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四章 侵略者と夏休み
第52話 洞窟
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むやみに歩いたら奥のほうに進むかもしれない。じっとしていれば、コスモたちが助けにきてくれるかも。
脳裏にスターが石を見つけてはしゃいでいた姿を思い浮かべた。そういえば、あいつら石を見つけるのに集中していたな。
俺が一人行動しているのはダスクしか知らない。そのダスクも石を見つけるのに必死だったな。
急に不安になってきた。目の前が真っ暗になる。コスモたちが気づいてくれないと、俺はずっとこのまま――。
暗い海の中を一人で泳いでいるみたいだ。底がない。青白い光がなければ、ここは本来暗闇だ。もっと奥に進めば光がないだろう。動けば動くほど、どんなに進んでも明かりがない。
諦めてじっとしているのが得策だ。でも、じっとしているなんて俺には耐えられない。少しの記憶を探って、もとの道を戻っていこう。景色を見れば、思い出すかもしれない。
ゆっくり踵を返して、歩いていく。確か、池があったところを右に曲がっていったはずだ。とりあえず池を目的地に向かう。さっきから寒気が止まらない。ぶるぶる震えて、体の中が凍えているみたいだ。冬のような寒さだ。吐く息も白く、周りも薄っすら白い霧のようなものが発現。
「なんだ……これ?」
さっきまで霧なんてなかったのに。俺の目がおかしくなったのか、目をこすってみても、ほんとに現実で霧が発現している。だんだん濃ゆくなってきた。これじゃあ、景色なんて見えっこない。急いで池まで走った。
そういえば、忘れてた。池がある周辺はなぜか、足元がぬかるんでいたこと。それを思い出したとき、俺はズルリと転んで、穴に落ちていた。
顔面から落ちて、ぬかるんだ地面でベチャとしてて気持ち悪い。口の中にまで入ってきて吐き捨てる。土の味がした。口の中でまだ味が残っていて気持ち悪い。
身を起こすと、ガツンと頭に激痛が。恐る恐る、頭の上を触ってみると、天井ぽいのがあった。ここは洞窟の穴なんだろうか。それにしては狭いし、天井がやたら低い。
これ、どうやって戻るんだ。後ろに手を置いたら壁らしき隔たりがあった。後ろには戻れそうにない。それじゃあ、前に進むしかない。這いつくばって前に進んだ。地面が腐った腐敗臭がする。鼻が近いから余計にその臭いを感じ取って、吐き気が。
口に手を当ててほふく前進。
洞窟のため、明かりがついていなかった。流石に、人工物の石はここには置かなったらしい。暗闇だった。でも目が慣れて来たせいでなんとなく分かる。
昔の人が掘った洞窟に似ている。戦争中、民間人が逃げるために掘った洞窟だ。昔小さいころ、叔父さんのところに遊びに行ったとき、そんな洞窟を探検したっけ。
叔父さんは「危ないから入ったらだめ」と注意した。その頃は大人の注意なんか、聞く耳もたかった。自身の好奇心に抑えきれなくてつい、入ってしまった。
狭くてとてもくらい。湿った場所だった。あの頃のまま、時間だけが止まっている。時代も変わったのに、その洞穴だけは時間の経過を忘れ、その当時の暮らしを物語るようにそのまま残っている。
あのあと、入ったことを大人たちに知られてこっぴどく叱られたっけ。あの頃は苦い経験でも今思い出してみると懐かしさを覚える。
防空壕と似ているのは、この地下は何らかの避難場所だったんじゃないかと勝手な憶測する。地球より一歩二歩も未来に進んでいるこの惑星でも、地震が起きればひとたまりもない。そのため、この地下が住民の防空壕だった。でも今はそんな危機がないため、誰も管理してる人はいなくなって、荒れ果てている。
あとでコスモたちに聞いてみよう。だいぶこの狭い環境にも慣れてきた。息をするのは辛いが、元いた場所よりここは温かいし、だいぶ、道が開けてきた。ほふく前進で進むこと、10分。
体力も底についてきた。目の前がクラクラする。意識が遠のくのを頭をふって現実世界に無理やり戻した。口の中がカラカラだ。水が飲みたい。天井から一滴でもいい、水が飲みたい。口の中が乾燥してて、息を吸うとごほごと噎せた。
前方から光が見えてきた。青白い光の粒。暗闇から見えるその光は、一筋の光。俺はその光を追い求めて残りの体力を使って、やっと光の元へ到着した。
