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2章・攻略対象者との出会い
5話
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「いや~ごめんねナヴィリア嬢!」
「いえ、あの、、、私は領地に帰れればそれで、、、」
「あそれは無理ごめんね」
「、、、」
「身内の揉め事に巻き込んだような感じだからさ、申し訳ないんだけど、このまま王都に残っておいて!」
「いえ、、、その、、、」
「あら?陛下、最初と仰ってることが違いすぎるのではなくて?本来ならば日帰りでしたのに。」
「いや、そうだったんだけどさぁ、、、第二王子派だった奴らがまぁ~しぶとくて!君達が遠くにいる間に被害あると検挙もできないし守れもしないから色々と困るし、、、ね?」
「ね?と言われましても、、、ガディが先に向こうに戻ってから随分とたっていますのに、、、あまりガディを1人にする訳には、、、」と言葉を濁す母。
言いたいことは分かります。放置すると面倒くさくなるんだよね、父。駄々っ子みたいに。ロゼもそんな所が似てしまったのかもしれない。
「じゃあ、ナヴィリア嬢だけ城で預かるって形を取ってもいいよ?」
「はい?」
私まだ7歳なんですけど、、、?
「、、、ナヴィはどうしたいのかしら?」
「、、、自衛も出来ますし何かあったら王都に転移魔法で来れます。ですので領地に帰りたいです。」
「、、、ん?、、、ちょーっとまってね?今転移魔法って聞こえたんだけど?」
「はい。一度行った場所にしか行けませんが。」
「、、、7歳で?」
「あら、この子は5歳の頃には転移魔法で屋敷中探検していたわよ」
「、、、うん!尚更返したくない!!」
いや帰したくない理由って権威保持のためかーいって突っ込みたくなるくらいにはしょうもないことになっている、ここは王城にある謁見の間です。
レオンハルト殿下に聞いた「卒業まで領地に帰れない」という話を慌てて母に伝えた所、母はそのまま私を引きずって王城に乗り込んでしまって今に至るわけです。
結果として権力保持は冗談で、私自身が身を守れてもその周囲が巻き込まれた時に完璧に守り通せるか、と言ったら別問題になるため城で保護していた方が安全だ、、、という理由らしい。
学園の卒業、が目安なのは純粋にあの学園を卒業できるくらいの力があればそこまで危険な目にあうこともないだろう。といった意味合いだそうで。
、、、そんなに厳しいの?あの学園。
そして私は1人城に来客として扱われることになりました。パチパチ
、、、魔法の練習できないじゃん!!と1人になった瞬間床に崩れ落ちました。
まだまだ極め足りないのに、、、と悔しそうにしてても埒が明かないのでいっその事陛下に直談判して魔法練習場を1つ貸切にしてくれないか交渉してみようかなと心臓ドキドキさせながら執務室に行ったら、間髪入れず、あっさり貸してくれました。
「え?魔法練習に使いたい?いいよいいよ~確か使ってなかった練習場があるからナヴィリア嬢以外立ち入り禁止にしておくね~」
ということで、人目を気にせずに魔法が使えるこの環境がとても楽しく素晴らしいです。
ごきげんよう、ナヴィリアです。
只今の生活は午前中が勉学やマナー講習、午後は魔法練習と言った所です。
今はお昼を食べた後の、練習場にて浮遊魔法の練習中のタイミングです。
浮遊魔法、どうしても自分の体だけでなく足が接していた地面まで少し抉ってでも一緒に浮いてしまうため今は力の調整中と言った所です。
帰りたいとか騒いでごめんなさい。
王城、思ったよりも満喫してます。少し面倒事もあるけれど凄く楽しい。
面倒事というのが魔法もだけど、座学に関しては元々習っていたことばかりを聞かれるしやらされるので片っ端から対応したら「神童だ」と騒がれまして。
そしてそれを聞き付け噛みつきに来たのが
「ナヴィリア嬢!!今度こそ僕が勝つよ!!」
はい、攻略者その2と称されますはアイザック・カートレッグ侯爵子息様。
父親が現宰相な為か、次は息子のどちらかが最小になるのだろうと、多くの人からの期待を背負ってる分私の存在が気に食わないのかな~と思っていたら単純にわたしの出来がいいから嫉妬しているだけだのとことで。
そうだよね、だってこの前和やかにお茶会したし。
、、、どうでもいいって言ったらだめかな。だめか、さすがに侯爵子息相手に雑に扱ったら怒られてしまうかもしれない。
幸いにも練習場は立ち入り禁止にされているので彼が来ることはないけれど午前中の王宮に居る間に、突撃隣の講義室してくるんですよね。
、、、え?ネタが古い?世代では無いけれど、語呂が好きなもので、、、もしや分からない人もいらっしゃって、、、?
