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死の大陸編 青年期
第102話. リングラッシュ
しおりを挟む新たに工夫を凝らした重力魔法を、この場でアースに試してみる!
その名も重力輪!!
暴風刃の改良版みたいな魔法だが、この魔法は相手に直接ダメージを与えるものではないので、約束している範囲内ということで多分、大丈夫だろう
右手の指に5本の黒いリング状の物体が現れる
「先にアース君に言っておくが、これは補助魔法であって、決して攻撃魔法じゃないからねぇ」
「えぇー、どう言う事?」
「受けてみれば分かるさ!」
「えぇーーー」
そう言って、僕は5本の黒いリングをアースに向けて解き放つと勢いよくアースに襲いかかる!
黒く怪しげなリングに被弾しない様、アースは余裕をもって交わしているが、リングは更に加速しながらアースを追いかけていく
いくらアースが避けようが、逃げようがこの魔法から逃れるのは土台無理な話しだ!
今回、僕が考えた重力魔法はいわゆる拘束を目的とした魔法!!
今までの戦闘においては、相手が動けなくなるまでダメージを負わせたうえでの必勝パターンだったが………
……この新たにあみ出した重力魔法は、創り出したリングを相手の部位にピンポイントで装着させる事で動きを封じるのだ
重力の負荷レベルも、僕の魔力の調整次第で負荷をかけれるので、この魔法に対抗するとしたら、現段階で僕以上の魔力を持ってないと対抗すら出来ないと思う
……放たれた5つのリングは次第に不規則な動きになり、アース目掛けて更に加速して行く
流石に5つのリングが不規則になった途端、その内の1つが遂にアースを捉える
まず1つ目が胴体に着弾すると、アースは目をパチクリさせながら僕の方を見ている
その状況を一部始終、観ていた僕もアースに微笑みかけながら、事の成り行きを眺めていた
1つ目のリングがアースの胴体に着弾するとそのまま胴体に装着されてしまい、急激に逃げる速度が落ちてしまう
そうなると2つ目以降のリングがあっという間に次々に両手両脚にセットされる
アースは僕を見つめながら、キョトンとした表情のまま、あっという間に下へ落下して地面に叩きつけられてしまった!
僕はそのままゆっくりと降下して、アースの視線の先に降り立つ
「どうだねアース君!今の感想は?」
「リンの嘘つきぃー」
「人聞きの悪い事をおっしゃる!、これも戦略だよ、アース君!まずは君の動きを封じさせてもらったよ!」
「うぅぅぅ、動けないよぉー」
「だよねー、身動き出来ないよね!」
「くっそぉー、ううぅぅー」
「アース君、これはまだまだほんの序の口だよ!もしも君がまだ抗えるのならば力の限り抵抗したまえ!」
そう言って更に僕は両手の指先に10本のリングを創ると、アースは必死に首だけ左右に動かし、最後にこちらを見て………
「ウワァァー降参!リン!降参!」
こうして午前中の鍛錬が終わる
毎日、新しい魔法の創生を考えては実戦で試す日々が続いていた
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