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五章 侵略者と戦争
第65話 ピリオド
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サターン様の力によって、地球は守られそして、べスリジアとの戦争は終わった。巨人の骨からべスリジアの王が現れ、巨人を操っていたと。
都は崩壊。自分の星の大地も破壊し、べスリジアの国民は激昂した。国民の怒りにより、王は処刑される。
「サターン様……ぐす」
スターとダスクはシクシク泣いた。戦争にピリオドを打った代償に、かけがえのない存在を失った。
コスモたちは悲しみに暮れ、処刑が始まった。民衆が群れ、王の処刑をまだかまだかとざわめく。王が現れると、大地が割れるほどの歓声が轟いた。
「幼い子どもなのに」
「可愛そうね」
ソレイユとコメットが遠くから眺め、つぶやいた。人間だとバレないように黒いフードを被って。今回の戦争は地球人は関係ないように、ダスクが錯覚させた。
一樹を乗せた宇宙船が戻ってきた。ガーディアン機関たちは早めにこの惑星を出る。コスモたちは帰る前にやるべきことをやる。
悲しみに暮れている場合じゃない。本当に終止符を打つべきは、やつだ。跡形もなくなった都では、王の処刑が賑わっていた。幼い子どもを的に、まるで餌に群がるハイエナ状態。
処刑をしている間に、コスモたちはヴァルアニの遺体を探す。
「どうして?」
「あんたねぇ……まったく」
「ヴァルアニはべスリジアの真の支配者。あいつを倒さない限り、ピリオドじゃない。王は可愛そうね。全部仕組まれてやったことだけど、全部に同情しない。巨人を操ることは禁忌だって、知っているはずでしょう」
ダスクが淡々と冷たく言った。
スターは、自分が言うはずだった言葉をダスクが言って、首をウンウンと頷く。コスモは一言生返事。
サターン様を失い、三匹には会話がなかった。何を話すのか、何が言いたいのかお互い分かっている。サターン様の話しになると分かって、口を噤む。
スターが何度も〈探索〉してもヴァルアニの居場所が掴めない。死体であっても、暫し残った体温で探索できる機能を持っている。でも、それでも見つからない。
「まさか、生きている?」
「まさか! ヴァルアニはゲートにいた。巨人でも肉が焼かれて、骨だけ残っている惨劇なのよ。生きているはずがない」
スターとダスクは意見を言い合っている間に、王の処刑が終わった。首がストン、と切り落とされゴロゴロと民衆まで転がっていく。
血しぶきが舞う。
お祭りみたいな騒ぎだ。
王を処刑し、やっとべスリジアは新たに生まれ変わる。暗君も支配者もいない、未来あふれる世界へ。
「ガーディアンたちはもう帰った。わたしたちも」
「そうね」
この惑星に、敵はいらない。コスモたちはひとまず謎を置いて、地球に帰還。
宇宙船にのっているとダスクのタブレットに連絡が入った。ギャラクシーからだ。ギャラクシーの顔は画面から見ても青白い顔。
「コスモ、スター、ダスク。みんなも分かっている通りサターン様が……自らの手で終止符を討ちました。命の灯火が消え入ることを、自らも知っていました。サターン様の願いは平和です。地球を守るため、先代の時代から長く続いた戦争に終止符を討つことがサターン様のご希望だったのです。そこで帰ってきなさい」
コスモたちはびっくりして、口を開けた。ギャラクシーは話を続ける。
「地球に帰る前に、星に帰ってやっていただく仕事があります。責務を果たしなさい」
今まで聞いたことのない低い声で「責務」と言われた。ダスクは暫し間を置いて「わかった」と承諾。
ダスクの決めたことに、コスモは目を丸くした。
「地球に帰らないの?」
「言われたでしょ。責務を果たしなさい、て」
ダスクはタブレットの連絡通信を切り、冷たく言った。
「責務て何?」
今度は鋭い口調でコスモが聞いた。ダスクが決めたことに不満を持っている。
「サターン様がいない今、星が壊滅するから。それを抑えるために戻るの。わかった?」
それでも納得していない様子。ムッとした表情でダスクを睨みつける。
「仕方ないわよ。諦めて。それに、ずっと星にいるわけじゃないし大丈夫よ」
スターがぽんとコスモの肩を叩いた。ダスクは気にしていない様子で、操縦席に戻り、モニターをいじっていた。
