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第3章
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しおりを挟む店の新作メニューを考えたり、定番メニューに季節限定のものを考えたりした。リーリエは、色々とアイディアを出して、長年通うお客から、新規を更にリピーターにしていった。
お世話になっている分、できることをしたくて、ついついリーリエは張り切ってしまっていた。そのため、幅広い年齢層に愛されるお店になっていくのも、すぐだった。
元々、リピーターは多かったようだが、そこが一度落ち込んでいたとは思えない繁盛っぷりになっていて、休みの日に忘れて来た人や噂を聞いて来たのに休みの日だとわかって落ち込む客をリーリエが、見かけたのは一度や二度ではなかった。
「え?」
「どうかしたかい?」
「いえ、何でもないです」
ローザの息子の雇先に聞き覚えがあって、リーリエは驚いてしまった。
それを何でもないと思わず言ったが、どんな話をしているかがわリーリエは気になってしまって耳だけで会話を聞いていた。
「ウィスタリア様は、先見の明がある方だよ」
「……」
過去形で言わないことにリーリエは何とも言えない顔をした。
「それに比べて、ウィスタリア様の元婚約者は最低最悪でもいいところだ。勘当されてから、事業起こして借金まみれになって、婚約した令嬢も、王太子との婚約が駄目になって自棄を起こしたって、噂だしね」
「っ、」
それにリーリエは驚いてしまった。
(王太子との婚約が駄目になった? ……もしかして、古代語の試験に合格がもらえなかったとか??)
生きることに必死になっていたが、店のことをあれこれ考えるのが、いつの間にか楽しくなりすぎていたリーリエは、ソレルの父親がウィスタリアのやろうとしていたことを引き継いでやっていっていると思っていることを疑うこともなかった。
それこそ、わざわざ調べなくともしてくれていると思って、安心しきっていた。
それが、話題にのぼって、気になって聞いてみると感謝しているからとウィスタリアの誕生日にパーティーを開いていた。ウィスタリアの両親や親戚、事業に関わっている人たちやその家族を招待して、感謝していると聞いて驚かずにはいられなかった。
(そ、そんなことしているの!?)
孫娘は、ローザとリーリエにその話を聞かせてくれたが、興奮冷めやらぬままだった。
まぁ、それはいい。あの事業によって、みんなが幸せになれているのなら、それが何よりだ。そのために頑張っていた。
(亡くなった日ではなくて、誕生日を祝うのに集まっているとは思わなかったわ)
それだけではない。あの親友だと思っていたけど、そうでなかった令嬢が王太子との婚約が駄目になり、ソレルと婚約して家から勘当されていたことにはもっと驚いてしまった。
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2025年10月06日、初HOTランキング入りです! 本当にありがとうございます!!(2位だなんて……いやいや、ありえないと言うか…本気で夢でも見ているのではないでしょーか……)
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