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死の大陸編 青年期

第233話. ルーゴスタ王国

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 霊峰山を離れてから、かれこれ半日は飛び続けているが、あるのは山、山、山………山ばっかりだ!!

 東にはルーゴスタ王国があったはずだが、これだけ山ばかりだと他の国との交流なんて出来なかったんじゃないだろうか

 あまりにも山ばかりあり過ぎて、ひょっとしたら見落としてしまい、既にルーゴスタ王国を通り過ぎてしまったのではないだろうか

 
 「エミリー!大丈夫かい⁉︎」

 「はい、大丈夫です!」

 「このまま行ける所まで行くよ!!」

 「はい、分かりました!」

 「リィーン、お腹空いたねぇ」

 「アース、もうちょっと我慢しようね。そしたらその分、夜ご飯が凄くおいしくなるよぉ」
 
 「えっ⁉︎本当!じゃあ我慢する!」

 グーーーー!!ギュルルルルーーーー!!

 アースの鳴り響くお腹の爆音を無視して、先へとそのまま向かう


 それから2時間程経過しただろうか

 ギュルルルルーーーー!!ギュルルルルーーーー!!グーーーー!!ギュルルルルーーーー!!

 爆音が響く中、山々の一部に視界を向けると、そこには建物らしき建造物があり、遠くからでも確認できたが、その周りは山々の岩肌に囲まれ、草木がなく建物が緑に覆われてなく、まさしく岩壁にある。

 おそらくあそこがルーゴスタだと思うが、凄い場所にあったもんだ
 

 どちらにせよ、今日はあそこで休むとしよう

 「エミリー、あそこに見える建物の近くに降りるよ!」

 「分かりました!リン様」

 グーーーー!!ギュルルルルーーーー!!

 建物がある所まで来ると警戒する程の反応はないが、それでも小さな生命反応が至る所で確認できる

 ここから少し離れているが、少し大きめの川が流れていたので、僕達はその川の近くに降り立つ

 川にはワニやカバのような魔物が至る所にいたが、僕達が降り立つといつもの様にアースの魔力に当てられるとすぐに逃げて行く

 「今日はここを拠点にして夜を過ごそう。アースは食材担当ね!」

 「うん、分かったぁ!」

 グーーーー!!ギュルルルルーーーー!!

 「エミリーは料理担当ね!」

 「はい、分かりました、リン様!」

 僕はいつもの様に寝る場所を地魔法で造り終えてから半アーチ状の橋を造り、釣り場を確保する


  そして、少しだけ町を下見しておきたかったので、エミリーに一声かけてから町の方に向かう

 「エミリー!」

 「はい、何でしょうかリン様?」


 「ちょっとばかり、ルーゴスタ王国があった場所を少しだけ偵察してきてもいいかな⁉︎」

 「はい、大丈夫ですよ」

 「じゃあ、ちょっとだけ行ってくるね」

 「はい、分かりました。お気をつけください、リン様」

 アースは既に魔物を狩りに行っており、もう姿が観えないので、ほっといても大丈夫だろうと思い、僕は町の下見に向かった。


 
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