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王都治安維持部隊
初任務
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黒い制服を着た第一特別班がゾロゾロと夜の王都を歩いていた。人々は一団と関わりたくないかの様に避け、まるでパレードをしている様だった。
刺す様な無数の視線や顔の表情は歓迎されていない事を表していた。
「初任務ね、どう?」
「少し、緊張してます」
クガンは出発前直前、ラフィアとの会話を思い出していた。
「まあ、そんなに緊張しなくてもいいわよ、私達について来るだけでいいから」
「え?、と、はい」
「でも、自分の身くらいは守りなさい、私達はかなりの恨みを買ってる、いつ襲われるか分からないわ、気を緩めちゃダメよ、やられる前にやる」
「はい」
しっかりと答る。
犯罪者として生きてきたクガンにとってその考えは至極当たり前のことだった。
そんなクガンを見てラフィアは表情を崩した。
「クガン、貴方、人殺した事あるでしょ?」
その質問にクガンはすこし焦ったが冷静になる。
「はい、何故わかったんですか?」
「分かるのよ、人殺しにはね」
しばらく歩き目的地である高級ホテルの近くに着いた。
仕事内容はとある男の逮捕。標的はホテルのオーナーであるホリ。何でも反王制組織に支援をしているらしい。
ホリはいつもこの時間にホテルにやってくる。そこを連行する。
もし抵抗すれば実力行使も厭わない。
華やかな外観のホテルには上品な客や黒服が出入りしていた。
一行は路地裏に身を隠し、ホテルの観察を始める。
「緊張してるのかと思ったけど大丈夫そうだね」
ガーナがクガンに話しかけた。
「ああ、まあちょっとしてるけどな」
ガーナはクガンの様子を目を細めてしばらく見ていた。
「ふーん、初めてじゃないでしょ?こうゆうの」
「どうだろうな」
ベツィアにいた頃に経験はあったがクガンは答えを濁した。なんでなのかは自分でも分からない。ラフィアにガーナ、何故か見透かされている様な感覚に苛立っているのかもしれない。
しばらくすると馬車がやってきてホテルの前に止まった。
「あれですね」
レインが呟く。
あそこに標的が乗っている。それは仕事の合図。ピリついた緊張感が漂う。
「行きましょうか」
ラフィアの一言で第一特別班は動き出した。
四人はラフィアを先頭に馬車へと近づく。それを見た客や通行人は騒ぎ始めた。
「何だ、お前ら?」
騒ぎに気付いた護衛らしき男が馬車との間に割り込む。
「王都治安維持部隊第一特別班です、ホリさんにお話があって伺ったのですが」
静かに、淡々とラフィアは男に告げた。聞いた男はラフィアをしばらく睨みつけた。
その間にレインは馬車を回り込んで運転手を下ろし馬車による逃走を防ぎ、ガーナは反対側に回りホリの逃げ道を無くしていた。それは一瞬の出来事だった。
護衛の男は馬車の中に頭を入れた。おそらくホリと話しているのだろう。
少ししてから男は頭を出した。そして、中から白髪混じりの初老の男が出てきた。見るからに高級品の茶色のスーツに身を包んだ上品な紳士。その表情には焦りも恐怖も全く見られない。
「私に何か用ですかな?」
「ええ、初めまして、私は王都治安維持部隊第一特別班班長のラフィアです、反王組織との関係についてお話を伺いたいのですが、とりあえず本部まで御同行願えますか?」
ラフィアは先程護衛の男に話した様に事務的に話をした。
「はて?何の事でしょうか?全く心当たりがありません」
ホリは首を傾げながら返した。
「わかりました、でも付いてきてください」
ラフィアは笑いながら答えた。その答えにとぼけた顔をしていたホリが真顔になる。
