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373 衝撃の目覚め 再び からの
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※前半レイン、後半アルジェント視点です。
クレイン改めレインが目を覚ましたとき、ぼんやりとした視界には銀髪金目で褐色の肌の、アークに似た美丈夫さんが映っていた。
目をパチクリとさせて思わずじーっと見つめてしまう。
何故か、ノアやアークとはまた違う、もの凄く甘いような瞳なのだ。
「・・・・・・だぁれ?」
寝起きの舌っ足らずな声で問いかけると、その美丈夫さんが蕩ける笑みで応えた。
「俺はアルジェントと言う。君を連れて来たアルカンシエルの一番上の兄だよ。よろしくね、レイン。俺の番い」
「・・・あーくの、おにぃさん・・・? だから似てるんだ。・・・・・・番い?って、ええと、奥さんとか、旦那さん?のことだっけ・・・?」
確かアークとノアがそう言ってた。
番い同士なんだって。
お互いが好きで離れたくないんだって。
それを聞いて二人が羨ましいって思った。
結婚とか夫夫とか・・・。
僕を捨てた人たちも番いだったのかな?
でも僕を要らないと捨てたあの人達みたいに、もしかしたら番いでも捨てられるかも。
一度捨てられた僕は、それがこわい。
---そんな不安が顔に出ていたんだろう。
アルジェントがそっとレインを抱き寄せた。
「俺は、何があってもレインを一人にしない」
「・・・ぇ」
「万に一つ、いや一億分の一でもレインと離れることがあったとしても、絶対に取り戻す。レインがイヤだって言っても、一生、死ぬまで、死んでも離さないから」
---だから俺の番いになって。
そう懇願されて、額に口付けをされて・・・レインは嬉しくて、まあいいや、とアルジェントを受け入れた。
何となく、僕も離れたくないって思ったんだ。
この気持ちが、何なのか、一人きりだった僕には分からないけれど・・・。
この人と、ずっといたいって、思ったんだ・・・。
---急に帰ってきたアークとノアに慌てて駆け付ければ、アークの腕に抱かれた鳥獣人の子が目に入った途端、身体中に衝撃が走った。
皆、番を目にすれば一発で分かるという・・・。
今まではそんな気持ちが分からなかったが、コレがそうか---。
もう、その子以外は目に入らないくらい狼狽えてしまったが、アークからそっと腕に渡されたその子は羽根のように軽かった。
いや実際、ガリガリでもの凄く軽かったのだが・・・。
思わず頬擦りをする俺にアークが伝えてきた言葉は、驚くべき事で・・・。
自分の私室の隣・・・番のための部屋を何も言わずとも調えてくれた使用人達に礼を言い、ベッドにそっと寝かせると、椅子を持ってきて目覚めるまで側にいることにした。
一時も離れたくなかったからだ。
「この子は、レインは10年近くもたった一人で生きてきたらしい。だから俺達と過ごそうと言って連れて来た。兄上がちゃんと段階を踏んで求婚して、受け入れて貰えたらずっとここで家族となって過ごせるから・・・頑張って」
そうアークが言って部屋を出て行った。
そうだ、ちゃんと妻問いをして自分の番いになって貰うんだ。
そうすればずっと一緒だ。
---早く起きてくれ。
そしてその瞳に俺を映しておくれ。
愛しい、俺の、番い・・・・・・。
それから間もなく、黒曜石の瞳にアルジェントを映したレインは、戸惑いながらもアルジェントの求婚を受け入れて、無事にヴァルハラ大公家の家族の一員になるのだった・・・・・・。
※ヴァルハラ大公家の人達の容姿の描写がたぶん無かったと思いますが、何処かで書いてたら教えて下さい。
自分メモにも名前意外残して無くて分からないんです。
クレイン改めレインが目を覚ましたとき、ぼんやりとした視界には銀髪金目で褐色の肌の、アークに似た美丈夫さんが映っていた。
目をパチクリとさせて思わずじーっと見つめてしまう。
何故か、ノアやアークとはまた違う、もの凄く甘いような瞳なのだ。
「・・・・・・だぁれ?」
寝起きの舌っ足らずな声で問いかけると、その美丈夫さんが蕩ける笑みで応えた。
「俺はアルジェントと言う。君を連れて来たアルカンシエルの一番上の兄だよ。よろしくね、レイン。俺の番い」
「・・・あーくの、おにぃさん・・・? だから似てるんだ。・・・・・・番い?って、ええと、奥さんとか、旦那さん?のことだっけ・・・?」
確かアークとノアがそう言ってた。
番い同士なんだって。
お互いが好きで離れたくないんだって。
それを聞いて二人が羨ましいって思った。
結婚とか夫夫とか・・・。
僕を捨てた人たちも番いだったのかな?
でも僕を要らないと捨てたあの人達みたいに、もしかしたら番いでも捨てられるかも。
一度捨てられた僕は、それがこわい。
---そんな不安が顔に出ていたんだろう。
アルジェントがそっとレインを抱き寄せた。
「俺は、何があってもレインを一人にしない」
「・・・ぇ」
「万に一つ、いや一億分の一でもレインと離れることがあったとしても、絶対に取り戻す。レインがイヤだって言っても、一生、死ぬまで、死んでも離さないから」
---だから俺の番いになって。
そう懇願されて、額に口付けをされて・・・レインは嬉しくて、まあいいや、とアルジェントを受け入れた。
何となく、僕も離れたくないって思ったんだ。
この気持ちが、何なのか、一人きりだった僕には分からないけれど・・・。
この人と、ずっといたいって、思ったんだ・・・。
---急に帰ってきたアークとノアに慌てて駆け付ければ、アークの腕に抱かれた鳥獣人の子が目に入った途端、身体中に衝撃が走った。
皆、番を目にすれば一発で分かるという・・・。
今まではそんな気持ちが分からなかったが、コレがそうか---。
もう、その子以外は目に入らないくらい狼狽えてしまったが、アークからそっと腕に渡されたその子は羽根のように軽かった。
いや実際、ガリガリでもの凄く軽かったのだが・・・。
思わず頬擦りをする俺にアークが伝えてきた言葉は、驚くべき事で・・・。
自分の私室の隣・・・番のための部屋を何も言わずとも調えてくれた使用人達に礼を言い、ベッドにそっと寝かせると、椅子を持ってきて目覚めるまで側にいることにした。
一時も離れたくなかったからだ。
「この子は、レインは10年近くもたった一人で生きてきたらしい。だから俺達と過ごそうと言って連れて来た。兄上がちゃんと段階を踏んで求婚して、受け入れて貰えたらずっとここで家族となって過ごせるから・・・頑張って」
そうアークが言って部屋を出て行った。
そうだ、ちゃんと妻問いをして自分の番いになって貰うんだ。
そうすればずっと一緒だ。
---早く起きてくれ。
そしてその瞳に俺を映しておくれ。
愛しい、俺の、番い・・・・・・。
それから間もなく、黒曜石の瞳にアルジェントを映したレインは、戸惑いながらもアルジェントの求婚を受け入れて、無事にヴァルハラ大公家の家族の一員になるのだった・・・・・・。
※ヴァルハラ大公家の人達の容姿の描写がたぶん無かったと思いますが、何処かで書いてたら教えて下さい。
自分メモにも名前意外残して無くて分からないんです。
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