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死の大陸編 青年期
第131話. 超回復
しおりを挟む銀さんが放つ最大級のブレス攻撃が起点で第2ランドの火蓋が切られる
そして戦況は金と銀のドラゴンが共闘しての戦いへと突入していく
すでに第1ラウンドで銀さんの解析は、ほぼ終了しているので、第2ラウンドは金さんの情報収集に徹したい
まずは手始めとして上空から氷槍の追尾仕様を10本ほど放つ!
内訳として4本は銀さんを狙い、6本は金さんを狙う。その金さんに向けた6本の内、1本だけは強度と速度を上げた槍を交えて放っている
ガチン!
銀さんを貫いた槍ほどの強化はされていないが、それなりに強化された1本の槍は金さんの身体を貫く事が出来ずに弾かれてしまった……
しかし、その1本が直撃すると金さんの動きが一瞬だけ鈍るものの、残りの5本は難なく躱されている
これを見て僕はすぐに次の段階に移り、他の属性を強化した槍を追加する
地槍!!
水槍!!
風槍!!
炎槍!!
連続して先程と同じように追尾仕様で金さんに放っているのだが、これで終わりではない
………先程よりも更に1段階強化した氷槍超高速バージョン!!
光り輝く槍が放たれ一直線に金さんに向かう
最初に多少強化して放った氷槍は銀さんには効果があったが、金さんには効いていないので、相当、水属性に対しての耐性があるとみたが、更に今放った超高速バージョンの攻撃は水属性の威力を、かなり高めている
金さんは槍の追尾攻撃を避ける方に意識が集中しており、強化されて放たれた槍が超高速で全く気付かず.........金さんが気付いた時には氷槍が胴体を貫いていた
胴体を貫かれた事で金さんの動きが止まり、追尾仕様の槍が金さんに襲いかかる
ガチンガチガチガチガチプスプスプスプス!
「グフッ」
「ガ、ガルディア!大丈夫か」
「えぇ、問題ないわ」
「そうか、ならばいいが、お前が油断するなと言ったんだろう!」
「そうだったわね、気をつけるわ」
「それにしても、アイツの攻撃がお前の強度を上回っているとはな」
「えぇ、信じられないけど強さは本物よ!」
金さんに向けられていた最初の5本の槍は、その場で動けずにいる金さんに直撃するが、ダメージを負わす事が出来ずに弾かれてしまう
しかし、すぐに追加攻撃した違う属性の強化されてある4本の槍は、貫通には至らずとも金さんに刺さり、多少なりのダメージを与えていた
しかしながら驚く事に、金さんの胴体を貫通していた傷口はなく、すでに塞がっているではないか
そして追加で放った4種類の属性違いの槍は金さんの身体を貫くには至らなかったが、刺さっていたその槍を抜くと、血は噴き出たもののすぐに傷口が塞がり始めている!!
ただわかった事は、現段階で銀さんと比較して金さんの耐性を超える攻撃には2段階の強化が必要だった!
全ての属性攻撃のダメージが入ってるので単純に攻撃力の威力が増せば普通に効くわけだ
………が、しかし問題が1つあり、回復が異常に速い!!
早過ぎる!
超回復じゃん
金さんの回復力は驚異的に速く、貫通した傷痕もそうだが刺さった直後からすぐに回復して元に戻っている
回復速度がずば抜けて速く、何らかの対策を練らねば戦いが長引くと思い、しばし考え・・・・
そして1つの妙案が頭をよぎる
これは願ってもない実験が出来るチャンス到来だと思い、僕は闘技場の上に降り立つ
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