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第5章
さらなる我慢
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そして、その後もほとんど同じような状況がさらに長く続いた。優莉はカウンターに立ち続け、膀胱の膨張感が限界ギリギリで容赦なく押し寄せる中、なんとか平静を装って仕事をこなしていた。
お客さんが途切れることなく店内を歩き回り、時折レジに商品を持ってやってくるたび、優莉は笑顔を浮かべて丁寧に対応せざるを得なかった。
例えば、40代くらいの男性が小さな木製のキーホルダーを手に持って近づいてきて、「これって防水加工されてるんですか?」と尋ねてきた。優莉は一瞬息を整え、喉が詰まりそうな感覚を押し殺しながら、「はい、少し水がかかっても大丈夫なように加工されています」と答えた。声がわずかに震えそうになるのを必死に抑えながらお会計まで対応し、商品を袋に詰めて渡すと、男性は「ありがとう」と笑顔で去っていった。その背中を見送りながら、優莉はカウンターの陰で太ももをぎゅっと締め直し、膀胱から湧き上がる熱い波をなんとか抑え込んだ。
別のタイミングでは、若い女性が棚から小さなアロマディフューザーを持ってレジにやってきた。「これって電池式ですか?」と質問され、優莉は「いえ、こちらはUSBで充電するタイプです」と説明した。お客さんが「へえ、便利そうですね」と呟きながら商品を手に持つ間、優莉はカウンターの端を握る手に力を入れ、膝の震えを隠そうとした。お会計対応を終え、商品を笑顔で渡すと、女性は軽く会釈して店を出て行った。
そんなやり取りが何度も繰り返される中、優莉は膀胱の圧迫感と戦い続けていた。カウンターの陰で足を組み替えたり、太ももをぎゅっと締めたりする動作が、もはや無意識の癖のようになっていた。膝の震えは一時的に落ち着くこともあるものの、下腹部全体がずっしりと重く、そこにとてつもない量のおしっこが溜まっている感覚が消えることはなかった。膀胱の奥から湧き上がる熱い波が、何度も何度も優莉の我慢を試すように押し寄せてくる。時にはその波があまりにも強く、出口に一瞬だけおしっこが近づくような鋭い感覚が走り、優莉は反射的に全身に力を入れてそれを抑え込んだ。「うっ…」と小さな声が漏れそうになり、慌てて唇をぎゅっと結んで我慢した。額に浮かんだ汗が首筋を伝い、背中に冷たいものが何度も流れ落ちるのを感じながら、優莉はカウンターにしがみつくように立っていた。
店内は依然として静かで、お客さんが商品を手に取るかすかな音や、外の車の音が時折聞こえるだけだった。優莉はその静けさが逆に自分の緊張感を高めているように感じ、時計をちらっと見るたびに絶望的な気持ちが湧いてきた。
店長が出て行ってから1時間半近くが経過した頃には、膀胱の膨張感がピークに達しているようで、下腹部が熱く締め付けるような重さに支配されていた。優莉はカウンターの端を握る手に力を入れ、指先が白くなるほど強く締めながら、「もう少し、もう少しだけ我慢すれば…」と自分に言い聞かせていた。でも、その「もう少し」がどれだけ続くのか、優莉には見当もつかない。時計の針がゆっくりと進むたび、膀胱の圧迫感は増すばかりで、優莉は頭の中で「店長、いつ戻ってくるの…?」と何度も呟いていた。
お客さんが少ない瞬間には、優莉は腰を動かしたり、片足をもう片方の足に絡ませるような姿勢を試したりして、なんとか圧迫感を和らげようとした。右足を左足に軽く絡め、身体の重心をずらしてみると、一瞬だけ膀胱の重さが分散するような気がしたが、すぐにまた熱い波が押し寄せてきて元に戻ってしまう。次に腰を左右に揺らし、微妙に姿勢を変えてみるが、その動きが膀胱を刺激してしまい、下腹部に鋭い圧迫感が走った。優莉は慌てて動きを止め、太ももをぎゅっと締めてその衝撃を抑えた。額の汗がますます増え、首筋から背中に流れる冷たい感覚が頻繁になり、シャツの背中がじんわりと湿っているのがわかった。
さらに時間は経ち、店長が出て行ってから2時間近くになろうとしていた。優莉は時計の針を見つめ、「あと少し、あと少しだけ…」と自分を励まし続けたが、膀胱の圧迫感はもはや我慢の限界を超えそうなほどだった。
熱い波が下腹部を何度も襲い、そのたびに優莉は全身を硬直させて抑え込んだ。カウンターを握る手は汗で滑りそうになり、指先に力を入れるたび震えが伝わってくる。お客さんが店内にいる限り、トイレに行くことは許されない。
