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Ⅴ 東の地
第36話 異常
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守人はそれでも顔色を変えなかった。受け取った手紙をもう一度胸に抱えぎゅと握りしめる。何か言いたげに口をパクパクする。
「喋れんだろ」
嵐が怪訝に眉をしかめる。
太陽がすかさず懐から紙とペンを取り出し守人の傍らに。守人はそれを察してくれたことにぱぁと顔が綻び、それを受け取るとスラスラと文字を綴った。
『平気です。あの子たちがいるから』
「この子たち?」
文面を見て、僕らは怪しむ。
「この島にもう一人誰かが?」
僕が訊くと彼女は当然のように首を振った。それじゃあなんだよ『あの子』て。質問しても首を振るばかりで肝心なことは教えてくれない。その事に段々と苛々が募る。
空気がピリピリしてきた。
太陽は終始考え事をしていて、顔を伏せていた。そして口を開いた。
「もしかして先住民ですか?」
訊くと守人は素直に頷いた。情報があまりないから先住民とかの話になるとちんぷんかんぷん。「先住民は結界の外にいるんじゃないのか」「先住民とは一体」まだまだ聞きたかったものがあったものの、守人が急用を思い出したのか、ここで話を切り上げた。
家屋から出ると空の色がどっぷり黒い。嘘だろ。ここに来たのは朝でほんの少し話しただけでもう夜になったのか。そらを呆然と見つめると嵐が腹を擦った。
「んー? いいやまだ昼だぞ。オレの体内時計がそう言っている!」
「なんつー自信」
良太が呆れるが反論はしない。
「確かに向こうの空は明るい。なのにここだけ黒いね森の中だから?」
太陽が遠くの空を眺めた。僕らは暗くなった森の中を歩む。足元はまだほんのり、ぼんやり見える。懐中電灯持ってきてよかった。
「嵐の言うとおり、まだ昼間だ」
空の色が段々と明るくなって周りの景色も色が浮き始める。雲があったから暗かったのかもしれない。もしくは、時間になると暗くなることを知って僕らを帰したとか。もしくは、さっき言っていた先住民とやらがこちら側まで来たとか……ないな。
僕は勝手に頭を振った。
このあとの話は当然帰還だ。東の守人に無事会えたし新政府のことも話した。それで思い残すことはない。でもふと思い出した。僕にはまだ一つ、聞きたかったことがある。守人が責務からどうやって逃れるか。
「ごめん。僕、忘れ物した! 先行ってて!」
有無を言わさず踵を返してもと来た道を逆走する。背後から静止の声が聞こえるも足を止めなかった。これを聞き出さなければ帰っても後悔する。幸い、僕も懐中電灯持っているし帰路の心配はない。
僕は後ろを振り返らずあの家に走っていく。どんどん闇が深くなっていく。気づいたら懐中電灯でも足りない程の闇に。
息がどんどん苦しくなる。額から冷たい汗が滝のように流れる。足元がおぼつかないため、何度も転ける。視界が悪いため、体が変に緊張が入る。自分の息遣いと鼓動だけが聞こえる。
アハハハハハ
「え」
今、笑い声が聞こえた。女の子の声だ。気のせいだ。そうに決まっている。こんな所に人はいないし、ましてや女の子なんて見たこともない。そうだ。そうに決まっている、と心に言い聞かせた途端、再びアハハハハハと今度ははっきりと楽しそうに活気に満ちた声。
ぞわりと鳥肌がたつ。懐中電灯を持っていた腕が震え、照明がチカチカ点滅した。理解しえない恐怖が稲妻のように駆け巡り、ブルブルと震える。
自分の鼓動がやけに大きく、早く脈打つ。だからか、背後から忍び寄る影に気づかなかった。突然、背後から腕を捕まれびっくりして尻もちついた。
「うわっ! 大丈夫⁉」
その声は――。恐る恐る顔を上げると太陽が僕の腕を掴んで見下ろしていた。その顔を見て一気にすっと恐怖心が薄れ、同時に恥ずかしくなった。その腕を荒く振り払い立ち上がる。
「先行ってて、て言ったはず」
「こんな暗いのに1人にするわけないだろ。心配して嵐も良太も時期に来る。何かあるなら四人で行動したほうが怖くないだろ?」
にっと笑った。
太陽のその優しさと明るさにじんと温かいのが染み渡っていく。太陽の言う通り、暫くして嵐と良太がやって来た。四人揃って家屋に進む。二回も聞いたあの笑い声は三人とも聞いた。
