絶倫彼は私を離さない~あぁ、私は貴方の虜で快楽に堕ちる~

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
53 / 61

53話

しおりを挟む
だからこそ感謝の気持ちを込めて精一杯サービスさせてもらうことにしたのだった。
料理が出てくるまでの間、私達は他愛もない話をしていたのだが、
その内容というのが実に下らないものばかりであった。
例えば、昨日見た魔法の話だったり、好きな音楽について語ったりなどである。
だが、不思議と話題は尽きず、いつまでも話していたいとさえ思えたほどだ。
それくらい楽しかったということであるのだろうと思う。
そうしているうちに料理が出てきたので食べることにする事にしたのだが、
これがまた絶品だったのである。
特にこのお店の看板メニューだというオムライスが非常に美味しかったのだ。
一口食べただけで虜になってしまいそうな味だった。
あまりの美味しさに夢中になって食べていると、
あっという間に平らげてしまったほどだった。
そんな私を見て、彼は微笑んでいたようだったが、
その視線すらも心地よかったのである。
「ごちそうさまでした、美味しかったです!」
私は満面の笑みでお礼を言った。
そうすると彼も嬉しそうな表情を浮かべながらこう言ったのだ。
「気に入ってくれたようで何よりだよ」
その言葉に胸がキュンとなった気がしたが、
気のせいだと思うことにして気持ちを切り替えた。
それからしばらく談笑した後、会計を済ませて店を出ることになったのだが、
その時になって初めて気づいたことがあったのである。
それは支払いのことである。
私が財布を取り出すよりも早く彼が支払ってしまったため、
何も言えずに終わってしまったのだった。
悔しいけどカッコいいと思ってしまったのは内緒の話である。
その後は街を散策することにしたのだが、
途中で気になるお店を見つけたので入ってみることにしたのだ。
そこはアクセサリーショップだったらしく、
様々な種類の商品が置かれていた。
どれも可愛くて目移りしてしまうほどだったが、
そんな中でも特に気になったものがあったため手に取ってみたところ、
なんとそれが彼の目に留まってしまったのだ。
そしてそのまま購入することになったのだが、
その際に店員さんからこんな言葉をかけられたのである。
「彼へのプレゼントですか?」
と聞かれた時には顔から火が出るかと思ったほどだ。
「そ、そんなんじゃありません!
ただ、ちょっと気になっただけで……」
慌てて否定する私だったが、彼はニヤニヤしながらこう言った。
「へえ、そうなんだ? じゃあ僕が買ってあげるよ」
そう言って私の手から商品を取り上げるとカウンターに向かって行ってしまったのだ。
(ああ……もう最悪だよ)
恥ずかしさのあまり死にたくなったが、
同時に嬉しさもあったため複雑な心境だった。
その後も色々と見て回ったのだが、
結局何も買わずに店を出ることになったのだった。
その後は街を散策していた時に見つけたお店に入ってみることにした。
そこはアンティークショップのようで、
古びた家具や小物が所狭しと並べられていた。
店内は薄暗くて不気味な雰囲気だったのだが、
不思議と居心地が良く感じられたため、つい長居してしまったのである。
そして気づいた時にはすっかり日も暮れてしまっていたので帰ることにしたのだが、
帰り際に店主らしき人物に話しかけられたのである。
なんでもこの店には不思議な噂があるらしく、
何でも願いを叶えてくれるというものらしいのだそうだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

処理中です...