龍神は月を乞う

なつあきみか

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第一幕〈馴れ初め〉

その眸に映るもの 7

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 一国の国主が居を構える都というのは、往々にして物見遊山の外来者が多い。
 戦乱の世でもない近年は宮殿に通う貴族も多く、大店を抱える豪商の一家などが中央指向で移り住むようになってからは、ナーガの城下も同様に活気にあふれていた。
 ナーガは、かつて龍神に選ばれたという勇猛果敢な武僧が民を率いて戦乱の地を戦ったことから、由来に因んでその名がついたという。彼の者を中心に小国が建ち、知恵と戒律にやがて博愛が加わって、周辺の部族や集落の民が次々と集うまま、国は規模を増して国土も人口も膨らんでいった。
 民族文化の傾向から、ナーガの国主は帝と呼ばれている。建国当時から神仏混合の独自の文化と信仰を持ち、国の名にも由来した神の宿る龍を崇拝している。
 それには同時に帝に対する尊い畏怖も含まれており、この龍神こそがナーガの帝位継承に深く関わっているという事実は、朝廷深部で古くから口伝されてきた。
 しかしそれらはナーガ朝廷における尊くも最大の特秘であり、これらの詳細を市井の民が知ることはなかった。
 
 曰く、帝とは国主にして龍神の宿り身なり。
 龍神とは黄金に煌めく神威の双眸を持つ霊獣なり。
 太古より龍王顕るるとき、国栄えて隆盛をもたらすものなり。
 
「……ふーん」
 ナーガの建国にまつわる歴史は、ヴァンレイクの書物に書かれている概要程度ならもちろんレスタも知っている。
 しかし異国人のレスタが知る程度の内容など、国内外の市井にまでくまなく行き渡ったところで何ら差し支えのない事柄だということであり、裏を返せば大したことではないわけだ。
 それでも流石に帝都という国の中心まで踏み込んでみると、同じ簡素な文面でもその趣は微妙に異なった。
 少なくとも龍王という存在はここへきて初めて知ったものだ。
 さらにこの一文が指し示す龍王の在りようでは、単なる帝の異称だとも言い難い。
「…帝と龍王の違いは何だ…? 仮に別ものだとしたら、この帝位継承のくだりは実際にちょっと面白そうなネタってことだな」
 書庫の奧から掘り出したナーガの古い建国記を読み耽りながら、レスタは楽しげにひとりごちた。
 歴史上、この国の帝位継承が争われた過去は確かにある。とはいえそんなことは大なり小なり古い国のお家騒動としては珍しくもないことだ。たとえナーガのような固有独自の信仰や伝統のある国であっても。
「…まあ独特だから、てのはあるか」
 膝に置いた分厚い書物から顔を上げ、頬杖の姿勢で室内を見渡す。
 レスタは帝都のカムリ辺境伯官邸に到着するなり、長い回廊で繋がった西翼に充分な居室を用意され、特別な賓客としてもてなされた。調度品をはじめ壁や天井の装飾すべて、一歩足を踏み入れただけでその特別待遇が分かるほど、豪奢であるのに格式高くしつらえられた部屋だった。その内装にはナーガらしい独特の装飾が施されていた。
 精緻な木製彫刻は火焔と流水、牡丹と蓮の大輪の華。
 ナーガの民族衣装である束帯の装束を用意されたレスタも、光沢のある藍色無地の上衣に牡丹の絹帯を胸の前で結んでいる。
 貴族の着るものは何でどの国もこんなに仰々しいんだろう、とレスタはしみじみうんざりしながら、書物を閉じて椅子を立った。
 内衣に柔らかな薄地をふんだんに用いた長い裾が足許で波打ち、かれの足取りをいつになく淑やかに見せるのは、それが女性用の古式の民族衣装だからだ。
「…面白そうなら、龍の口伝てやつ調べてみるか?」
 それまではレスタの独り言だけだった室内に、もうひとつべつの声が加わった。
 広く開け放った窓辺から聞こえたそれは、レスタが独り言をつぶやく部屋に初めて混じった男の声だったが、確かに会話として成立していた。
「まぁ面白そうは面白そうだけどな。眉唾なだけに」
「好奇心に殺されない程度なら探ってみるけど」
 レスタは少し考えて、窓枠の桟に凭れかかりながら庭先を見やった。
「いや、いい。…それよりあの兄貴、双子の。そっちのほうちょっと摘んできてくれ」
「双子ならではの因縁とか、確執とか確執とか確執とかかよ」
「そこらへんはどうでもいいが。…とりあえず、ネタ的に面白そうなヤツな」
 淡々としていた口調に最後だけ楽しげな響きが混じり、それからまた冷ややかに、もう行け、とレスタは告げた。
 離れの庭をあおあおと彩る新緑の木々の木陰から、茨模様の背中がそろりと離れていった。
 
 
 初めて訪れたカムリの官邸には、クラウドと同じ顔をした男が居た。
 そういえば双子だったと片割れを見て思い出したレスタは、総領であるクラウドよりよほど当主然とした佇まいの男に、少しの違和感と興味を覚えた。
 あのクラウドが男のそういった態度に何も言わないからだ。双子の片割れだからだと思えば頷けなくもないが、あのクラウドがと考えると少し意外なような気もした。
 そこに何らかの力関係が介在する場合、クラウドは必ず相手を見下す。主従のようにあらかじめ調和された関係であれば比較的寛容であっても、立場に見合わない振る舞いには一切容赦がなかった。例外は幼馴染みでもあるという同い年のリクぐらいだろう。
 リヒトと名乗ったクラウドと同じ顔の男は、双子の弟ではなく、兄だという。
 ならば、それがクラウドなりの理由かも知れない。
 カムリ家に支える代々の家臣も親族たちも、見るからに生真面目に育った兄ではなく、破天荒で野放図の限りを尽くしそうな(現にその当時から予兆は明らかだった)気性の弟を次代の総領にと推挙した。
 性格的な適性についてはもはや言うに及ばずだ。それでも反対意見は殆ど出なかったという。
 クラウドはリヒトを信頼している、と彼らをよく知るリクは言う。確かにそう見えなくもないなとレスタも思った。それが信頼ではなく単なる信用だとしても。
 さてそれではリヒトのほうはどういった捉え方だろう。あの弟について。
「レスタ」
 ふたたび静寂の戻ったレスタの居室に、本日の予定時刻どおりに声が掛けられた。
 昨日のうちに伝えられていた本日午後からのレスタの予定は、クラウドとともにナーガの宮殿へ赴くというものだった。典雅な民族衣装を身に纏っていたのはそのためだ。
 窓を閉め切り、用意された薄織りの肩掛けを掴んで扉を開けたレスタは、そこにリヒトの姿を認めてふと立ち止まった。
 正面にはもちろんクラウドもいる。見慣れた平服姿ではなく、やはり古式の民族衣装を身に纏っていた。が、見事なその伊達男ぶりもレスタはそもそも見ていない。
「わざわざ同じ顔そろえて城に上がるのか?」
 この兄弟が連れ立って華やかな場に出る、というのがいまひとつしっくりいかず、レスタはクラウドの傍らに立つリヒトに訊いた。
「いや…。先ほど宮廷から使者があって、俺は別件で」
 弟よりもう少し正装らしい出で立ちの兄は、弟が辺境から連れ帰ったこの客人を本物の女性だと勘違いした恒例のひとりだ。
 随伴の経緯を訊いてものらりくらりと答えないクラウドに代わって、リクが「ご友人です」と答えたときには明らかに目を瞠っていた。
 その際レスタを男だと正さなかったのは、クラウドの差し金というか、悪戯らしい。
 クラウドは面白がってレスタの盛装一式を女物でそろえさせた。さいわいナーガの民族衣装は体の線を一切出さない。
 美しく典雅にまとまった束帯の民族衣装は、深い藍色がレスタの金髪と白い肌をさらに目映く引き立て、その姿にリヒトは心なしか照れたように視線を逸らした。
「行くぞ」
 命じるようなひと声はクラウドからだ。無造作にレスタの腕を掴み、その手から紗の肩掛けを取りあげると片手だけで雑に広げ、やはり無造作にレスタの肩にそれを掛けた。
「こんな布きれ肩に掛ける意味なんてあるのか?」
 並んで歩き出しながらレスタは素朴な疑問をくちにする。
「さあ? 女物はこれで一式なんだから意味はなくても要るもんなんじゃねえの。女には」
「裾も長すぎだろ。踏むぞこれ」
 見れば、レスタは裾を掴んで(摘んで、ではない)歩きにくそうに歩いている。クラウドはひとの悪い笑みを浮かべながら言った。
「抱きあげて運んでやろうか?」
 言うなり、本当にクラウドはその場でレスタを抱えあげ、馬車の控える正面口まで楽しそうにかれを運んだ。
 リヒトは唖然としたままその姿をあとから追った。
 
「おまえは何はしゃいでんだよ!!」
 よりにもよって横抱きで馬車まで運ばれたレスタは、喚いても暴れてもその体格差には敵わなかった。
 服が乱れるぞと言われてしまえば不本意でも大人しくするしかなく、降ろされた座席の上で着崩れた身なりを面倒そうに整えながら、正面に座ったクラウドの膝に蹴りを入れた。
 狭い空間に彼らのほかは誰もいない。リヒトは単騎で馬車の前方を進んでいる。
「いてぇよ。蹴んな」
「…まったく。こんなのが本気で楽しいか?」
「あ?」
「女はべらしたり、下町で暴れまわったり、家の仕事はリヒトに押しつけて」
「………」
「そのうえ俺にはこんな格好させやがって」
「似合ってんだからいんじゃねーの」
 請け合おうとしないクラウドの態度に、レスタは大袈裟に眉を顰めて不愉快をみせた。
 帝都に到着して今日で七日経ったが、その間もクラウドは約二ヶ月ぶりの帝都の各方面に夜ごと頻繁に足を運び、狼藉だの享楽だのあちこちで悪さばかりしていたらしい。
 リヒトからの愚痴でレスタがそれを知ったのはほんの昨日だった。少なくともレスタを連れて昼間の城下を散策していたときのクラウドとは、ずいぶんな違いだ。
「馬車停めろ」
 溜息とともにレスタはもう一度クラウドを蹴った。
「いてぇって。…なんで?」
「いいから停めるように言え」
「降りるんなら停めないけど?」
「こんなとこで降りてたまるか。車輪がうるさいんだよ」
 まったく柄じゃない。何をやってるんだと自分でも思ったが、何かが引っ掛かるのだから仕方がないのだと思い直した。
 クラウドの指示に御者は馬を従わせ、路肩に寄せられた馬車はゆるやかにその場に停留した。
 レスタは波打つ裾を蹴飛ばすように組んでいた脚を下ろすと、僅かに前方へ身を乗り出した。正面から覗き込むようにクラウドへ上体を近づけて、いまは暗緑の眸で対峙する金の眸を射た。
「…おまえのその鬱屈の正体はなんだ? 跡目なんか継ぎたくなかったのか?」 
 
 
 ゆっくりと停止した馬車の蹄の音は、前方を進んでいたリヒトの馬の歩みも止めた。
 厳重な護衛など必要のない安全な道行きだから、周りに多くの従者はいない。
 後戻りして何気なく小さな窓の中を覗き込んだリヒトは、はっとしてすぐに視線を逸らした。
 クラウドの腕がレスタの身体を閉じ込めていた。
 きつく閉じ込めて、その唇を塞いでいるのが、みえた。
 
 
 
 
 ――跡目なんか継ぎたくなかったのか?
 
 そんなことは考えもしなかった。どのみち大したことでもなかった。
 それでも咄嗟に軽くあしらえなかったのは、そのまえにレスタが鬱屈は何だと訊いたからかも知れない。
 城下におりれば物騒な裏町の奧へでも容易く入り込み、縄張りを気取るごろつきどもを端から潰して憂さを晴らした。酒場に入れば簡単で手頃な女はいくらでも寄ってきた。
 手応えなんてものはない。ずっと、クラウドの周りは必要以上に潤沢で、恵まれた体躯も、才能も、血統も、権力も、すべてが最初から足許にあった。何でも気が向いたときに拾いあげるだけでことは足りた。その物足りなさにももうとっくに慣れてしまった。
 怠惰で、退屈で、なにひとつ価値など見出せない。
(レスタ)
 かれだけが違って見えたのは、何故だったんだろう。
 最初に腕を捕まえたとき、レスタは誰より鋭い警戒をその身に纏ったのに、クラウドを怖れもしなければ媚びもしなかった。
 己の眸をまっすぐ覗き込むような人間に、クラウドはこれまで一度も出会ったことがない。
 鬱屈の正体は何だと、直截に訊いてきた人間にも。
 腕を伸ばして、牡丹の華が織り込まれた帯の上から背中を抱いた。膝のあいだに引き込んで懐に寄せ、咄嗟に逃れようとして強張ったレスタのうなじを手のひらで抑えた。
 一度しっかりと至近距離の視線を捉えてから、抵抗など聞かずにクラウドはレスタにくちづけを強いた。
 
 苦しげに抗う気配が伝わってきても、クラウドは意に介さなかった。
 はじめて触れたレスタの唇はその印象のようには冷たくもなく、けれどやはり頑ななのは思っていたとおりだった。
 腕で突っ張ろうにも胸がぴったり重なるほど互いの距離が近いため、レスタはろくに抵抗することも出来ない。くいしばっている歯もそういつまでも力を籠めてはいられないはずだ。
 強引にただ奪うだけでなく、啄むように何度も軽く唇を吸いあげる手管もおよそこの男らしくなくて、何よりレスタはこんなふうに触れる直前、ごく近い距離で確かに視線を重ねてきたクラウドの思惑に、現状にそぐわない疑問を浮かび上がらせていた。
 単純に唐突なキスではぐらかされたというよりも、先ほどの問いかけにクラウドが何かを返したと思うのは、そのせいだ。
 顎の力が弱まり、緩んだ歯列からクラウドの舌が侵入してきた。
 そうなって初めて、レスタはふるりと背をふるわせた。
「っ、いっ…!」
 こんなときに悠長に考え事をしていたのがレスタの自業自得なら、舌を噛まれたのもクラウドの自業自得だ。
 噛むつもりではなく思わず歯が当たった程度だったが、不意にもれた呻き声を聞く限り、それは効を奏したようだった。背中にまわされていた腕も少しゆるみ、クラウドは痛みに顔を顰めながら唇を離した。
 レスタは動かせるようになった手でクラウドの肩を押した。呼吸を整えるより先にとにかく離れたかったが、腰を抱き込まれたままではそれも叶わず、上体に少しの隙間が出来ただけに終わった。
「……、クラウド」
 溜息まじりの声が低く疲弊しているのは、もう仕方がない。
 せめて怒るぐらいはしてやろうときつく目線を上げたら、またそこで金の双眸とかち合った。
 このまっすぐな視線の意味はいったい何だろう。意味というより意思に近い。
 レスタにふたたび疑問が過ぎるのと、クラウドがもういちど掠め取るように唇に触れたのとは、ほぼ同時のことだった。今度はすぐに離れたクラウドは、いつもの余裕めいた笑みを浮かべて腕からレスタを解放した。
「おまえにはそのうち話してやるよ」
 そうして何事もなかったようにクラウドは外のリヒトを呼び、路肩に停まっていた馬車はふたたび往来を進みはじめた。
 
 
 
 彼らのあいだで嘘をついているのは、いつでもレスタだ。
 だからそのうちと言うのなら、クラウドはいつかレスタに何かを語るのだろう。
 しかしそれ以前に、今度ばかりはレスタも認めるしかない事柄がひとつあった。それは理解でも納得でもなく、ただ分かった、としか言いようのない事実だ。
(……こいつ本気で俺のことが好きなのか)

 もしもこの場にシドが居たなら、今さらかよ。と呆れるところだ。
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