ズルリと体が落下して、俺はすぐに受け身を取った。また口の中に入られると困るしな。上半身だけ洞窟から脱出している態勢になっている。やっとの地面はだいぶ下だったらしい。
身をよじって洞窟から脱出。ほっとして、辺りをキョロキョロと見渡した。知っていたが、知らない光景だ。毒のある白い花がポツポツ咲いていた。
耳を澄ますと、川のせせらぎ音が聞こえた。近い。俺は音のする方向に足を運んだ。足元はぬかるんでいない。むしろ、ゴツゴツしている。音のする方向をたどると、川があった。向こうから流れてきている。
青白い光を反射して、青い透明な色。川の底までみえる。青い海みたいでキラキラ反射してて、光の粒が顔に当たる。
川辺に白い花が咲いている。川の方にも花の花粉を受けている可能性が高い。でも、確かめてみないと気が済まない。俺は恐る恐る水をすくって口の中に運んだ。
冷たいものが口の中に広がる。乾燥していた口の中にじわりと広がっていき、ゴクンと飲んでみた。生きている。毒はない。
水があまりにも美味しく感じて、ごくごく飲む。すると、勝手に涙が出てきた。生きている、そう思うと涙が出てきたんだ。
満腹になるまで水を飲んでいると、ガチャリ、と頭の上から音がした。銃の音だ。その音を理解するまで数秒かかった。
「おい」
男の声がした。一人しかいないと思っていた空間に、自分と違う他人がいたことにびっくりした。透明な川に反射して映し出していたのは、銃を突きつける男の姿だった。
これは、喜んでいいのか、恐怖で震え上がるかどちらだ。迷子になって保護してもらえるかもしれない安堵さと銃を突きつけられ、内心パニックだ。
「聞こえてるんだろ? 人間」
ねっとりとした声。
しかも、人間だってバレている。そりゃフードを被ってないからバレるわな。妙に空間がひんやりした。銃口を頭に突きつける。妙に熱かった。さっきまで乱射していた証拠だ。
こんなところで銃を乱射して、なんの意味が。
「門からずっと見てたぜ。人間がくるなんて、初めてだ」
門から見ていた? それじゃあずっと感じてた視線はこいつだったのか。男は体長2mほど。軍人のかっこうでトカゲのような尻尾がついている。
顔は人間ぽいけど、人間じゃない。
「何しに来た?」
「石を……願いが叶う石を見つけに」
話をしたら、銃を退かしてくれるだろうか。相手の言動を水面から眺める。
「あのガキ共も……この星は終わったな。あんなガキに侵略を任せるなんて、現女王は何を考えているのかさっぱりだ。思わないか? どうして自分の星が狙われるのか、どうして自分が銃を突きつけられているのか」
ねっとりとした口調に、薄気味悪い笑み。川の水面から眺めても、男の眼光が鋭かった。獲物を捕らえた肉食獣。
これは、話なんて聞いてもらえないな。相手は恐らく軍人だ。普段立ち入り禁止区域で人間が初めて入ってきたことに、軍人として仕事を全うしようとしている。
銃口をさらに突きつけてきた。熱い。髪の毛が燃えているんじゃないのか。俺だって、普通こんな場所入るわけない。コスモたちに連れてこれらたんだ。内心説得する言葉を吐くが、口にはしない。
男が黙れ、というふうに銃口を突きつける力を強めたから。空気がひんやりしてて身動きが取れない。
もし、願いが叶う石がここにあれば俺は願う。ここから出たいと。でもそんなものはまやかしだ。石なんて一つもない。こういう、異常事態の場合、コスモたちがいつも駆け寄ってくる。でもそれは、宛にできない。したくない。守られるのは性分じゃないから。
自分の身は自分で守るべし。
手を頭の上に上げて、ゆっくり立ち上った。銃口もそれにつられて上がる。
男はじっと、俺の行動をうかがっていた。男はそこに行け、と命令する。それに従い、やっと真正面を向き合った。
「ここは人間が来るべき場所じゃねぇ」
返事は返さない。ただ、心の中で何度も大丈夫と呪文のように唱えた。黙秘していると、男はさらに鬼の形相になった。
種族が違うってだけで、反抗心剥き出しにしてこんな顔できるんだ。素直に思っていると、遠くからコスモの声が聞こえた。男はその声にびっくりして、顔をそちらに向けた瞬間――今だ。
