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第四話「蘇る伝説」
第三章「激突‼ ヴァニラス対レイガノン‼」・⑨
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◆エピローグ
「全く・・・意外と無茶をするんだな、君も」
「す、すみません・・・あいたたた・・・」
腹部を抑えつつ、柵山少尉が照れ笑いを見せる。
洞窟内は危険と判断して、彼らの装甲車を拝借して脱出し──こうして、第四分隊の乗って来た輸送機へ帰還する事が出来た。
「しかしまさか・・・彼らの目的が、ジャガーノートを蘇らせる事だったとは・・・」
応急処置を済ませた少尉が、うーんと唸る。
No.009を肉眼で確認したのは私だけだったので、あの「プロフェッサー・フー」と名乗った男の事と合わせて、皆に話をしていたのだ。
「あぁ。No.005に付けていた発信機の件もそうだが、ここにジャガーノートが眠っているのを知っていた事も含めて・・・どうやら、JAGDはヤツらに大分遅れを取っているらしい」
結局、資料も捕虜も何一つ得る事は出来なかった。本当に、してやられた。
「それにあのプロフェッサーという男・・・只者ではありません。私も実際に戦いましたが、遊ばれて終わってしまいました。アカネ大尉・・・じゃなくて・・・少佐の話は、事実です」
包帯を片手にニーナ中尉がぽつりと呟く。
自分もケガをしているのに、柵山少尉の介抱を買って出ていたのだ。
彼女もあの男を見たという事は、どうやらヤツは私だけに見えた幻覚ではないらしい。
・・・銃弾を躱す男など、悪夢以外の何者でもないのだが。
何処かへ消えたプロフェッサー・フーと・・・そして、No.009──レイガノン。
テリオによれば、No.009の反応は、No.007と同時に消失したという。
悪い予感は当たって欲しくないが・・・あのNo.007が相打ちになったとは思えない。
「全く・・・ただの救出任務のはずが、頭痛の種が二つも増えるとは・・・」
堪えきれず溜め息を吐いたところで──微かに、ジェットエンジンの音が聴こえて来た。
「・・・っと。ようやく帰りのタクシーが来たようだ」
近場に控えさせていた輸送機がこちらに向かってくる。
柵山少尉とニーナ中尉を連れ立って、日除けに使わせてもらっていた西アメリカ支局の輸送機の外に出た。
慌ただしい一日だったが、ようやく落ち着けそうだ。
「・・・ありがとうございました。アカネ少佐。久々に会えて、嬉しかったです」
「私もだ。ニーナ中尉。今度LAに行った時にはランチでも」
握手に応える。屈強な見た目に反して、握る力は優しい。乙女なのだ。彼女は。
「・・・あら、まだいたの?」
いたずらな笑みを浮かべながら、ネイト大尉も輸送機から降りてくる。
「今日は助かったわ。ハウンドがいなかったら・・・任務は果たせなかった。昔から、アンタには頼ってばかりね」
「とんでもない。私の方こそ、ネイト大尉が居なければ、何の成果もなく帰るところでした」
妹同様に差し出された手を握り返して、そう応える。握る力は、大尉の方が強い。
すると、握った手をぐっと下に引っ張られる。
つられて上体を倒すと、彼女が耳元に口を寄せてきた。
「───例の「調べ物」について・・・進展はなし。もう少し時間を頂戴」
「・・・わかりました。引き続き、よろしくお願いします・・・」
耳打ちに、同じく小声で返す。ネイト大尉といえど、やはりそう簡単にはいかないか。
・・・・・・私の「目的」の達成までは、まだ遠そうだ。
「・・・・・・・・・それと、アンタもね」
最後に、たっぷり沈黙を置いてから・・・ネイト大尉が柵山少尉の方にチラッと目を向けた。
「・・・いいえ。任務を果たしただけですから」
少尉も同様に、チラッと目を向け、呟くように返す。
「・・・何よ! 折角この私が褒めてあげてるのにその態度は‼」
「・・・そ、そっちこそなんですか! ありがとうの一言もなしに‼」
息をするように、再び喧嘩が始まった。
ニーナ中尉が、自分の姉に言い返す男の姿に唖然としている。
・・・だよな? やっぱり、そういう顔になるよな?
「借りを作りたくないって言ったのはアンタの方でしょ‼」
「それを言ったら僕は助けてもらった時に感謝してるんだから、今はこっちが貸し1の状態でしょう‼ ほらさっさと感謝して下さいよ躾のなってないブルドッグ大尉っ‼」
「誰が感謝なんかするもんですかこの豚っ‼ 乙女の顔にビンタしておいてっ‼」
「「ビッ・・・⁉」」
思わず、ニーナ中尉と声が揃った。
・・・・・・この世界に、存在するんだな・・・「荊姫」にビンタできる男が・・・・・・
「・・・・・・それはその・・・申し訳なかったですけど・・・」
「フンッ! ・・・まぁいいわ。おまけのおまけの超おまけで不問にしてあげる! せいぜい私の気まぐれに感謝する事ね!」
そう吐き捨てて、彼女は柵山少尉に背を向けた。折よく、我々の輸送機も着陸する。
「・・・やれやれ。はいはい、ありがとうございました、ウィーナー大尉」
溜め息を吐きながら、投げやりに少尉が感謝を述べる。すると──
「・・・・・・・・・じゃわからないでしょ」
「・・・・・・え?」
聴き取れないほど小さく、ネイト大尉が何か呟いた。柵山少尉も、思わず聞き返す。
「・・・・・・だから・・・・・・ウィーナーじゃ・・・妹か私か分からないって言ってるでしょッ‼」
振り返って、叫ぶ。その顔は、トマトのように真っ赤だった。
「えっ? あっ、じゃあ・・・ネイトたい──」
「───「アイリス」よ‼ アンタに友達と同じように呼ばれるのは苦痛なの‼ いいわね‼ 次に会う時までに死んでたら絶対殺してやるから‼ ・・・・・・じゃあね、アツシ」
そのまま一度も振り返らず、ネイト大尉は肩を怒らせながら輸送機へと戻っていく。
姉を追って行ったニーナ中尉が、こちらに一礼し、二人の姿が機内へ消えた。
「・・・あの・・・隊長・・・アイリスって・・・?」
ぽかんとしながら、柵山少尉が聞いてくる。
「「ネイト」は友人に呼ばせるミドルネーム・・・「アイリス」は、彼女のファーストネームだ。ふふっ。よっぽど気に入られたようだな、少尉」
「・・・・・・ええええええええっっ⁉ ・・・っていたたたたた‼」
柵山少尉が仰天しつつ、またしても腹を手で抑える。
『雨降って地固まる、というやつでしょうか』
「──どうやら、そのようだな」
右耳に届いた声に思わず笑いつつ、柵山少尉に肩を貸した。
※ ※ ※
『は~い。もう目開けていいよ~~』
シルフィの声が聴こえ、目を開けると・・・そこは、自宅の庭だった。
何だか凄い既視感がある気が・・・と、視界の端で宙空に光が集まり、人の姿を形作る。
「わわっ!」
慌てて駆け寄って、ゆっくりと降りてきたクロを、抱きとめて──
「って熱ちちっ‼ 熱ちちっっ‼」
そうだった・・・! まだ冷却が済んでいない!
左腕には傷もあるし、早く処置しなきゃ!
「し、シルフィ! とりあえず僕の手にバリアを──」
妖精に言いかけたところで──「もう一つの光」が、地面に降りてきた。
「・・・・・・・・・えっ?」
光はそのシルエットを──人の形に、変える。
そして、白い光が解けると・・・そこには、角の生えた飾りを付けた女の子が、目を回して倒れていた。
緑の髪を二つ結びにしており、おへそは丸出し、下は短パンのラフな格好だ。
そして直後──雷のようなゴロゴロという音が──彼女のお腹から、鳴った。
「───────は、腹減ったぁ・・・・・・」
そう言い残して・・・ツノの少女は、気絶してしまう。
『おぉ~! 今回も女の子だ~! なかなか面白い事になりそう♪』
上機嫌な様子のシルフィ。この少女が誰なのかは・・・もはや問うまでもないだろう。
・・・・・・だけど・・・そんなことよりも今は────
「早く僕の手にバリア張ってぇぇぇぇぇ~~~~~っっ‼」
『あっ。ごめんごめん。忘れてた~』
「むにゃむにゃ・・・ハヤトさん・・・えへへ・・・」
・・・・・・波乱の毎日が、更に加速する予感がした。
~第五話へつづく~
「全く・・・意外と無茶をするんだな、君も」
「す、すみません・・・あいたたた・・・」
腹部を抑えつつ、柵山少尉が照れ笑いを見せる。
洞窟内は危険と判断して、彼らの装甲車を拝借して脱出し──こうして、第四分隊の乗って来た輸送機へ帰還する事が出来た。
「しかしまさか・・・彼らの目的が、ジャガーノートを蘇らせる事だったとは・・・」
応急処置を済ませた少尉が、うーんと唸る。
No.009を肉眼で確認したのは私だけだったので、あの「プロフェッサー・フー」と名乗った男の事と合わせて、皆に話をしていたのだ。
「あぁ。No.005に付けていた発信機の件もそうだが、ここにジャガーノートが眠っているのを知っていた事も含めて・・・どうやら、JAGDはヤツらに大分遅れを取っているらしい」
結局、資料も捕虜も何一つ得る事は出来なかった。本当に、してやられた。
「それにあのプロフェッサーという男・・・只者ではありません。私も実際に戦いましたが、遊ばれて終わってしまいました。アカネ大尉・・・じゃなくて・・・少佐の話は、事実です」
包帯を片手にニーナ中尉がぽつりと呟く。
自分もケガをしているのに、柵山少尉の介抱を買って出ていたのだ。
彼女もあの男を見たという事は、どうやらヤツは私だけに見えた幻覚ではないらしい。
・・・銃弾を躱す男など、悪夢以外の何者でもないのだが。
何処かへ消えたプロフェッサー・フーと・・・そして、No.009──レイガノン。
テリオによれば、No.009の反応は、No.007と同時に消失したという。
悪い予感は当たって欲しくないが・・・あのNo.007が相打ちになったとは思えない。
「全く・・・ただの救出任務のはずが、頭痛の種が二つも増えるとは・・・」
堪えきれず溜め息を吐いたところで──微かに、ジェットエンジンの音が聴こえて来た。
「・・・っと。ようやく帰りのタクシーが来たようだ」
近場に控えさせていた輸送機がこちらに向かってくる。
柵山少尉とニーナ中尉を連れ立って、日除けに使わせてもらっていた西アメリカ支局の輸送機の外に出た。
慌ただしい一日だったが、ようやく落ち着けそうだ。
「・・・ありがとうございました。アカネ少佐。久々に会えて、嬉しかったです」
「私もだ。ニーナ中尉。今度LAに行った時にはランチでも」
握手に応える。屈強な見た目に反して、握る力は優しい。乙女なのだ。彼女は。
「・・・あら、まだいたの?」
いたずらな笑みを浮かべながら、ネイト大尉も輸送機から降りてくる。
「今日は助かったわ。ハウンドがいなかったら・・・任務は果たせなかった。昔から、アンタには頼ってばかりね」
「とんでもない。私の方こそ、ネイト大尉が居なければ、何の成果もなく帰るところでした」
妹同様に差し出された手を握り返して、そう応える。握る力は、大尉の方が強い。
すると、握った手をぐっと下に引っ張られる。
つられて上体を倒すと、彼女が耳元に口を寄せてきた。
「───例の「調べ物」について・・・進展はなし。もう少し時間を頂戴」
「・・・わかりました。引き続き、よろしくお願いします・・・」
耳打ちに、同じく小声で返す。ネイト大尉といえど、やはりそう簡単にはいかないか。
・・・・・・私の「目的」の達成までは、まだ遠そうだ。
「・・・・・・・・・それと、アンタもね」
最後に、たっぷり沈黙を置いてから・・・ネイト大尉が柵山少尉の方にチラッと目を向けた。
「・・・いいえ。任務を果たしただけですから」
少尉も同様に、チラッと目を向け、呟くように返す。
「・・・何よ! 折角この私が褒めてあげてるのにその態度は‼」
「・・・そ、そっちこそなんですか! ありがとうの一言もなしに‼」
息をするように、再び喧嘩が始まった。
ニーナ中尉が、自分の姉に言い返す男の姿に唖然としている。
・・・だよな? やっぱり、そういう顔になるよな?