「拒否したら、どうなります?」
「どうしてです?ただ話を聞くだけですよ?……疑いを、かけられてしまいますよ?」
ラフィアは笑顔を崩さない。しかし腰に刺した剣のグリップに右手を掛けていた。それを見てホリは目を細め、護衛の男は懐に手を伸ばした。一触即発。危険な雰囲気が漂いだす。
「そうそう、息子さん行方不明になったらしいですね、バルガで」
ラフィアは思い出した様に言った。その言葉を聞いたホリは目を見開いていた。その表情は驚いている様にも怒り狂っている様にも見えた。
しばらく沈黙が続いたが突然ホリが笑い出した。護衛の男とクガンは困惑していたがラフィア達は表情を崩さない。
ひとしきり笑った後ホリはラフィアを見やる。
「疑いですか、それで?私は殺されるんですか?息子の様に」
「それはわかりません、貴方次第でしょう?」
「何が私次第だ、やはり貴様ら、この殺戮集団」
ホリは突然声を張り上げた。緩みかけていた空気に再び緊張感が走る。しかしラフィアは笑顔で淡々と最後通告をした。
「付いて来てください、これが最後です」
「ふざけるなよ、殺ししか脳のっがあああ」
怒り狂い怒鳴り声を上げたホリが言葉を言い終わる前にラフィアは剣を抜いていた。
ホリは右横腹から左肩までを斜めに切り上げられ周囲に血を飛ばしながら倒れた。
「貴様」
護衛の男が懐からナイフを取り出しラフィアに襲いかかる。男はグッと足を曲げて腰をおろす。そして下半身をバネの様にしてラフィア目掛けてナイフを突き刺そうと跳んできた。その速度はかなり早く一瞬でラフィアの懐へと入ったがナイフはすんでのところで受け止められた。
それを理解した男はバックステップをして距離を取り、フットワークをしながらラフィアの様子を伺う。
ラフィアは剣を右に水平になるように構え、男に向かって切りかかった。
その斬撃を左後ろに下がって避けた男はカウンターの一閃を放った。それは男の必勝のパターンだった。攻撃をすれば必ず隙が生まれる。最小限でかわしその隙を突く。相手は反応できない。
しかしラフィアは笑っていた。
男の攻撃の軌道上から体を少し捻る事で逃げ右手を肩の位置まで上げる。右手には剣が握られ剣の先には男の頭。
男はもはや軌道修正などできない。そのまま突き刺さった。
剣が貫通した後頭部からは血飛沫が放たれた。
「大丈夫ですか?ラフィアさん、クガンも」
レインがラフィアに駆け寄る。レインの後ろには運転手と別の男の死体が転がっている。
二人ともそれぞれナイフと剣が握られていた。
「ええ、ありがとう」
一瞬にして出来上がった四つの遺体。その光景、過程をクガンはただ見ていた。正確にはみている事しか出来なかった。
王都治安維持部隊第一特別班それはクガンの想像以上に狂っていた。そして街の人々、他の治安維持部隊員、憲兵の反応、全てに納得がいった。ホリの言った通り彼らは殺戮集団なのだろう。
悲鳴と慌ただしい足音がそこかしこで鳴っていた。その喧騒を聞きながらクガンは放心していた。
「クガン、後ろ」
突然、ラフィアが声を張り上げた。振り返ると男が一人、剣を構えながらこちらに走って来ていた。
男は剣を振り下ろす。
「くっ」
金属音が辺りに響く。クガンは咄嗟に腰の剣を抜き、防御に成功していた。
男と目が合う。無表情の瞳からは感情が読み取れない。不気味さを覚えながらもクガンは力任せに跳ね除けた。
男は体勢を立て直し次の一撃を加えようとしていた。クガンはそれに備えて剣を構える。
その瞬間、男の額から血と共に何かが出て来た。街灯の光を反射させるそれは金属だ。
それはするりと中に消え変わりに血が吹き出す。男は無表情のまま倒れ地面に血の海を作っていた。
そんな男の後ろにはガーナが立っていた。血みどろの剣を持ちながら。
「危なかったね、大丈夫?」