態勢を低くして、男の足を蹴っ飛ばした。男は地面に横たわる。でも、それでも、銃を持っている。銃を突きつける腕を地面に押さえつけ、体を起こさないように全体重を乗せた。
男は苦悶の声を出す。宇宙語でペラペラ何かを叫んでいる。
脳裏にスターが石を見つけてはしゃいでいた姿を思い浮かべた。そういえば、あいつら石を見つけるのに集中していたな。
俺が一人行動しているのはダスクしか知らない。そのダスクも石を見つけるのに必死だったな。
急に不安になってきた。目の前が真っ暗になる。コスモたちが気づいてくれないと、俺はずっとこのまま――。
暗い海の中を一人で泳いでいるみたいだ。底がない。青白い光がなければ、ここは本来暗闇だ。もっと奥に進めば光がないだろう。動けば動くほど、どんなに進んでも明かりがない。
諦めてじっとしているのが得策だ。でも、じっとしているなんて俺には耐えられない。少しの記憶を探って、もとの道を戻っていこう。景色を見れば、思い出すかもしれない。
ゆっくり踵を返して、歩いていく。確か、池があったところを右に曲がっていったはずだ。とりあえず池を目的地に向かう。さっきから寒気が止まらない。ぶるぶる震えて、体の中が凍えているみたいだ。冬のような寒さだ。吐く息も白く、周りも薄っすら白い霧のようなものが発現。
「なんだ……これ?」
さっきまで霧なんてなかったのに。俺の目がおかしくなったのか、目をこすってみても、ほんとに現実で霧が発現している。だんだん濃ゆくなってきた。これじゃあ、景色なんて見えっこない。急いで池まで走った。
そういえば、忘れてた。池がある周辺はなぜか、足元がぬかるんでいたこと。それを思い出したとき、俺はズルリと転んで、穴に落ちていた。
顔面から落ちて、ぬかるんだ地面でベチャとしてて気持ち悪い。口の中にまで入ってきて吐き捨てる。土の味がした。口の中でまだ味が残っていて気持ち悪い。
身を起こすと、ガツンと頭に激痛が。恐る恐る、頭の上を触ってみると、天井ぽいのがあった。ここは洞窟の穴なんだろうか。それにしては狭いし、天井がやたら低い。
これ、どうやって戻るんだ。後ろに手を置いたら壁らしき隔たりがあった。後ろには戻れそうにない。それじゃあ、前に進むしかない。這いつくばって前に進んだ。地面が腐った腐敗臭がする。鼻が近いから余計にその臭いを感じ取って、吐き気が。
口に手を当ててほふく前進。
洞窟のため、明かりがついていなかった。流石に、人工物の石はここには置かなったらしい。暗闇だった。でも目が慣れて来たせいでなんとなく分かる。
昔の人が掘った洞窟に似ている。戦争中、民間人が逃げるために掘った洞窟だ。昔小さいころ、叔父さんのところに遊びに行ったとき、そんな洞窟を探検したっけ。
叔父さんは「危ないから入ったらだめ」と注意した。その頃は大人の注意なんか、聞く耳もたかった。自身の好奇心に抑えきれなくてつい、入ってしまった。
狭くてとてもくらい。湿った場所だった。あの頃のまま、時間だけが止まっている。時代も変わったのに、その洞穴だけは時間の経過を忘れ、その当時の暮らしを物語るようにそのまま残っている。
あのあと、入ったことを大人たちに知られてこっぴどく叱られたっけ。あの頃は苦い経験でも今思い出してみると懐かしさを覚える。
防空壕と似ているのは、この地下は何らかの避難場所だったんじゃないかと勝手な憶測する。地球より一歩二歩も未来に進んでいるこの惑星でも、地震が起きればひとたまりもない。そのため、この地下が住民の防空壕だった。でも今はそんな危機がないため、誰も管理してる人はいなくなって、荒れ果てている。
あとでコスモたちに聞いてみよう。だいぶこの狭い環境にも慣れてきた。息をするのは辛いが、元いた場所よりここは温かいし、だいぶ、道が開けてきた。ほふく前進で進むこと、10分。
体力も底についてきた。目の前がクラクラする。意識が遠のくのを頭をふって現実世界に無理やり戻した。口の中がカラカラだ。水が飲みたい。天井から一滴でもいい、水が飲みたい。口の中が乾燥してて、息を吸うとごほごと噎せた。
前方から光が見えてきた。青白い光の粒。暗闇から見えるその光は、一筋の光。俺はその光を追い求めて残りの体力を使って、やっと光の元へ到着した。
ズルリと体が落下して、俺はすぐに受け身を取った。また口の中に入られると困るしな。上半身だけ洞窟から脱出している態勢になっている。やっとの地面はだいぶ下だったらしい。