帰還場所を地球から故郷へ戻している。それから、船内は夜のように静かになった。まるで「これ以上話すことはない」と拒絶と似ている。
地球に進んでいた宇宙船が別方向を向いて、惑星へと向かっていく。地球の距離がどんどん離れていく。コスモは窓を眺めた。これと言っていい景色があるわけない。窓から見える景色は、飽き飽きするほど見てきた宇宙で、地球が見えるわけじゃない。
コテンと窓に頭を押し付け、小指をたてた。
「約束……したのに」
その声は、近くにいたスターもダスクも聞こえない。届くはずのない人物に向けていた。
§
ガーディアン機関の長のいる長屋でお邪魔していると、後ろに控えていた土岐が庭に出た。宇宙船が戻ってきた。
「そろそろ戻ってくると思ってた」
庭には誰もいない。なのに、そこに誰かがいるように話しだした。隣でお茶していた委員長がキョトンとする。俺もたぶん、同じ顔していると思う。
ポツンと庭に出て、仁王たちするあまり話しかけたほうがいいのか迷った。
矢先――
土岐の目の前に宇宙船が降ってきた。いきなり目の前に現れて、プシューと扉が開く音が。モクモクと白い湯気を出している。中から現れたのは、戦場にいたガーディアン機関たち。時間的に久しぶりじゃないのに、懐かしく感じる。
「みんな、無事だったのか!」
千枝ちゃんたちにどこも怪我がないのを見て、ほっと一息いれた。土岐が状況を説明するよう、白夜に聞いた。
べスリジアとの戦争は、巨人で幕を下ろした。何でも、べスリジアは禁忌を犯してて、もう一体現れた別の何かに倒されたと。詳しくは近くにいた千枝ちゃんたちも知らない。いつの間にか、戦争が終わっていた。
べスリジアの王が処刑するまで見て、地球に帰ってきた。コスモたち三匹は無事らしい。
「スターちゃんたちはいないの?」
委員長が問いかけてきた。
「宇宙人たちはまだ何かやることがあるからと、惑星に残っている」
千枝ちゃんが冷たく言った。委員長はまだ不安の表情。
「なんか、べスリジアの真の? 支配者がいないとか、どうとか言ってたよね?」
「こっちに振るな」
コメットが顎に手を置いて、千枝ちゃんのほうに振り返った。どうやら千枝ちゃんは知らないを通したかったらしい。それが叶わず、苦しい表情をした。
「真の支配者が地球に降りてきている可能性がある」
土岐が話しだした。
一同がざわめく。鏡を割った衝撃が走った。
「数分前に通達があった。地球に害が降りてきた、と。地球に降りてきた害を我らが仕留めるぞ」
雰囲気ががらりと変わった。
一斉に真面目な表情になり、話しかけようにも冷たい雰囲気が流れて話しかけづらい。ガーディアン機関はその害を捕まえるために、長の敷居から出ていった。
「俺たちも帰ったほうが良さそうだな」
「そうだね」
委員長は暗い表情。
でもきっと、心配はいらない。コスモが守ってくれている。そして無事に帰ってきてくれる。何事もなかったかのように、また笑いあって居間でゲームしたり、くだらない話をしたり、そんな日常が戻ってくる。
そう思い込んでいた。当たり前だと思っていたものが破壊されると、大きな衝撃となる。このときまでは、日常が戻ってくると信じて疑わなかった。
委員長と別れて、ダスクの烏が空から飛んで降りてきた。目の前に黒い物体が降りてきて、肩に止まる。
「うわっ!」
いきなりで声をあげた。烏はキョトンとした目を向ける。叫んだ俺が悪いみたいな雰囲気じゃないか。周りに人いなくて良かった。
「どうしたんだよ。何か用か?」
烏に話しかける。
烏はキョトンとした顔のまま。なんだよ。何しに来たんだか。弾かれたように飛んでいき、暫らくするとまた戻ってきた。
「ガーディアン、ヴァルアニタオシタ。北東! 北東! タオシタ」
ガーディアン機関が遂にやったのか。伝達を聞いて、ぼんやりとそう思った。ほんとに地球に降りてきてたんだ。
コスモたちが探し回っていた敵が、ガーディアン機関が仕留める。共闘といえば、ガーディアン機関たちはすぐに否定してくるだろうな。
真の敵とやらは、ガーディアン機関たちに捕らえられあらゆる人間に何度も消された。宇宙人には心臓はない。でも不死身じゃない。体の何処かに核があって、それを壊せば消滅する。
その体の何処かの核を手当たり次第にほしぐり返され、ついに絶命した。烏が見た情報はここまで。
真の敵を倒してからやっと、ピリオドだ。本当のピリオドとやらは、それが起こってどう乗り越えるかがピリオド。これからどうなるのか分からない。