「借りを作りたくないって言ったのはアンタの方でしょ‼」
「それを言ったら僕は助けてもらった時に感謝してるんだから、今はこっちが貸し1の状態でしょう‼ ほらさっさと感謝して下さいよ躾のなってないブルドッグ大尉っ‼」
「誰が感謝なんかするもんですかこの豚っ‼ 乙女の顔にビンタしておいてっ‼」
「「ビッ・・・⁉」」
思わず、ニーナ中尉と声が揃った。
・・・・・・この世界に、存在するんだな・・・「荊姫」にビンタできる男が・・・・・・
「・・・・・・それはその・・・申し訳なかったですけど・・・」
「フンッ! ・・・まぁいいわ。おまけのおまけの超おまけで不問にしてあげる! せいぜい私の気まぐれに感謝する事ね!」
そう吐き捨てて、彼女は柵山少尉に背を向けた。折よく、我々の輸送機も着陸する。
「・・・やれやれ。はいはい、ありがとうございました、ウィーナー大尉」
溜め息を吐きながら、投げやりに少尉が感謝を述べる。すると──
「・・・・・・・・・じゃわからないでしょ」
「・・・・・・え?」
聴き取れないほど小さく、ネイト大尉が何か呟いた。柵山少尉も、思わず聞き返す。
「・・・・・・だから・・・・・・ウィーナーじゃ・・・妹か私か分からないって言ってるでしょッ‼」
振り返って、叫ぶ。その顔は、トマトのように真っ赤だった。
「えっ? あっ、じゃあ・・・ネイトたい──」
「───「アイリス」よ‼ アンタに友達と同じように呼ばれるのは苦痛なの‼ いいわね‼ 次に会う時までに死んでたら絶対殺してやるから‼ ・・・・・・じゃあね、アツシ」
そのまま一度も振り返らず、ネイト大尉は肩を怒らせながら輸送機へと戻っていく。
姉を追って行ったニーナ中尉が、こちらに一礼し、二人の姿が機内へ消えた。
「・・・あの・・・隊長・・・アイリスって・・・?」
ぽかんとしながら、柵山少尉が聞いてくる。
「「ネイト」は友人に呼ばせるミドルネーム・・・「アイリス」は、彼女のファーストネームだ。ふふっ。よっぽど気に入られたようだな、少尉」
「・・・・・・ええええええええっっ⁉ ・・・っていたたたたた‼」
柵山少尉が仰天しつつ、またしても腹を手で抑える。
『雨降って地固まる、というやつでしょうか』
「──どうやら、そのようだな」
右耳に届いた声に思わず笑いつつ、柵山少尉に肩を貸した。
※ ※ ※
『は~い。もう目開けていいよ~~』
シルフィの声が聴こえ、目を開けると・・・そこは、自宅の庭だった。
何だか凄い既視感がある気が・・・と、視界の端で宙空に光が集まり、人の姿を形作る。
「わわっ!」
慌てて駆け寄って、ゆっくりと降りてきたクロを、抱きとめて──
「って熱ちちっ‼ 熱ちちっっ‼」
そうだった・・・! まだ冷却が済んでいない!
左腕には傷もあるし、早く処置しなきゃ!
「し、シルフィ! とりあえず僕の手にバリアを──」
妖精に言いかけたところで──「もう一つの光」が、地面に降りてきた。
「・・・・・・・・・えっ?」
光はそのシルエットを──人の形に、変える。
そして、白い光が解けると・・・そこには、角の生えた飾りを付けた女の子が、目を回して倒れていた。
緑の髪を二つ結びにしており、おへそは丸出し、下は短パンのラフな格好だ。
そして直後──雷のようなゴロゴロという音が──彼女のお腹から、鳴った。
「───────は、腹減ったぁ・・・・・・」
そう言い残して・・・ツノの少女は、気絶してしまう。
『おぉ~! 今回も女の子だ~! なかなか面白い事になりそう♪』
上機嫌な様子のシルフィ。この少女が誰なのかは・・・もはや問うまでもないだろう。
・・・・・・だけど・・・そんなことよりも今は────
「早く僕の手にバリア張ってぇぇぇぇぇ~~~~~っっ‼」
『あっ。ごめんごめん。忘れてた~』
「むにゃむにゃ・・・ハヤトさん・・・えへへ・・・」
・・・・・・波乱の毎日が、更に加速する予感がした。
~第五話へつづく~
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