、、、時代って凄い、はやいなぁ流れが。
突然の侯爵子息の登場に驚いてる講師へ、私が丁度なんの講義をしてたかを訪ね、その内容のもう一段階程上の内容を鼻高々に伝えてくるので、更にその上の内容であろう、彼の話した内容の訂正を行う、、、ということを1週間前まで行っていて。
なぜ一週間前なのかというと、そのレベルの高すぎる内容をスラスラと伝えてしまっていたので「じゃあのその上の内容を」と講義内容のレベルアップが続き、飛ばしに飛ばした結果、最終的にアイザック様の学んでる内容を軽く超えていて。
今はレベルが高すぎると匙を投げた講師の代わりに貫禄のある“大賢者”と呼ばれているお爺さんが教鞭をとってくださっています。ありがたや。
そんな貫禄のあるお爺さんになってからアイザックが初めて突撃してきた日、いつも通りドアを開け講師をみてお爺さんな事に固まるもすぐ再起動。
「おぉ再起動がはやい」なんて感心してる私をスルーして彼は「今は何を学んでいるのか」と問い、お爺さんは「今日は魔族との蟠りについて討論をしておりました」と回答。
彼は講義、と言っていないのに気づかなかったのか、「そうか!!あれはまず~」と元気に始まりから今に至るまでを話始めました。若いってすごい。
でもこの少し前の時点から、私の習っている内容と同じもの又はそれより少し低いレベルの内容を語り始めているのでそろそろ知識のストックが無くなってきたのかな?といった現状です。
それを横目に終わるまでお爺さんと並んで、復習がてら聞きながら、お茶請けにしていたクッキーを食べすすめ、彼が話終わるまで先程の討論を再開します。
聞いてないと気づいたアイザック様は割り込もうとしてくるけど、私達の会話の内容にピタリと動きが止まりそのまま聴き入り始め、終わったと同時に「次こそは!!僕が勝つから!!」と言って部屋を飛び出して行く。
ここまでがここ一週間のルーティーンになりつつあります。
さて、今日もお爺さんと討論の予定です。
今日は魔道具についてを話していました。
始まり等の歴史は学び終わってしまったので、禁止魔道具とされているものをどうしたら扱えるのか、を話しています。
そして登場、アイザック様
いつも通り、お爺さんになんの内容かを聞きます
「本日は禁止魔道具の再利用方法を討論しておりました」と回答
「、、、再利用?なら一振で焦土と化す魔道具は魔族の襲来の際の脅しに使えばいいよ!それと、、、」と、始まりました。
ふむ、脅しかぁ
「大賢者様、焦土と化す魔道具は疫病の蔓延防止に扱えますかね?」
確かここらへんにその魔法陣を持ってきて、、、あ、あったこれだ。
「うむ、一理あるが、やはり威力が強すぎてな、土壌の変化が激しすぎて、その後作物はおろか家でさえ土魔法で整えてからではないと建てることが出来ぬのじゃ」
お爺さんもその魔法陣をのぞき込みながら話す。
二度手間になってしまうと、だったら敵倒してる後ろで聖魔法で浄化してもらう方が並行できるから手っ取り早いとの事。
ふーむ、でも聖魔法って貴重なんだよねぇ、、、
「では一般論で考えて、陣のここを消してこちらに繋いだら高範囲かつ元よりは威力が弱まる方法がいいですかね?汎用性も高いですし。」
「うむ、それがわしも最適解だと思うておる」
「うーん、ですがせっかくならこことここを繋いで土属性も混ぜて、土壌の正常化も並行して行えれば使用する魔力は多少増えますが貴重な聖魔法を使うよりかは現実的かと」
「ほぅ、よく考えられておるな」
「2属性が無いと使えない、となるならこちらを変換の術式に変えて、、、」
と紙を広げてあーだこーだやって納得のいく魔法陣が完成したと思ったら
「うむ、ではこれは陛下に献上して参るな」とほくほく顔でお爺さんは出ていきました。
、、、それはまた陛下から呼び出しが来るのでは?
もう何回か呼び出しくらって「お願いだからあんまり凄いことしないで!」と泣きそうになりながらお願いされたばかりなんだけどな。
と、遠い目をしながら扉を見つめていたら
「、、、どうしてさ」
「はい?」
「どうして!君は!」
と言って言葉につまる泣く寸前のアイザック様。
、、、ごめんあまりにも白熱しすぎて存在をわすれかけてました。
しかしどうして、と言われてもなぁ
「、、、オタクだから、でしょうか」
「は?おた、なんだって?」
「いえなんでもありません。」
あぶない、オタクは向こうの用語だった。
「父上も兄上も皆、ナヴィリア嬢を褒めてばかりで、、、」
「、、、はぁ」
「どうしたら君みたいに父上達に認めてもらえる?」
「いえ、私は別に誰かに認めてもらうために行っている訳ではありませんので、、、」
「ならなんでこんなにも努力してるのに君に追いつけないのさ!!!」
あぇえ、キレられたぁ、、、純粋に精神年齢の差だと思うんですけど。
「、、、そもそもなぜ認められたいのですか?」
「父上も兄上もとても凄い人なんだ、それこそ僕なんかが敵うはずもない程に。」
「、、、純粋に褒められたいと?」
「、、、率直に言えば。」
「なら、カートレッグ様の今学んでいらっしゃる内容で試験を行ってその成績を侯爵様に伝えてもらうとか、、、」
と提案したそばから力なく首を振られる。
実施済みか~!
「父上はこんなことで喜ぶとは愚かだとしか。」
「お兄様も?」
と聞くとものすごく泣きそうになりながらも小さく
「、、、あに、うえは自身より優れていることが許せないって」
と、呟いた。
はいアウト~!!!!
家族としてどうなの!?彼まだ7歳なんですけど?
そうだよ7歳だよ!!
日本で私が7歳の時は、姉にイタズラしまくってキレた姉から拳骨食らってギャン泣きしてたはず。なんてアホな。7歳の私。
、、、宰相の家って厳しすぎやしませんか。
だって元社会人の私の脳みそに必死についてこようとできるって随分と時間をかけて詰め込まなければいけないはずで。
、、、これが、貴族の闇か!、、、あ、違います?
1人別世界に飛んでいったナヴィリアをじっと見つめながら次の言葉を待つアイザックはなかなか言葉が帰ってこない彼女を不安に思いか細い声で
「ナヴィリア嬢、、、?」と声をかけた。
「、、、はっ、すみませんちょっと別世界に」
「は?」
「いえなんでもありません。」
「、、、」
ごめんって、そんな冷めた目で見ないでください
「ええっと、、、あまり、他家の事情に割りいるつもりはないですけど、人それぞれの個性があるので私とカートレッグ様でやり方も優れている事も違いますしまだ幼い貴方にそこまでの大きなプレッシャーをかけること自体間違っているかと。」
「でも、、、」
「そもそも、そのように勉学の成績のみを見てカートレッグ様自身を見ていらっしゃらない時点で認められようと努力してもなんの得にも、価値にもならないと、私ならやめてしまいます。、、、ですから、貴方がここまで努力しているのはとても素晴らしく、その強さは私なんかよりも優れている証拠ですね。」
と、ニコッと微笑んで誤魔化した。
誤魔化されてください、変人扱いは領民たちだけで十分なんです。
「兄上は、、、すごく優しい方なんだ、、、」
「では、兄としてのプライドが邪魔しているんでしょうか?“兄なのに弟よりも劣っている”事で」
「、、、っ!そんなことない!!兄上は必死に努力しなければ身につかない僕よりもずっとずっと素晴らしい人なんだ!!」
元気が回復したかと思ったら、まず第一に兄上は~、とブラコンが炸裂しました。
そして魅力を語り始めてから1時間が経過しました。お茶が冷めちゃいました。兄弟愛がすごい。これは私の妹にも負けないかもしれない。
こんなに好きなのにお兄さんに嫌われてるのか、、、いやでも、嫉妬とかって“え?そんなことで?”ってなること多いもんな、、、
「あの、カートレッグ様」
「ちょっと待ってまだ3分の1も言い終わってないよ!」
ちょっと今恐ろしいワードが聞こえた気がする。
「あいえ、それは今度聞くので」
「今度!約束だからね!」
「あ、はい。で、確認なんですけど」
「?」
「その、カートレッグ様がお兄様をそんなにも大好きだってお伝えになったことは、、、?」
「、、、そんなかっこ悪いこと言えないよ」
「いえ、かっこ悪くは無いですよ。確かに自分の心情を伝えるのは勇気が要りますが、人ってちゃんと言葉にして伝えなければ思っている以上に伝わらないんです。えぇ、それはもう驚く程に。」
ほんとに、背中をみて学べとか多分私は一生無理だと思う。
“一緒にいるんだし、分かるでしょ?”とかも、照れくさくて言いづらいからっていうのはわかるけど。
言われないとすっごく不安になったりするよね。
ただし、言われすぎると言葉の価値が薄くなるって言う人も居るのがより面倒くさ、、、いや、に、人間関係のむ、難しさですよね、はい。
「兄上に、正直に、、、言う?」
「はい、それで何かしら次にすべきことが見えてくるはずです。」
例えば、父親を社会的に抹さ、、、いや、撲め、、、うーん、この場合の言葉はなにが正解、、、?
「、、、分かった、やってみる。」
「はい、ご武運を祈っております。」
そう言って突撃してきた時とはうってかわりアイザック様は随分と大人しく部屋から出ていきました。
入れ替わりで陛下からの呼び出し令状引っさげてお爺さんが帰ってきましたけど。
ものすごい勢いで「余計なことしないでってば!前にも言ったじゃん!!」と泣きながら怒られました。城にいる意味がなくなりますもんね、はい。反省はしています。後悔はしてないです。魔法陣作成楽しかった。
ただ、陛下の隣でレオンハルト様が「流石ナヴィリア嬢だね」といってニコニコしてるのが恐ろしい。
「いえ、あの、、、私は領地に帰れればそれで、、、」
「あそれは無理ごめんね」
「、、、」
「身内の揉め事に巻き込んだような感じだからさ、申し訳ないんだけど、このまま王都に残っておいて!」
「いえ、、、その、、、」
「あら?陛下、最初と仰ってることが違いすぎるのではなくて?本来ならば日帰りでしたのに。」
「いや、そうだったんだけどさぁ、、、第二王子派だった奴らがまぁ~しぶとくて!君達が遠くにいる間に被害あると検挙もできないし守れもしないから色々と困るし、、、ね?」
「ね?と言われましても、、、ガディが先に向こうに戻ってから随分とたっていますのに、、、あまりガディを1人にする訳には、、、」と言葉を濁す母。
言いたいことは分かります。放置すると面倒くさくなるんだよね、父。駄々っ子みたいに。ロゼもそんな所が似てしまったのかもしれない。
「じゃあ、ナヴィリア嬢だけ城で預かるって形を取ってもいいよ?」
「はい?」
私まだ7歳なんですけど、、、?
「、、、ナヴィはどうしたいのかしら?」
「、、、自衛も出来ますし何かあったら王都に転移魔法で来れます。ですので領地に帰りたいです。」
「、、、ん?、、、ちょーっとまってね?今転移魔法って聞こえたんだけど?」
「はい。一度行った場所にしか行けませんが。」
「、、、7歳で?」
「あら、この子は5歳の頃には転移魔法で屋敷中探検していたわよ」
「、、、うん!尚更返したくない!!」
いや帰したくない理由って権威保持のためかーいって突っ込みたくなるくらいにはしょうもないことになっている、ここは王城にある謁見の間です。
レオンハルト殿下に聞いた「卒業まで領地に帰れない」という話を慌てて母に伝えた所、母はそのまま私を引きずって王城に乗り込んでしまって今に至るわけです。
結果として権力保持は冗談で、私自身が身を守れてもその周囲が巻き込まれた時に完璧に守り通せるか、と言ったら別問題になるため城で保護していた方が安全だ、、、という理由らしい。
学園の卒業、が目安なのは純粋にあの学園を卒業できるくらいの力があればそこまで危険な目にあうこともないだろう。といった意味合いだそうで。
、、、そんなに厳しいの?あの学園。
そして私は1人城に来客として扱われることになりました。パチパチ
、、、魔法の練習できないじゃん!!と1人になった瞬間床に崩れ落ちました。
まだまだ極め足りないのに、、、と悔しそうにしてても埒が明かないのでいっその事陛下に直談判して魔法練習場を1つ貸切にしてくれないか交渉してみようかなと心臓ドキドキさせながら執務室に行ったら、間髪入れず、あっさり貸してくれました。
「え?魔法練習に使いたい?いいよいいよ~確か使ってなかった練習場があるからナヴィリア嬢以外立ち入り禁止にしておくね~」
ということで、人目を気にせずに魔法が使えるこの環境がとても楽しく素晴らしいです。
ごきげんよう、ナヴィリアです。
只今の生活は午前中が勉学やマナー講習、午後は魔法練習と言った所です。
今はお昼を食べた後の、練習場にて浮遊魔法の練習中のタイミングです。
浮遊魔法、どうしても自分の体だけでなく足が接していた地面まで少し抉ってでも一緒に浮いてしまうため今は力の調整中と言った所です。
帰りたいとか騒いでごめんなさい。
王城、思ったよりも満喫してます。少し面倒事もあるけれど凄く楽しい。
面倒事というのが魔法もだけど、座学に関しては元々習っていたことばかりを聞かれるしやらされるので片っ端から対応したら「神童だ」と騒がれまして。
そしてそれを聞き付け噛みつきに来たのが
「ナヴィリア嬢!!今度こそ僕が勝つよ!!」
はい、攻略者その2と称されますはアイザック・カートレッグ侯爵子息様。
父親が現宰相な為か、次は息子のどちらかが最小になるのだろうと、多くの人からの期待を背負ってる分私の存在が気に食わないのかな~と思っていたら単純にわたしの出来がいいから嫉妬しているだけだのとことで。
そうだよね、だってこの前和やかにお茶会したし。
、、、どうでもいいって言ったらだめかな。だめか、さすがに侯爵子息相手に雑に扱ったら怒られてしまうかもしれない。
幸いにも練習場は立ち入り禁止にされているので彼が来ることはないけれど午前中の王宮に居る間に、突撃隣の講義室してくるんですよね。
、、、え?ネタが古い?世代では無いけれど、語呂が好きなもので、、、もしや分からない人もいらっしゃって、、、?
、、、時代って凄い、はやいなぁ流れが。
突然の侯爵子息の登場に驚いてる講師へ、私が丁度なんの講義をしてたかを訪ね、その内容のもう一段階程上の内容を鼻高々に伝えてくるので、更にその上の内容であろう、彼の話した内容の訂正を行う、、、ということを1週間前まで行っていて。
なぜ一週間前なのかというと、そのレベルの高すぎる内容をスラスラと伝えてしまっていたので「じゃあのその上の内容を」と講義内容のレベルアップが続き、飛ばしに飛ばした結果、最終的にアイザック様の学んでる内容を軽く超えていて。
今はレベルが高すぎると匙を投げた講師の代わりに貫禄のある“大賢者”と呼ばれているお爺さんが教鞭をとってくださっています。ありがたや。
そんな貫禄のあるお爺さんになってからアイザックが初めて突撃してきた日、いつも通りドアを開け講師をみてお爺さんな事に固まるもすぐ再起動。
「おぉ再起動がはやい」なんて感心してる私をスルーして彼は「今は何を学んでいるのか」と問い、お爺さんは「今日は魔族との蟠りについて討論をしておりました」と回答。
