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ディノル
35 ※BL?あり
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狩りに行くと言うオルトシアたちに、欲しいものがあると光陰がついていくことになった。どうやら奏に何か買ってあげたいらしい。
ちまたで有名になったオルトシアたちはグループや組織に目を付けられ、襲われる頻度が高くなった。戦闘中、セイナが光陰を庇おうとした時だった。光陰の手に大きな柔らかい感触が触れる。
戦場に似合わない真っ青なドレス姿のセイナの、ドレスの内側に眠る二つの丸い男の欲望の魂。それに触れて、光陰は鼻血を吹き出しとどめを刺された。
帰って来たオルトシアたちは、光陰を寝袋の上に寝かせる。鼻血はティッシュで止められているようだ。奏が心配して近づくと、光陰は目を覚まし、彼女のために商人から買って来たピンク色のカチューシャを渡す。奏はピンク色のカチューシャを着けて大喜びする。いつも無口のカナタが似合っていると褒めた。その様子をみんなで眺めて微笑んだ。微笑む楽ドの傍に、共に狩りに出かけていた稲がやってきて拳を突きだしてきた。
「何?」
「君にあげる」
「ん?」
楽ドが拳の下に手を差し出すと、稲が手を開き、それは落ちてくる。
くまのキーホルダーだ。ここまで綺麗なものは珍しい。
稲の反対の手からも同じものが出てきた。
「お揃いと言うらしい。セイナが教えてくれた」
「あ、ああ。ありがと……」
お揃い……。
夕方になって、わいわい子供たちで騒いでいる時、公園の向かいの建物の裏でそれは起きた。光陰が稲を探し、稲が建物の裏にいることを確認してから言ったのだ。たまたま久しぶりに探索しようとして、そんな彼らに気が付く楽ド。
「稲。頼みがあるんだ」
「どうした光陰。珍しいな」
何だ、あいつ等が二人きりで話してるなんて珍しい。
「胸を揉ませてくれねえか」
光陰何言ってんだお前ッ!? 遂にお前もイカれちまったのか!?
「いいとも」
え、いいのッ!? え、稲さん!?
稲は上半身の服を脱ぎ、「好きにしたまえ」なんて言って奴を待っている。潔すぎるだろ。
「じゃあ」
友人の少し膨らんだ胸を揉み出した友人の姿を俺はどんな心境で眺めればいいのやら。ただ顎が外れ掛けてガクガク揺れている気がするが。
「んん。違うな。肌触りは断然いいけど。違う。ボリュームが足りない」
男にボリュームを求めるな。
「そうか。君の胸はどうだ?」
今度は稲が服の上から揉みしだく。何だあの触り方はやけに慣れてないか稲さん。
「ん、……くく、くすぐったいって」
ちくしょう楽しそうだなお前等。胸の揉み合いとかしたくねえけど楽しそうだなちくしょうお前等。
「ん~……生じゃないとわからないな。脱げ」
何が分かんねえんだよ。
「まあ別にいいけど」
だからなんでいいんだよ!?
光陰も上着を脱ぎ捨てる。痩せてるなぁ。
「綺麗だな。傷一つない」
「お前に言われると嫌味にしか聞こえないな。肌は白いしキメ細かさなんてお前の方がよっぽど綺麗だろ。俺は荒れてるしよ」
何でお前等は互いの裸を褒め合ってんだよ。たまに一緒に風呂に入るだろうが。
「触るぞ」
稲がまた、妙にいやらしい手つきで揉みしだき、光陰は甘ったるい鼻声を漏らす。他の奴に見られたらどうなることやら。
「綺麗だな光陰。特にここが……ピンク色で」
「い、いな、ちょ、待――!?」
稲の赤い唇から伸びた赤い舌が、ピンク色のそれを舐め上げる。
散りになり風に運ばれてしまいたい。
光陰は稲の胸を突き飛ばして胸を女の子みたいに抱き締めて隠す。やめんか。
「ああああああ阿保かお前は!」
お前もアホだろ。
「母乳で育てられたことがないんだ。これが乳を吸う時の感覚か」
「母乳で育たない子供がいてたまるか!」
「私はそうだったんだ」
稲は光陰の両手首を掴み、抵抗を未然に防ぎ、また光陰の胸に顔を近付けていく。光陰は真っ赤になって叫ぶ。
「ちょ、待ッ!?」
何故赤面する。いや気持ちは解るけど。
ちうちう赤子のように友人の乳を吸い始める友人を見て俺は今後奴等をどんな目で見ればいいのやら。
「らどおにいちゃん何してるの?」
後方から掛けられた可愛らしい声に、ビクッと身体が跳ね上がる。
「そそそそそそそ、奏ちゃん!? ど、どどどどどどうしたんだ?」
「らどおにいちゃん凄い汗。はい、はんかちどうぞ!」
はぁぁ~癒される~……ってそう言う問題じゃない、実の兄のおっぱいを吸いまくっているあいつを見せたら、おしまいだ。それを見ていた俺が。
『い、いな、はげし……』
光陰手前ええええええええ変な声上げてんじゃねえ妹聞いてんぞどちくしょおおおおおおおおおおッ!! 稲もいつまで男の乳首吸い続けてんだよ何も出ねえよ!!
