29 / 39
第5章 期待
第26話 アイテムボックス その1
しおりを挟む
◆Side アイリス◆
「ここは……。」
馬運車が開いた時、私は思わず声を出してしまった。
ちょっと焦ったが、乗馬クラブの人達はまだ外にいるから、今のは聞こえなかったはず。
私は大人しく、シメイが降ろしてくれるのを待った。
入れられた馬房は、前の競技会の時と違って隣の馬房との間には壁があった。
これなら、多少落ち着ける。
「アイリス、お疲れ様。また、後で来るね。」
「……。」
シメイはそう言って、去って行った。
今は他の人たちがいて話ができないから、機会を待つのだろう。
私は、蹄の音に目を覚ました。
どうやら、少し眠っていたらしい。
馬運車の移動で疲れていたようだ。
今回は、前の競技会のときより移動時間が長かったし……。
馬房から顔を出して見渡すと、馬達が少しずつ人に引かれて出て行っていた。
これから、運動するのだろうか?
そう思っていると、シメイがやって来た。
リンさんも一緒だ。
「散歩に行こうか。」
「……?」
散歩?運動じゃなくて?
そう聞きたかったが、声を出す訳にはいかない。
「今日は運動はなしで、この場所に慣らすために散歩させて来ますね。」
「そうね。」
シメイはリンさんに向かって言ったが、恐らく私に説明するためだろう。
わざわざ、ここでリンさんにそれを言う必要はないはずだから……。
シメイは、私を馬房から出すと、人がいない所まで連れて来た。
「ここなら大丈夫かな?アイリス、どうかな。」
「そうね。ここは、明らかにいつもの所と違うわ。」
「ということは!」
「恐らく魔力が高いんだと思う。私の力が上がってるをのを感じるわ。向こうの世界ほどじゃあないけど……。」
「そう……。魔法は使えそう?」
「テレポートとかは無理そうだけど、アイテムボックスからお金を取り出すくらいはできるかも知れない。」
「そうなの!?」
アイテムボックスは、収納する時に多くの魔力を使用するのだが、取り出す時はそれほどではない。
「ええ。でも、今は私のMPが回復してからね。」
「そうなんだ……。」
この世界では、自分のステータスを見ることができない。
ここなら見ることができるかも知れないと思ったが、今のところ無理だ。
しかし、感覚的にMPが回復しつつあることを感じる。
MPが最大まで戻れば、向こうの世界と同じことができると思うが、この場所ではそこまで回復するのはすごく時間がかかると思う。
向こうの世界でも、街中とか魔力の少ない場所だと、そこにいる間にMPを最大まで溜められなかったのだ。
「明日になれば、できるかも知れないから、やってみるわ。」
「お願いするよ。」
◆Side 紫明◆
「アイリス、お疲れ様。また、後で来るね。」
「……。」
競技会会場に着いたときから、アイリスがそわそわした様子を見せていた。
これが普通の馬なら、慣れない場所だから落ち着かないのだろうと思うところだが、アイリスはそういうことはないはずだ。
だから、アイリスのこの様子は魔力を感じてのことなのかも知れない。
早くアイリスと話がしたいが、ここでは人目があるからできない。
それに、先ずは荷物の整理等することも多い。
僕は、逸る気持ちを抑えて、作業に戻った。
作業が一段落着いて、スタッフ達は馬を運動させる準備を始めた。
「アイリスは運動させないの?」
スタッフ達を眺めていた僕に、林藤先輩が声を掛けて来た。
「はい。今日は休ませて、少ししたら散歩しに行こうと思っています。」
「そう……。もしかして、アイリスと話がしたいの?」
「は、はい。」
さすが、先輩だ。
先輩には、アイリスをこの競技会に連れて来た目的を話していない。
しかし、先輩は僕が急に競技会に出たいと言った理由が何かあると思っているようだ。
「アイリスは、運動するものだと思っているかも知れないから、それを説明した方が良いわよ。」
「でも、そんなことをしているのを人に見られたら、怪しく思われないですかね?」
「じゃあ、私に話している振りをすれば良いわ。」
「え?」
「散歩に行こうか。」
「……?」
アイリスは、何か聞きたそうな様子を見せた。
先輩の言った通り、運動するものだと思っていたのだろう。
「今日は運動は無しで、この場所に慣らすために散歩させて来ますね。」
「そうね。」
僕は、打ち合わせ通り、先輩と話している振りをした。
僕は、アイリスを連れて人がいない場所までやって来た。
ここは、斜面の近くで、見晴らしが良い。
ただ、馬を連れて来るのはちょっと危険だ。
僕も、アイリスでなければ、ここには連れて来ないだろう。
「ここなら大丈夫かな?アイリス、どうかな。」
僕は期待を込めて、そう聞いた。
「そうね。ここは、明らかにいつもの所と違うわ。」
「ということは!」
「恐らく魔力が高いんだと思う。私の力が上がってるをのを感じるわ。向こうの世界ほどじゃあないけど……。」
やっぱり、アイリスの様子が違ったのは、そういう事だったんだ!
思わず興奮しそうになるが、ここは落ち着いて話を聞く必要がある。
「そう……。魔法は使えそう?」
「テレポートとかは無理そうだけど、アイテムボックスからお金を取り出すくらいはできるかも知れない。」
「そうなの!?」
あ、思わず叫んでしまった。
見回したが、人に聞かれたりはしなかったようだ。
「ええ。でも、今は私の MPが回復してからね。」
「そうなんだ……。」
MPとか、本当にゲームみたいだ。
僕はゲームはあまりしないが、少しだけならRPGもやった事はある。
「明日になれば、できるかも知れないから、やってみるわ。」
「お願いするよ。」
ゲームでも、宿屋に泊まったらHPやMPは回復したな……。
僕は、そんなどうでも良い事を考えたのだった。
「ここは……。」
馬運車が開いた時、私は思わず声を出してしまった。
ちょっと焦ったが、乗馬クラブの人達はまだ外にいるから、今のは聞こえなかったはず。
私は大人しく、シメイが降ろしてくれるのを待った。
入れられた馬房は、前の競技会の時と違って隣の馬房との間には壁があった。
これなら、多少落ち着ける。
「アイリス、お疲れ様。また、後で来るね。」
「……。」
シメイはそう言って、去って行った。
今は他の人たちがいて話ができないから、機会を待つのだろう。
私は、蹄の音に目を覚ました。
どうやら、少し眠っていたらしい。
馬運車の移動で疲れていたようだ。
今回は、前の競技会のときより移動時間が長かったし……。
馬房から顔を出して見渡すと、馬達が少しずつ人に引かれて出て行っていた。
これから、運動するのだろうか?
そう思っていると、シメイがやって来た。
リンさんも一緒だ。
「散歩に行こうか。」
「……?」
散歩?運動じゃなくて?
そう聞きたかったが、声を出す訳にはいかない。
「今日は運動はなしで、この場所に慣らすために散歩させて来ますね。」
「そうね。」
シメイはリンさんに向かって言ったが、恐らく私に説明するためだろう。
わざわざ、ここでリンさんにそれを言う必要はないはずだから……。
シメイは、私を馬房から出すと、人がいない所まで連れて来た。
「ここなら大丈夫かな?アイリス、どうかな。」
「そうね。ここは、明らかにいつもの所と違うわ。」
「ということは!」
「恐らく魔力が高いんだと思う。私の力が上がってるをのを感じるわ。向こうの世界ほどじゃあないけど……。」
「そう……。魔法は使えそう?」
「テレポートとかは無理そうだけど、アイテムボックスからお金を取り出すくらいはできるかも知れない。」
「そうなの!?」
アイテムボックスは、収納する時に多くの魔力を使用するのだが、取り出す時はそれほどではない。
「ええ。でも、今は私のMPが回復してからね。」
「そうなんだ……。」
この世界では、自分のステータスを見ることができない。
ここなら見ることができるかも知れないと思ったが、今のところ無理だ。
しかし、感覚的にMPが回復しつつあることを感じる。
MPが最大まで戻れば、向こうの世界と同じことができると思うが、この場所ではそこまで回復するのはすごく時間がかかると思う。
向こうの世界でも、街中とか魔力の少ない場所だと、そこにいる間にMPを最大まで溜められなかったのだ。
「明日になれば、できるかも知れないから、やってみるわ。」
「お願いするよ。」
◆Side 紫明◆
「アイリス、お疲れ様。また、後で来るね。」
「……。」
競技会会場に着いたときから、アイリスがそわそわした様子を見せていた。
これが普通の馬なら、慣れない場所だから落ち着かないのだろうと思うところだが、アイリスはそういうことはないはずだ。
だから、アイリスのこの様子は魔力を感じてのことなのかも知れない。
早くアイリスと話がしたいが、ここでは人目があるからできない。
それに、先ずは荷物の整理等することも多い。
僕は、逸る気持ちを抑えて、作業に戻った。
作業が一段落着いて、スタッフ達は馬を運動させる準備を始めた。
「アイリスは運動させないの?」
スタッフ達を眺めていた僕に、林藤先輩が声を掛けて来た。
「はい。今日は休ませて、少ししたら散歩しに行こうと思っています。」
「そう……。もしかして、アイリスと話がしたいの?」
「は、はい。」
さすが、先輩だ。
先輩には、アイリスをこの競技会に連れて来た目的を話していない。
しかし、先輩は僕が急に競技会に出たいと言った理由が何かあると思っているようだ。
「アイリスは、運動するものだと思っているかも知れないから、それを説明した方が良いわよ。」
「でも、そんなことをしているのを人に見られたら、怪しく思われないですかね?」
「じゃあ、私に話している振りをすれば良いわ。」
「え?」
「散歩に行こうか。」
「……?」
アイリスは、何か聞きたそうな様子を見せた。
先輩の言った通り、運動するものだと思っていたのだろう。
「今日は運動は無しで、この場所に慣らすために散歩させて来ますね。」
「そうね。」
僕は、打ち合わせ通り、先輩と話している振りをした。
僕は、アイリスを連れて人がいない場所までやって来た。
ここは、斜面の近くで、見晴らしが良い。
ただ、馬を連れて来るのはちょっと危険だ。
僕も、アイリスでなければ、ここには連れて来ないだろう。
「ここなら大丈夫かな?アイリス、どうかな。」
僕は期待を込めて、そう聞いた。
「そうね。ここは、明らかにいつもの所と違うわ。」
「ということは!」
「恐らく魔力が高いんだと思う。私の力が上がってるをのを感じるわ。向こうの世界ほどじゃあないけど……。」
やっぱり、アイリスの様子が違ったのは、そういう事だったんだ!
思わず興奮しそうになるが、ここは落ち着いて話を聞く必要がある。
「そう……。魔法は使えそう?」
「テレポートとかは無理そうだけど、アイテムボックスからお金を取り出すくらいはできるかも知れない。」
「そうなの!?」
あ、思わず叫んでしまった。
見回したが、人に聞かれたりはしなかったようだ。
「ええ。でも、今は私の MPが回復してからね。」
「そうなんだ……。」
MPとか、本当にゲームみたいだ。
僕はゲームはあまりしないが、少しだけならRPGもやった事はある。
「明日になれば、できるかも知れないから、やってみるわ。」
「お願いするよ。」
ゲームでも、宿屋に泊まったらHPやMPは回復したな……。
僕は、そんなどうでも良い事を考えたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる