84 / 100
八章 侵略者と再会
第84話 見つけた
しおりを挟む
サターン様がどうして、地球侵略と一緒に青いものを見ろと言ったのか分からない。そもそもその青いものもコスモたちには、検討もつかない。
日を改めてまた相原家に集った。朝早くから遊びにきて、俺が学校に行っている間何をしているのかさっぱり分からない。図書館の本を借りてきては、部屋中に本を山のように積んでいるときもあれば、虫籠にいっぱいの虫を集めてきたときもあった。今日はなにをするのやら。
「くれぐれも、部屋を散らかさないようにしろよ」
学校に行く前にあいつらに忠告した。
「そんなの、言われなくても分かってますぅ童貞くん」
スターはべっと舌をだした。
「分かってねぇから言ってんだ。この前は青虫を大量に部屋の中に連れ出して、それが脱走して大変だったぞ。あと童貞じゃねぇ」
「さっさと行ってちょうだい。気が散る」
ダスクが冷たくあしらった。俺はむっとして三匹の顔を交互に見て、戸を閉めた。未だにふつふつと沸き起こる感情には、蓋できない。
お袋たちにも挨拶してから、学校に向かった。
ドスドスとした足取りで外を歩いているのを二階の窓から見下ろしたスターは、やれやれと天を仰いだ。
「やっと行ったか。たく……こっちは邪魔されたくないんだっつうの。それなのにいつまでもいて」
「あんたが変に煽るからでしょ」
ダスクが目を細めて言った。
「だってーぷぷ、童貞ていうネタ、からかわないて無理でしょ」
スターはひひひ、と意地の悪い笑みを見せた。ダスクははぁ、とため息。コスモだけは話が分からずハテナマーク。
「これだけ調べても、正解だって思うものがない」
ダスクが諦めかけている。
色々調べてみてもサターン様が見たい、と言っていたものは見つからない。調べ尽くしても労力がかかるので、困ったコスモたちは最終兵器を出した。
『姉が好きだったものですか?』
困ったコスモちはエンド様にすがった。タブレットで宇宙にいるエンド様とリモートする。
『あなた達! エンド様は大変忙しいのですよ。それなのに、こんなちょくちょく邪魔されたら迷惑です! 自分たちでなんとかしなさい!!』
エンド様の隣りに居たギャラクシーが吠える。画面いっぱいに顔を押し付けて、脂汗がべとりとくっついている。それを見ていたスターがドン引き。
エンド様は俯き、ぽつりぽつり喋りだした。
『僕はずっと、あの部屋にいたから、よく分からない。姉さんはよく、部屋に来てくれてたけど、忙しいときは声だけで……ごめんなさい。皆さんが困っているのに力に、なれ、なくて』
エンド様は急に小さくなった。
頭の上にキノコが増殖し、体を退治のように丸まった。王冠もつけて、やっと王となったのにネガティブな性格は変わらない。
『僕はなんて親不孝者だ。情けない……情けない』
『エンド様。お気を確かにっ!』
ギャラクシーが慌ててエンド様の頭に生えたキノコを伐採する。伐採してもキノコはにょきにょき生えてきて、どう足掻いても無理。一旦画面が真っ暗になった。終了ではなく、何かが伏せられている。
「どうかあのキノコを贈ってくれますように」
「どうかこの汚い脂汗を早く誰かが拭いてくれますように」
コスモとスターは胸の前で手を合せ願った。画面は変わらず真っ暗。でも奥の方からゴソゴソと音がする。
「服がめくる音と誰かの足音。ギャラクシーの声も聞こえる」
「流石サバンナ女ね……」
ダスクは画面に耳を傾け自慢げな表情。それから画面上にぱっと色がついた。映っているのはエンド様とギャラクシー。
頭の上に生えていたキノコはなし。服装も乱れもなし。ギャラクシーの整った髪の毛がさらに整っている。
『えっと、ごめんなさい……色々取り乱しちゃって』
エンド様はゴホンと咳払いして、話はギャラクシーが進める。
『サターン様は海産物が好きでしたね。以前、わたくしもあのお土産は少し分けてくださいました。とても絶品で、サターン様が骨抜きにされるのもあながち間違ってないと』
ギャラクシーは眼鏡を指で押し上げた。いつもの飄々とした表情で淡々と言った。スターはやれやれと天を仰いだ。
「だーかーらー、海産物に青いものなんてないでしょ! それに好物の話をしてないの!」
スターがふんぞり返って画面を見下ろした。コスモがくいくいと服を掴んでしゃがむように強要する。
スターが文句を言っている隣で、ダスクがハッとした表情をした。みるみるうちに血相を変えていく。