「あ、ああ、なんとかな」
ラフィアとレインが二人に駆け寄る。
「危なかったね、クガン君」
「本当に、もう間に合わないかと思ったわ……ガーナの方は平気?」
「はい、あっちでも一人やりましたが大丈夫です」
と馬車を指差した。おそらく馬車の反対側にも一体の死体があるのだろう。
街は大騒ぎになっていた。たった数分で六人の死体ができたからだ。
「後は憲兵さんに任せましょ」
とラフィア歩き出し、レインが返事をして着いていく。
クガンはあまりの出来事に少し放心していた。
「何してるの?いくよ」
ガーナに肩を叩かれ我に帰る。
「ああ、悪い」
「良いよ、別に」
二人は歩き出した。
刺す様な無数の視線や顔の表情は歓迎されていない事を表していた。
「初任務ね、どう?」
「少し、緊張してます」
クガンは出発前直前、ラフィアとの会話を思い出していた。
「まあ、そんなに緊張しなくてもいいわよ、私達について来るだけでいいから」
「え?、と、はい」
「でも、自分の身くらいは守りなさい、私達はかなりの恨みを買ってる、いつ襲われるか分からないわ、気を緩めちゃダメよ、やられる前にやる」
「はい」
しっかりと答る。
犯罪者として生きてきたクガンにとってその考えは至極当たり前のことだった。
そんなクガンを見てラフィアは表情を崩した。
「クガン、貴方、人殺した事あるでしょ?」
その質問にクガンはすこし焦ったが冷静になる。
「はい、何故わかったんですか?」
「分かるのよ、人殺しにはね」
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ホリはいつもこの時間にホテルにやってくる。そこを連行する。
もし抵抗すれば実力行使も厭わない。
華やかな外観のホテルには上品な客や黒服が出入りしていた。
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「緊張してるのかと思ったけど大丈夫そうだね」
ガーナがクガンに話しかけた。
「ああ、まあちょっとしてるけどな」
ガーナはクガンの様子を目を細めてしばらく見ていた。
「ふーん、初めてじゃないでしょ?こうゆうの」
「どうだろうな」
ベツィアにいた頃に経験はあったがクガンは答えを濁した。なんでなのかは自分でも分からない。ラフィアにガーナ、何故か見透かされている様な感覚に苛立っているのかもしれない。
しばらくすると馬車がやってきてホテルの前に止まった。
「あれですね」
レインが呟く。
あそこに標的が乗っている。それは仕事の合図。ピリついた緊張感が漂う。
「行きましょうか」
ラフィアの一言で第一特別班は動き出した。
四人はラフィアを先頭に馬車へと近づく。それを見た客や通行人は騒ぎ始めた。
「何だ、お前ら?」
騒ぎに気付いた護衛らしき男が馬車との間に割り込む。
「王都治安維持部隊第一特別班です、ホリさんにお話があって伺ったのですが」
静かに、淡々とラフィアは男に告げた。聞いた男はラフィアをしばらく睨みつけた。
その間にレインは馬車を回り込んで運転手を下ろし馬車による逃走を防ぎ、ガーナは反対側に回りホリの逃げ道を無くしていた。それは一瞬の出来事だった。
護衛の男は馬車の中に頭を入れた。おそらくホリと話しているのだろう。
少ししてから男は頭を出した。そして、中から白髪混じりの初老の男が出てきた。見るからに高級品の茶色のスーツに身を包んだ上品な紳士。その表情には焦りも恐怖も全く見られない。
「私に何か用ですかな?」
「ええ、初めまして、私は王都治安維持部隊第一特別班班長のラフィアです、反王組織との関係についてお話を伺いたいのですが、とりあえず本部まで御同行願えますか?」
ラフィアは先程護衛の男に話した様に事務的に話をした。
