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死の大陸編 青年期
第132話. シルフィード
しおりを挟む新たな実験を検証する為、一旦闘技場の上に降り立つ
僕が闘技場に降り立った直後、恰好の的になり金さん銀さんが畳み掛けるような攻撃を上空から放って来る
銀さんは氷魔法を主体とした攻撃
「氷凍の暴風嵐!」
「氷凍の疾槍!」
「氷凍の撃!」
続いて金さんは………
「雷電の暴風嵐!!」
「爆雷疾槍!!」
「雷電天雷!!」
「…………おおぉ、雷だぁ!!」
これは初見なので防げるかどうか分からないが
「風球の世界!!」
ドドドドカアアァァァァーーーーン!!
バチバチバチバチ!!!!
僕の展開した風魔法、風球の世界は周囲5m級の風で自身を覆う球体を創り出し、防御する
覆われた球体以外の場所はみるも無残に吹き飛び、辺り周辺に土煙が舞い上がり視界は悪く、そこに存在していた闘技場は跡形も無く消え去っていた
「いかんいかん、ヒト族相手につい本気を出してしまったなあ……まあ、これも仕方ないだろう」
「・・・・・・」
「どうした?ガルディア」
「何かおかしいわ」
「何がだ?これじゃ、奴も木っ端微塵になり何も残っていないだろう!」
「・・・・・」
金さんはその場で大きく羽ばたき、翼から複数の竜巻を発生させると、辺り周辺の土煙が一気にかき消されていく
「ば、ば、馬鹿な!!」
「・・・・・!!!!そ、そんな!!」
「な、な、何故だぁ⁉︎何故、お前は今の攻撃で生きていられる………お前はいったい何者だ⁉︎」
「貴方、何者⁉︎」
「今のコンビネーションは凄く良かったよ!まさか雷魔法を使った攻撃を仕掛けてくるとは思いもしなかったよ!」
「嘘でしょ⁉︎ガルファン、すぐに攻撃して!」
「あぁ、分かった!」
僕の存在が分かると、ここから2体同時に様々な属性攻撃を混ぜ合わせ僕に対して仕掛けてくるが、どの攻撃も僕のシールドを突破する事はできなかった
次に2体がとった行動は肉弾戦で立ち向かってきたので、その攻撃に真正面から立ち向かおうと僕は展開していたシールドを解き、僕自身に身体強化をプラスして施す
今までと段違いに強化された身体強化により、金さん、銀さんとの接近戦も難なく応戦する事が出来ている
やはり実戦でいろいろ試してみるのが1番効果があり、早く成長できると実感する
「よしっ、そろそろもういいかな!予想外の魔法も見れたし、まずはここいらで銀さんにはゆっくり休んで頂きましょう!」
「何だと!!」
「いや、そろそろ金さんを攻略しようかなと思って!」
「ふざけた事を言いおって、俺すらも倒せていないのによく言えたものだな!!今度こそ跡形も残らず消滅してやる!!」
「ガルファン、落ち着いて!」
僕はすでにこの時、銀さんへの魔法を展開していた!
超重量輪5本の漆黒の黒いリングが銀さんに向けて放たれていた
直前に気づいた銀さんは咄嗟に避けろうとしたが、今迄のように避けれる速さとは違い、瞬時に首と両手両脚の5ヶ所にセット完了
その瞬間、銀さんは何が起こったのかも分からず上空から一直線に、凄い速さで地面に落下する
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