そして最後に烏から、突きつけられた。宇宙人たちは帰ってこないと。思考が止まった。
都は崩壊。自分の星の大地も破壊し、べスリジアの国民は激昂した。国民の怒りにより、王は処刑される。
「サターン様……ぐす」
スターとダスクはシクシク泣いた。戦争にピリオドを打った代償に、かけがえのない存在を失った。
コスモたちは悲しみに暮れ、処刑が始まった。民衆が群れ、王の処刑をまだかまだかとざわめく。王が現れると、大地が割れるほどの歓声が轟いた。
「幼い子どもなのに」
「可愛そうね」
ソレイユとコメットが遠くから眺め、つぶやいた。人間だとバレないように黒いフードを被って。今回の戦争は地球人は関係ないように、ダスクが錯覚させた。
一樹を乗せた宇宙船が戻ってきた。ガーディアン機関たちは早めにこの惑星を出る。コスモたちは帰る前にやるべきことをやる。
悲しみに暮れている場合じゃない。本当に終止符を打つべきは、やつだ。跡形もなくなった都では、王の処刑が賑わっていた。幼い子どもを的に、まるで餌に群がるハイエナ状態。
処刑をしている間に、コスモたちはヴァルアニの遺体を探す。
「どうして?」
「あんたねぇ……まったく」
「ヴァルアニはべスリジアの真の支配者。あいつを倒さない限り、ピリオドじゃない。王は可愛そうね。全部仕組まれてやったことだけど、全部に同情しない。巨人を操ることは禁忌だって、知っているはずでしょう」
ダスクが淡々と冷たく言った。
スターは、自分が言うはずだった言葉をダスクが言って、首をウンウンと頷く。コスモは一言生返事。
サターン様を失い、三匹には会話がなかった。何を話すのか、何が言いたいのかお互い分かっている。サターン様の話しになると分かって、口を噤む。
スターが何度も〈探索〉してもヴァルアニの居場所が掴めない。死体であっても、暫し残った体温で探索できる機能を持っている。でも、それでも見つからない。
「まさか、生きている?」
「まさか! ヴァルアニはゲートにいた。巨人でも肉が焼かれて、骨だけ残っている惨劇なのよ。生きているはずがない」
スターとダスクは意見を言い合っている間に、王の処刑が終わった。首がストン、と切り落とされゴロゴロと民衆まで転がっていく。
血しぶきが舞う。
お祭りみたいな騒ぎだ。
王を処刑し、やっとべスリジアは新たに生まれ変わる。暗君も支配者もいない、未来あふれる世界へ。
「ガーディアンたちはもう帰った。わたしたちも」
「そうね」
この惑星に、敵はいらない。コスモたちはひとまず謎を置いて、地球に帰還。
宇宙船にのっているとダスクのタブレットに連絡が入った。ギャラクシーからだ。ギャラクシーの顔は画面から見ても青白い顔。
「コスモ、スター、ダスク。みんなも分かっている通りサターン様が……自らの手で終止符を討ちました。命の灯火が消え入ることを、自らも知っていました。サターン様の願いは平和です。地球を守るため、先代の時代から長く続いた戦争に終止符を討つことがサターン様のご希望だったのです。そこで帰ってきなさい」
コスモたちはびっくりして、口を開けた。ギャラクシーは話を続ける。
「地球に帰る前に、星に帰ってやっていただく仕事があります。責務を果たしなさい」
今まで聞いたことのない低い声で「責務」と言われた。ダスクは暫し間を置いて「わかった」と承諾。
ダスクの決めたことに、コスモは目を丸くした。
「地球に帰らないの?」
「言われたでしょ。責務を果たしなさい、て」
ダスクはタブレットの連絡通信を切り、冷たく言った。
「責務て何?」
今度は鋭い口調でコスモが聞いた。ダスクが決めたことに不満を持っている。
「サターン様がいない今、星が壊滅するから。それを抑えるために戻るの。わかった?」
それでも納得していない様子。ムッとした表情でダスクを睨みつける。
「仕方ないわよ。諦めて。それに、ずっと星にいるわけじゃないし大丈夫よ」
スターがぽんとコスモの肩を叩いた。ダスクは気にしていない様子で、操縦席に戻り、モニターをいじっていた。
帰還場所を地球から故郷へ戻している。それから、船内は夜のように静かになった。まるで「これ以上話すことはない」と拒絶と似ている。
地球に進んでいた宇宙船が別方向を向いて、惑星へと向かっていく。地球の距離がどんどん離れていく。コスモは窓を眺めた。これと言っていい景色があるわけない。窓から見える景色は、飽き飽きするほど見てきた宇宙で、地球が見えるわけじゃない。
