転移失敗!!此処は何処?僕は誰?

I&Rin

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死の大陸編 青年期

第230話. 成長期

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  「エミリーはリンとアースから、とても信頼されているんですね」

 「えっ⁉︎そうでしょうか」

 「今のやり取りだけでも、見て取れます」

 「ありがとうございます!では私は準備に取り掛かります」


 「父さん、母さん、ちょっと話しがあるけどいいかな⁉︎」


 「どうした」

 「いいわよ」

 実は僕達がダークドラゴンと戦う為にアヴァロン山脈に向かい、そこにドラゴンの姿がなかったことや魔族が長い年月をかけて復活していた事

 そしてダークドラゴンを探していた魔族と遭遇してしまい、それから戦闘になった経緯いきさつを詳しく教える

 にわかには信じられないといった感じで聴いていたが、僕が言ってる事を最後まで聴いた後、父さんと母さんはお互いに見つめ合い頷いていた

 「リン!お前はこれからどうしたい⁉︎」

 この大陸に存在していたヒト族が、たった1人の魔族によって絶滅させられていた事実

 今更その事実を知らしめた所でどうなる訳でもないし、そもそもこの地には僕以外のヒト族は誰もいないしね

 ただヒト族が滅ぼされた時、かなりの数の魔物が魔族によって利用されていて、その利用された事すら覚えて無い事が問題なんだよね

 だから、どうしたいと言われればハッキリとした答えは、今は出せない

 うーん、僕としてはある程度の事を分かりはしたけど、やっぱりダークドラゴンを見つけて話しをしてみたいよね

 目星はつけてあるので、明日、トラスト山脈に向かおうと思っている事を伝える

 その事に関して父さんは何も言わなかったが、何やら考え込み始めた

 それともう1つ気になって仕方ないんだけど、ここ最近アースの食事が底なしにハンパなく食べてるんだけど何かあるのかな⁉︎

 「成長期だろ!」

 「成長期⁉︎」

 んな馬鹿な!!

 「本来のフェンリルとしての成長期はまだ先のはずなんだが、リンとの共有もあるのでかなり早く成長期に入ったんだろうな」

 「と言う事はひょっとして父さんサイズになるって事なのかな⁉︎」

 「そうだな!」

 うそぉーん
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