「ちょっと待って。よくよく考えるとどうしてサターン様は地球しかないものを知っていたの? 海産物は惑星で取れるけど、美味しくないし、宮殿の廊下にあった貝殻はどれも綺麗だった……地球人のこと、やたら好きだしもしかしてだけど……サターン様って地球に降りたことあるの?」
ダスクは恐る恐るギャラクシーに訊いた。ギャラクシーは目を大きく見開かせた。
『おや。知らなかったと?』
ギャラクシーの反応にスターとダスクはびっくりして身が固まった。
「え、え? それじゃあ待って待って。サターン様は地球に降りたことがあって、でもその時は侵略しなかったの?」
スターが頭を抑えて、あたふた。
「それが本当なら、サターン様はどうして自分で侵略せずにあたしたち子共を地球に行かせたの? 」
ダスクが鋭い口調で問いかけた。画面の奥にいるギャラクシーはふぅ、と息をついた。深呼吸しているような息。
『サターン様はその頃、侵略者じゃありませんでした。その頃、地球は価値のないものと認識されていたので、べスリジア星との内戦のほうが激しく、侵略の話なんて、まともに考えてなかった時代です』
ギャラクシーは淡々と言った。スターとダスクの口が開いて塞がらない。ぽかっと大口開けている。サターン様について知っていると思ってたばかりに、知らない事実を報せると、心に余裕がない。うまく受け止めきれない。
サターン様が一度地球に降り立ったことを知った三匹は、暫くしてから受け止めた。
早くに冷静になったのはダスク。話を続ける。
「サターン様はその頃から、地球に心酔してている。つまり、その頃の地球で変わらずにあったものといえば……海」
ダスクは言い当てた。サターン様が最も心酔したものを。答えを言い当てたので、リモートは終わり。最後にエンド様は微笑した。
『何も力になれなくてごめんなさい。頑張ってくださいね。僕も、精いっぱい頑張ります。皆さん、それじゃあ』
『エンド様、お別れの際は「さよなら、またね」ではないです。「また会うのを楽しみにしています」が適応です。もし、さようならでお別れしたら、相手も自分も寂しい気持ちになります。でも、楽しみだって言えばきっと、相手も貴方に会うことを快く思ってくれます』
ギャラクシーの話をきいて、エンド様は目を丸くしてそして、画面に顔を向けた。
『コスモ、スター、ダスク、また出会う日を楽しみにしています。それまで、精いっぱい頑張ってください』
今日一番の笑みを見せてリモートは終わった。三匹は真っ暗になった液晶画面をぼんやり眺める。今回明らかに出たのは自分たちの知らなかったサターン様の一面。
「まぁ、ただ侵略者として選ばれた子供だもんね。そこまで教えないもんね」
スターが苦笑した。
肩を落として、暗い表情を落とす。
「でも教えてくれてもいいと思うわ。地球には青い海があるってこととか」
ダスクが覆うように傷口に塩を塗る。
スターは俯いた角度でぎろりとダスクを睨みつける。コスモはふぅ、と息をついた。
「サターン様はもういない。責めても何も出ない」
コスモにしては、的を射た言葉。素直な言葉だった。スターとダスクは口を閉ざした。
「海?」
俺がオウム返しにその単語を呟いた。
三匹は自慢げにふんぞり返って笑っている。
「そうよ。ついに見つけたのよ! サターン様が言ってたことは、海だったのよ!」
スターがにんまり笑って、こちらにピースサインを送る。心の中では密かに「やっぱりか」と安堵した。
サターン様の過去を聞いて、それから、三匹にも託すようにそれらしき言葉を言った。青いものといえば「海」しかないだろ。割と最初から気づいていた。どうやらコスモたちは今知ったみたいで、サターン様が一度地球に降り立ったことは、三匹の心の中にはショックが大きすぎて、また部屋の中はお通夜ムード。
なによりも話してくれなかった、これが一番の衝撃と捉える。俺はサターン様から聞き出した過去を知らなかったふりをして、それなりに過ごした。
「海か。確かに青いもんな……」
「ね、どうしてすぐにぱっと思いつかなかったのか、わたしも不思議だわ」
スターは一人でにウンウンと頷く。
「どうするの? 行くの?」
コスモが寄ってきて、不安な表情で訊いてきた。
「答えを導いたのだから、行くしかない。コスモは嫌なの?」
ダスクがコスモの顔色をうかがう。コスモは「二人が行くなら行く」と承諾。もちろん、海に行くためには保護者が必要。必然的に俺もだ。
