもって」

「む、村瀬なら、大丈夫…」

俺なら大丈夫って…
めちゃくちゃ嬉しいんだけど、大丈夫か俺…
こんな幸せで、最後まで理性持つんだろうか。

てか、檜山が言うと破壊力がすごい。

「じゃあ…、遠慮なく」

「ん…っ、あ…、う」

檜山の中に俺の指が埋まっていく。愛液を纏ったあたたかい感触が指全体を包む。檜山のこんな場所に触れているなんて夢みたいで、最奥までグッと深く指を押し付けた。

「ハァ…、ん…っ、村瀬…っ」

俺の首に腕を回した檜山がギュウッと抱きつく。抱き締め返しながら、ゆっくりと指を動かし始める。

「ん…っ、あ…、んん…ッ、ひぁ…!」

「ここ、好き…?」

「ち、ちが…っ、あぁ…ッ!」

「可愛い…」

檜山が声を上げた箇所に繰り返し指の腹を擦り付ける。反射的に逃げようとする檜山の身体を抱き寄せて、逃さないように追い詰める。

感じてわからなくなればいい。
雷の音も、恐怖も。

「ま、待…っ! ひ、あぁん…ッ!だ、だめ、それ…!待…って!」

「そんな声出してんのに、待つわけないから。ほら、我慢しなくていいよ」

「ひぁ…ッ!は、激しくしちゃ、だめ…っ、あぁっ、や、やだ、これ、変…ッ、ああぁあー…ッ!!」

俺の腕の中でビクつきながら、檜山は絶頂を迎えた。
しおりを挟む
【完結】とびきりの幸せを、君に (R18)



本作の脇役、村瀬の友人の神島の恋愛ストーリーはpixivで随時更新中です(R18)。
pixivリンク

感想 0

あなたにおすすめの小説

じれったい夜の残像

ペコかな
恋愛
キャリアウーマンの美咲は、日々の忙しさに追われながらも、 ふとした瞬間に孤独を感じることが増えていた。 そんな彼女の前に、昔の恋人であり今は経営者として成功している涼介が突然現れる。 再会した涼介は、冷たく離れていったかつての面影とは違い、成熟しながらも情熱的な姿勢で美咲に接する。 再燃する恋心と、互いに抱える過去の傷が交錯する中で、 美咲は「じれったい」感情に翻弄される。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

パパのお嫁さん

詩織
恋愛
幼い時に両親は離婚し、新しいお父さんは私の13歳上。 決して嫌いではないが、父として思えなくって。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

処理中です...