沖縄のシーサーとミケネコーンとわたしの楽しい冒険をどうぞ～

夏休みとミケネコーンと沖縄とそして美依奈

1 夏休みのスタートです

  中学一年生の一学期が終わった。通知表をもらったけれどイマイチだった。

  でも、明日から夏休みだと思うと心が弾む。

  教科書と夏休みの宿題のプリントを鞄に詰め込み、わたしとみっきーと鞄の中で窮屈そうにしているミケネコーン。二人と一匹は教室を出る。

「明日から夏休みだよ～」

「やったね！  楽しみだね」

「ミケネコーンも楽しみですにゃん。スイカ割りに夏の海とかき氷ですにゃん」

  ミケネコーンは鞄から顔を出しバンザイをした。

  みっきーと肩を並べて歩くいつもの帰り道も明日から学校が休みだと思うと輝いて見える。

「夏花ちゃん、通知表どうだった？」

  みっきーのその言葉にわたしはギクッとした。

「あ、あはは、散々だったよ～」

「そうなんだ。わたしも散々だったよ～」

「なんだ、みっきーも散々だったんだね。でも、わたしよりはマシでしょ？」

「そんなことないはずだよ。じゃあ、見せ合いっこする？」

  みっきーはいたずらっぽく笑った。

「……あ、いや、遠慮するよ」

   なんて話をしながら歩いた。

  ミケネコーンは鞄の中ですやすや眠り「スイカですにゃん」と寝言を言っていた。

  さあ、楽しい夏休みのスタートです。