彼は講義、と言っていないのに気づかなかったのか、「そうか!!あれはまず~」と元気に始まりから今に至るまでを話始めました。若いってすごい。
でもこの少し前の時点から、私の習っている内容と同じもの又はそれより少し低いレベルの内容を語り始めているのでそろそろ知識のストックが無くなってきたのかな?といった現状です。
それを横目に終わるまでお爺さんと並んで、復習がてら聞きながら、お茶請けにしていたクッキーを食べすすめ、彼が話終わるまで先程の討論を再開します。
聞いてないと気づいたアイザック様は割り込もうとしてくるけど、私達の会話の内容にピタリと動きが止まりそのまま聴き入り始め、終わったと同時に「次こそは!!僕が勝つから!!」と言って部屋を飛び出して行く。
ここまでがここ一週間のルーティーンになりつつあります。
さて、今日もお爺さんと討論の予定です。
今日は魔道具についてを話していました。
始まり等の歴史は学び終わってしまったので、禁止魔道具とされているものをどうしたら扱えるのか、を話しています。
そして登場、アイザック様
いつも通り、お爺さんになんの内容かを聞きます
「本日は禁止魔道具の再利用方法を討論しておりました」と回答
「、、、再利用?なら一振で焦土と化す魔道具は魔族の襲来の際の脅しに使えばいいよ!それと、、、」と、始まりました。
ふむ、脅しかぁ
「大賢者様、焦土と化す魔道具は疫病の蔓延防止に扱えますかね?」
確かここらへんにその魔法陣を持ってきて、、、あ、あったこれだ。
「うむ、一理あるが、やはり威力が強すぎてな、土壌の変化が激しすぎて、その後作物はおろか家でさえ土魔法で整えてからではないと建てることが出来ぬのじゃ」
お爺さんもその魔法陣をのぞき込みながら話す。
二度手間になってしまうと、だったら敵倒してる後ろで聖魔法で浄化してもらう方が並行できるから手っ取り早いとの事。
ふーむ、でも聖魔法って貴重なんだよねぇ、、、
「では一般論で考えて、陣のここを消してこちらに繋いだら高範囲かつ元よりは威力が弱まる方法がいいですかね?汎用性も高いですし。」
「うむ、それがわしも最適解だと思うておる」
「うーん、ですがせっかくならこことここを繋いで土属性も混ぜて、土壌の正常化も並行して行えれば使用する魔力は多少増えますが貴重な聖魔法を使うよりかは現実的かと」
「ほぅ、よく考えられておるな」
「2属性が無いと使えない、となるならこちらを変換の術式に変えて、、、」
と紙を広げてあーだこーだやって納得のいく魔法陣が完成したと思ったら
「うむ、ではこれは陛下に献上して参るな」とほくほく顔でお爺さんは出ていきました。
、、、それはまた陛下から呼び出しが来るのでは?
もう何回か呼び出しくらって「お願いだからあんまり凄いことしないで!」と泣きそうになりながらお願いされたばかりなんだけどな。
と、遠い目をしながら扉を見つめていたら
「、、、どうしてさ」
「はい?」
「どうして!君は!」
と言って言葉につまる泣く寸前のアイザック様。
、、、ごめんあまりにも白熱しすぎて存在をわすれかけてました。
しかしどうして、と言われてもなぁ
「、、、オタクだから、でしょうか」
「は?おた、なんだって?」
「いえなんでもありません。」
あぶない、オタクは向こうの用語だった。
「父上も兄上も皆、ナヴィリア嬢を褒めてばかりで、、、」
「、、、はぁ」
「どうしたら君みたいに父上達に認めてもらえる?」
「いえ、私は別に誰かに認めてもらうために行っている訳ではありませんので、、、」
「ならなんでこんなにも努力してるのに君に追いつけないのさ!!!」
あぇえ、キレられたぁ、、、純粋に精神年齢の差だと思うんですけど。
「、、、そもそもなぜ認められたいのですか?」
「父上も兄上もとても凄い人なんだ、それこそ僕なんかが敵うはずもない程に。」
「、、、純粋に褒められたいと?」
「、、、率直に言えば。」
「なら、カートレッグ様の今学んでいらっしゃる内容で試験を行ってその成績を侯爵様に伝えてもらうとか、、、」
と提案したそばから力なく首を振られる。
実施済みか~!
「父上はこんなことで喜ぶとは愚かだとしか。」
「お兄様も?」
と聞くとものすごく泣きそうになりながらも小さく
「、、、あに、うえは自身より優れていることが許せないって」
と、呟いた。
はいアウト~!!!!
家族としてどうなの!?彼まだ7歳なんですけど?
そうだよ7歳だよ!!
日本で私が7歳の時は、姉にイタズラしまくってキレた姉から拳骨食らってギャン泣きしてたはず。なんてアホな。7歳の私。
、、、宰相の家って厳しすぎやしませんか。
だって元社会人の私の脳みそに必死についてこようとできるって随分と時間をかけて詰め込まなければいけないはずで。
、、、これが、貴族の闇か!、、、あ、違います?
1人別世界に飛んでいったナヴィリアをじっと見つめながら次の言葉を待つアイザックはなかなか言葉が帰ってこない彼女を不安に思いか細い声で
「ナヴィリア嬢、、、?」と声をかけた。
「、、、はっ、すみませんちょっと別世界に」
「は?」
「いえなんでもありません。」
「、、、」
ごめんって、そんな冷めた目で見ないでください
「ええっと、、、あまり、他家の事情に割りいるつもりはないですけど、人それぞれの個性があるので私とカートレッグ様でやり方も優れている事も違いますしまだ幼い貴方にそこまでの大きなプレッシャーをかけること自体間違っているかと。」
「でも、、、」
「そもそも、そのように勉学の成績のみを見てカートレッグ様自身を見ていらっしゃらない時点で認められようと努力してもなんの得にも、価値にもならないと、私ならやめてしまいます。、、、ですから、貴方がここまで努力しているのはとても素晴らしく、その強さは私なんかよりも優れている証拠ですね。」
と、ニコッと微笑んで誤魔化した。
誤魔化されてください、変人扱いは領民たちだけで十分なんです。
「兄上は、、、すごく優しい方なんだ、、、」
「では、兄としてのプライドが邪魔しているんでしょうか?“兄なのに弟よりも劣っている”事で」
「、、、っ!そんなことない!!兄上は必死に努力しなければ身につかない僕よりもずっとずっと素晴らしい人なんだ!!」
元気が回復したかと思ったら、まず第一に兄上は~、とブラコンが炸裂しました。
そして魅力を語り始めてから1時間が経過しました。お茶が冷めちゃいました。兄弟愛がすごい。これは私の妹にも負けないかもしれない。
こんなに好きなのにお兄さんに嫌われてるのか、、、いやでも、嫉妬とかって“え?そんなことで?”ってなること多いもんな、、、
「あの、カートレッグ様」
「ちょっと待ってまだ3分の1も言い終わってないよ!」
ちょっと今恐ろしいワードが聞こえた気がする。
「あいえ、それは今度聞くので」
「今度!約束だからね!」
「あ、はい。で、確認なんですけど」
「?」
「その、カートレッグ様がお兄様をそんなにも大好きだってお伝えになったことは、、、?」
「、、、そんなかっこ悪いこと言えないよ」
「いえ、かっこ悪くは無いですよ。確かに自分の心情を伝えるのは勇気が要りますが、人ってちゃんと言葉にして伝えなければ思っている以上に伝わらないんです。えぇ、それはもう驚く程に。」
ほんとに、背中をみて学べとか多分私は一生無理だと思う。
“一緒にいるんだし、分かるでしょ?”とかも、照れくさくて言いづらいからっていうのはわかるけど。
言われないとすっごく不安になったりするよね。
ただし、言われすぎると言葉の価値が薄くなるって言う人も居るのがより面倒くさ、、、いや、に、人間関係のむ、難しさですよね、はい。
「兄上に、正直に、、、言う?」
「はい、それで何かしら次にすべきことが見えてくるはずです。」
例えば、父親を社会的に抹さ、、、いや、撲め、、、うーん、この場合の言葉はなにが正解、、、?
「、、、分かった、やってみる。」
「はい、ご武運を祈っております。」
そう言って突撃してきた時とはうってかわりアイザック様は随分と大人しく部屋から出ていきました。
入れ替わりで陛下からの呼び出し令状引っさげてお爺さんが帰ってきましたけど。
ものすごい勢いで「余計なことしないでってば!前にも言ったじゃん!!」と泣きながら怒られました。城にいる意味がなくなりますもんね、はい。反省はしています。後悔はしてないです。魔法陣作成楽しかった。
ただ、陛下の隣でレオンハルト様が「流石ナヴィリア嬢だね」といってニコニコしてるのが恐ろしい。
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