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第五章 再会からの、ごきげんよう
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「ボク、マコトです! キミに会うために来ました!」
目の前には、ヒカリの大きな瞳。動画を通して何度も見た円の中に、マコトの姿が映っている。カチカチに固まった自分の姿が、はっきりと。そうしてやってくる、五回目の衝撃――のはずが。
来ない。まったく来る気配がない。
待てども待てども、一向に。
ということは、つまり――。
「……あ、あの」
至近距離からの、小さくて細い声。はっと我に返ったマコトが改めてヒカリをまじまじと見つめると、彼女は照れくさそうな笑顔を向けた。
「とってもうれしいです、ありがとう。わたしなんて地味で目立たないし、ほかのメンバーに比べたら歌もダンスもまだまだなんですけど、そんなふうに言ってもらえると励みになります」
記憶が戻らないということは、ヒカリは六人目の仲間ではないということだ。残念な結果に終わったが、マコトが握手会に参加した目的自体は達成された。あとは「頑張ってください」と言い残して立ち去ってしまえばいい。――けれど。
「そんなこと、ないです!」
自分の口から飛び出た台詞に、マコトは自分で驚いた。同じようにびっくりして、目をぱちぱちさせているヒカリに向かって、言葉がどんどん飛んでいく。
「地味で目立たないなんて、そんなことないです。歌っているときのヒカリさんは、とてもキラキラしてました。歌うことが本当に大好きで、アイドルをやっていることが本当にうれしいんだろうなということが、見ているこっちにも伝わってくるくらいに」
けれど、きっと楽しいことばかりではないのだろう。今のヒカリの言葉を聞いて、マコトはさっきまでの自分の考えを改める。夢を叶えて、好きなことができるのなら、それは幸せなことだと思っていた。けれど。
目の前には、ヒカリの大きな瞳。動画を通して何度も見た円の中に、マコトの姿が映っている。カチカチに固まった自分の姿が、はっきりと。そうしてやってくる、五回目の衝撃――のはずが。
来ない。まったく来る気配がない。
待てども待てども、一向に。
ということは、つまり――。
「……あ、あの」
至近距離からの、小さくて細い声。はっと我に返ったマコトが改めてヒカリをまじまじと見つめると、彼女は照れくさそうな笑顔を向けた。
「とってもうれしいです、ありがとう。わたしなんて地味で目立たないし、ほかのメンバーに比べたら歌もダンスもまだまだなんですけど、そんなふうに言ってもらえると励みになります」
記憶が戻らないということは、ヒカリは六人目の仲間ではないということだ。残念な結果に終わったが、マコトが握手会に参加した目的自体は達成された。あとは「頑張ってください」と言い残して立ち去ってしまえばいい。――けれど。
「そんなこと、ないです!」
自分の口から飛び出た台詞に、マコトは自分で驚いた。同じようにびっくりして、目をぱちぱちさせているヒカリに向かって、言葉がどんどん飛んでいく。
「地味で目立たないなんて、そんなことないです。歌っているときのヒカリさんは、とてもキラキラしてました。歌うことが本当に大好きで、アイドルをやっていることが本当にうれしいんだろうなということが、見ているこっちにも伝わってくるくらいに」
けれど、きっと楽しいことばかりではないのだろう。今のヒカリの言葉を聞いて、マコトはさっきまでの自分の考えを改める。夢を叶えて、好きなことができるのなら、それは幸せなことだと思っていた。けれど。
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