「おにいちゃんの声だ、おにいちゃん探してたんだ。よかったぁ」
ニコニコした可愛い笑顔で犯行現場に向かおうとする奏の前に立ちはだかる。
「お、おにいちゃんはちょっと今稲さんと修行中だから俺と遊ぼうぜ奏ちゃん!」
「……おにいちゃんと遊びたい」
「うぐっ」
何このフラれたみたいな感じ。
「で、でもな、お、おにいちゃんは修行中で――」
『はっ、ん、ば、何処触って——』
稲テメエええええええええええ何処までいってんだちくしょう気になるテメエ俺のこと散々好きだの言ってぶっちゅぶっちゅしてきた癖に浮気してんじゃねえよバカタレが! 光陰テメエは次変な声上げたら乳首引き千切って川に投げ捨てるからなッ! 何でお前等は俺に苦労ばっかり掛けるんだ!
「おにいちゃん?」
「ああああああああああああッ!?」
後ろを気にし過ぎて前の警戒を疎かにしてしまった、奏がいつの間にか楽ドが先刻まで覗き込んでいた場所から、顔を出そうとしている。
「あああああああ奏! だめだ! 見ちゃだめだああああ!」
時既に遅し。奏は赤ちゃんになった稲に母乳を与える光陰を見てしまった。終わりだ。それを眺めてた俺が。
ちまたで有名になったオルトシアたちはグループや組織に目を付けられ、襲われる頻度が高くなった。戦闘中、セイナが光陰を庇おうとした時だった。光陰の手に大きな柔らかい感触が触れる。
戦場に似合わない真っ青なドレス姿のセイナの、ドレスの内側に眠る二つの丸い男の欲望の魂。それに触れて、光陰は鼻血を吹き出しとどめを刺された。
帰って来たオルトシアたちは、光陰を寝袋の上に寝かせる。鼻血はティッシュで止められているようだ。奏が心配して近づくと、光陰は目を覚まし、彼女のために商人から買って来たピンク色のカチューシャを渡す。奏はピンク色のカチューシャを着けて大喜びする。いつも無口のカナタが似合っていると褒めた。その様子をみんなで眺めて微笑んだ。微笑む楽ドの傍に、共に狩りに出かけていた稲がやってきて拳を突きだしてきた。
「何?」
「君にあげる」
「ん?」
楽ドが拳の下に手を差し出すと、稲が手を開き、それは落ちてくる。
くまのキーホルダーだ。ここまで綺麗なものは珍しい。
稲の反対の手からも同じものが出てきた。
「お揃いと言うらしい。セイナが教えてくれた」
「あ、ああ。ありがと……」
お揃い……。
夕方になって、わいわい子供たちで騒いでいる時、公園の向かいの建物の裏でそれは起きた。光陰が稲を探し、稲が建物の裏にいることを確認してから言ったのだ。たまたま久しぶりに探索しようとして、そんな彼らに気が付く楽ド。
「稲。頼みがあるんだ」
「どうした光陰。珍しいな」
何だ、あいつ等が二人きりで話してるなんて珍しい。
「胸を揉ませてくれねえか」
光陰何言ってんだお前ッ!? 遂にお前もイカれちまったのか!?
「いいとも」
え、いいのッ!? え、稲さん!?
稲は上半身の服を脱ぎ、「好きにしたまえ」なんて言って奴を待っている。潔すぎるだろ。
「じゃあ」
友人の少し膨らんだ胸を揉み出した友人の姿を俺はどんな心境で眺めればいいのやら。ただ顎が外れ掛けてガクガク揺れている気がするが。
「んん。違うな。肌触りは断然いいけど。違う。ボリュームが足りない」
男にボリュームを求めるな。
「そうか。君の胸はどうだ?」
今度は稲が服の上から揉みしだく。何だあの触り方はやけに慣れてないか稲さん。
「ん、……くく、くすぐったいって」
ちくしょう楽しそうだなお前等。胸の揉み合いとかしたくねえけど楽しそうだなちくしょうお前等。
「ん~……生じゃないとわからないな。脱げ」
何が分かんねえんだよ。
「まあ別にいいけど」
だからなんでいいんだよ!?
光陰も上着を脱ぎ捨てる。痩せてるなぁ。
「綺麗だな。傷一つない」
「お前に言われると嫌味にしか聞こえないな。肌は白いしキメ細かさなんてお前の方がよっぽど綺麗だろ。俺は荒れてるしよ」
何でお前等は互いの裸を褒め合ってんだよ。たまに一緒に風呂に入るだろうが。
「触るぞ」
稲がまた、妙にいやらしい手つきで揉みしだき、光陰は甘ったるい鼻声を漏らす。他の奴に見られたらどうなることやら。
「綺麗だな光陰。特にここが……ピンク色で」
「い、いな、ちょ、待――!?」
稲の赤い唇から伸びた赤い舌が、ピンク色のそれを舐め上げる。
散りになり風に運ばれてしまいたい。
光陰は稲の胸を突き飛ばして胸を女の子みたいに抱き締めて隠す。やめんか。
「ああああああ阿保かお前は!」
お前もアホだろ。
「母乳で育てられたことがないんだ。これが乳を吸う時の感覚か」
「母乳で育たない子供がいてたまるか!」
「私はそうだったんだ」
稲は光陰の両手首を掴み、抵抗を未然に防ぎ、また光陰の胸に顔を近付けていく。光陰は真っ赤になって叫ぶ。
「ちょ、待ッ!?」
何故赤面する。いや気持ちは解るけど。
ちうちう赤子のように友人の乳を吸い始める友人を見て俺は今後奴等をどんな目で見ればいいのやら。
「らどおにいちゃん何してるの?」
後方から掛けられた可愛らしい声に、ビクッと身体が跳ね上がる。
「そそそそそそそ、奏ちゃん!? ど、どどどどどどうしたんだ?」
「らどおにいちゃん凄い汗。はい、はんかちどうぞ!」
はぁぁ~癒される~……ってそう言う問題じゃない、実の兄のおっぱいを吸いまくっているあいつを見せたら、おしまいだ。それを見ていた俺が。
『い、いな、はげし……』
光陰手前ええええええええ変な声上げてんじゃねえ妹聞いてんぞどちくしょおおおおおおおおおおッ!! 稲もいつまで男の乳首吸い続けてんだよ何も出ねえよ!!
「おにいちゃんの声だ、おにいちゃん探してたんだ。よかったぁ」
ニコニコした可愛い笑顔で犯行現場に向かおうとする奏の前に立ちはだかる。
「お、おにいちゃんはちょっと今稲さんと修行中だから俺と遊ぼうぜ奏ちゃん!」
「……おにいちゃんと遊びたい」
「うぐっ」
何このフラれたみたいな感じ。
「で、でもな、お、おにいちゃんは修行中で――」
『はっ、ん、ば、何処触って——』
稲テメエええええええええええ何処までいってんだちくしょう気になるテメエ俺のこと散々好きだの言ってぶっちゅぶっちゅしてきた癖に浮気してんじゃねえよバカタレが! 光陰テメエは次変な声上げたら乳首引き千切って川に投げ捨てるからなッ! 何でお前等は俺に苦労ばっかり掛けるんだ!
「おにいちゃん?」
「ああああああああああああッ!?」
後ろを気にし過ぎて前の警戒を疎かにしてしまった、奏がいつの間にか楽ドが先刻まで覗き込んでいた場所から、顔を出そうとしている。
「あああああああ奏! だめだ! 見ちゃだめだああああ!」
時既に遅し。奏は赤ちゃんになった稲に母乳を与える光陰を見てしまった。終わりだ。それを眺めてた俺が。
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