声の居場所は分からない。森の空間で反響しているから。あの声は一体……。そうして家屋にたどり着いた。インターホンがないからコンコンとノックする。草の木をガサゴソとかき分ける音がする。
「誰かいる?」
太陽が振り向こうとした。
「ばか! 振り向こうとすんな! 霊だ!」
嵐が太陽の首を抑えつけて小声で叫んだ。
「幽霊なんぞいるわけねぇだろ」
良太があっさり振り向き、ほらな、という顔。それを見てた嵐は顔面青白く口から魂が抜かれていた。僕も後ろを振り向くと誰もいないし他の気配も感じられない。
意識が周りに逸れ、気がついたら扉が開いていた。ほんの少しの隙間から守人が顔を出してじっとしている。僕が前乗りになるとビクリと大袈裟なほどびっくりされる。
「すいません。あの聞きそびれたことがあって」
守人は僕らをみてわなわな驚いていた。そして僕の手首を引っ掴むと家屋に無理やり入れた。嵐と太陽、良太も引っ張って。びっくりした。
僕らは家の中に合法的に入った。四人入れるとバタンと閉じ、カチャカチャと頑丈に鍵を締めていく。驚いたのはその焦燥さ。
東の守人は静かで、消極的。
これが第一印象だ。
そんな彼女が他人からも分かるほど焦燥している。そして、玄関の戸に耳を近づけ暫くするとくるりと僕らに顔を向けた。奥の部屋を指差す。
もしかして怒っているのだろうか。突然来たから。でも部屋に招き入れてくれるし、態度が一変したのはきっと他の理由だ。
外がなんか騒がしいな。ガサガサと大きなものが這い出る音。風に揺らめく草の音じゃない。生き物の這いずる音だ。外にいたときよりその音がより大きく、生々しい。
すると、パァンと甲高い銃声が外から聞こえた。人工物の音を聞くのは久しぶりすぎて、最初名前が思いつかなかったがそれが銃声だとわかると、さっき閉められたとを開けようとする。
「外に人が!」
「もしかしたら調査員かもしれない。生き残りがいたんだ!」
戸を開けようと守人に懇願しても守人はびくともしなかった。懇願する僕たちを見ても首を振るばかり。絶対に開けめくれないなら、強引にでも壊すしかない。
「必ず弁償するんで! こじ開けますね!」
馬鹿正直に壊す前に言うと守人は守るように両手を広げてきた。
「俺は絶対払わんぞ」
この中で一番の力自慢の良太が拒否。
「生存者がいるんだ! そこを退いてくれ!」
太陽が低い声で叫ぶ。守人は動じない。太陽は深刻な顔をして。守人は確か言ってたな。「あの子たちがいるから」とそれは先住民だけじゃない。生存者もいるんだ。
「なぁおかしくねぇか?」
僕らが困惑し懇願する中、一人だけやけに冷静にこの空気を一変させる発言者が。嵐だ。太陽と同じ深刻な顔しているも、少し引き攣っている。
「何がおかしいんだ」
太陽がむっとした。
「わかるだろ? なんでだよ。普通分かんだろ? 生存者なのかもしれないが、それがどうして銃ぶっ放しているんだ? 鹿も猪もいないのに」
嵐が弱々しく言った。太陽が怒っているのに対し、圧倒されてる。嵐の発言に、僕らは雷を打たれた衝撃が走った。
嵐の言うとおりだ。どうして銃なんかぶっ放しているんだ。あれから断続的に銃声が聞こえる。反響しているから音源が何処なのか分からないが。
しん、と静まり返った。
「きっと怖くなって撃ってるとか」
僕の発言に誰も乗ってくれない。そりゃそうか。怖くなって貴重な弾丸を失くすわけにはいかない。
「そういや船は? まさか盗まれる可能性があんぞ」
さぁと良太が顔を青くした。
生存者は僕らの乗ってきた船を見て、まず初めに盗んで自分だけ海を渡るはずだ。僕らなんか待っていない。
「うげ! 帰りはどうすんだよ! こんな所にいる場合じゃないぞ!」
嵐があたふたと慌てた。太陽も船のことが気掛かりになり、それと同時に生存者のことを警戒する。
「理由は概ね二つ。一つは威嚇射撃。先住民がこの地にいるなら威嚇して逃げている。二つ、誰かを探している、もしくはおびき出している。丁度俺たちみたいにね」
太陽は真剣な表情で僕たちの顔と、最後に守人の顔を見た。じっと見つめる。守人は両手を広げで首を振る。絶対に外に行っちゃだめ、と釘を押して来る。園様が必死で嘘とは思えない。
すると、銃声が今度は近くに。逃げているんじゃない。誰かを探しているんだ。探しながら何かを撃っている。
奥の部屋に身を寄せ合い、恐怖と不安の渦にぐるぐるとかき混ざる。守人がここにいて、というようなジェスチャーを送ると戸を開けた。太陽がそのあとを追う。僕も心配になって後を追った。
その時だ。守人が一歩外に出た瞬間弾かれるように後ろに倒れ、そして地面に赤黒い液体の水溜りが。
「喋れんだろ」
嵐が怪訝に眉をしかめる。
太陽がすかさず懐から紙とペンを取り出し守人の傍らに。守人はそれを察してくれたことにぱぁと顔が綻び、それを受け取るとスラスラと文字を綴った。
『平気です。あの子たちがいるから』
「この子たち?」
文面を見て、僕らは怪しむ。
「この島にもう一人誰かが?」
僕が訊くと彼女は当然のように首を振った。それじゃあなんだよ『あの子』て。質問しても首を振るばかりで肝心なことは教えてくれない。その事に段々と苛々が募る。
空気がピリピリしてきた。
太陽は終始考え事をしていて、顔を伏せていた。そして口を開いた。
「もしかして先住民ですか?」
訊くと守人は素直に頷いた。情報があまりないから先住民とかの話になるとちんぷんかんぷん。「先住民は結界の外にいるんじゃないのか」「先住民とは一体」まだまだ聞きたかったものがあったものの、守人が急用を思い出したのか、ここで話を切り上げた。
家屋から出ると空の色がどっぷり黒い。嘘だろ。ここに来たのは朝でほんの少し話しただけでもう夜になったのか。そらを呆然と見つめると嵐が腹を擦った。
「んー? いいやまだ昼だぞ。オレの体内時計がそう言っている!」
「なんつー自信」
良太が呆れるが反論はしない。
「確かに向こうの空は明るい。なのにここだけ黒いね森の中だから?」
太陽が遠くの空を眺めた。僕らは暗くなった森の中を歩む。足元はまだほんのり、ぼんやり見える。懐中電灯持ってきてよかった。
「嵐の言うとおり、まだ昼間だ」
空の色が段々と明るくなって周りの景色も色が浮き始める。雲があったから暗かったのかもしれない。もしくは、時間になると暗くなることを知って僕らを帰したとか。もしくは、さっき言っていた先住民とやらがこちら側まで来たとか……ないな。
僕は勝手に頭を振った。
このあとの話は当然帰還だ。東の守人に無事会えたし新政府のことも話した。それで思い残すことはない。でもふと思い出した。僕にはまだ一つ、聞きたかったことがある。守人が責務からどうやって逃れるか。
「ごめん。僕、忘れ物した! 先行ってて!」
有無を言わさず踵を返してもと来た道を逆走する。背後から静止の声が聞こえるも足を止めなかった。これを聞き出さなければ帰っても後悔する。幸い、僕も懐中電灯持っているし帰路の心配はない。
僕は後ろを振り返らずあの家に走っていく。どんどん闇が深くなっていく。気づいたら懐中電灯でも足りない程の闇に。
息がどんどん苦しくなる。額から冷たい汗が滝のように流れる。足元がおぼつかないため、何度も転ける。視界が悪いため、体が変に緊張が入る。自分の息遣いと鼓動だけが聞こえる。
アハハハハハ
「え」
今、笑い声が聞こえた。女の子の声だ。気のせいだ。そうに決まっている。こんな所に人はいないし、ましてや女の子なんて見たこともない。そうだ。そうに決まっている、と心に言い聞かせた途端、再びアハハハハハと今度ははっきりと楽しそうに活気に満ちた声。
ぞわりと鳥肌がたつ。懐中電灯を持っていた腕が震え、照明がチカチカ点滅した。理解しえない恐怖が稲妻のように駆け巡り、ブルブルと震える。
自分の鼓動がやけに大きく、早く脈打つ。だからか、背後から忍び寄る影に気づかなかった。突然、背後から腕を捕まれびっくりして尻もちついた。
「うわっ! 大丈夫⁉」
その声は――。恐る恐る顔を上げると太陽が僕の腕を掴んで見下ろしていた。その顔を見て一気にすっと恐怖心が薄れ、同時に恥ずかしくなった。その腕を荒く振り払い立ち上がる。
「先行ってて、て言ったはず」
「こんな暗いのに1人にするわけないだろ。心配して嵐も良太も時期に来る。何かあるなら四人で行動したほうが怖くないだろ?」
にっと笑った。
太陽のその優しさと明るさにじんと温かいのが染み渡っていく。太陽の言う通り、暫くして嵐と良太がやって来た。四人揃って家屋に進む。二回も聞いたあの笑い声は三人とも聞いた。
声の居場所は分からない。森の空間で反響しているから。あの声は一体……。そうして家屋にたどり着いた。インターホンがないからコンコンとノックする。草の木をガサゴソとかき分ける音がする。
「誰かいる?」
太陽が振り向こうとした。
「ばか! 振り向こうとすんな! 霊だ!」
嵐が太陽の首を抑えつけて小声で叫んだ。
「幽霊なんぞいるわけねぇだろ」
良太があっさり振り向き、ほらな、という顔。それを見てた嵐は顔面青白く口から魂が抜かれていた。僕も後ろを振り向くと誰もいないし他の気配も感じられない。
意識が周りに逸れ、気がついたら扉が開いていた。ほんの少しの隙間から守人が顔を出してじっとしている。僕が前乗りになるとビクリと大袈裟なほどびっくりされる。
「すいません。あの聞きそびれたことがあって」
守人は僕らをみてわなわな驚いていた。そして僕の手首を引っ掴むと家屋に無理やり入れた。嵐と太陽、良太も引っ張って。びっくりした。
僕らは家の中に合法的に入った。四人入れるとバタンと閉じ、カチャカチャと頑丈に鍵を締めていく。驚いたのはその焦燥さ。
東の守人は静かで、消極的。
これが第一印象だ。
そんな彼女が他人からも分かるほど焦燥している。そして、玄関の戸に耳を近づけ暫くするとくるりと僕らに顔を向けた。奥の部屋を指差す。
もしかして怒っているのだろうか。突然来たから。でも部屋に招き入れてくれるし、態度が一変したのはきっと他の理由だ。
外がなんか騒がしいな。ガサガサと大きなものが這い出る音。風に揺らめく草の音じゃない。生き物の這いずる音だ。外にいたときよりその音がより大きく、生々しい。
すると、パァンと甲高い銃声が外から聞こえた。人工物の音を聞くのは久しぶりすぎて、最初名前が思いつかなかったがそれが銃声だとわかると、さっき閉められたとを開けようとする。
「外に人が!」
「もしかしたら調査員かもしれない。生き残りがいたんだ!」
戸を開けようと守人に懇願しても守人はびくともしなかった。懇願する僕たちを見ても首を振るばかり。絶対に開けめくれないなら、強引にでも壊すしかない。
「必ず弁償するんで! こじ開けますね!」
馬鹿正直に壊す前に言うと守人は守るように両手を広げてきた。
「俺は絶対払わんぞ」
この中で一番の力自慢の良太が拒否。
「生存者がいるんだ! そこを退いてくれ!」
太陽が低い声で叫ぶ。守人は動じない。太陽は深刻な顔をして。守人は確か言ってたな。「あの子たちがいるから」とそれは先住民だけじゃない。生存者もいるんだ。
「なぁおかしくねぇか?」
僕らが困惑し懇願する中、一人だけやけに冷静にこの空気を一変させる発言者が。嵐だ。太陽と同じ深刻な顔しているも、少し引き攣っている。
「何がおかしいんだ」
太陽がむっとした。
「わかるだろ? なんでだよ。普通分かんだろ? 生存者なのかもしれないが、それがどうして銃ぶっ放しているんだ? 鹿も猪もいないのに」
嵐が弱々しく言った。太陽が怒っているのに対し、圧倒されてる。嵐の発言に、僕らは雷を打たれた衝撃が走った。
嵐の言うとおりだ。どうして銃なんかぶっ放しているんだ。あれから断続的に銃声が聞こえる。反響しているから音源が何処なのか分からないが。
しん、と静まり返った。
「きっと怖くなって撃ってるとか」
僕の発言に誰も乗ってくれない。そりゃそうか。怖くなって貴重な弾丸を失くすわけにはいかない。
「そういや船は? まさか盗まれる可能性があんぞ」
さぁと良太が顔を青くした。
生存者は僕らの乗ってきた船を見て、まず初めに盗んで自分だけ海を渡るはずだ。僕らなんか待っていない。
「うげ! 帰りはどうすんだよ! こんな所にいる場合じゃないぞ!」
嵐があたふたと慌てた。太陽も船のことが気掛かりになり、それと同時に生存者のことを警戒する。
「理由は概ね二つ。一つは威嚇射撃。先住民がこの地にいるなら威嚇して逃げている。二つ、誰かを探している、もしくはおびき出している。丁度俺たちみたいにね」
太陽は真剣な表情で僕たちの顔と、最後に守人の顔を見た。じっと見つめる。守人は両手を広げで首を振る。絶対に外に行っちゃだめ、と釘を押して来る。園様が必死で嘘とは思えない。
すると、銃声が今度は近くに。逃げているんじゃない。誰かを探しているんだ。探しながら何かを撃っている。
奥の部屋に身を寄せ合い、恐怖と不安の渦にぐるぐるとかき混ざる。守人がここにいて、というようなジェスチャーを送ると戸を開けた。太陽がそのあとを追う。僕も心配になって後を追った。
その時だ。守人が一歩外に出た瞬間弾かれるように後ろに倒れ、そして地面に赤黒い液体の水溜りが。
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