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沖縄のキラキラ輝く海へテレポートしたのかな
4 どうして沖縄の海にいるのかな
しおりを挟むわたしは、心配になり辺りをキョロキョロと見渡した。
すると、服を着たまま海に入っている人達が数人いることに気がついた。
「地元民の人ですにゃん」
かりゆしシャツ姿でミケネコーンがスイスイと泳いでこっちにきた。
「えっ? ミケネコーンちゃんどうして知っているの?」
わたしが聞くと、
「さっき、話してる内容が聞こえてきて分かりましたにゃん」
ミケネコーンは自信ありげに答えた。
「そうなんだね」
「はいにゃん。沖縄の人は水着を着ないらしいですにゃん。夏花とみっきーも制服のまんまで海に入りましょうにゃん」
「いやでも制服濡れちゃうからダメだよ」
「濡れたままだと海から上がった後が大変だよ」
みっきーが呟きわたしも頷く。
家が近所だったら濡れて帰っても良いけれど、わたし達は東京に帰らなくてはならないのだから。ってちょっと待ってよ……。
「わたし達は東京にどうやって帰るのかな?」
「お家の人にもしもしにゃんってお電話すると良いですにゃん」
ミケネコーンは得意げにもしもしにゃんと言った。
「……でも、沖縄にどうやって来たと説明するの?」
わたしが聞くと、ミケネコーンは「知りませんにゃん」と答えた。
ミケネコーン即答なんですか……。
「困ったね~」
「沖縄にいるなんて言ったらお母さんびっくりするね」
わたしとみっきーは、う~んと頭を抱えた。
「夏花もみっきーも小さなことでクヨクヨしないでこの沖縄の海を楽しみましょうにゃん」
ミケネコーンはわたし達の顔を見上げにゃぱにゃぱと笑った。
その笑顔があまりにも面白可愛くてクヨクヨ悩んでいることが馬鹿らしくなった。
「うん、沖縄の海を楽しもう~泳ぐぞ~」
わたしは、ミケネコーンの顔を見てニヤリと笑った。
「そうこなくっちゃですにゃん!」
ミケネコーンもにまっーと笑う。裂けたお口がより裂けて見えた。
「えっ!? 夏花ちゃんってば制服のまま泳ぐの~」
みっきーは目を丸くしてわたしの顔を見た。
「うん、びしゃびしゃに濡れてもこの沖縄の太陽が乾かしてくれるよ!」
わたしは、「えいやっ」と気合いを入れて制服のまま海に入った。海水が冷たくて一瞬ぶるぶると震えたけれど気持ちよかった。
「夏花ちゃんってば本当に制服のまんまで海に入っている~」
「みっきーも入ろうよ」
「じゃぶじゃぶにゃんしましょうにゃん!」
わたしとミケネコーンは両手を大きく広げた。さあ、みっきーも泳ぎましょう。
「海水はとっても気持ちいいよ」
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