コテンと窓に頭を押し付け、小指をたてた。
「約束……したのに」
その声は、近くにいたスターもダスクも聞こえない。届くはずのない人物に向けていた。
§
ガーディアン機関の長のいる長屋でお邪魔していると、後ろに控えていた土岐が庭に出た。宇宙船が戻ってきた。
「そろそろ戻ってくると思ってた」
庭には誰もいない。なのに、そこに誰かがいるように話しだした。隣でお茶していた委員長がキョトンとする。俺もたぶん、同じ顔していると思う。
ポツンと庭に出て、仁王たちするあまり話しかけたほうがいいのか迷った。
矢先――
土岐の目の前に宇宙船が降ってきた。いきなり目の前に現れて、プシューと扉が開く音が。モクモクと白い湯気を出している。中から現れたのは、戦場にいたガーディアン機関たち。時間的に久しぶりじゃないのに、懐かしく感じる。
「みんな、無事だったのか!」
千枝ちゃんたちにどこも怪我がないのを見て、ほっと一息いれた。土岐が状況を説明するよう、白夜に聞いた。
べスリジアとの戦争は、巨人で幕を下ろした。何でも、べスリジアは禁忌を犯してて、もう一体現れた別の何かに倒されたと。詳しくは近くにいた千枝ちゃんたちも知らない。いつの間にか、戦争が終わっていた。
べスリジアの王が処刑するまで見て、地球に帰ってきた。コスモたち三匹は無事らしい。
「スターちゃんたちはいないの?」
委員長が問いかけてきた。
「宇宙人たちはまだ何かやることがあるからと、惑星に残っている」
千枝ちゃんが冷たく言った。委員長はまだ不安の表情。
「なんか、べスリジアの真の? 支配者がいないとか、どうとか言ってたよね?」
「こっちに振るな」
コメットが顎に手を置いて、千枝ちゃんのほうに振り返った。どうやら千枝ちゃんは知らないを通したかったらしい。それが叶わず、苦しい表情をした。
「真の支配者が地球に降りてきている可能性がある」
土岐が話しだした。
一同がざわめく。鏡を割った衝撃が走った。
「数分前に通達があった。地球に害が降りてきた、と。地球に降りてきた害を我らが仕留めるぞ」
雰囲気ががらりと変わった。
一斉に真面目な表情になり、話しかけようにも冷たい雰囲気が流れて話しかけづらい。ガーディアン機関はその害を捕まえるために、長の敷居から出ていった。
「俺たちも帰ったほうが良さそうだな」
「そうだね」
委員長は暗い表情。
でもきっと、心配はいらない。コスモが守ってくれている。そして無事に帰ってきてくれる。何事もなかったかのように、また笑いあって居間でゲームしたり、くだらない話をしたり、そんな日常が戻ってくる。
そう思い込んでいた。当たり前だと思っていたものが破壊されると、大きな衝撃となる。このときまでは、日常が戻ってくると信じて疑わなかった。
委員長と別れて、ダスクの烏が空から飛んで降りてきた。目の前に黒い物体が降りてきて、肩に止まる。
「うわっ!」
いきなりで声をあげた。烏はキョトンとした目を向ける。叫んだ俺が悪いみたいな雰囲気じゃないか。周りに人いなくて良かった。
「どうしたんだよ。何か用か?」
烏に話しかける。
烏はキョトンとした顔のまま。なんだよ。何しに来たんだか。弾かれたように飛んでいき、暫らくするとまた戻ってきた。
「ガーディアン、ヴァルアニタオシタ。北東! 北東! タオシタ」
ガーディアン機関が遂にやったのか。伝達を聞いて、ぼんやりとそう思った。ほんとに地球に降りてきてたんだ。
コスモたちが探し回っていた敵が、ガーディアン機関が仕留める。共闘といえば、ガーディアン機関たちはすぐに否定してくるだろうな。
真の敵とやらは、ガーディアン機関たちに捕らえられあらゆる人間に何度も消された。宇宙人には心臓はない。でも不死身じゃない。体の何処かに核があって、それを壊せば消滅する。
その体の何処かの核を手当たり次第にほしぐり返され、ついに絶命した。烏が見た情報はここまで。
真の敵を倒してからやっと、ピリオドだ。本当のピリオドとやらは、それが起こってどう乗り越えるかがピリオド。これからどうなるのか分からない。
そして最後に烏から、突きつけられた。宇宙人たちは帰ってこないと。思考が止まった。
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