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第11話 約束は約束。守らないわけには…
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今日は日曜日…藤沢美奈と東京に遊びに行く日だ。
一応昨日は前日ということもあって、あの電話以降もちゃんと予定を組んだ。
予定を組んだお陰で時間もはっきりした。そういったものはちゃんと事前に用意しておかないとね。
「ふぅ…ここが待ち合わせだな。」
最寄りの駅で待ち合わせることになり、俺は普段とは違ってちゃんと外に出ても恥ずかしくないような格好をして待っていた。
そして時間が来るまでの間スマホを見ているのだが…どうも周囲からの視線が痛い。
今日は休日ということもあってそこまでこの駅の利用者も多くはないと思うのだけど…どうしてこんなにも視線を浴びるのだろう?
俺はふと疑問に思いながらもスマホでゲームを楽しんでいた。
そして約束の時間が近づいてきた。
「流石にゲームはやめよう。早めに来てはいたけど、この分だったら遅く出ても大丈夫そうだったな。」
俺は20分前に待ち合わせの場所についていた。
こういった待ち合わせでは先にいたほうが印象が強くなるはずだからだ。
でも本当は家にいたい。というか妹が下手に言わなければ、なんとか約束をなかったことにできたのでは?
俺は頭を抱えながらも、『約束は約束…ちゃんと守らなければ‼』という方向で考えることにした。だけど本心では家にいたい。何度でも言おう。家にいたい。家から一歩も出ずに1日をダラダラとひたすらに過ごしていたい。
待ち合わせの時刻からは5分が経った。
俺は内心、『あのクソ女…約束の時間くらいちゃんと守らんかい‼』と思っていたが、それを態度に出すことはない。
個人的にマイナスの感情…今回で言えば苛つきなどを態度に表してはいけないと思っている。理由は簡単で、周囲の人間を不快にさせるからだ。逆にプラスの感情…つまり嬉しいといった感情は積極的に態度に表したほうが良いと思っている。
とはいえ…このままずっと待たされるのも嫌だな。
しかし下手な行動は慎むべきだ。目標達成のためにここは踏ん張るしか無い。頑張れ俺‼
そして必死に心の苛つきを抑え、待っていたが…想像以上に遅い。
とここで俺は1つの考えに至った。『あの女はわざと遅れてその時の反応を見ようとしているのではないか?』と。
普通だったらそんなことはしない。ましてや約束だ。ちゃんと時間通りに来るだろう。
だが、あいつは違う。あいつは俺に嘘告をしてきた人間だ。そんな人間が律儀に時間を護るだろうか?
「流石に1時間遅れてきたりはしないよな?それだったら帰るぞ?俺…」
俺はメッセージアプリを開き、メッセージを送ることにした。
『今どこにいるの?もしかしてまだ家だったりする?』
俺はメッセージを送った後、スマホの電源を一度落とそうとした。
しかしすぐに返信がかえってきた。
『ごめんね‼今バスに乗っててもうすぐでつくんだけど、途中でトラブルがあったみたいで…おくれちゃってごめんね‼』
『いや大丈夫だよ。それよりも…トラブルってなにがあったの?』
『えっとね…乗客のおじいさんが、運転手さんとの方で言い争ってて…あまり聞こえなかったんだけど5分くらいで解決したよ。』
5分で解決するものなのか…というか5分?5分だったらそもそも遅れて家を出てることにならないか?
しかしここで追求しては駄目だ…ここはこちらが引いて相手の出方を探るべきだ。
俺もまだあの女のことをすべて理解できているわけではない。だから今回のこれもあの女のことを少しでも理解するためだ。
例えばあの女の好みだ。
あの女がどんな物を好きなのか?例えばファッションを見れば分かるだろう。もし仮にブランド物ではないにしろ、それに準ずるものを持っている場合親からもらったか頑張って自費で買ったかになるだろう。
とはいえあの女の両親がお金持ちということは聞いたことがない。
しかし貧乏という話しも聞いたことがない。
まずはそこの見極めから始めなければ…
そう考えていると再びメッセージが届いた。
『本当にごめんね‼今ついた‼どこにいる?』
「ふぅ…ようやくか。まぁとりあえず謝ってくるだけまし…なのか?」
俺はすぐにそのメッセージに対して返事をすることにした。
『おっ良かった‼東口の改札脇で待ってるよ‼』
『了解‼すぐに行くから待ってて‼それと遅れちゃってごめんね‼』
…もしかしたら普通に遅れただけかもしれない。
逆にそう装ってる可能性もあるにはある。う~ん…判断が難しい。
そしてスマホの電源を切り、俺は周囲を見渡した。
今のところ見える範囲にはいないような気がする。でもどこかにはいるんだろうな…
そして俺が東口の方面を探していると『もしかしたら…あれか?』と感じる人が一人やってきた。
作者の聖羅です!!
11話目をお読みくださりありがとうございます!!
次の投稿は翌日の24:10になります‼
是非見に来てくださいね‼
深夜に投稿するのは理由があり、ちょっとした調査を兼ねていますのでご容赦ください。
一応昨日は前日ということもあって、あの電話以降もちゃんと予定を組んだ。
予定を組んだお陰で時間もはっきりした。そういったものはちゃんと事前に用意しておかないとね。
「ふぅ…ここが待ち合わせだな。」
最寄りの駅で待ち合わせることになり、俺は普段とは違ってちゃんと外に出ても恥ずかしくないような格好をして待っていた。
そして時間が来るまでの間スマホを見ているのだが…どうも周囲からの視線が痛い。
今日は休日ということもあってそこまでこの駅の利用者も多くはないと思うのだけど…どうしてこんなにも視線を浴びるのだろう?
俺はふと疑問に思いながらもスマホでゲームを楽しんでいた。
そして約束の時間が近づいてきた。
「流石にゲームはやめよう。早めに来てはいたけど、この分だったら遅く出ても大丈夫そうだったな。」
俺は20分前に待ち合わせの場所についていた。
こういった待ち合わせでは先にいたほうが印象が強くなるはずだからだ。
でも本当は家にいたい。というか妹が下手に言わなければ、なんとか約束をなかったことにできたのでは?
俺は頭を抱えながらも、『約束は約束…ちゃんと守らなければ‼』という方向で考えることにした。だけど本心では家にいたい。何度でも言おう。家にいたい。家から一歩も出ずに1日をダラダラとひたすらに過ごしていたい。
待ち合わせの時刻からは5分が経った。
俺は内心、『あのクソ女…約束の時間くらいちゃんと守らんかい‼』と思っていたが、それを態度に出すことはない。
個人的にマイナスの感情…今回で言えば苛つきなどを態度に表してはいけないと思っている。理由は簡単で、周囲の人間を不快にさせるからだ。逆にプラスの感情…つまり嬉しいといった感情は積極的に態度に表したほうが良いと思っている。
とはいえ…このままずっと待たされるのも嫌だな。
しかし下手な行動は慎むべきだ。目標達成のためにここは踏ん張るしか無い。頑張れ俺‼
そして必死に心の苛つきを抑え、待っていたが…想像以上に遅い。
とここで俺は1つの考えに至った。『あの女はわざと遅れてその時の反応を見ようとしているのではないか?』と。
普通だったらそんなことはしない。ましてや約束だ。ちゃんと時間通りに来るだろう。
だが、あいつは違う。あいつは俺に嘘告をしてきた人間だ。そんな人間が律儀に時間を護るだろうか?
「流石に1時間遅れてきたりはしないよな?それだったら帰るぞ?俺…」
俺はメッセージアプリを開き、メッセージを送ることにした。
『今どこにいるの?もしかしてまだ家だったりする?』
俺はメッセージを送った後、スマホの電源を一度落とそうとした。
しかしすぐに返信がかえってきた。
『ごめんね‼今バスに乗っててもうすぐでつくんだけど、途中でトラブルがあったみたいで…おくれちゃってごめんね‼』
『いや大丈夫だよ。それよりも…トラブルってなにがあったの?』
『えっとね…乗客のおじいさんが、運転手さんとの方で言い争ってて…あまり聞こえなかったんだけど5分くらいで解決したよ。』
5分で解決するものなのか…というか5分?5分だったらそもそも遅れて家を出てることにならないか?
しかしここで追求しては駄目だ…ここはこちらが引いて相手の出方を探るべきだ。
俺もまだあの女のことをすべて理解できているわけではない。だから今回のこれもあの女のことを少しでも理解するためだ。
例えばあの女の好みだ。
あの女がどんな物を好きなのか?例えばファッションを見れば分かるだろう。もし仮にブランド物ではないにしろ、それに準ずるものを持っている場合親からもらったか頑張って自費で買ったかになるだろう。
とはいえあの女の両親がお金持ちということは聞いたことがない。
しかし貧乏という話しも聞いたことがない。
まずはそこの見極めから始めなければ…
そう考えていると再びメッセージが届いた。
『本当にごめんね‼今ついた‼どこにいる?』
「ふぅ…ようやくか。まぁとりあえず謝ってくるだけまし…なのか?」
俺はすぐにそのメッセージに対して返事をすることにした。
『おっ良かった‼東口の改札脇で待ってるよ‼』
『了解‼すぐに行くから待ってて‼それと遅れちゃってごめんね‼』
…もしかしたら普通に遅れただけかもしれない。
逆にそう装ってる可能性もあるにはある。う~ん…判断が難しい。
そしてスマホの電源を切り、俺は周囲を見渡した。
今のところ見える範囲にはいないような気がする。でもどこかにはいるんだろうな…
そして俺が東口の方面を探していると『もしかしたら…あれか?』と感じる人が一人やってきた。
作者の聖羅です!!
11話目をお読みくださりありがとうございます!!
次の投稿は翌日の24:10になります‼
是非見に来てくださいね‼
深夜に投稿するのは理由があり、ちょっとした調査を兼ねていますのでご容赦ください。
応援ありがとうございます!
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