【完結】雷の夜に

緑野 蜜柑

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「ん…っ」

ブカブカのスウェットを脱がし、下着姿の檜山に触れる。ウエスト周りの滑らかな肌を数回撫でて、胸の膨らみを手のひらで包んだ。

「心臓の音すごいけど…。雷のたびにこんななの?」

「今日は、怖いのか、村瀬とこんなコトしてる緊張なのかよくわかんない…」

そう当惑している檜山の表情が可愛くて、優しく頬にキスをする。

軽く背中を起こしてホックを外すと、露わになった柔らかい膨らみにキスをして、そのまま先端を口に含んだ。

「ん…っ、や…、ん…」

舌で転がすように吸い、もう片側も指で弄ぶ。柔らかかった先端が少しずつ充血し、檜山の吐息が上がる。

太腿を撫でるように持ち上げて、脚を開かせると、下着越しに中心部に触れた。

数回撫でると布地が湿り気を帯びてきて、濡れていることに安堵する。濡れた布と肌の間に手を滑り込ませ、直接そこを上下に指の腹で撫でた。

「そ、そこ、駄目。あんま触んないで…」

「いや…、触るに決まってるから」

「あ…っ、んん…っ、待って、声、出ちゃう」

「声、可愛いし、聞きたい」

俺との行為に檜山は少しずつ心を許しながら、それでも、まだ雷が鳴ると身体が強張っている。どうしたら、この恐怖を取り除けるんだろう。

「指、挿れていい…?」

「き、聞かないで…」

「黙って挿れたら、嫌かとおもって」

「む、村瀬なら、大丈夫…」

俺なら大丈夫って…
めちゃくちゃ嬉しいんだけど、大丈夫か俺…
こんな幸せで、最後まで理性持つんだろうか。

てか、檜山が言うと破壊力がすごい。

「じゃあ…、遠慮なく」

「ん…っ、あ…、う」

檜山の中に俺の指が埋まっていく。愛液を纏ったあたたかい感触が指全体を包む。檜山のこんな場所に触れているなんて夢みたいで、最奥までグッと深く指を押し付けた。

「ハァ…、ん…っ、村瀬…っ」

俺の首に腕を回した檜山がギュウッと抱きつく。抱き締め返しながら、ゆっくりと指を動かし始める。

「ん…っ、あ…、んん…ッ、ひぁ…!」

「ここ、好き…?」

「ち、ちが…っ、あぁ…ッ!」

「可愛い…」

檜山が声を上げた箇所に繰り返し指の腹を擦り付ける。反射的に逃げようとする檜山の身体を抱き寄せて、逃さないように追い詰める。

感じてわからなくなればいい。
雷の音も、恐怖も。

「ま、待…っ! ひ、あぁん…ッ!だ、だめ、それ…!待…って!」

「そんな声出してんのに、待つわけないから。ほら、我慢しなくていいよ」

「ひぁ…ッ!は、激しくしちゃ、だめ…っ、あぁっ、や、やだ、これ、変…ッ、ああぁあー…ッ!!」

俺の腕の中でビクつきながら、檜山は絶頂を迎えた。
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