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死の大陸編 青年期
第229話. 紹介
しおりを挟む僕達が静寂の水辺を離れてから、おおよそ4時間位で霊峰山へと到達する
エミリーはtheフェンリルとは今回、初めて会うのでヒシリヒシリと緊張しているのが伝わってくる
「エミリー!」
「何でしょう、リン様!」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ!アースの親だけど、僕にとっても親も同然だからね」
「は、はい!アース様とリン様の両親ですもんね」
あちゃー、緊張をほぐすどころか逆に追い込んでしまったかな
霊峰山の入口に着いた時には、もうすでに夜になっていて、夜空を見上げれば3つある月の光に照らされる夜景へと変わっていた
洞窟を抜け広い空間に出ると、そこには父さんと母さんがいつもの様に横たわっている
「父さん、母さん、ただいま!」
「ただいまぁー」
「おう!おかえり、リン!」
「おかえりなさい、リン、アース、元気でしたか⁉︎」
「うん、元気だったよ!今日は父さんと母さんにエミリーを紹介しようと思って、連れて来たけどいいかな⁉︎」
「おっ!リンの妻か⁉︎」
な、なんでやねん!
「そちらの方がエミリーですね」
「初めまして、エルフ族のエミリーです。リン様とアース様には私を含め一族全員を救って頂きました。そのご恩を少しでもお返しさせて頂きたく思い、無理を言って同行させてもらってます」
「うん、エミリーの料理も美味しいんだよ」
・・・・・・・お前なぁー
「そうですか、リンもアースもそれを受け入れてるのでしたら2人を宜しくお願いしますね」
「いえ!いつもいつも私の方が足を引っ張り、ご迷惑をお掛けしているばかりで申し訳ありません」
「そうか!リンよ、今度は俺に娘が出来たのか」
「父さん、そこはスルーするからね。それと今日はこのまま、ここに寝泊まりして行っていい⁉︎」
「おう!そうしていけ!」
「ええ、そうしなさい」
父さん達も今から夜ご飯にするから一緒に食べるよね⁉︎
「うん、食べるうー」
「お前じゃなぁーい!」
「もちろんだ!」
「頂くわ」
「エミリー!」
「分かりました!リン様!準備致します」
「アースは適当に自分のを狩っておいで」
「えぇー!」
「アース様が狩られた魔物は私がすぐに処理して準備致します」
「本当ぉー!じゃあ、すぐに行って来るね」
そう言ってアースはすぐに消える
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