優莉 アルバイト中のおしっこ我慢 地獄のような試練

水瀬零次

文字の大きさ
10 / 10
第10章

最後の戦い

しおりを挟む
女性が帰った後、ついに店長が店の奥から戻ってきて、優莉に近づいてきた。
「優莉ちゃん、ずっと1人にさせちゃってごめんね」と申し訳なさそうに声をかけると、優莉は一瞬だけ笑顔を浮かべ、「大丈夫です」と小さく答えた。でも、その声は明らかに震えていて、まったく力がなかった。

店長は優莉の様子を見て、「顔色悪いよ?大丈夫?」と心配そうに尋ねたが、優莉は「少し疲れてしまって…」とごまかし、なんとか平静を装った。しかし実際には、膀胱が今にも決壊しそうで限界を超え、おしっこの強烈な波が何度も何度も襲い、優莉の身体と心を激しく追い詰めていた。

「もうあちらの男性には帰ってもらえることになったから、これが終わったら少し休憩してね」と店長が言うと、優莉は「はい、ありがとうございます」と小さく頷いた。

店長が再び店の奥へ行き、男性とまた何か話し始めると、優莉はカウンターに立ち、極限状態の尿意との最後の戦いに臨んだ。

優莉は「あと少し…あと少しだけ…!」と必死に心の中で叫びながら、全身の力を振り絞って膀胱の猛威に抗い、トイレに駆け込める瞬間を待ち続けた。膝は制御不能にガクガクと激しく震え、もはやまっすぐ立つことすら困難な状態だった。

呼吸すらままならず、優莉は浅く短い息をハァハァと繰り返し、唇をぎゅっと噛んで小さな呻き声が漏れないよう耐えた。膀胱はもはや爆発寸前で、優莉は腰をくねくねと激しく動かし、右足と左足を交互に何度も何度も絡ませ直し、全身をくの字に曲げて耐えようとするが、激しい波が収まる気配はなく、おしっこが出口に近づく感覚が何度も何度も続き、そのたびに「早く…早く…早く!」と頭の中で繰り返した。

やがて、男性が店の奥から戻ってきた。男性はさっきよりは随分落ち着いているものの、相変わらず不機嫌な雰囲気で、優莉の方には目も向けずにカウンターの前を通り過ぎ、黙って店を出て行った。ドアの鈴がジャリンと鳴り響き、男性の背中が外に消えるのを見届けた瞬間、優莉は一瞬だけ安堵に身体を預けた。  

その後、店長が戻ってきて、「優莉ちゃん、本当にありがとう。もう大丈夫だから、少し休んでね」と優しい声で言ったその言葉に、優莉は「ありがとうございます!」と涙を浮かべながら勢いよく答え、カウンターから飛び出すように走り出した。ようやく解放される瞬間が訪れたのだ。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...