33 / 100
三章 侵略者とガーディアン
第33話 新ガーディアン
しおりを挟む
突然背後から声をかけられた。
「その怒り、鎮めてやろう」
凛とした威厳のある声。空気がひんやりした。穏やかな風がピタリとやむ。スターたちも動けなかった。宇宙人が見えるのは極一部の人間とガーディアン。
ガーディアンの三人組ならいい。でも、ガーディアンの中でこの声と雰囲気を持った人はいない。それ即ち、他の人間が背後にいる。
気配に気づかなかった。音もしない。まるで、生きていないような。
スターとダスクは恐る恐る振り向いた。太陽が逆光にあるせいで、黒い影がこちらにまで伸びてきている。
人数は三人。白髪の少女を真ん中に右には、たわわなおっぱいが特徴的な女と眼鏡をかけた堅苦しそうな男性。
十五か十六くらいの人間。
流れる空気が殺気じみている。うまく息ができないほど。ぐうすか寝ていたコスモも当てられ、不意に起きた。三人の眼光が、鋭く牙のように光り宇宙人に刃を向けている。
コスモが背中をズルズルと降りて三人のほうに向かって行くのを、ダスクが止めた。
「何者?」
こちらも負け時と殺気を放った。
流れる汗がひどく冷たい。酷く冷たい空気。殺意に満ちた空気は異様で、息をするたび肺が蒸せる。
白髪の女がゆらりと動いた。それを見過ごさない。コスモが低い姿勢となり、ダスクもタブレットからやりを取り出した。
けれど、相手は動いていない。鋭い視線を向けたまま。こちらも動かない。どちらかが動けば待つのは『死』。それを考えられるほど、この人間たちは『やれる』人間だということを、この殺意でわかる。
「新ガーディアンだ。お前たち宇宙人は我らが抹殺する。旧ガーディアンたちのようには行かない」
「新、ガーディアン!?」
ダスクがオウム返しに喋る。
止んだ風が吹いた。とてつもない強風だ。まるで煽るかのような。その風に便乗して動いたのはコスモ。
白髪の女に飛びかかると、隣にいたおっぱい女に刃物で切り刻まれる。ガードする形で両腕を顔の前に持ってく。が、ひと振りしか斬っていないはずが、10本の指を切断され、目まで縦に斬られた。
すぐに回復するからといって、目まで失われたら、コスモに勝ち目はない。すぐにダスクが回収した。
「コスモ大丈夫!?」
「見えない」
指先は回復していってる。だが、目はまだ潰れている。コスモがやられたら、こちらは勝ち目がない。スターがすぐに十個の壁を作った。
「ぎゃあああもうこれ詰んだ! 詰んだよ!」
「黙って!」
ダスクの頬から汗が流れた。この状況で逃げられる方法を頭の中で模索する。スターが白髪の女と目が合うと唇が微かに動いた。ゆっくり何かを言っている。何を言っているのか、じっとそれを見ているとパリン、と鏡のように壁が破壊された。
誰かに壊されていない。自動的に破壊されたのだ。スターはびっくりして自分の両腕を確かめる。壁を張った両腕は切断もされてないし、生えている。一体何がどうなったのか。
「なにしてんの!」
ダスクに怒られた。
「いきなり割れたの!」
むっとして言い返す。
ダスクはさらに焦った。ガーディアンの特殊能力なのか、宇宙の防壁を割った。考えられない。特別な訓練を受けていても、宇宙人の防壁を破壊するなど、人間ではない。
「さっき、新ガーディアンて言ったけど……アポロたちはどうしたの?」
恐る恐る訊いてみた。
すると、刃物を持った女がくすくす笑った。
「あんな人たち、もう忘れちゃったぁ」
不気味なほど明るい声で妙に頭にまとわりつく。くすくす可笑しく笑っているせいで、口調だけで神経にさわる。
「忘れた? なんで」
ダスクがさらに聞き返すと、人が通った。家族連れの人たち。手を繋いで歩いていってる。張り詰めた空気すっと穏やかになった。
もうすぐで切れそうだった糸がもとに戻る。
「我らは旧ガーディアンのように甘くないと宣言するために来た。事を大きく出せば土岐様に知らされる。今日はここまでにしよう。我はソレイユ。我らは必ずお前たちを排除する」
白髪の女、ソレイユは野獣のような目つきで宇宙人たちを睨みつけると、また強風が吹いた。目を放したすきに、そこには誰もいない。
「何だったの……」
ヘタリと地面に腰を下ろすスター。
張り詰めていた緊張が一気に解く。噎せ返るような殺気を当てられたのは初めてだ。本来ならああやって向けられる眼差しなのかもしれない。
ダスクは汗を拭き取ると、コスモの様態に駆け寄った。指先は完治して、未だに潰れている目を気にしている。
「視神経ごと斬られてるわね。治るのに一日くらいかかるわ」
「見えない」
コスモは指先を潰れた目に当てた。眼球が反応しない。ピクリとも動かない。コスモはダスクが背負って相原家に帰った。出迎えてくれたのは当然、あの男で。
「どうしたんだこの目。どこのどいつだ! うちのコスモの目を潰したのはっ!」
目をカッと赤くさせている。
「新ガーディアンだと」
ダスクがここに来る前に出来事を話した。ソレイユと名乗る女が仕切る新ガーディアン。旧ガーディアンだったアポロ、ルナ、レイは一体どこに。
烏を使って〈情報〉を集めてみた。
すると、一つの情報が入ってきた。
アポロ、ルナ、レイは今ガーディアン機関をやめ、普通の女子高生として過ごしていると。
「そういえば見かけないとおもったら……」
スターが顎に手をおいて深刻な表情。それだけじゃない。烏の情報では、どうして彼女たちが機関をやめさせられたのかが分かった。
「侵略者と仲良くし、あまつさえ機関の話を漏らした」
俺はドキリとした。アポロが機関の話をしたのは気紛れであって、俺を信じてのこと。俺はそのことを誰にも打ち明けていない。
「それで辞めたの……? もう会えないの?」
コスモが前乗りになって問う。一樹に体をもたしていた。目が見えないせいで、角度が違う方向を向いているけれど、ちゃんとこちらに問いている。
スターとダスクは何も言えなかった。そうだ、と言えばコスモも、自分たちの心も悲しくなるから。
烏は何でも知っている。彼女たちがどうやって辞めたのかも。
「制裁?」
スターが不機嫌になった。その言葉は宇宙人でも知ってる。割と痛感している。彼女たちは辞める前それを受けて辞めたと。
アポロは酷い制裁を受けて精神が病み、記憶を失くして、普通の女子高生として過ごしている。
ルナも同じく精神を病み、植物人間。
レイは普通の女子高生として過ごしている。ガーディアンだった頃の記憶を保有したまま。それは勿論制裁を受けた記憶も。
コスモたちの顔色がみるみるうちに暗くなっていく。アポロたちとはゲームをしたり、共同して敵を倒していったり、なんだかんだ仲良くやっていた。
仲良くやっていたからこそ、胸が痛み苦しい。彼女たちが制裁を受けなきゃいけないのは、自分たちが仲良くしていたからだ。
俺も嘘だと思いたい。
明るくて元気だったアポロたちが、俺たちの知らないところで壊されていたなんて。
「もう会えないの?」
コスモが不安になって訊いた。
ダスクが悲しい表情になる。
「きっと、あたしたちに会ったら思い出したくもない記憶を思い出してしまう。あたしたちは記憶の蓋を開ける鍵なの。絶対開けてはならない。開けたら、きっと、壊れるわ」
コスモが俯いた。
スターも神妙な顔で黙り込む。
ダスクも切ない表情で目を閉じた。
もうすぐ夜になり、ダスクとスターたちは帰っていった。目が見えないコスモは自力で立ち上がり二階にあがろうとする。
腕を伸ばして手すりを探した。手を伸ばしたり、掴んだり、やっと手すりを掴むと今度は足を動かした。でも、段差に気づかないで躓いて転びそうに。
俺はそれを支えた。食べているのに相変わらず重さがない。
「俺がいるんだから言えよ」
「だって自力で登れ、て言いそうだから」
「言わねぇよ、鬼畜か。自分が無理だったら俺を頼れ。俺がついてる」
コスモを担いで二階をあがった。二階は姉貴と俺の部屋とコスモの寝床部屋がある。自分の寝床部屋に帰るつもりだろう。
俺の部屋の前を通るとコスモは、グンと服を引っ張った。どうやら行き先はここらしい。部屋を開けると、コスモは鼻を頼りにお菓子が置いてあるところに駆け寄った。
食欲はあるんだな。
コスモはお菓子のほうに駆け寄ると、微動だにしなかった。どうしんだ。いつもならバリボリ食うのに。俺はハッと気づいた。
「もしかして、開けて欲しいのか?」
「その通り。これ」
コスモは掴んだお菓子を俺に差し向けてきた。昼間もバリボリ食ったスナック菓子だ。よく飽きないな。俺は菓子袋を開けるとコスモに手渡した。
コスモは「サンキュ」と軽く受け取ってポリポリ食べた。
アポロたちにもう会えないこと、やっぱり気にしている。食い方が違う。いつもはガツガツ手の中いっぱいに集めるのは、今は一つ一つ掴んでいる。俺は頭をポンポンと撫でた。
「その怒り、鎮めてやろう」
凛とした威厳のある声。空気がひんやりした。穏やかな風がピタリとやむ。スターたちも動けなかった。宇宙人が見えるのは極一部の人間とガーディアン。
ガーディアンの三人組ならいい。でも、ガーディアンの中でこの声と雰囲気を持った人はいない。それ即ち、他の人間が背後にいる。
気配に気づかなかった。音もしない。まるで、生きていないような。
スターとダスクは恐る恐る振り向いた。太陽が逆光にあるせいで、黒い影がこちらにまで伸びてきている。
人数は三人。白髪の少女を真ん中に右には、たわわなおっぱいが特徴的な女と眼鏡をかけた堅苦しそうな男性。
十五か十六くらいの人間。
流れる空気が殺気じみている。うまく息ができないほど。ぐうすか寝ていたコスモも当てられ、不意に起きた。三人の眼光が、鋭く牙のように光り宇宙人に刃を向けている。
コスモが背中をズルズルと降りて三人のほうに向かって行くのを、ダスクが止めた。
「何者?」
こちらも負け時と殺気を放った。
流れる汗がひどく冷たい。酷く冷たい空気。殺意に満ちた空気は異様で、息をするたび肺が蒸せる。
白髪の女がゆらりと動いた。それを見過ごさない。コスモが低い姿勢となり、ダスクもタブレットからやりを取り出した。
けれど、相手は動いていない。鋭い視線を向けたまま。こちらも動かない。どちらかが動けば待つのは『死』。それを考えられるほど、この人間たちは『やれる』人間だということを、この殺意でわかる。
「新ガーディアンだ。お前たち宇宙人は我らが抹殺する。旧ガーディアンたちのようには行かない」
「新、ガーディアン!?」
ダスクがオウム返しに喋る。
止んだ風が吹いた。とてつもない強風だ。まるで煽るかのような。その風に便乗して動いたのはコスモ。
白髪の女に飛びかかると、隣にいたおっぱい女に刃物で切り刻まれる。ガードする形で両腕を顔の前に持ってく。が、ひと振りしか斬っていないはずが、10本の指を切断され、目まで縦に斬られた。
すぐに回復するからといって、目まで失われたら、コスモに勝ち目はない。すぐにダスクが回収した。
「コスモ大丈夫!?」
「見えない」
指先は回復していってる。だが、目はまだ潰れている。コスモがやられたら、こちらは勝ち目がない。スターがすぐに十個の壁を作った。
「ぎゃあああもうこれ詰んだ! 詰んだよ!」
「黙って!」
ダスクの頬から汗が流れた。この状況で逃げられる方法を頭の中で模索する。スターが白髪の女と目が合うと唇が微かに動いた。ゆっくり何かを言っている。何を言っているのか、じっとそれを見ているとパリン、と鏡のように壁が破壊された。
誰かに壊されていない。自動的に破壊されたのだ。スターはびっくりして自分の両腕を確かめる。壁を張った両腕は切断もされてないし、生えている。一体何がどうなったのか。
「なにしてんの!」
ダスクに怒られた。
「いきなり割れたの!」
むっとして言い返す。
ダスクはさらに焦った。ガーディアンの特殊能力なのか、宇宙の防壁を割った。考えられない。特別な訓練を受けていても、宇宙人の防壁を破壊するなど、人間ではない。
「さっき、新ガーディアンて言ったけど……アポロたちはどうしたの?」
恐る恐る訊いてみた。
すると、刃物を持った女がくすくす笑った。
「あんな人たち、もう忘れちゃったぁ」
不気味なほど明るい声で妙に頭にまとわりつく。くすくす可笑しく笑っているせいで、口調だけで神経にさわる。
「忘れた? なんで」
ダスクがさらに聞き返すと、人が通った。家族連れの人たち。手を繋いで歩いていってる。張り詰めた空気すっと穏やかになった。
もうすぐで切れそうだった糸がもとに戻る。
「我らは旧ガーディアンのように甘くないと宣言するために来た。事を大きく出せば土岐様に知らされる。今日はここまでにしよう。我はソレイユ。我らは必ずお前たちを排除する」
白髪の女、ソレイユは野獣のような目つきで宇宙人たちを睨みつけると、また強風が吹いた。目を放したすきに、そこには誰もいない。
「何だったの……」
ヘタリと地面に腰を下ろすスター。
張り詰めていた緊張が一気に解く。噎せ返るような殺気を当てられたのは初めてだ。本来ならああやって向けられる眼差しなのかもしれない。
ダスクは汗を拭き取ると、コスモの様態に駆け寄った。指先は完治して、未だに潰れている目を気にしている。
「視神経ごと斬られてるわね。治るのに一日くらいかかるわ」
「見えない」
コスモは指先を潰れた目に当てた。眼球が反応しない。ピクリとも動かない。コスモはダスクが背負って相原家に帰った。出迎えてくれたのは当然、あの男で。
「どうしたんだこの目。どこのどいつだ! うちのコスモの目を潰したのはっ!」
目をカッと赤くさせている。
「新ガーディアンだと」
ダスクがここに来る前に出来事を話した。ソレイユと名乗る女が仕切る新ガーディアン。旧ガーディアンだったアポロ、ルナ、レイは一体どこに。
烏を使って〈情報〉を集めてみた。
すると、一つの情報が入ってきた。
アポロ、ルナ、レイは今ガーディアン機関をやめ、普通の女子高生として過ごしていると。
「そういえば見かけないとおもったら……」
スターが顎に手をおいて深刻な表情。それだけじゃない。烏の情報では、どうして彼女たちが機関をやめさせられたのかが分かった。
「侵略者と仲良くし、あまつさえ機関の話を漏らした」
俺はドキリとした。アポロが機関の話をしたのは気紛れであって、俺を信じてのこと。俺はそのことを誰にも打ち明けていない。
「それで辞めたの……? もう会えないの?」
コスモが前乗りになって問う。一樹に体をもたしていた。目が見えないせいで、角度が違う方向を向いているけれど、ちゃんとこちらに問いている。
スターとダスクは何も言えなかった。そうだ、と言えばコスモも、自分たちの心も悲しくなるから。
烏は何でも知っている。彼女たちがどうやって辞めたのかも。
「制裁?」
スターが不機嫌になった。その言葉は宇宙人でも知ってる。割と痛感している。彼女たちは辞める前それを受けて辞めたと。
アポロは酷い制裁を受けて精神が病み、記憶を失くして、普通の女子高生として過ごしている。
ルナも同じく精神を病み、植物人間。
レイは普通の女子高生として過ごしている。ガーディアンだった頃の記憶を保有したまま。それは勿論制裁を受けた記憶も。
コスモたちの顔色がみるみるうちに暗くなっていく。アポロたちとはゲームをしたり、共同して敵を倒していったり、なんだかんだ仲良くやっていた。
仲良くやっていたからこそ、胸が痛み苦しい。彼女たちが制裁を受けなきゃいけないのは、自分たちが仲良くしていたからだ。
俺も嘘だと思いたい。
明るくて元気だったアポロたちが、俺たちの知らないところで壊されていたなんて。
「もう会えないの?」
コスモが不安になって訊いた。
ダスクが悲しい表情になる。
「きっと、あたしたちに会ったら思い出したくもない記憶を思い出してしまう。あたしたちは記憶の蓋を開ける鍵なの。絶対開けてはならない。開けたら、きっと、壊れるわ」
コスモが俯いた。
スターも神妙な顔で黙り込む。
ダスクも切ない表情で目を閉じた。
もうすぐ夜になり、ダスクとスターたちは帰っていった。目が見えないコスモは自力で立ち上がり二階にあがろうとする。
腕を伸ばして手すりを探した。手を伸ばしたり、掴んだり、やっと手すりを掴むと今度は足を動かした。でも、段差に気づかないで躓いて転びそうに。
俺はそれを支えた。食べているのに相変わらず重さがない。
「俺がいるんだから言えよ」
「だって自力で登れ、て言いそうだから」
「言わねぇよ、鬼畜か。自分が無理だったら俺を頼れ。俺がついてる」
コスモを担いで二階をあがった。二階は姉貴と俺の部屋とコスモの寝床部屋がある。自分の寝床部屋に帰るつもりだろう。
俺の部屋の前を通るとコスモは、グンと服を引っ張った。どうやら行き先はここらしい。部屋を開けると、コスモは鼻を頼りにお菓子が置いてあるところに駆け寄った。
食欲はあるんだな。
コスモはお菓子のほうに駆け寄ると、微動だにしなかった。どうしんだ。いつもならバリボリ食うのに。俺はハッと気づいた。
「もしかして、開けて欲しいのか?」
「その通り。これ」
コスモは掴んだお菓子を俺に差し向けてきた。昼間もバリボリ食ったスナック菓子だ。よく飽きないな。俺は菓子袋を開けるとコスモに手渡した。
コスモは「サンキュ」と軽く受け取ってポリポリ食べた。
アポロたちにもう会えないこと、やっぱり気にしている。食い方が違う。いつもはガツガツ手の中いっぱいに集めるのは、今は一つ一つ掴んでいる。俺は頭をポンポンと撫でた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる