ひねくれぼっちが異世界転生したら雑兵でした。~時には独りで瞑想したい俺が美少女とイケメンと魔物を滅すらしい壮大冒険譚~

アオイソラ

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枝話

人生で一番衝撃的な日の始まり 後 「君との旅の記念に」

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「アセウス、ほら、それ・・、よこせよ。しまっとくけど?」

「ん? あぁ……。なんか俺、これ気に入っちゃったわ。しばらく俺が持っててもいい?」


 青い塊を手でもてあそびながらアセウスは少年みたいな笑顔を見せる。


「へぇ~。なんか珍し! お前が興味示すなんて、本気でサファイアだったりして! ってさすがにそれはないだろけど、良い値がつくお宝かもしんねぇなっ。いーぜ、失くすなよ」

「さんきゅ! なぁ……」

「ん?」

「もし良い値のつくお宝だったとして、俺がこれ・・気に入ったから売りたくないっつったらどーする?」

「えぇ~?! まぢか」

「いや、分かんないけどさ。結構気に入ってる」

「まぁ、なぁ~。……俺も好きだよ、それ。それなら、売らないで持ってればいいんじゃね?」

「まぢ? やった!! じゃあ、加工してお揃いの腕輪バングルとか作っちゃう? この大きさなら胸当てとかもカッコいいかなぁ~」

「はぁ? 気に入ってんのにそれじゃ意味ねぇんじゃねーの? アセウスおまえが全部持ってりゃいいじゃん」

「いや、俺らの旅の……記念にさ」

「意味分からんぞ、ついさっきまで二時間近く死闘してたんですけど記念ってなんですか、なんでノスタルジーなんですか」

「ははっ、そうだな。筋肉痛と疲労感ヤバい、俺らの旅まさに現在進行形」

「足りなきゃ俺が加重プランク付き合ってやるよ。あ、一応価値ある前提で、お前がそれ持ってるならお前の剣俺が持つな。宿着いたら剣チェンジで」

「今からチェンジおっけーよ?」

「謹んでご遠慮いたします。若干そっちの剣の方が重い……」

「バレたか」



《二人の旅のルール》
価値ある持ち物は、分散させて何かの時の被害や損失を抑える。
魔剣がダントツ価値があるので、基本はエルドフィンが獲得アイテムや行商用品物などの荷物もち。
リスクマネジメント大事さね。


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