日を改めてまた相原家に集った。朝早くから遊びにきて、俺が学校に行っている間何をしているのかさっぱり分からない。図書館の本を借りてきては、部屋中に本を山のように積んでいるときもあれば、虫籠にいっぱいの虫を集めてきたときもあった。今日はなにをするのやら。
「くれぐれも、部屋を散らかさないようにしろよ」
学校に行く前にあいつらに忠告した。
「そんなの、言われなくても分かってますぅ童貞くん」
スターはべっと舌をだした。
「分かってねぇから言ってんだ。この前は青虫を大量に部屋の中に連れ出して、それが脱走して大変だったぞ。あと童貞じゃねぇ」
「さっさと行ってちょうだい。気が散る」
ダスクが冷たくあしらった。俺はむっとして三匹の顔を交互に見て、戸を閉めた。未だにふつふつと沸き起こる感情には、蓋できない。
お袋たちにも挨拶してから、学校に向かった。
ドスドスとした足取りで外を歩いているのを二階の窓から見下ろしたスターは、やれやれと天を仰いだ。
「やっと行ったか。たく……こっちは邪魔されたくないんだっつうの。それなのにいつまでもいて」
「あんたが変に煽るからでしょ」
ダスクが目を細めて言った。
「だってーぷぷ、童貞ていうネタ、からかわないて無理でしょ」
スターはひひひ、と意地の悪い笑みを見せた。ダスクははぁ、とため息。コスモだけは話が分からずハテナマーク。
「これだけ調べても、正解だって思うものがない」
ダスクが諦めかけている。
色々調べてみてもサターン様が見たい、と言っていたものは見つからない。調べ尽くしても労力がかかるので、困ったコスモたちは最終兵器を出した。
『姉が好きだったものですか?』
困ったコスモちはエンド様にすがった。タブレットで宇宙にいるエンド様とリモートする。
『あなた達! エンド様は大変忙しいのですよ。それなのに、こんなちょくちょく邪魔されたら迷惑です! 自分たちでなんとかしなさい!!』
エンド様の隣りに居たギャラクシーが吠える。画面いっぱいに顔を押し付けて、脂汗がべとりとくっついている。それを見ていたスターがドン引き。
エンド様は俯き、ぽつりぽつり喋りだした。
『僕はずっと、あの部屋にいたから、よく分からない。姉さんはよく、部屋に来てくれてたけど、忙しいときは声だけで……ごめんなさい。皆さんが困っているのに力に、なれ、なくて』
エンド様は急に小さくなった。
頭の上にキノコが増殖し、体を退治のように丸まった。王冠もつけて、やっと王となったのにネガティブな性格は変わらない。
『僕はなんて親不孝者だ。情けない……情けない』
『エンド様。お気を確かにっ!』
ギャラクシーが慌ててエンド様の頭に生えたキノコを伐採する。伐採してもキノコはにょきにょき生えてきて、どう足掻いても無理。一旦画面が真っ暗になった。終了ではなく、何かが伏せられている。
「どうかあのキノコを贈ってくれますように」
「どうかこの汚い脂汗を早く誰かが拭いてくれますように」
コスモとスターは胸の前で手を合せ願った。画面は変わらず真っ暗。でも奥の方からゴソゴソと音がする。
「服がめくる音と誰かの足音。ギャラクシーの声も聞こえる」
「流石サバンナ女ね……」
ダスクは画面に耳を傾け自慢げな表情。それから画面上にぱっと色がついた。映っているのはエンド様とギャラクシー。
頭の上に生えていたキノコはなし。服装も乱れもなし。ギャラクシーの整った髪の毛がさらに整っている。
『えっと、ごめんなさい……色々取り乱しちゃって』
エンド様はゴホンと咳払いして、話はギャラクシーが進める。
『サターン様は海産物が好きでしたね。以前、わたくしもあのお土産は少し分けてくださいました。とても絶品で、サターン様が骨抜きにされるのもあながち間違ってないと』
ギャラクシーは眼鏡を指で押し上げた。いつもの飄々とした表情で淡々と言った。スターはやれやれと天を仰いだ。
「だーかーらー、海産物に青いものなんてないでしょ! それに好物の話をしてないの!」
スターがふんぞり返って画面を見下ろした。コスモがくいくいと服を掴んでしゃがむように強要する。
スターが文句を言っている隣で、ダスクがハッとした表情をした。みるみるうちに血相を変えていく。
