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おっぱい刑事(デカ)暁に吠える
その8
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「それは、彼女がー。三田良子さんが、眼鏡っ娘だったからです!!」
それは遡る事、2日前の事であった。
乙白刑事は、本田刑事には内緒で、今回の事件の被害者の一人である、三田良子が、入院する病院へと向かった。
何故なら、それは、男性である本田刑事がいない方が、彼女の証言を引き出しやすいだろうと、乙白刑事が考えたからてわあった。
乙白刑事は、病院に到着すると、直ちに三田良子が入院している病室へと向い、その部屋の中に入ると、挨拶もそこそこに、彼女のベッドの傍らに座った。
ベッドの上に横たわる三田良子は、いきなり女刑事が、自分がいる病室に現れた事に気付くと、その顔に怪訝な表情を浮かべた。
その上、すぐ傍らに置かれているパイプ椅子に、彼女がチョコンと座ると、更にその顔を緊張で歪ませる。
一方、乙白刑事は、そんな風にベッドの上に佇む、三田良子の姿を、その傍らに置かれたパイプ椅子に座りながら、じっと見つめていたが、やがて穏やかな声で話し掛ける。
「三田さん。わたし、今日はあなたと、女同士でじっくりと話し合う為に、ここに来たの。だから、腹を割って話してくれると嬉しい」
彼女は、そう言ってから、いったん口をつぐんだ。
だが、すぐに口を開くと、真剣な表情で少女に聞いた。
「三田さん、あなた、誰かの事を、かばってるでしょう。もしかして、それって、金田先生?」
「ーっ!!!」
その瞬間、少女はベッドの上で息を呑む。
「ど、ど、どうしてーっ」
ベッド上に半身を起こした彼女は、腰までシーツをまとわさせながら、足を伸ばして座っており、乙白刑事の言葉に強い衝撃を受けたのか、その目を大きく見開いた。
「そ、そんな事ー。あ、あるわけーっ!」
自分の下半身を覆うシーツの端っこを、両手でギュッと掴みながら、乙白刑事の発言を否定する三田良子。
だが、ベッドの上でその身を震わせる少女に対して、その傍らでパイプ椅子に座る乙白刑事は、優しげな口調で彼女に問いかける。
「金田先生の授業を、最初に見学した時に、思ったの。あなたは、金田先生の事が好きなんだってー。だって、あなたは、先生の授業を妨害していた同級生たちに対して、本気で怒ってた。委員長としての義務からでは無く、本当に心の底からー。女って、好きな人が馬鹿にされると、自分がそうされるより、ずっと腹が立つものだもんね」
ベッドの上で、足を伸ばして座る少女は、腰まで掛けられているシーツを、両手でギュッと掴みながら、女刑事の言葉に耳を傾けており、その姿はどこか痛々しかった。
「事件の際に、あなたが、自分に向かって襲いかかるキター侍の正体を、本当に見たかどうかは、わたしには分からない。でも、あなたが、金田先生の事を、かばっているのは確かだと思う。だって、それ以外に、あなたが嘘の証言をする理由がない。あなたは、何らかの理由で、金田先生が、キター侍である事を確信し、彼を庇う為に、わたし達に嘘をついた。そうなんでしょう?」
少女は、ベッドの上で座りながら、ずっとうつ向いており、乙白刑事の呼びかけに応える事はなかった。
だが、彼女のベッドの傍らで、パイプ椅子に座る乙白刑事は、諦めずに、丁寧な口調で訴え続ける。
「好きな人をかばいたい、あなたの気持ちは、わたしにも良く分かる。でもね、三田さん。犯罪を見過ごす事は、結局、誰の為にもならないわ。このままだと、彼は犯行をどんどんとエスカレートさせて、いずれは本当に、人の命を奪ってしまうかもしれない。そうなったら、もう、お終いだわ。今なら、まだ間に合う。金田先生の事を本当に想うなら、彼を警察に引き渡して、その罪を償わせるべきよ。それが本当の優しさだし、愛だと、わたしは思う」
すると、シーツの端を掴んでいた、ベッドの上の少女の身体が、ピクリと震えた。
彼女は、相変わらず無言のままであったが、そのうつ向かせた顔に、浮かんでいる表情から察するに、どうやら乙白刑事の言った事について、じっと考え込んでいる様子であった。
ベッドの上で静かに佇む少女と、その傍らで、パイプ椅子の上に座る女刑事との間に、しばしの刻、重たい空気が流れる。
だが、しかしー。
「わかりました、乙白さん。すべてをお話します。
ベッドの上の少女は、意を決したように顔を上げると、傍らでパイプ椅子に座る乙白刑事の方を、真剣な表情で見やる。
そして、語り始めたのだった。
あの日の真実をー。
「キター侍に背中を斬られた、あの日、わたしがその正体を見たというのは、本当です。でも、証言したみたいに、後ろを振り返って、確かめたわけじゃありません。わたしに、そんな余裕はありませんでした。何せ、刀を振り回す怪人が、後ろから追いかけて来てるんですからー。怖くて、後ろを見るなんて事は、とても出来ませんた。でも、脇目もふらずに、キター侍から逃げている最中に、映ったんです。わたしの眼鏡のフレームに、彼のー。キター侍の正体がー」
彼女は、そこでいったん言葉を切ると、更に話を続けた。
「わたしが、普段は眼鏡をつけている事は、刑事さんも知っていますよね。これは、眼鏡をかけた事のある人しか、わからないと思うんですけど。金属製のフレームの眼鏡を着用している際に、そのフレーム部分に、背後の景色が映り込む場合があるんです。あの日も、そうでした。そしてー」
彼女は、またそこで、言葉を区切る。
「眼鏡のフレームに映り込んでいたのは、編笠をかむった、侍姿の男じゃありませんでした。蝙蝠みたいな形状の飛行機械ー。先端に刀がついた、真っ黒なドローンが、宙に浮いていたんです」
少女の、衝撃の告白は続く。
[続く]
それは遡る事、2日前の事であった。
乙白刑事は、本田刑事には内緒で、今回の事件の被害者の一人である、三田良子が、入院する病院へと向かった。
何故なら、それは、男性である本田刑事がいない方が、彼女の証言を引き出しやすいだろうと、乙白刑事が考えたからてわあった。
乙白刑事は、病院に到着すると、直ちに三田良子が入院している病室へと向い、その部屋の中に入ると、挨拶もそこそこに、彼女のベッドの傍らに座った。
ベッドの上に横たわる三田良子は、いきなり女刑事が、自分がいる病室に現れた事に気付くと、その顔に怪訝な表情を浮かべた。
その上、すぐ傍らに置かれているパイプ椅子に、彼女がチョコンと座ると、更にその顔を緊張で歪ませる。
一方、乙白刑事は、そんな風にベッドの上に佇む、三田良子の姿を、その傍らに置かれたパイプ椅子に座りながら、じっと見つめていたが、やがて穏やかな声で話し掛ける。
「三田さん。わたし、今日はあなたと、女同士でじっくりと話し合う為に、ここに来たの。だから、腹を割って話してくれると嬉しい」
彼女は、そう言ってから、いったん口をつぐんだ。
だが、すぐに口を開くと、真剣な表情で少女に聞いた。
「三田さん、あなた、誰かの事を、かばってるでしょう。もしかして、それって、金田先生?」
「ーっ!!!」
その瞬間、少女はベッドの上で息を呑む。
「ど、ど、どうしてーっ」
ベッド上に半身を起こした彼女は、腰までシーツをまとわさせながら、足を伸ばして座っており、乙白刑事の言葉に強い衝撃を受けたのか、その目を大きく見開いた。
「そ、そんな事ー。あ、あるわけーっ!」
自分の下半身を覆うシーツの端っこを、両手でギュッと掴みながら、乙白刑事の発言を否定する三田良子。
だが、ベッドの上でその身を震わせる少女に対して、その傍らでパイプ椅子に座る乙白刑事は、優しげな口調で彼女に問いかける。
「金田先生の授業を、最初に見学した時に、思ったの。あなたは、金田先生の事が好きなんだってー。だって、あなたは、先生の授業を妨害していた同級生たちに対して、本気で怒ってた。委員長としての義務からでは無く、本当に心の底からー。女って、好きな人が馬鹿にされると、自分がそうされるより、ずっと腹が立つものだもんね」
ベッドの上で、足を伸ばして座る少女は、腰まで掛けられているシーツを、両手でギュッと掴みながら、女刑事の言葉に耳を傾けており、その姿はどこか痛々しかった。
「事件の際に、あなたが、自分に向かって襲いかかるキター侍の正体を、本当に見たかどうかは、わたしには分からない。でも、あなたが、金田先生の事を、かばっているのは確かだと思う。だって、それ以外に、あなたが嘘の証言をする理由がない。あなたは、何らかの理由で、金田先生が、キター侍である事を確信し、彼を庇う為に、わたし達に嘘をついた。そうなんでしょう?」
少女は、ベッドの上で座りながら、ずっとうつ向いており、乙白刑事の呼びかけに応える事はなかった。
だが、彼女のベッドの傍らで、パイプ椅子に座る乙白刑事は、諦めずに、丁寧な口調で訴え続ける。
「好きな人をかばいたい、あなたの気持ちは、わたしにも良く分かる。でもね、三田さん。犯罪を見過ごす事は、結局、誰の為にもならないわ。このままだと、彼は犯行をどんどんとエスカレートさせて、いずれは本当に、人の命を奪ってしまうかもしれない。そうなったら、もう、お終いだわ。今なら、まだ間に合う。金田先生の事を本当に想うなら、彼を警察に引き渡して、その罪を償わせるべきよ。それが本当の優しさだし、愛だと、わたしは思う」
すると、シーツの端を掴んでいた、ベッドの上の少女の身体が、ピクリと震えた。
彼女は、相変わらず無言のままであったが、そのうつ向かせた顔に、浮かんでいる表情から察するに、どうやら乙白刑事の言った事について、じっと考え込んでいる様子であった。
ベッドの上で静かに佇む少女と、その傍らで、パイプ椅子の上に座る女刑事との間に、しばしの刻、重たい空気が流れる。
だが、しかしー。
「わかりました、乙白さん。すべてをお話します。
ベッドの上の少女は、意を決したように顔を上げると、傍らでパイプ椅子に座る乙白刑事の方を、真剣な表情で見やる。
そして、語り始めたのだった。
あの日の真実をー。
「キター侍に背中を斬られた、あの日、わたしがその正体を見たというのは、本当です。でも、証言したみたいに、後ろを振り返って、確かめたわけじゃありません。わたしに、そんな余裕はありませんでした。何せ、刀を振り回す怪人が、後ろから追いかけて来てるんですからー。怖くて、後ろを見るなんて事は、とても出来ませんた。でも、脇目もふらずに、キター侍から逃げている最中に、映ったんです。わたしの眼鏡のフレームに、彼のー。キター侍の正体がー」
彼女は、そこでいったん言葉を切ると、更に話を続けた。
「わたしが、普段は眼鏡をつけている事は、刑事さんも知っていますよね。これは、眼鏡をかけた事のある人しか、わからないと思うんですけど。金属製のフレームの眼鏡を着用している際に、そのフレーム部分に、背後の景色が映り込む場合があるんです。あの日も、そうでした。そしてー」
彼女は、またそこで、言葉を区切る。
「眼鏡のフレームに映り込んでいたのは、編笠をかむった、侍姿の男じゃありませんでした。蝙蝠みたいな形状の飛行機械ー。先端に刀がついた、真っ黒なドローンが、宙に浮いていたんです」
少女の、衝撃の告白は続く。
[続く]
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