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2章

番外編5、ある腐女子の話

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⚫️ある城に働いている侍女の話

私は腐女子♡数年前?数十年?そのくらいから少しづつ流行り始めた頃に、私は目覚めた!
あるお方に出会って、その素晴らしさに目覚めてしまった!もちろん、後悔はない!

ガチムチたちの素晴らしさに!
目覚める前までは、汗臭いむさ苦しい、声がでかい、、、など、ネガティブなイメージを持っていた、、、実際にそうだったから。

特にこの国の王太子も、かなりの体格の持ち主、、、それもあって騎士団はガチムチが、多かった、、、

本当に、大変でシーツや服が汗臭くて、洗うのが嫌だったんだけど、、、♡

目覚めてからは、、、もう、、、妄想しちゃうよね!
ガチムチ受け♡あの男らしい人は、どんな風に喘ぐのだろうか?
あの筋肉の持ち主は、あの中の誰が恋人なのだろうか?と、、!
特に男前とか、チャラ男のガチムチは大好物です!


密かに同士を着々と増やして行って、、、今では城に仕える侍女半数は腐女子にしちゃった♡
ガチムチたちは、幸運なことに?私たちの視線に気がつくこともなく、、、
場内の、訓練所で無防備に上半身裸で鍛錬や水を浴びる姿なんて、、、ご馳走さま♡だよね!!
仲良く肩を組む姿なんて、なんて滾ることか、、、
そんな月日が経ち、、、

今日も着々と、ガチムチに悶えながら、腐女子の会長(まだ会ったことはない!)が作成した教本を持って、普及活動もしていたら、、、
呼び止められた、、、、

恐れ多くも、、、この国の宰相様に、、、え?
この国のNo.2とも言われる、、、陰の実力者と噂される人、、、、なんで?接点ないのに!!
ブルブル、、、私どうなっちゃうの??

まだ、ガチムチの生のエッチ見たことないのに!

恐る恐る呼び出された宰相様の執務室に伺うと、、、!
宰相様以外に誰も居なかった!、ヒィィィイ!!!

怯える私に対して、大丈夫ですよと声を掛けられるが、
安心出来る筈もなく、、、

その後も特に怒られることも断罪されることも無く、、、
突然取り出したのは、教本だった!!!
な、なぜ!?!あれは、保存版!
なぜ!あれは、私の引き出しに厳重に保管してたのに!?!


これは、数本しかなくて、特別な信者に配布される大切な教本!!

この教本にあるカップルの写真があるの♡体の名称や、体位、、、そして用語、、、きゃ!未成年は見ちゃ行けないわ!
そのカップルが、素敵すぎて、、、写真でも感じるフェロモン♡
顔はぼやかしてあるけど、、、とっても素敵なの!これを見るだけで、一日の疲れなんて吹っ飛ぶし!これを見たら最後、、、誰もが信者になるわっ!!
そんな大切な教本が、、、!!!
(ほかの信者達には、ほかのカップルの教本、、、)

驚いて何も声にならない私をみて、教本を差し出してくる!すかさず、バッと守るように胸元に抱き締める!それ程大切なものだ!
怒りに震えながら、睨みつけると、、、
ありえない言葉が聞こえた、、、

「それの本に描かれてる夫婦、私のお義父さんお義母さんなのです」

、、、、、、、!!!!!!!!!!

は?
一気に怒りがどこかに吹っ飛び、思考停止に陥った、、、
え?

混乱する私に、構わずに
今度、王太子に某国の姫君が、会いに来られると、、、婚約者の姫君が、、、
その姫君は、ガチムチな王太子をあまりお好きではないようで2人の仲は、、、進展してないと

国王様と宰相様で、ガチムチ好きになってもらおうと話がまとまり、白羽の矢が立ったのが、私だった、、、
意外と早くから私の活動は宰相様に把握されていたとの事だった、、、ううぅ
次から次へと情報がもたらされるが、、、追いつけておらず、、、
宰相様が、、、

「上手く行けば、、、お義父さんとお義母さんに会わせて上げますよ?」

「任せてください!!やり遂げてみせます!」と、言っていた!!!
ハッと気がついた時にはもう遅く、、、ニンマリと笑う宰相様が、、、
さすが、、、この国のNo2、、、
それをつくづく実感した、、、
ちなみに姫君が訪問されるのは1ヶ月後、、、

明日の夜は空けておくように言われ、宰相様のご自宅へ招待された、、、教本を持ってくるようにと、、、


⚫️次の日の夜、、、

うぅ、馬車で迎えにこられた、、、
秘密裏だから、、、ちゃんと人目を避けてだけど、、、

着いたのは、、、さすが宰相様、、、豪邸、、、だけど、品がある、、、
扉が開き出てきたのは、、、可愛らしい美少女!黒髪で、瞳の色は逆光でよく見えないけど、、、あれ?なんか見たような気が、、、

「ようこそ!いらっしゃい!我が家へ♪」

へ?我が家?え?娘様?
と思ったらその美少女の傍に宰相様が、おられて、、、腰を抱いている、、、
犯罪?いや、別に何もやましい事は無いんだけど、、、ダンディな渋めおじ様と、美少女、、、
え?
妻です?夫です?
あ、確か、、、

宰相さま、幼妻がいて、、、エルフの血が混じってるらしくて、見た目通りの歳ではないって聞いたことが、、、
この人が???

奥様が、どうぞと自ら案内してくれてただ、着いて行った

高級品溢れる部屋に通されて、、、直ぐに使用人の方が、美味しそうなティーセットを用意してくれた!!!
お、おいしそう、、、
可愛らしくデコレーションされたクッキー、、、バターの匂いや何か落ち着く匂い、、、

「美味しいわよぉ♡私のお父さんが、作ったお菓子なの♡」

お父さん?え?もしかして???と、宰相様を見ると、、、頷かれる!!!!!
ま、まじっすか!!?!
あの教本の美少女!?!!が、作ったクッキー!!!
そうだ!この雰囲気と顔立ち!似てる!!!
あ、あのカップルの、、、お子様!!!!

あわあわあわあわあわあわあわあわあわあ!!!!

「早く温かいうちに召し上がれ♡」

その言葉にハッとして、すかさず、手にクッキーを持つと、、、つぶさに観察して、、、匂いを嗅ぐ
いい匂い♡なかなか勿体なくて食べれなかったけど、奥様のまだあるわよ♡という言葉に、1口食べると、、、

ふわっとバターの香りが、広がったあとに、ほのかにミルクの味が広がった♡お、美味しい!!!!
この最後に感じるミルク!初めて、、、ミルクの風味が凄くいい!うわっ!美味しい!
バクバク食べてしまう!あ、あ、しかも宰相様の前なのに、、、手が止まらない、、、うぅ、、、美味しすぎるよぉ、、、
気がついたら、なかった、、、あ、、、うぅ、泣く、、、
「ふふ、美味しそうに食べてくれたってお父さんに伝えとくわね♡」

宰相様の奥様は気さくな感じで、私にも温かく接してくれる、、、うぅ、推しの娘様、、、優しい

「それで、貴方が今回引き受けてくれるのよね?」
と、言われた??
あれ?宰相様じゃなくて???
なんと、今回の発案者!奥様なんですって!!!!

実は奥様事業をされてるらしくって、、、ガチムチ関連の!だから、もっと普及活動を頑張って♡とお願いされた!!!!!まじですかー?!推しカップルのお子様直接に!!

感動に震える私に、、、

「だからこそ、お姫様には、ぜひガチムチ好きになってもらわないとねぇ♡」
とのこと、、、
あん、その企む顔も、素敵です!

色々と計画を練り、そして推し様の別のお子様の伴侶がおられるらしく、、、そのお母様がなんと!我らの副会長!!!!とのこと!!!!
ここ2日で情報が多すぎて、、、、すごい、、、私、、、

ばたんきゅう、、、、

倒れてしまった、、、、



そして泊まることになった、、、

しばらくしてゲストルームのベッドの上で目が覚めると、、、
部屋に温かいご飯を用意してくれた、、、宰相様のご自宅だけど、、、なんかこれも庶民的?パンと具沢山シチュー、、、デザートはミルクプリン、、、
ミルク好きなのかな?
でも、とっても美味しそう!!!

1人部屋でニマニマしながら、夕ご飯を食べた♡まじ、うまぁぁぁ!!!!



⚫️それから数週間後、、、

あの日から怒涛の日々を送った、、、
副会長と、、、お会いした、、、今まで、少しだけお会いして挨拶は交わしたことはあったが、、、
こんなに話したのは初めて!!!
感動に震えながらなんとか打ち合わせを行った!
時々動くウサギ耳が、、、//////////

実は副会長は、王太子の婚約者である姫君と同じ国に住まわれてるらしく、、、今度の訪問に同伴することになってると、、、
理由は宰相と遠い?親戚だから、、、

副会長と恐れ多くも、更に計画を練った



⚫️前日、、、


計画はこうだ
姫君の性格は気が強いほうで、お友達はいないらしく、、、
そこで歳の近い私がひょんなことからお友達?になって、、ある日懐から1枚の写真を落として、、、興味を持たせる、、、
そこからあれよあれよと写真をみせ、ガチムチに興味を持たせる的な?

副会長では、まだ関係が浅いし警戒をしているから難しいそう
私は今回滞在するための侍女として、関わるとのこと、、、宰相様から、一緒に働く侍女たちを紹介された、、、
しっかりと根回しは行われていた、、、さすが、、、



⚫️遂に、、、

遂にこの日が来てしまった!ターゲットが、来る日!
この日のために、緻密な準備をしてきた!私の推しに会うため!萌えのため!頑張るぞ!!!!

姫様は、やっぱりガチムチな王太子様には、人目がある時は笑顔で対応されてますが、ちらっと様子を伺うと、、、人目がないところでは、ふん!っていう態度で、、、
少ししょんぼりしてる王太子様!可哀想でしたわ!!!
俄然、使命に燃える私は、、、頑張ります!!!



頑張った結果、、、無事にお友達にもなれましたし、、、腐女子の仲間入りになりました、、、何故?

推しカップルの写真を落として見せたら、、、おふたりのフェロンモンに、ずっしゅーーーーーーーん!!!されたらしいです、、、はやっ!

さすが、推し!!
そこに、偶然に通りかかった副会長が、、、あら?娘婿のご両親だわっ♡って、、、、、
そこからは、副会長の独壇場で、、、あれやこれやと、会のルールを説明して入会させて、、、自国のお姫様に、、、
そこからは、お姫様にガチムチの素晴らしさを教え込む日々を送り、立派なガチムチ愛に目覚めてくれました!!!



⚫️数日後

姫様はこれまで嫌いと思っていた筋肉を、、、愛おしく思う自分をやっと受け入れ、、、
避けていた婚約者に会うべく、、、やっと動きはじめました!きゃっ!

いままで、誘われても体調不良でお断りしていましたので♪
姫様から勇気を出して、庭園を案内してくださいまし!みたいな♡きゃっ!
迎えにきた王太子様なんて、いつも以上にキラキラしてて、笑顔が素敵でした!本当に王子様って感じで素敵なんです!

雄っぱいもむちむちですし、でも、残念ながら服は大きめを着用して、、、恐らく姫様がガチムチが、お嫌いなのを分かっておられてるのだと、、、いつもの雄っぱいが、、、半減ですわ!!!

ぐるるるるる!!!ガッテム!!!

姫様も、残念がられておりました!!!
戸惑う王太子様、、、



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