「ちょっと待って。よくよく考えるとどうしてサターン様は地球しかないものを知っていたの? 海産物は惑星で取れるけど、美味しくないし、宮殿の廊下にあった貝殻はどれも綺麗だった……地球人のこと、やたら好きだしもしかしてだけど……サターン様って地球に降りたことあるの?」
ダスクは恐る恐るギャラクシーに訊いた。ギャラクシーは目を大きく見開かせた。
『おや。知らなかったと?』
ギャラクシーの反応にスターとダスクはびっくりして身が固まった。
「え、え? それじゃあ待って待って。サターン様は地球に降りたことがあって、でもその時は侵略しなかったの?」
スターが頭を抑えて、あたふた。
「それが本当なら、サターン様はどうして自分で侵略せずにあたしたち子共を地球に行かせたの? 」
ダスクが鋭い口調で問いかけた。画面の奥にいるギャラクシーはふぅ、と息をついた。深呼吸しているような息。
『サターン様はその頃、侵略者じゃありませんでした。その頃、地球は価値のないものと認識されていたので、べスリジア星との内戦のほうが激しく、侵略の話なんて、まともに考えてなかった時代です』
ギャラクシーは淡々と言った。スターとダスクの口が開いて塞がらない。ぽかっと大口開けている。サターン様について知っていると思ってたばかりに、知らない事実を報せると、心に余裕がない。うまく受け止めきれない。
サターン様が一度地球に降り立ったことを知った三匹は、暫くしてから受け止めた。
早くに冷静になったのはダスク。話を続ける。
「サターン様はその頃から、地球に心酔してている。つまり、その頃の地球で変わらずにあったものといえば……海」
ダスクは言い当てた。サターン様が最も心酔したものを。答えを言い当てたので、リモートは終わり。最後にエンド様は微笑した。
『何も力になれなくてごめんなさい。頑張ってくださいね。僕も、精いっぱい頑張ります。皆さん、それじゃあ』
『エンド様、お別れの際は「さよなら、またね」ではないです。「また会うのを楽しみにしています」が適応です。もし、さようならでお別れしたら、相手も自分も寂しい気持ちになります。でも、楽しみだって言えばきっと、相手も貴方に会うことを快く思ってくれます』
ギャラクシーの話をきいて、エンド様は目を丸くしてそして、画面に顔を向けた。
『コスモ、スター、ダスク、また出会う日を楽しみにしています。それまで、精いっぱい頑張ってください』
今日一番の笑みを見せてリモートは終わった。三匹は真っ暗になった液晶画面をぼんやり眺める。今回明らかに出たのは自分たちの知らなかったサターン様の一面。
「まぁ、ただ侵略者として選ばれた子供だもんね。そこまで教えないもんね」
スターが苦笑した。
肩を落として、暗い表情を落とす。
「でも教えてくれてもいいと思うわ。地球には青い海があるってこととか」
ダスクが覆うように傷口に塩を塗る。
スターは俯いた角度でぎろりとダスクを睨みつける。コスモはふぅ、と息をついた。
「サターン様はもういない。責めても何も出ない」
コスモにしては、的を射た言葉。素直な言葉だった。スターとダスクは口を閉ざした。
「海?」
俺がオウム返しにその単語を呟いた。
三匹は自慢げにふんぞり返って笑っている。
「そうよ。ついに見つけたのよ! サターン様が言ってたことは、海だったのよ!」
スターがにんまり笑って、こちらにピースサインを送る。心の中では密かに「やっぱりか」と安堵した。
サターン様の過去を聞いて、それから、三匹にも託すようにそれらしき言葉を言った。青いものといえば「海」しかないだろ。割と最初から気づいていた。どうやらコスモたちは今知ったみたいで、サターン様が一度地球に降り立ったことは、三匹の心の中にはショックが大きすぎて、また部屋の中はお通夜ムード。
なによりも話してくれなかった、これが一番の衝撃と捉える。俺はサターン様から聞き出した過去を知らなかったふりをして、それなりに過ごした。
「海か。確かに青いもんな……」
「ね、どうしてすぐにぱっと思いつかなかったのか、わたしも不思議だわ」
スターは一人でにウンウンと頷く。
「どうするの? 行くの?」
コスモが寄ってきて、不安な表情で訊いてきた。
「答えを導いたのだから、行くしかない。コスモは嫌なの?」
ダスクがコスモの顔色をうかがう。コスモは「二人が行くなら行く」と承諾。もちろん、海に行くためには保護者が必要。必然的に俺もだ。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる