98 / 325
第四話「蘇る伝説」
第三章「激突‼ ヴァニラス対レイガノン‼」・⑧
しおりを挟む
※ ※ ※
「・・・すごい・・・戦いだ・・・・・・」
無意識に拳を握りしめながら、思わずそんな感想が零れた。
<グオオオオォォォッ‼>
<グルルルアァァッッ‼>
何度目かの、衝突。疾うの昔に限界を迎えながら・・・互いにまだ、膝をつかない。
牙を食いしばり、爪をかち合わせ、雄叫びを交響し合う──満身創痍の戦いが続いていた。
クロが振るう爪は、レイガノンの鱗を守る水色のエネルギーに弾かれる。
しかし、その出力は徐々に弱まっている。体中に、真っ赤な生傷が出来ていた。
レイガノンが振り回す角を、クロが腕のヒレで受け流す。
しかし、そのヒレさえも、今まさに融け落ちそうになっている。体中から、白煙が上がっていた。
───だが、それでもお互い、一歩も退こうとはしない。
「これが・・・「ジャガーノート」の・・・戦い・・・」
激突する双方の実力は拮抗しているが──クロの身体には、時間制限がある。
彼女自身もそれを知っているのだろう。
今一度・・・右脚を一歩前に出し、前傾姿勢になると、身体の真横に構えた右手を──赤く輝かせた。
間違いなく、次で決めるつもりだ。
対峙するレイガノンも、相手の気迫に気付いた様子。
残った力を奮い立たせるように、全身を震わせ、顎を引いて角の切っ先をクロへと向ける。
両者の視線が交差して──一瞬の沈黙が訪れ───
「うわぁっ‼」
ドカン! と、大きな音と共に──二体のにらみ合う中間地点で、爆炎が上がった。幾多の砂の柱が、天へと昇る。
地下で爆発が起こったようだ。
アカネさんは無事なのか──⁉
不安が脳裏をよぎったその直後・・・爆発を合図に、両者が駆け出した!
<グオオオオオオオオオオオオオオオッッ‼>
<グルアアアアアアアアアアアアアアッッ‼>
魂の限り吼えて──全身全霊の力を込め、ぶつかり合う──!
繰り出されたレイガノンの角を、クロは左腕を伝って受け流そうとする・・・が、あまりにも摩擦が強く──ネイビーの鎧が遂に限界を迎えて──左手の甲が剥け、ヒレが欠け、真っ赤な血液が、噴水のように吹き出した。
「クロ・・・ッ‼」
──だが、それは彼女の作戦だった。
左腕を犠牲に、右半身を前へ──レイガノンの眉間目掛けて、赤いライジングフィストが到達した。
しかし同時に、レイガノンに残された最後の武器が発動する!
水色のエネルギーが、赤く輝く右手の前に障壁となって立ち塞がり、押し返すべくその威力を増していった。
<グルルルアアアア───ッ‼>
迸るエネルギーが漏れ出したのか、レイガノンの眼からも水色の光が放たれる。
このままじゃ・・・・・・押し負ける・・・ッ‼
『・・・! クロ・・・そういう事か・・・』
極限の状況で、シルフィが何かに気付くと──その胸から、オレンジ色の光が広がっていく。
「────そ、そうか!」
クロは太陽光で熱が溜まっている状態だったけど、「力」を解放していた訳じゃない──!
全身の排熱口から眩い光が放たれると、その右手の光もまた「赤」から「白」へと変わる。
<グオオオオオォ───ッ‼>
目の前の相手に応えるように、クロの眼からも、溢れ出した熱が光となって迸る。
もはや彼女は、ギリギリのところで身体を保っていると言っても過言ではない。
全身が溶融しながらも、一歩、また一歩前へ───
<グルアアアァァァ───ッ‼>
しかしレイガノンもまた、クロの右手を押し返そうと、一歩、また一歩前へ───
お互いに最後の力を振り絞った、命懸けの鍔迫り合いだ・・・!
「頑張れえぇぇ──っ‼ クロぉぉぉ───っっ‼」
『負けるなぁ──っ!』
咄嗟に、そんな言葉が、口をついて出た。──僕だけでなく、シルフィまで。
目の前の戦いを見て・・・ただただ、そう言わずにはいられなかった。
<グルルルアアアアアアアアアァァァァァッッッッ‼>
<グオオオオオオオオオオオオォォォォォッッッッ‼>
僕とシルフィの声援に応えるかのように、両者が再び吼えて──
そして、超高熱と、雷のようなエネルギーの衝突は──遂に限界を迎えて、弾け飛んだ。
爆風が両者の身体を斬り裂き──白い砂塵が、竜巻のように辺りを包んだ。
「・・・・・・」
──しばらくの間、言葉を失っていた。
・・・竜巻が止んで・・・飛び散った水色のエネルギーは粒子となって解ける。
風に漂うそれは雪のように砂漠へ舞い降りて──両者は、同時に倒れた。
「・・・・・・終わった・・・のか・・・?」
真っ白になった頭で、どこか他人事のように呟いた。
『・・・ギリギリだったね。今回も。・・・本当に、いつか死んでも知らないんだから』
言葉では少し突き放しながら・・・シルフィも、ほっと息を吐いたように見える。
とりあえず・・・レイガノンを大人しくする事には、成功したみたいだ。
「そうだ! アカネさんは・・・」
もう一つの「目的」を思い出して、急に頭が冷えた。
さっきの爆発は、洞窟の中で起きたのだろう。
二体のぶつかり合いで・・・もしアカネさんや彼女の仲間たちに何かがあったら・・・
『そっちは大丈夫そうだよ。まだあの女の人の気配がするし・・・周りに、何人かいるみたい』
「よ、良かった・・・」
シルフィからアカネさんの無事を聞かされて、思わず、腰を抜かしてしまう。
『さてと・・・ご褒美に、クロの望みを叶えてあげる事にしよっか~』
するとそこで、ぱん、と小さな小さな手を叩くと、シルフィが何やら不穏な言葉を口にする。
「えっ? それってどういう・・・」
『は~いじゃあ目を閉じて~~! 行くよ~~~?』
話を途中で打ち切られ、オレンジ色の光が広がっていく。
視界の端で、クロとレイガノンの巨体が光になっていくのが見えて──最悪の想像に、思わず苦笑いをした。
※ ※ ※
砂漠の上を飛ぶVTOLの機内──白衣を着た女性が、全身に包帯を巻いた男に話しかける。
「自爆装置は正常に作動したようです。しかし・・・良かったのですか? 8年もかけて建造した基地をああもあっけなく・・・」
全身の包帯の感触を確かめながら、プロフェッサーは答えた。
「やむを得ません。JAGDに渡したくない研究資料も多いですし、何より・・・当初の目的は達しましたからね」
笑顔を浮かべてそう言いつつ・・・ほんの少し、その顔が曇る。
「・・・レイガノンには期待していたのですが・・・はずれでしたね。「資格」を持つ者であれば、あんな「紛い物」に負けるはずはないのですが──」
定点カメラから送られてきた二体の戦いを端末で見ながら、プロフェッサーは失望を露わにする。
かける言葉がなく、傍らの女性がおろおろとし始めると、再び彼は笑みを浮かべた。
「ですが・・・問題はありませんよ」
端末の映像を切り、虚空を見つめる。
「「石版」の復元はまだ完璧ではありませんが──「雷王」は一体ではないのですから」
そう呟いて、ふふふ、と笑った。
「さて・・・此度の一件・・・多くの同胞の肉体が「還る」事無く失われてしまいました・・・彼らに、祈りましょう。その魂の行く末に、安らぎあるよう──」
プロフェッサーに倣って、すぐ横の女性も、他の乗組員も皆一様に、目を閉じた。
そして──薄紫の唇が開く。
「彼らの献身に、感謝しましょう───「我らが神と、共に在れ」」
「「「共に在れ」」」
寸分違わず、全員の声が揃う。
陽の光を照り返すVTOLの黒い機体が、青い空を裂いて飛んで行った。
「・・・すごい・・・戦いだ・・・・・・」
無意識に拳を握りしめながら、思わずそんな感想が零れた。
<グオオオオォォォッ‼>
<グルルルアァァッッ‼>
何度目かの、衝突。疾うの昔に限界を迎えながら・・・互いにまだ、膝をつかない。
牙を食いしばり、爪をかち合わせ、雄叫びを交響し合う──満身創痍の戦いが続いていた。
クロが振るう爪は、レイガノンの鱗を守る水色のエネルギーに弾かれる。
しかし、その出力は徐々に弱まっている。体中に、真っ赤な生傷が出来ていた。
レイガノンが振り回す角を、クロが腕のヒレで受け流す。
しかし、そのヒレさえも、今まさに融け落ちそうになっている。体中から、白煙が上がっていた。
───だが、それでもお互い、一歩も退こうとはしない。
「これが・・・「ジャガーノート」の・・・戦い・・・」
激突する双方の実力は拮抗しているが──クロの身体には、時間制限がある。
彼女自身もそれを知っているのだろう。
今一度・・・右脚を一歩前に出し、前傾姿勢になると、身体の真横に構えた右手を──赤く輝かせた。
間違いなく、次で決めるつもりだ。
対峙するレイガノンも、相手の気迫に気付いた様子。
残った力を奮い立たせるように、全身を震わせ、顎を引いて角の切っ先をクロへと向ける。
両者の視線が交差して──一瞬の沈黙が訪れ───
「うわぁっ‼」
ドカン! と、大きな音と共に──二体のにらみ合う中間地点で、爆炎が上がった。幾多の砂の柱が、天へと昇る。
地下で爆発が起こったようだ。
アカネさんは無事なのか──⁉
不安が脳裏をよぎったその直後・・・爆発を合図に、両者が駆け出した!
<グオオオオオオオオオオオオオオオッッ‼>
<グルアアアアアアアアアアアアアアッッ‼>
魂の限り吼えて──全身全霊の力を込め、ぶつかり合う──!
繰り出されたレイガノンの角を、クロは左腕を伝って受け流そうとする・・・が、あまりにも摩擦が強く──ネイビーの鎧が遂に限界を迎えて──左手の甲が剥け、ヒレが欠け、真っ赤な血液が、噴水のように吹き出した。
「クロ・・・ッ‼」
──だが、それは彼女の作戦だった。
左腕を犠牲に、右半身を前へ──レイガノンの眉間目掛けて、赤いライジングフィストが到達した。
しかし同時に、レイガノンに残された最後の武器が発動する!
水色のエネルギーが、赤く輝く右手の前に障壁となって立ち塞がり、押し返すべくその威力を増していった。
<グルルルアアアア───ッ‼>
迸るエネルギーが漏れ出したのか、レイガノンの眼からも水色の光が放たれる。
このままじゃ・・・・・・押し負ける・・・ッ‼
『・・・! クロ・・・そういう事か・・・』
極限の状況で、シルフィが何かに気付くと──その胸から、オレンジ色の光が広がっていく。
「────そ、そうか!」
クロは太陽光で熱が溜まっている状態だったけど、「力」を解放していた訳じゃない──!
全身の排熱口から眩い光が放たれると、その右手の光もまた「赤」から「白」へと変わる。
<グオオオオオォ───ッ‼>
目の前の相手に応えるように、クロの眼からも、溢れ出した熱が光となって迸る。
もはや彼女は、ギリギリのところで身体を保っていると言っても過言ではない。
全身が溶融しながらも、一歩、また一歩前へ───
<グルアアアァァァ───ッ‼>
しかしレイガノンもまた、クロの右手を押し返そうと、一歩、また一歩前へ───
お互いに最後の力を振り絞った、命懸けの鍔迫り合いだ・・・!
「頑張れえぇぇ──っ‼ クロぉぉぉ───っっ‼」
『負けるなぁ──っ!』
咄嗟に、そんな言葉が、口をついて出た。──僕だけでなく、シルフィまで。
目の前の戦いを見て・・・ただただ、そう言わずにはいられなかった。
<グルルルアアアアアアアアアァァァァァッッッッ‼>
<グオオオオオオオオオオオオォォォォォッッッッ‼>
僕とシルフィの声援に応えるかのように、両者が再び吼えて──
そして、超高熱と、雷のようなエネルギーの衝突は──遂に限界を迎えて、弾け飛んだ。
爆風が両者の身体を斬り裂き──白い砂塵が、竜巻のように辺りを包んだ。
「・・・・・・」
──しばらくの間、言葉を失っていた。
・・・竜巻が止んで・・・飛び散った水色のエネルギーは粒子となって解ける。
風に漂うそれは雪のように砂漠へ舞い降りて──両者は、同時に倒れた。
「・・・・・・終わった・・・のか・・・?」
真っ白になった頭で、どこか他人事のように呟いた。
『・・・ギリギリだったね。今回も。・・・本当に、いつか死んでも知らないんだから』
言葉では少し突き放しながら・・・シルフィも、ほっと息を吐いたように見える。
とりあえず・・・レイガノンを大人しくする事には、成功したみたいだ。
「そうだ! アカネさんは・・・」
もう一つの「目的」を思い出して、急に頭が冷えた。
さっきの爆発は、洞窟の中で起きたのだろう。
二体のぶつかり合いで・・・もしアカネさんや彼女の仲間たちに何かがあったら・・・
『そっちは大丈夫そうだよ。まだあの女の人の気配がするし・・・周りに、何人かいるみたい』
「よ、良かった・・・」
シルフィからアカネさんの無事を聞かされて、思わず、腰を抜かしてしまう。
『さてと・・・ご褒美に、クロの望みを叶えてあげる事にしよっか~』
するとそこで、ぱん、と小さな小さな手を叩くと、シルフィが何やら不穏な言葉を口にする。
「えっ? それってどういう・・・」
『は~いじゃあ目を閉じて~~! 行くよ~~~?』
話を途中で打ち切られ、オレンジ色の光が広がっていく。
視界の端で、クロとレイガノンの巨体が光になっていくのが見えて──最悪の想像に、思わず苦笑いをした。
※ ※ ※
砂漠の上を飛ぶVTOLの機内──白衣を着た女性が、全身に包帯を巻いた男に話しかける。
「自爆装置は正常に作動したようです。しかし・・・良かったのですか? 8年もかけて建造した基地をああもあっけなく・・・」
全身の包帯の感触を確かめながら、プロフェッサーは答えた。
「やむを得ません。JAGDに渡したくない研究資料も多いですし、何より・・・当初の目的は達しましたからね」
笑顔を浮かべてそう言いつつ・・・ほんの少し、その顔が曇る。
「・・・レイガノンには期待していたのですが・・・はずれでしたね。「資格」を持つ者であれば、あんな「紛い物」に負けるはずはないのですが──」
定点カメラから送られてきた二体の戦いを端末で見ながら、プロフェッサーは失望を露わにする。
かける言葉がなく、傍らの女性がおろおろとし始めると、再び彼は笑みを浮かべた。
「ですが・・・問題はありませんよ」
端末の映像を切り、虚空を見つめる。
「「石版」の復元はまだ完璧ではありませんが──「雷王」は一体ではないのですから」
そう呟いて、ふふふ、と笑った。
「さて・・・此度の一件・・・多くの同胞の肉体が「還る」事無く失われてしまいました・・・彼らに、祈りましょう。その魂の行く末に、安らぎあるよう──」
プロフェッサーに倣って、すぐ横の女性も、他の乗組員も皆一様に、目を閉じた。
そして──薄紫の唇が開く。
「彼らの献身に、感謝しましょう───「我らが神と、共に在れ」」
「「「共に在れ」」」
寸分違わず、全員の声が揃う。
陽の光を照り返すVTOLの黒い機体が、青い空を裂いて飛んで行った。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる