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第四幕〈クラウド〉
宿主と龍の御徴 11.5
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夏の日暮れが近づくまえに宮殿をあとにした。
馬車に乗り込むなり上衣の帯を解きはじめたクラウドに、レスタは気遣うような目を向ける。
「クラウド、」
「問題ない。たまに生地が引っかかって鬱陶しいだけだ」
「…ならいいけど」
クラウドがそう言うならそうなんだろう。
昨日の夕食でも帯を外していたし、手首のナギも静かにしている。
さすがに宮殿では帯無しとはいかなかったが、それを除けば目覚めたあとのクラウドに苦痛の陰は一切なかった。
ただ、そうは言っても、である。
「…結局それってどうなるんだろうな」
昨日も今朝も、クラウドの背中をレスタは見ている。
これが神憑りなのはともかく、鱗の生えた背中では何かと不都合も多いはずだ。
現にこうして束帯の衣装が着づらくなっているわけだし。
「そのうち落ち着くんじゃねえか。正直邪魔だし」
なのにクラウドがあっさり言うので、レスタはちょっと笑ってしまった。
「帝はなんて?」
「あー…、特になにも。最初から察してるふうでもあったしな。おまえのことも」
「龍神の巫者だろうって?」
「ああ、…――いや、」
何かを思い出したようにクラウドも笑った。
「あのようすだと全部だな。おまえが俺の情人なのも、龍神の巫者なのも、龍王の伴侶なのも」
「……へえ」
「おまえも、たぶん気が合う」
「……なるほど」
さすがは龍帝。
レスタ絡みでクラウドからこんな高評価を引き出せる人物というのは、実際まれだ。
もっとも、考えてみればこの世にふたりきりの龍神の宿主である。クラウドにとってこれ以上の理解者もいないだろう。
それだけでレスタの帝に対する好感度もぐんと跳ね上がった。
いや、決して宰相のそれが低いということではなく。比較したとかでもなく。
すべては立場の違いというやつだ。
そんな話をしている間に、馬車は城下の邸宅に到着した。
リヒトが気を利かせてくれたので、今日の夕食はクラウドとレスタのふたりだけだ。
勿論ブレダもこの邸宅に滞在しているが、十名近い近衛はリヒトの計らいとブレダの決定のもと、昨日からカムリ本邸に間借りしている。
ちなみに、親子以上に年の離れたリヒトとブレダだが、案の定というか何というか、初対面の瞬間から往年の友のように気が合っていたらしい。
まあ、さもあらんと言ったところである。
そんなわけで、ふたりきりならクラウドの私室で済まそうということになり、リクの給仕でざっくばらんな食事をとった。
せいぜい三ヶ月ぶりなので積もる話はそれほどないが、近況を話しはじめると意外と出てくる。
「そういえば辺境でカインに会ったんだった」
「ああ、あの下町あがり」
「そうそう。三角関係のもつれでナーガに飛ばされたっていう。まー俺が飛ばしたんだけども」
「おもしろいことやってんな、おまえも」
身も蓋もないが、実際そのまんまの出来事である。
「いやけっこう俺も割くったからな? キアムたちの結婚で怖ぇ噂が流れたり」
「どんな?」
「ははは」
「目が笑ってねーよ」
「あ、思いだした。絵をな、もらったんだ」
「絵?」
うん。とレスタは頷いた。
それからトロワの話をして、絵画展の話をして、クラウドとレスタの出会いが描かれた、一枚の絵画の話をした。
「盗み見かよ」
「それ言うと思った」
レスタは笑って、秋に見せてやるよ、と言った。
入浴を済ませ、場所を寝室に移したあとも、他愛ない会話はとめどなく続いた。
「あ、あとな、ここくらいの邸宅を借りようと思ってたんだよ。迎賓館の近くに」
「ああ…。いいのあったか?」
「いや、決めるまえにこっち来たんで、押さえそこねた」
レスタが立て板に水で話すので、ふたりで寝台に転がっていても今ひとつ色っぽい空気にならない。
ちなみにクラウドは仰向けだと問題ありなので、いまは右側を下にして横たわっている。
「最優先は近いとこだけど、…戻る頃にはどこも埋まってそうだよな」
式典は十月の半ばだが、期間中は市井もお祭りになるため、城下町のほとんどの貸し物件は地方の富裕層で埋まるらしい。
一方、こちらもレスタの滞在が長引くことはほぼ確定だし、帰国は早くても九月の半ば、場合によっては下旬になるはずだ。
「うーん…」
仰向けに寝転がっていたレスタは、全身で伸びをするようにぐーっと両腕を伸ばした。
「…公式行事なんだよなー…」
当然クラウドの出席も公人としてだ。それもカムリ辺境伯ではなく、ナーガの次代龍王として。
前提がそれなので、いくらレスタの居候先だからといって、公人のクラウドがノエルの私邸に滞在するわけにはいかない。招待客は招待客らしく、宮殿内の迎賓館で丁重にもてなされてろ、という話になる。
しかしそうは言ってもクラウドだ。しかも滞在先はヴァンレイクの宮殿内。
まーイヤだろうな、というのも分かるので、警備体制に響かない範囲なら自由にさせてやりたかったのだが。
「あー…失敗した…」
めずらしくちょっとヘコんだレスタである。
「まぁ無理なら無理で、終わってからおまえんとこ滞在すりゃいいだろ」
そんなレスタとは対照的に、当のクラウドはそれほど残念でもなさそうだった。
もともとが国同士の社交だし、今回の件ではレスタに無理をさせてしまったし、すっぱり割り切ったという感じだ。
招待の期間中は迎賓館でお客様をして、一連の式典行事が終わったら宮殿を出て、そこからは個人としてノエルの私邸に滞在する。
結局それがいちばん順当な流れのようだった。世話になるノエル辺境伯には申し訳ないが。
いや、そもそも自国の第一王子を居候させている時点で、ノエル家の肝っ玉は規格外の太さなのだが。
「じゃあ戻ったらハルクに頼むか…」
「俺もノエル辺境伯に親書を出しとく。ご近所づきあいもしてるしな」
「ご近所」
実際おかしな話だが、カムリとノエルは互いに国境を接する辺境領でありながら、どの時代にも争いらしい争いを起こした過去がない。
どちらも有事に備えての軍備は強大だし、辺境伯の役割にも変わりはないが、やはり河川が横たわっていることが大きいだろう。
地形を基に自然発生した国境なので、流血や怨嗟の土壌もなく、少ない交流の中で互いが互いを尊重してきた。
もっと詳細に黎明期まで遡れば、時の領主の賢明な政策が紐解かれるかもしれない。
レスタは何かを考えるように黙ったあと、ふとつぶやいた。
「…血縁あったりして」
「あー…」
確かに、あっても不思議じゃない。
北のエアリス辺境伯は山脈を隔てたカレリア貴族と血縁があった。
いまにして思えば政略色の薄い、個人の意思の垣間見える婚姻だ。
「…ハルク・ノエルの縁談は?」
「まだ。そろそろ本格的に探そうかって感じ」
「好みの見た目とか、身体とかは」
「うちの清らかなハルクをおまえと一緒にすんな」
「成人近い男が清らかなわけあるか」
「正論すぎる!」
ひとしきりクラウドの隣でごろごろどたばたしたあげく、あーだのうーだの唸ったレスタは万感のこもったため息を吐いた。
「……性格なら明朗快活。明るくハキハキ、…が好み」
「身体つきは?」
「…ふつう」
としか言いようがない。
実際ハルクはいたって健全、いたって真面目、いたって紳士の好青年だ。
そんなハルクへの幼馴染み愛を炸裂させるレスタに、クラウドはふんと頷いて、そのままの調子で続けた。
「じゃあおまえの好みは?」
「――は?」
「どんな女が好みだ?」
問われてみて、あらためて気がついた。
人柄や考え方に好感の持てる異性は思い浮かぶが、好みの女、という括りで考えたことはなかった。
もちろん同性に対してもそうなので、恋愛や性の対象が男というわけでもない。
ことさら潔癖でもないし、淡泊でもない。それこそふつう、人並みだろう。
だから当然、そういう意味でクラウドを好ましいと思ったこともなかったわけだが。
ひとつ、分かったことがある。
いや、あらためて気がついた。
「……おまえが女なら、たぶんおまえが好みだろうな」
念のため注釈しておくがこれはレスタの言葉である。
「………」
「俺よりよっぽど絶世の美女だと思わねぇ?」
女の、クラウド。
豊満で、蠱惑的で、居丈高な。どこからどう見ても迫力満点の美女に違いない。
真に残念(?)なことに、この世のどこにも存在しないが。
ぶはっと噴き出してクラウドは笑った。
「…たしかに、」
手を伸ばし、懐にレスタを引き寄せて、覆い被さるように唇を吸った。
「…つまり結果は同じってことで…」
夜着を解き、肌を重ねて、クラウドはレスタを夜の蠱惑に引きずり込んだ。
触れる手が心持ち性急になった気がしたが、ここは大目に見てもらうしかない。
馬車に乗り込むなり上衣の帯を解きはじめたクラウドに、レスタは気遣うような目を向ける。
「クラウド、」
「問題ない。たまに生地が引っかかって鬱陶しいだけだ」
「…ならいいけど」
クラウドがそう言うならそうなんだろう。
昨日の夕食でも帯を外していたし、手首のナギも静かにしている。
さすがに宮殿では帯無しとはいかなかったが、それを除けば目覚めたあとのクラウドに苦痛の陰は一切なかった。
ただ、そうは言っても、である。
「…結局それってどうなるんだろうな」
昨日も今朝も、クラウドの背中をレスタは見ている。
これが神憑りなのはともかく、鱗の生えた背中では何かと不都合も多いはずだ。
現にこうして束帯の衣装が着づらくなっているわけだし。
「そのうち落ち着くんじゃねえか。正直邪魔だし」
なのにクラウドがあっさり言うので、レスタはちょっと笑ってしまった。
「帝はなんて?」
「あー…、特になにも。最初から察してるふうでもあったしな。おまえのことも」
「龍神の巫者だろうって?」
「ああ、…――いや、」
何かを思い出したようにクラウドも笑った。
「あのようすだと全部だな。おまえが俺の情人なのも、龍神の巫者なのも、龍王の伴侶なのも」
「……へえ」
「おまえも、たぶん気が合う」
「……なるほど」
さすがは龍帝。
レスタ絡みでクラウドからこんな高評価を引き出せる人物というのは、実際まれだ。
もっとも、考えてみればこの世にふたりきりの龍神の宿主である。クラウドにとってこれ以上の理解者もいないだろう。
それだけでレスタの帝に対する好感度もぐんと跳ね上がった。
いや、決して宰相のそれが低いということではなく。比較したとかでもなく。
すべては立場の違いというやつだ。
そんな話をしている間に、馬車は城下の邸宅に到着した。
リヒトが気を利かせてくれたので、今日の夕食はクラウドとレスタのふたりだけだ。
勿論ブレダもこの邸宅に滞在しているが、十名近い近衛はリヒトの計らいとブレダの決定のもと、昨日からカムリ本邸に間借りしている。
ちなみに、親子以上に年の離れたリヒトとブレダだが、案の定というか何というか、初対面の瞬間から往年の友のように気が合っていたらしい。
まあ、さもあらんと言ったところである。
そんなわけで、ふたりきりならクラウドの私室で済まそうということになり、リクの給仕でざっくばらんな食事をとった。
せいぜい三ヶ月ぶりなので積もる話はそれほどないが、近況を話しはじめると意外と出てくる。
「そういえば辺境でカインに会ったんだった」
「ああ、あの下町あがり」
「そうそう。三角関係のもつれでナーガに飛ばされたっていう。まー俺が飛ばしたんだけども」
「おもしろいことやってんな、おまえも」
身も蓋もないが、実際そのまんまの出来事である。
「いやけっこう俺も割くったからな? キアムたちの結婚で怖ぇ噂が流れたり」
「どんな?」
「ははは」
「目が笑ってねーよ」
「あ、思いだした。絵をな、もらったんだ」
「絵?」
うん。とレスタは頷いた。
それからトロワの話をして、絵画展の話をして、クラウドとレスタの出会いが描かれた、一枚の絵画の話をした。
「盗み見かよ」
「それ言うと思った」
レスタは笑って、秋に見せてやるよ、と言った。
入浴を済ませ、場所を寝室に移したあとも、他愛ない会話はとめどなく続いた。
「あ、あとな、ここくらいの邸宅を借りようと思ってたんだよ。迎賓館の近くに」
「ああ…。いいのあったか?」
「いや、決めるまえにこっち来たんで、押さえそこねた」
レスタが立て板に水で話すので、ふたりで寝台に転がっていても今ひとつ色っぽい空気にならない。
ちなみにクラウドは仰向けだと問題ありなので、いまは右側を下にして横たわっている。
「最優先は近いとこだけど、…戻る頃にはどこも埋まってそうだよな」
式典は十月の半ばだが、期間中は市井もお祭りになるため、城下町のほとんどの貸し物件は地方の富裕層で埋まるらしい。
一方、こちらもレスタの滞在が長引くことはほぼ確定だし、帰国は早くても九月の半ば、場合によっては下旬になるはずだ。
「うーん…」
仰向けに寝転がっていたレスタは、全身で伸びをするようにぐーっと両腕を伸ばした。
「…公式行事なんだよなー…」
当然クラウドの出席も公人としてだ。それもカムリ辺境伯ではなく、ナーガの次代龍王として。
前提がそれなので、いくらレスタの居候先だからといって、公人のクラウドがノエルの私邸に滞在するわけにはいかない。招待客は招待客らしく、宮殿内の迎賓館で丁重にもてなされてろ、という話になる。
しかしそうは言ってもクラウドだ。しかも滞在先はヴァンレイクの宮殿内。
まーイヤだろうな、というのも分かるので、警備体制に響かない範囲なら自由にさせてやりたかったのだが。
「あー…失敗した…」
めずらしくちょっとヘコんだレスタである。
「まぁ無理なら無理で、終わってからおまえんとこ滞在すりゃいいだろ」
そんなレスタとは対照的に、当のクラウドはそれほど残念でもなさそうだった。
もともとが国同士の社交だし、今回の件ではレスタに無理をさせてしまったし、すっぱり割り切ったという感じだ。
招待の期間中は迎賓館でお客様をして、一連の式典行事が終わったら宮殿を出て、そこからは個人としてノエルの私邸に滞在する。
結局それがいちばん順当な流れのようだった。世話になるノエル辺境伯には申し訳ないが。
いや、そもそも自国の第一王子を居候させている時点で、ノエル家の肝っ玉は規格外の太さなのだが。
「じゃあ戻ったらハルクに頼むか…」
「俺もノエル辺境伯に親書を出しとく。ご近所づきあいもしてるしな」
「ご近所」
実際おかしな話だが、カムリとノエルは互いに国境を接する辺境領でありながら、どの時代にも争いらしい争いを起こした過去がない。
どちらも有事に備えての軍備は強大だし、辺境伯の役割にも変わりはないが、やはり河川が横たわっていることが大きいだろう。
地形を基に自然発生した国境なので、流血や怨嗟の土壌もなく、少ない交流の中で互いが互いを尊重してきた。
もっと詳細に黎明期まで遡れば、時の領主の賢明な政策が紐解かれるかもしれない。
レスタは何かを考えるように黙ったあと、ふとつぶやいた。
「…血縁あったりして」
「あー…」
確かに、あっても不思議じゃない。
北のエアリス辺境伯は山脈を隔てたカレリア貴族と血縁があった。
いまにして思えば政略色の薄い、個人の意思の垣間見える婚姻だ。
「…ハルク・ノエルの縁談は?」
「まだ。そろそろ本格的に探そうかって感じ」
「好みの見た目とか、身体とかは」
「うちの清らかなハルクをおまえと一緒にすんな」
「成人近い男が清らかなわけあるか」
「正論すぎる!」
ひとしきりクラウドの隣でごろごろどたばたしたあげく、あーだのうーだの唸ったレスタは万感のこもったため息を吐いた。
「……性格なら明朗快活。明るくハキハキ、…が好み」
「身体つきは?」
「…ふつう」
としか言いようがない。
実際ハルクはいたって健全、いたって真面目、いたって紳士の好青年だ。
そんなハルクへの幼馴染み愛を炸裂させるレスタに、クラウドはふんと頷いて、そのままの調子で続けた。
「じゃあおまえの好みは?」
「――は?」
「どんな女が好みだ?」
問われてみて、あらためて気がついた。
人柄や考え方に好感の持てる異性は思い浮かぶが、好みの女、という括りで考えたことはなかった。
もちろん同性に対してもそうなので、恋愛や性の対象が男というわけでもない。
ことさら潔癖でもないし、淡泊でもない。それこそふつう、人並みだろう。
だから当然、そういう意味でクラウドを好ましいと思ったこともなかったわけだが。
ひとつ、分かったことがある。
いや、あらためて気がついた。
「……おまえが女なら、たぶんおまえが好みだろうな」
念のため注釈しておくがこれはレスタの言葉である。
「………」
「俺よりよっぽど絶世の美女だと思わねぇ?」
女の、クラウド。
豊満で、蠱惑的で、居丈高な。どこからどう見ても迫力満点の美女に違いない。
真に残念(?)なことに、この世のどこにも存在しないが。
ぶはっと噴き出してクラウドは笑った。
「…たしかに、」
手を伸ばし、懐にレスタを引き寄せて、覆い被さるように唇を吸った。
「…つまり結果は同じってことで…」
夜着を解き、肌を重ねて、クラウドはレスタを夜の蠱惑に引きずり込んだ。
触れる手が心持ち性急になった気がしたが、ここは大目に見てもらうしかない。
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楽しみにしてます!!