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バシリアス ※BL
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実験が終わった頃、咲路が研究室に駆け付けた。茄遊矢の姿を見て、咲路は拳を震わせる。その拳を羅聖の頬に喰らわせた。咲路は羅聖が怯んでいるうちに、茄遊矢を横抱きにして研究室を後にした。
咲路は茄遊矢を客室に匿い、汚れた茄遊矢をふわふわのタオルで拭いてやった。掛け布団をはおらせ、服を持ってくるとその場を後にした。されど屋敷は羅聖のものだ。羅聖は茄遊矢の元へやって来て、持って来ていた自分の服を無理やり着せた。サイズが大きくダボダボだ。
「行くぞ」
茄遊矢は恐怖の所為か、従うままだった。咲路が来た頃には茄遊矢達は部屋におらず、羅聖は茄遊矢を壁の内側の北方面。やや大きな丘にやって来ていた。小さいが湖もあり、年中咲くらしいβασιλιάςで出来た花畑もあった。羅聖はそこに腰を下ろし、茄遊矢にも座らせた。
「…………咲路さんと仲直りしないんですか?」
「今はお前の事を考えろよ。バカな野郎だな」
「すみません……」
「……咲路から何か聞いたのか?」
「昔話を……少し」
羅聖は黙り込んだ。そこまで兄が茄遊矢に心を許しているとは思わなかったからだ。しかし彼を愛したなら話していても可笑しくはない。
「俺は咲路の心臓を食べて死亡した。改良前の体内のβασιλιάςが咲路の心臓を元に戻そうとした結果だった。改良後の緑龍子を取り込んだ事により改良前のβασιλιάςも更新され、生き返った」
「咲路さんの病気は? どうしてそんな事言ったんですか」
「咲路は一度だけ死にかけた事がある、彼の狩りの銃が暴発してな。重傷だった。あいつは俺よりもβασιλιάςの浸透が遅く、治癒が完了せず死亡した。俺の発見も遅かった為に、身体を再生させた後記憶障害が見られた。更に歳を重ねる事により、だんだんと俺との思い出を思い出せなくなっていった。俺はβασιλιάςの浸透がいい為、また元々の記憶力が異常だったのか、すべての事を記憶している。俺は歳を取る事で思い出を忘れると言う事は慢性の病気だと結論付けている。俺との出会いや思い出を思い出せない、忘れてしまった咲路は俺の兄じゃない。抜け殻だ」
そう言えばβασιλιάςによる記憶の回復も町の人に見られていると研究者からの発表があった。だから羅聖さんは咲路さんの記憶・思い出がなくなっていく症状に過敏に反応してしまうんだろう。
羅聖は咲路を親しく思っていても突き放してきた。
自分の事を忘れていく兄。接し方も変わっていく。
時折他人のようになる。思い出を語っても覚えていない。
特に、出会いの思い出を忘れている事について羅聖はショックを受けていた。
彼の中から自分への愛着がなくなっていた。
茄遊矢はその話を聞いて、ふとルイスの事を思い出した。
自分も、今まさにルイスの事を忘れかけている。
いや、忘れているのかもしれない。
彼の声が思い出せない。
彼の顔が、思い出した姿が本当に合っているのか分からない。
どんな髪の色だった、彼の瞳はどんな輝きだった。
ルイスに会いたい。
ルイスに、会いたい……。
茄遊矢はハッとする。そう言えば、もう一月だ。ルイスの誕生日も近づいている。茄遊矢は自分が彼の誕生日を忘れかけていた事にゾッとしながらも、覚えていた事に喜びを覚える。
ルイスに会いたい。会っておめでとうと言ってやりたい。
羅聖さんとは和解出来ていない。謝って、ルイスに会うことを許して貰わないと。
「羅聖さん、この間はすみませんでした……その、気持ち悪いことを言ってしまって」
「…………急にどうした。まあ、俺も言い過ぎた。気持ち悪いとは思ったが、今は別にそこまで思ってねえよ寧ろ……」
羅聖が黙り込み、茄遊矢は許されたことを嬉しく思いつつ要件を述べた。
「もうすぐ友達の誕生日なんです」
「ん?」
「だから、祝ってやりたくて……」
「なるほど。お前は俺に本気で悪いとは思ってなかった訳か」
「本気で思ってます。……でも好きじゃなくなるのはまだ無理で……」
「好きじゃなくなるだと? そんなことが有り得ると思うのか?」
「は?」
「俺を愛さないことは決して許さない。壁の外に出るのも許さない」
「何を言って……そんな、だってルイスの……」
「お前はずっと壁の中で暮らすんだよ」
羅聖はそう言い張ると去っていき、茄遊矢はルイスを思って一人で泣いた。
しかし茄遊矢はその後も諦めず、何度も羅聖に頼み込んだが、彼はなかなかに頑固者だった。一年経った今でも許して貰えなかった。それに加えて羅聖と咲路は仲直りすることはなく、いつも茄遊矢の前では喧嘩ばかりしていた。
茄遊矢は咲路に頼まれて一緒に眠る機会が増えていた。咲路と一緒に寝ない日はなぜか羅聖と一緒に眠る。と言うかどちらが茄遊矢と一緒に寝るか茄遊矢のいない処でいつも争っていた。
相手の部屋に眠っている時は必ずどちらも起こしに来る。今回は、羅聖が起こしに来ていた。
羅聖は苛立ちながら寝ている茄遊矢にキスをしてから、揺すって起こした。
「茄遊矢。起きろ。朝飯だ」
「羅聖さん……? どうしてまた羅聖さんがご飯を……」
「そうだ、いい加減にしろ」
茄遊矢の後ろから抗議の声が上がる。咲路だ。
「何でいつも二人だけで先にご飯を食べるんだ」
「兄さんだって二人きりで食べるじゃないか」
「お前の方が頻度高いだろ」
「じゃあ一緒に寝る頻度は? 少し気持ち悪いくらい一緒に寝てるだろ。何もしてないだろうな」
「何考えてんだ気色ワリィ。まあ、ご想像にお任せするぜ~?」
羅聖がギリッと歯を食いしばる。咲路は挑発するように笑った。茄遊矢は二人が朝食を食べそうにないので、随分と前に部屋を出て朝食を取りに行っていた。
茄遊矢はルイスのことを考えていた。今年こそはルイスの誕生日を祝ってみせると、彼にどんなプレゼントをしようかと考えていた。
朝食を終え、何故か茄遊矢の身体の実験に再び熱を入れ出した羅聖に好き放題にされる。実験後、羅聖はこんなことを言っていた。
「兄さんにこんなこと出来る筈がない。つまりもう俺だけのものだ」
何を言っているのだろう、と茄遊矢は思う。すぐ傍にある顔の茄遊矢の視線に気が付き、羅聖は茄遊矢と唇を重ねる。
「……!?」
「どうした?」
「な、何でいきなり。散々したのに」
「実験に決まってるだろ」
「…………そうですか」
茄遊矢の呆けた顔を存分に眺めてから、羅聖は茄遊矢に拳を差し出した。
「?」
茄遊矢が首を傾げながらその手の下に手を差し出すと、その上にシャララと二つの首飾りが落ちてくる。
「え?」
「やる。宝石はお前が選べ」
そう言って、茄遊矢と肩を組み、別の部屋へ移動させて、机の上に乗った色とりどりの宝石達を見せる。
茄遊矢はすぐにそれを選べた。茄遊矢が取ったのはアイル・トーン・ブルーのジルコンだった。
「それでいいのか?」
「あ、はい。……あの、どうして首飾りなんて……」
羅聖は器具を使って宝石をはめ込んでいる。出来上がったそれの一方を茄遊矢の後ろに立って彼に着ける。もう一つを彼の手に持たせた。
「それを一番愛している者に渡せ」
俺か、兄さんか、と羅聖が続けようとした時だった。
「じゃあ、ルイスにあげないと。ありがとうございます。きっと喜ぶ。彼の誕生日プレゼントにします」
「………………そうか」
羅聖は呆気に取られていた。そして考える素振りを見せてから言った。
「そいつのことを愛しているのか? 友情か?」
「友情……ではないですね」
「恋愛……か?」
羅聖は眉間に皺を寄せて不機嫌そうに問いかける。
「恋愛でもないですよ」
羅聖は茄遊矢の首飾りを眺める目が慈しみを秘めていることに気が付いて、また考える素振りを見せる。
「そんなに愛しているなら……会いに行けばいい」
「え……」
茄遊矢は一瞬呆けてから、暫くして喜びの笑顔を浮かべる。
「…………」
羅聖はその笑顔を見てから、微笑む。しかし彼は自分自身も微笑んでいることに気づかなかった。彼は自分自身に関心がないのだ。周りにいる人のことを第一に考え、評価する。茄遊矢が好評価ではなく低評価であることは羅聖の感性の問題だった。
「だが条件がある」
「じょ、条件?」
やはりそう来たかと茄遊矢は思う。
「一年に一度だけ会うことを許す。だが昼までには帰って来い。帰ってこなかったら町を焼き尽くす……」
「は?」
「異論は認めない」
茄遊矢は仕方がないと思った。羅聖がそうする理由は考えずに、ルイスと会える方の喜びの方を強く感じていた。
咲路は茄遊矢を客室に匿い、汚れた茄遊矢をふわふわのタオルで拭いてやった。掛け布団をはおらせ、服を持ってくるとその場を後にした。されど屋敷は羅聖のものだ。羅聖は茄遊矢の元へやって来て、持って来ていた自分の服を無理やり着せた。サイズが大きくダボダボだ。
「行くぞ」
茄遊矢は恐怖の所為か、従うままだった。咲路が来た頃には茄遊矢達は部屋におらず、羅聖は茄遊矢を壁の内側の北方面。やや大きな丘にやって来ていた。小さいが湖もあり、年中咲くらしいβασιλιάςで出来た花畑もあった。羅聖はそこに腰を下ろし、茄遊矢にも座らせた。
「…………咲路さんと仲直りしないんですか?」
「今はお前の事を考えろよ。バカな野郎だな」
「すみません……」
「……咲路から何か聞いたのか?」
「昔話を……少し」
羅聖は黙り込んだ。そこまで兄が茄遊矢に心を許しているとは思わなかったからだ。しかし彼を愛したなら話していても可笑しくはない。
「俺は咲路の心臓を食べて死亡した。改良前の体内のβασιλιάςが咲路の心臓を元に戻そうとした結果だった。改良後の緑龍子を取り込んだ事により改良前のβασιλιάςも更新され、生き返った」
「咲路さんの病気は? どうしてそんな事言ったんですか」
「咲路は一度だけ死にかけた事がある、彼の狩りの銃が暴発してな。重傷だった。あいつは俺よりもβασιλιάςの浸透が遅く、治癒が完了せず死亡した。俺の発見も遅かった為に、身体を再生させた後記憶障害が見られた。更に歳を重ねる事により、だんだんと俺との思い出を思い出せなくなっていった。俺はβασιλιάςの浸透がいい為、また元々の記憶力が異常だったのか、すべての事を記憶している。俺は歳を取る事で思い出を忘れると言う事は慢性の病気だと結論付けている。俺との出会いや思い出を思い出せない、忘れてしまった咲路は俺の兄じゃない。抜け殻だ」
そう言えばβασιλιάςによる記憶の回復も町の人に見られていると研究者からの発表があった。だから羅聖さんは咲路さんの記憶・思い出がなくなっていく症状に過敏に反応してしまうんだろう。
羅聖は咲路を親しく思っていても突き放してきた。
自分の事を忘れていく兄。接し方も変わっていく。
時折他人のようになる。思い出を語っても覚えていない。
特に、出会いの思い出を忘れている事について羅聖はショックを受けていた。
彼の中から自分への愛着がなくなっていた。
茄遊矢はその話を聞いて、ふとルイスの事を思い出した。
自分も、今まさにルイスの事を忘れかけている。
いや、忘れているのかもしれない。
彼の声が思い出せない。
彼の顔が、思い出した姿が本当に合っているのか分からない。
どんな髪の色だった、彼の瞳はどんな輝きだった。
ルイスに会いたい。
ルイスに、会いたい……。
茄遊矢はハッとする。そう言えば、もう一月だ。ルイスの誕生日も近づいている。茄遊矢は自分が彼の誕生日を忘れかけていた事にゾッとしながらも、覚えていた事に喜びを覚える。
ルイスに会いたい。会っておめでとうと言ってやりたい。
羅聖さんとは和解出来ていない。謝って、ルイスに会うことを許して貰わないと。
「羅聖さん、この間はすみませんでした……その、気持ち悪いことを言ってしまって」
「…………急にどうした。まあ、俺も言い過ぎた。気持ち悪いとは思ったが、今は別にそこまで思ってねえよ寧ろ……」
羅聖が黙り込み、茄遊矢は許されたことを嬉しく思いつつ要件を述べた。
「もうすぐ友達の誕生日なんです」
「ん?」
「だから、祝ってやりたくて……」
「なるほど。お前は俺に本気で悪いとは思ってなかった訳か」
「本気で思ってます。……でも好きじゃなくなるのはまだ無理で……」
「好きじゃなくなるだと? そんなことが有り得ると思うのか?」
「は?」
「俺を愛さないことは決して許さない。壁の外に出るのも許さない」
「何を言って……そんな、だってルイスの……」
「お前はずっと壁の中で暮らすんだよ」
羅聖はそう言い張ると去っていき、茄遊矢はルイスを思って一人で泣いた。
しかし茄遊矢はその後も諦めず、何度も羅聖に頼み込んだが、彼はなかなかに頑固者だった。一年経った今でも許して貰えなかった。それに加えて羅聖と咲路は仲直りすることはなく、いつも茄遊矢の前では喧嘩ばかりしていた。
茄遊矢は咲路に頼まれて一緒に眠る機会が増えていた。咲路と一緒に寝ない日はなぜか羅聖と一緒に眠る。と言うかどちらが茄遊矢と一緒に寝るか茄遊矢のいない処でいつも争っていた。
相手の部屋に眠っている時は必ずどちらも起こしに来る。今回は、羅聖が起こしに来ていた。
羅聖は苛立ちながら寝ている茄遊矢にキスをしてから、揺すって起こした。
「茄遊矢。起きろ。朝飯だ」
「羅聖さん……? どうしてまた羅聖さんがご飯を……」
「そうだ、いい加減にしろ」
茄遊矢の後ろから抗議の声が上がる。咲路だ。
「何でいつも二人だけで先にご飯を食べるんだ」
「兄さんだって二人きりで食べるじゃないか」
「お前の方が頻度高いだろ」
「じゃあ一緒に寝る頻度は? 少し気持ち悪いくらい一緒に寝てるだろ。何もしてないだろうな」
「何考えてんだ気色ワリィ。まあ、ご想像にお任せするぜ~?」
羅聖がギリッと歯を食いしばる。咲路は挑発するように笑った。茄遊矢は二人が朝食を食べそうにないので、随分と前に部屋を出て朝食を取りに行っていた。
茄遊矢はルイスのことを考えていた。今年こそはルイスの誕生日を祝ってみせると、彼にどんなプレゼントをしようかと考えていた。
朝食を終え、何故か茄遊矢の身体の実験に再び熱を入れ出した羅聖に好き放題にされる。実験後、羅聖はこんなことを言っていた。
「兄さんにこんなこと出来る筈がない。つまりもう俺だけのものだ」
何を言っているのだろう、と茄遊矢は思う。すぐ傍にある顔の茄遊矢の視線に気が付き、羅聖は茄遊矢と唇を重ねる。
「……!?」
「どうした?」
「な、何でいきなり。散々したのに」
「実験に決まってるだろ」
「…………そうですか」
茄遊矢の呆けた顔を存分に眺めてから、羅聖は茄遊矢に拳を差し出した。
「?」
茄遊矢が首を傾げながらその手の下に手を差し出すと、その上にシャララと二つの首飾りが落ちてくる。
「え?」
「やる。宝石はお前が選べ」
そう言って、茄遊矢と肩を組み、別の部屋へ移動させて、机の上に乗った色とりどりの宝石達を見せる。
茄遊矢はすぐにそれを選べた。茄遊矢が取ったのはアイル・トーン・ブルーのジルコンだった。
「それでいいのか?」
「あ、はい。……あの、どうして首飾りなんて……」
羅聖は器具を使って宝石をはめ込んでいる。出来上がったそれの一方を茄遊矢の後ろに立って彼に着ける。もう一つを彼の手に持たせた。
「それを一番愛している者に渡せ」
俺か、兄さんか、と羅聖が続けようとした時だった。
「じゃあ、ルイスにあげないと。ありがとうございます。きっと喜ぶ。彼の誕生日プレゼントにします」
「………………そうか」
羅聖は呆気に取られていた。そして考える素振りを見せてから言った。
「そいつのことを愛しているのか? 友情か?」
「友情……ではないですね」
「恋愛……か?」
羅聖は眉間に皺を寄せて不機嫌そうに問いかける。
「恋愛でもないですよ」
羅聖は茄遊矢の首飾りを眺める目が慈しみを秘めていることに気が付いて、また考える素振りを見せる。
「そんなに愛しているなら……会いに行けばいい」
「え……」
茄遊矢は一瞬呆けてから、暫くして喜びの笑顔を浮かべる。
「…………」
羅聖はその笑顔を見てから、微笑む。しかし彼は自分自身も微笑んでいることに気づかなかった。彼は自分自身に関心がないのだ。周りにいる人のことを第一に考え、評価する。茄遊矢が好評価ではなく低評価であることは羅聖の感性の問題だった。
「だが条件がある」
「じょ、条件?」
やはりそう来たかと茄遊矢は思う。
「一年に一度だけ会うことを許す。だが昼までには帰って来い。帰ってこなかったら町を焼き尽くす……」
「は?」
「異論は認めない」
茄遊矢は仕方がないと思った。羅聖がそうする理由は考えずに、ルイスと会える方の喜びの方を強く感じていた。
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