拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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439 静養地 IN 古の森 1

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メーレ王妃の静養地に選んだ古の森だが、確かに余計な邪魔は入らず、看病に専念できた。

ただしそのせいでノア一人に負担が大きかった。

攫うように連れて来て一週間。
王妃は未だ眠る時間が多く、覚醒している時間は短い。
目が覚めたとしてもぼんやり薄目で焦点は合わない。
だがその目を覚ますタイミングで流動食を口に入れるためにほぼ付きっきりなわけで。

ソコへ来て薬草採取と分析・・・。
薬草云々はヴァンも頑張っているとはいえノアが一人で抱え過ぎていた。

ソコでアークは考えた。

「求む、介護要員。少なくとも一名」

---忙しいノアに補助ゴーレム一体くらい錬成しろなんてこれ以上負担はかけられないし。
うーん、魔人国のギギルル兄弟に言って、クルールから一体二体借りてくるか。
でもアイツらチートだけど如何せんからなあ・・・。
せめて普通サイズの輩を一人---。

アークはノアを休ませる前に少し考えを話した。

「なあ、ノア。さすがにノアも疲れてるから、誰か一人くらい王妃の世話人をつけようと思ってるんだが、どんなヤツが良いかノアの希望はあるか?」

ベッドに横になったノアにそう言うと、ノアはうんうんと頷きながら思考を巡らせる。

「・・・・・・あー、うん。確かに一人いてくれると助かるかなあ。希望・・・希望・・・あー、そういえば前に俺を叩いたあの猫獣人・・・」

ノアはハッと思い付いたようにそう言った。
アークはソレを聞いて一瞬でムスッとなった。
良い思い出が一つもない出来事だったからだ。

「---ああ、あのクソガキ。どうやら父上がコッチでの処罰の権利をもぎ取ったらしいが。今は大人しくなったらしいぜ。漸くヤバいことやったと自覚して反省しているって聞いたが」
「そうなんだ? 俺としてはレインを傷付けたし、まだ許せないけど・・・どうしようもないクズならともかく、確か王妃様の縁戚だって聞いたから、もしかしたら親身になってお世話してくれるかも・・・?」

王妃様も、見知った顔の人が一人いた方が安心すると思うんだよね。
ノアがそう付け加える。

「---うーん、そっか。・・・・・・じゃあちょっと俺が直接会って、見極めてくるか。・・・・・・少し離れるけど、良いか?」
「うん。あの子がもし改心したなら、罰として世話して貰っても・・・・・・良いかな・・・・・・て・・・」

うつらうつらしながら呟くノアにアークが応えているウチに眠ってしまった。

「分かった・・・って、寝ちまった。じゃあ今のうち、早急に確認してくるか。エレフ!」
《はいはいはいはい!》
「・・・はいは一回」

ウザいくらい返事を連呼するエレフに低い声で一言。
すると笑顔のままピタッと動きを止めたエレフ。
アークもコワイ。

《うん。はい。・・・要件は?》

貼り付けた笑顔のままエレフがアークに聞くと、転移の話だった。

「ちょっと竜王国に転移してくれるか? 場所は大公家ウチで良い。用事が済んだらまた喚ぶから。で、その間、ノアと王妃を頼む」
《お安い御用。何かあればこちらからも声をかける故、心配するな》
「うん。じゃあヨロシク」

ノア達の事を頼むと途端に嬉しそうな笑顔になって二つ返事のエレフに苦笑しながら実家に転移して貰う。

そして気付く。

・・・そういえば転移して貰わなくてもウチの庭の樹の洞で行き来出来たんだっけか。

今更なことを思い出して一人笑ったアークだった。

「まあ、エレフも頼られて嬉しそうだったし。アレはエレフも忘れてたな」

独りごちて邸に入ると、気配で察知していた執事長のアヴィールやアークの専属侍従ルフトが出迎えた。

「お帰りなさいませ。今日は如何致しましたか?」
「お帰りなさいませ、アルカンシエル様。本日はノア様はいらっしゃらないのですね」
「・・・ああ、ノアは疲れてるから今は休ませてる。その事で父に相談が・・・」
「では執務室へ御案内致します」

出迎えの挨拶のあとにアークがそう言うと、心得たように歩き出すアヴィールの後を追いながらルフトに声をかけた。

「ルフト、父との話の後におそらく王城に向かうから正装の用意を頼む」
「畏まりました。では私はこちらで失礼させて頂きます」
「ああ」

スッと消えたルフトを横目に、ウラノスの執務室に向かうアーク。

---今回の件、陛下達も複雑な心境になりそうだな・・・。
だが、ノアの気持ちが最優先事項だから、コレばかりは呑み込んで貰わないとなぁ。

若干面倒なことになりそうだが・・・主に竜王陛下クリカラが・・・。

アークは小さく溜息を吐くのだった。






※何とか連投出来てます。休みの方が逆にやること多くて忙しいですね。
今日までお休みの方が多いでしょうが、今年も頑張りましょう。
今月は私用で忙しくなりそうなので、書きたいけど時間が足りないかもしれません。
なるべく更新出来るように頑張ります。






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