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シーサーたんとミケナ
11 みんな友達
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ミケナはにゃーんと楽しそうにミケネコーンに前足でちょいちょいとする。
「ミケナ、本当ですかにゃん? ミケネコーンと遊びたいのですかにゃん」
ミケナはその問いに答えるかのように前足でミケネコーンをちょいちょいしまくる。
「ミケネコーンは痛いですにゃん」
ミケネコーンは半泣き顔になりながらミケナの顔を見た。
「ミケネコーンちゃんてばミケナは爪を出していないからそんなに痛くないんじゃないの?」
「うにゃん? あ、そう言えばそんなに痛くありませんにゃん!」
ミケネコーンはそう言ってにゃぱにゃぱにゃんと笑った。ミケナもにゃーんと鳴きミケネコーンをちょいちょいする。
そして、ミケナはにゃんにゃんと可愛らしく歩き置物であるシーサーたんの前で立ち止まる。シーサーたんは目をギョロギョロさせミケナを見た。
すると、ミケナは可愛らしい肉球のある前足を伸ばしシーサーたんにその前足でちょいちょいするのだった。
「な、なんと! このシーサーたんにもちょいちょいするとは」
シーサーたんはギョロギョロした目をよりギョロギョロさせた。
「シーサーたんも友達ですにゃん!」
ミケネコーンはにゃぱにゃぱと楽しそうに笑った。
「わ、わたしも友達か~」と言ったシーサーたんのその顔はなんだか嬉しそうだった。
「シーサーたんもみんな友達だね」
わたしは、なんだか嬉しくなった。
「わたしも友達じゃ~」
そんなみんなの様子を加代子おばあさんも頬を緩めて眺めていた。
加代子おばあさんの家で過ごした時間は楽しかった。みんなが笑顔になれた。
シーサーたんを門柱の上に置き、加代子おばあさんに「また、来ますね」と挨拶をした。
「いつでも来てね。わたしとシーサーたんが待っているからね」
加代子おばあさんは、柔らかな笑みを浮かべた。そして、門柱の上に置かれたシーサーたんも「待っているのじゃ~」と言った。
「はい、また必ず来ますね」、「はい、またお邪魔しますね」とわたしとみっきーは挨拶をした。
「ミケネコーンも来ますにゃ~ん。あ、必ずお菓子を用意しておいてくださいにゃん」
ミケネコーンの辞書には遠慮という文字はないようだ。
「うふふ、分かったわ」
「わたしも待っているのじゃ~けど、ミケネコーンは食い意地が張っているな~」
シーサーたんは目をギョロギョロさせ笑った。
ミケネコーンが答えるよりも先に、ミケナがにゃーんと鳴いた。
「ミケナにも食い意地が張っていると笑われているぞ~ミケネコーン~」
「う、うにゃん。ミケネコーンはお菓子やご飯が大好きなだけですにゃん」
ミケネコーンは唇を尖らせた。
「あはは、それを食い意地が張っていると言うのじゃ~」
そう言ってシーサーたんが笑うと、わたし達も爆笑した。
「ミケナ、本当ですかにゃん? ミケネコーンと遊びたいのですかにゃん」
ミケナはその問いに答えるかのように前足でミケネコーンをちょいちょいしまくる。
「ミケネコーンは痛いですにゃん」
ミケネコーンは半泣き顔になりながらミケナの顔を見た。
「ミケネコーンちゃんてばミケナは爪を出していないからそんなに痛くないんじゃないの?」
「うにゃん? あ、そう言えばそんなに痛くありませんにゃん!」
ミケネコーンはそう言ってにゃぱにゃぱにゃんと笑った。ミケナもにゃーんと鳴きミケネコーンをちょいちょいする。
そして、ミケナはにゃんにゃんと可愛らしく歩き置物であるシーサーたんの前で立ち止まる。シーサーたんは目をギョロギョロさせミケナを見た。
すると、ミケナは可愛らしい肉球のある前足を伸ばしシーサーたんにその前足でちょいちょいするのだった。
「な、なんと! このシーサーたんにもちょいちょいするとは」
シーサーたんはギョロギョロした目をよりギョロギョロさせた。
「シーサーたんも友達ですにゃん!」
ミケネコーンはにゃぱにゃぱと楽しそうに笑った。
「わ、わたしも友達か~」と言ったシーサーたんのその顔はなんだか嬉しそうだった。
「シーサーたんもみんな友達だね」
わたしは、なんだか嬉しくなった。
「わたしも友達じゃ~」
そんなみんなの様子を加代子おばあさんも頬を緩めて眺めていた。
加代子おばあさんの家で過ごした時間は楽しかった。みんなが笑顔になれた。
シーサーたんを門柱の上に置き、加代子おばあさんに「また、来ますね」と挨拶をした。
「いつでも来てね。わたしとシーサーたんが待っているからね」
加代子おばあさんは、柔らかな笑みを浮かべた。そして、門柱の上に置かれたシーサーたんも「待っているのじゃ~」と言った。
「はい、また必ず来ますね」、「はい、またお邪魔しますね」とわたしとみっきーは挨拶をした。
「ミケネコーンも来ますにゃ~ん。あ、必ずお菓子を用意しておいてくださいにゃん」
ミケネコーンの辞書には遠慮という文字はないようだ。
「うふふ、分かったわ」
「わたしも待っているのじゃ~けど、ミケネコーンは食い意地が張っているな~」
シーサーたんは目をギョロギョロさせ笑った。
ミケネコーンが答えるよりも先に、ミケナがにゃーんと鳴いた。
「ミケナにも食い意地が張っていると笑われているぞ~ミケネコーン~」
「う、うにゃん。ミケネコーンはお菓子やご飯が大好きなだけですにゃん」
ミケネコーンは唇を尖らせた。
「あはは、それを食い意地が張っていると言うのじゃ~」
そう言ってシーサーたんが笑うと、わたし達も爆笑した。
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