上 下
135 / 260
死の大陸編 青年期

第132話. シルフィード

しおりを挟む
 

 新たな実験を検証する為、一旦闘技場の上に降り立つ

 
 僕が闘技場に降り立った直後、恰好の的になり金さん銀さんが畳み掛けるような攻撃を上空から放って来る


 銀さんは氷魔法を主体とした攻撃


 「氷凍の暴風嵐フリーズテンペスト!」

 「氷凍の疾槍フリーズランス!」

 「氷凍の撃フリーズショック!」

 
   続いて金さんは………


 「雷電の暴風嵐サンダーテンペスト!!」


 「爆雷疾槍サンダーランス!!」

 「雷電天雷サンダーボルト!!」


 「…………おおぉ、雷だぁ!!」

 これは初見なので防げるかどうか分からないが

 「風球の世界シルフィード!!」


 ドドドドカアアァァァァーーーーン!!

 バチバチバチバチ!!!!


 僕の展開した風魔法、風球の世界シルフィードは周囲5m級の風で自身を覆う球体を創り出し、防御する

 覆われた球体以外の場所はみるも無残に吹き飛び、辺り周辺に土煙が舞い上がり視界は悪く、そこに存在していた闘技場は跡形も無く消え去っていた
 
 
 「いかんいかん、ヒト族相手につい本気を出してしまったなあ……まあ、これも仕方ないだろう」

 「・・・・・・」

 「どうした?ガルディア」

 「何かおかしいわ」

 「何がだ?これじゃ、奴も木っ端微塵になり何も残っていないだろう!」

 「・・・・・」


   金さんはその場で大きく羽ばたき、翼から複数の竜巻を発生させると、辺り周辺の土煙が一気にかき消されていく


 「ば、ば、馬鹿な!!」

 「・・・・・!!!!そ、そんな!!」

 「な、な、何故だぁ⁉︎何故、お前は今の攻撃で生きていられる………お前はいったい何者だ⁉︎」

 「貴方、何者⁉︎」
 

 「今のコンビネーションは凄く良かったよ!まさか雷魔法を使った攻撃を仕掛けてくるとは思いもしなかったよ!」

 「嘘でしょ⁉︎ガルファン、すぐに攻撃して!」

 「あぁ、分かった!」

 僕の存在が分かると、ここから2体同時に様々な属性攻撃を混ぜ合わせ僕に対して仕掛けてくるが、どの攻撃も僕のシールドを突破する事はできなかった

 次に2体がとった行動は肉弾戦で立ち向かってきたので、その攻撃に真正面から立ち向かおうと僕は展開していたシールドを解き、僕自身に身体強化ブーストをプラスして施す

 今までと段違いに強化された身体強化ブーストにより、金さん、銀さんとの接近戦も難なく応戦する事が出来ている

 やはり実戦でいろいろ試してみるのが1番効果があり、早く成長できると実感する



 「よしっ、そろそろもういいかな!予想外の魔法も見れたし、まずはここいらで銀さんにはゆっくり休んで頂きましょう!」

 「何だと!!」

 「いや、そろそろ金さんを攻略しようかなと思って!」

 「ふざけた事を言いおって、俺すらも倒せていないのによく言えたものだな!!今度こそ跡形も残らず消滅してやる!!」

 「ガルファン、落ち着いて!」

 僕はすでにこの時、銀さんへの魔法を展開していた!

 超重量輪ヘビーリングラッシュ5本の漆黒の黒いリングが銀さんに向けて放たれていた


 直前に気づいた銀さんは咄嗟に避けろうとしたが、今迄のように避けれる速さとは違い、瞬時に首と両手両脚の5ヶ所にセット完了

 その瞬間、銀さんは何が起こったのかも分からず上空から一直線に、凄い速さで地面に落下する
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。

▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ...... どうしようΣ( ̄□ ̄;) とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!! R指定は念のためです。 マイペースに更新していきます。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシャリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

処理中です...