身をよじって洞窟から脱出。ほっとして、辺りをキョロキョロと見渡した。知っていたが、知らない光景だ。毒のある白い花がポツポツ咲いていた。
耳を澄ますと、川のせせらぎ音が聞こえた。近い。俺は音のする方向に足を運んだ。足元はぬかるんでいない。むしろ、ゴツゴツしている。音のする方向をたどると、川があった。向こうから流れてきている。
青白い光を反射して、青い透明な色。川の底までみえる。青い海みたいでキラキラ反射してて、光の粒が顔に当たる。
川辺に白い花が咲いている。川の方にも花の花粉を受けている可能性が高い。でも、確かめてみないと気が済まない。俺は恐る恐る水をすくって口の中に運んだ。
冷たいものが口の中に広がる。乾燥していた口の中にじわりと広がっていき、ゴクンと飲んでみた。生きている。毒はない。
水があまりにも美味しく感じて、ごくごく飲む。すると、勝手に涙が出てきた。生きている、そう思うと涙が出てきたんだ。
満腹になるまで水を飲んでいると、ガチャリ、と頭の上から音がした。銃の音だ。その音を理解するまで数秒かかった。
「おい」
男の声がした。一人しかいないと思っていた空間に、自分と違う他人がいたことにびっくりした。透明な川に反射して映し出していたのは、銃を突きつける男の姿だった。
これは、喜んでいいのか、恐怖で震え上がるかどちらだ。迷子になって保護してもらえるかもしれない安堵さと銃を突きつけられ、内心パニックだ。
「聞こえてるんだろ? 人間」
ねっとりとした声。
しかも、人間だってバレている。そりゃフードを被ってないからバレるわな。妙に空間がひんやりした。銃口を頭に突きつける。妙に熱かった。さっきまで乱射していた証拠だ。
こんなところで銃を乱射して、なんの意味が。
「門からずっと見てたぜ。人間がくるなんて、初めてだ」
門から見ていた? それじゃあずっと感じてた視線はこいつだったのか。男は体長2mほど。軍人のかっこうでトカゲのような尻尾がついている。
顔は人間ぽいけど、人間じゃない。
「何しに来た?」
「石を……願いが叶う石を見つけに」
話をしたら、銃を退かしてくれるだろうか。相手の言動を水面から眺める。
「あのガキ共も……この星は終わったな。あんなガキに侵略を任せるなんて、現女王は何を考えているのかさっぱりだ。思わないか? どうして自分の星が狙われるのか、どうして自分が銃を突きつけられているのか」
ねっとりとした口調に、薄気味悪い笑み。川の水面から眺めても、男の眼光が鋭かった。獲物を捕らえた肉食獣。
これは、話なんて聞いてもらえないな。相手は恐らく軍人だ。普段立ち入り禁止区域で人間が初めて入ってきたことに、軍人として仕事を全うしようとしている。
銃口をさらに突きつけてきた。熱い。髪の毛が燃えているんじゃないのか。俺だって、普通こんな場所入るわけない。コスモたちに連れてこれらたんだ。内心説得する言葉を吐くが、口にはしない。
男が黙れ、というふうに銃口を突きつける力を強めたから。空気がひんやりしてて身動きが取れない。
もし、願いが叶う石がここにあれば俺は願う。ここから出たいと。でもそんなものはまやかしだ。石なんて一つもない。こういう、異常事態の場合、コスモたちがいつも駆け寄ってくる。でもそれは、宛にできない。したくない。守られるのは性分じゃないから。
自分の身は自分で守るべし。
手を頭の上に上げて、ゆっくり立ち上った。銃口もそれにつられて上がる。
男はじっと、俺の行動をうかがっていた。男はそこに行け、と命令する。それに従い、やっと真正面を向き合った。
「ここは人間が来るべき場所じゃねぇ」
返事は返さない。ただ、心の中で何度も大丈夫と呪文のように唱えた。黙秘していると、男はさらに鬼の形相になった。
種族が違うってだけで、反抗心剥き出しにしてこんな顔できるんだ。素直に思っていると、遠くからコスモの声が聞こえた。男はその声にびっくりして、顔をそちらに向けた瞬間――今だ。
態勢を低くして、男の足を蹴っ飛ばした。男は地面に横たわる。でも、それでも、銃を持っている。銃を突きつける腕を地面に押さえつけ、体を起こさないように全体重を乗せた。
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