優莉は目を軽く閉じ、一瞬だけ意識を集中させて「我慢、我慢…」と頭の中で繰り返した。だが、その自己暗示も虚しく、膀胱の膨張感はどんどん強まり、優莉の心と身体を追い詰めていく。時間はただただゆっくりと過ぎ、優莉はその果てしない戦いの中で、ひたすら耐え続けるしかなかった。
お客さんが途切れることなく店内を歩き回り、時折レジに商品を持ってやってくるたび、優莉は笑顔を浮かべて丁寧に対応せざるを得なかった。
例えば、40代くらいの男性が小さな木製のキーホルダーを手に持って近づいてきて、「これって防水加工されてるんですか?」と尋ねてきた。優莉は一瞬息を整え、喉が詰まりそうな感覚を押し殺しながら、「はい、少し水がかかっても大丈夫なように加工されています」と答えた。声がわずかに震えそうになるのを必死に抑えながらお会計まで対応し、商品を袋に詰めて渡すと、男性は「ありがとう」と笑顔で去っていった。その背中を見送りながら、優莉はカウンターの陰で太ももをぎゅっと締め直し、膀胱から湧き上がる熱い波をなんとか抑え込んだ。
別のタイミングでは、若い女性が棚から小さなアロマディフューザーを持ってレジにやってきた。「これって電池式ですか?」と質問され、優莉は「いえ、こちらはUSBで充電するタイプです」と説明した。お客さんが「へえ、便利そうですね」と呟きながら商品を手に持つ間、優莉はカウンターの端を握る手に力を入れ、膝の震えを隠そうとした。お会計対応を終え、商品を笑顔で渡すと、女性は軽く会釈して店を出て行った。
そんなやり取りが何度も繰り返される中、優莉は膀胱の圧迫感と戦い続けていた。カウンターの陰で足を組み替えたり、太ももをぎゅっと締めたりする動作が、もはや無意識の癖のようになっていた。膝の震えは一時的に落ち着くこともあるものの、下腹部全体がずっしりと重く、そこにとてつもない量のおしっこが溜まっている感覚が消えることはなかった。膀胱の奥から湧き上がる熱い波が、何度も何度も優莉の我慢を試すように押し寄せてくる。時にはその波があまりにも強く、出口に一瞬だけおしっこが近づくような鋭い感覚が走り、優莉は反射的に全身に力を入れてそれを抑え込んだ。「うっ…」と小さな声が漏れそうになり、慌てて唇をぎゅっと結んで我慢した。額に浮かんだ汗が首筋を伝い、背中に冷たいものが何度も流れ落ちるのを感じながら、優莉はカウンターにしがみつくように立っていた。
店内は依然として静かで、お客さんが商品を手に取るかすかな音や、外の車の音が時折聞こえるだけだった。優莉はその静けさが逆に自分の緊張感を高めているように感じ、時計をちらっと見るたびに絶望的な気持ちが湧いてきた。
店長が出て行ってから1時間半近くが経過した頃には、膀胱の膨張感がピークに達しているようで、下腹部が熱く締め付けるような重さに支配されていた。優莉はカウンターの端を握る手に力を入れ、指先が白くなるほど強く締めながら、「もう少し、もう少しだけ我慢すれば…」と自分に言い聞かせていた。でも、その「もう少し」がどれだけ続くのか、優莉には見当もつかない。時計の針がゆっくりと進むたび、膀胱の圧迫感は増すばかりで、優莉は頭の中で「店長、いつ戻ってくるの…?」と何度も呟いていた。
お客さんが少ない瞬間には、優莉は腰を動かしたり、片足をもう片方の足に絡ませるような姿勢を試したりして、なんとか圧迫感を和らげようとした。右足を左足に軽く絡め、身体の重心をずらしてみると、一瞬だけ膀胱の重さが分散するような気がしたが、すぐにまた熱い波が押し寄せてきて元に戻ってしまう。次に腰を左右に揺らし、微妙に姿勢を変えてみるが、その動きが膀胱を刺激してしまい、下腹部に鋭い圧迫感が走った。優莉は慌てて動きを止め、太ももをぎゅっと締めてその衝撃を抑えた。額の汗がますます増え、首筋から背中に流れる冷たい感覚が頻繁になり、シャツの背中がじんわりと湿っているのがわかった。
さらに時間は経ち、店長が出て行ってから2時間近くになろうとしていた。優莉は時計の針を見つめ、「あと少し、あと少しだけ…」と自分を励まし続けたが、膀胱の圧迫感はもはや我慢の限界を超えそうなほどだった。
熱い波が下腹部を何度も襲い、そのたびに優莉は全身を硬直させて抑え込んだ。カウンターを握る手は汗で滑りそうになり、指先に力を入れるたび震えが伝わってくる。お客さんが店内にいる限り、トイレに行くことは許されない。
優莉は目を軽く閉じ、一瞬だけ意識を集中させて「我慢、我慢…」と頭の中で繰り返した。だが、その自己暗示も虚しく、膀胱の膨張感はどんどん強まり、優莉の心と身体を追い詰めていく。時間はただただゆっくりと過ぎ、優莉はその果てしない戦いの中で、ひたすら耐え続けるしかなかった。
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