「はて?何の事でしょうか?全く心当たりがありません」
ホリは首を傾げながら返した。
「わかりました、でも付いてきてください」
ラフィアは笑いながら答えた。その答えにとぼけた顔をしていたホリが真顔になる。
「拒否したら、どうなります?」
「どうしてです?ただ話を聞くだけですよ?……疑いを、かけられてしまいますよ?」
ラフィアは笑顔を崩さない。しかし腰に刺した剣のグリップに右手を掛けていた。それを見てホリは目を細め、護衛の男は懐に手を伸ばした。一触即発。危険な雰囲気が漂いだす。
「そうそう、息子さん行方不明になったらしいですね、バルガで」
ラフィアは思い出した様に言った。その言葉を聞いたホリは目を見開いていた。その表情は驚いている様にも怒り狂っている様にも見えた。
しばらく沈黙が続いたが突然ホリが笑い出した。護衛の男とクガンは困惑していたがラフィア達は表情を崩さない。
ひとしきり笑った後ホリはラフィアを見やる。
「疑いですか、それで?私は殺されるんですか?息子の様に」
「それはわかりません、貴方次第でしょう?」
「何が私次第だ、やはり貴様ら、この殺戮集団」
ホリは突然声を張り上げた。緩みかけていた空気に再び緊張感が走る。しかしラフィアは笑顔で淡々と最後通告をした。
「付いて来てください、これが最後です」
「ふざけるなよ、殺ししか脳のっがあああ」
怒り狂い怒鳴り声を上げたホリが言葉を言い終わる前にラフィアは剣を抜いていた。
ホリは右横腹から左肩までを斜めに切り上げられ周囲に血を飛ばしながら倒れた。
「貴様」
護衛の男が懐からナイフを取り出しラフィアに襲いかかる。男はグッと足を曲げて腰をおろす。そして下半身をバネの様にしてラフィア目掛けてナイフを突き刺そうと跳んできた。その速度はかなり早く一瞬でラフィアの懐へと入ったがナイフはすんでのところで受け止められた。
それを理解した男はバックステップをして距離を取り、フットワークをしながらラフィアの様子を伺う。
ラフィアは剣を右に水平になるように構え、男に向かって切りかかった。
その斬撃を左後ろに下がって避けた男はカウンターの一閃を放った。それは男の必勝のパターンだった。攻撃をすれば必ず隙が生まれる。最小限でかわしその隙を突く。相手は反応できない。
しかしラフィアは笑っていた。
男の攻撃の軌道上から体を少し捻る事で逃げ右手を肩の位置まで上げる。右手には剣が握られ剣の先には男の頭。
男はもはや軌道修正などできない。そのまま突き刺さった。
剣が貫通した後頭部からは血飛沫が放たれた。
「大丈夫ですか?ラフィアさん、クガンも」
レインがラフィアに駆け寄る。レインの後ろには運転手と別の男の死体が転がっている。
二人ともそれぞれナイフと剣が握られていた。
「ええ、ありがとう」
一瞬にして出来上がった四つの遺体。その光景、過程をクガンはただ見ていた。正確にはみている事しか出来なかった。
王都治安維持部隊第一特別班それはクガンの想像以上に狂っていた。そして街の人々、他の治安維持部隊員、憲兵の反応、全てに納得がいった。ホリの言った通り彼らは殺戮集団なのだろう。
悲鳴と慌ただしい足音がそこかしこで鳴っていた。その喧騒を聞きながらクガンは放心していた。
「クガン、後ろ」
突然、ラフィアが声を張り上げた。振り返ると男が一人、剣を構えながらこちらに走って来ていた。
男は剣を振り下ろす。
「くっ」
金属音が辺りに響く。クガンは咄嗟に腰の剣を抜き、防御に成功していた。
男と目が合う。無表情の瞳からは感情が読み取れない。不気味さを覚えながらもクガンは力任せに跳ね除けた。
男は体勢を立て直し次の一撃を加えようとしていた。クガンはそれに備えて剣を構える。
その瞬間、男の額から血と共に何かが出て来た。街灯の光を反射させるそれは金属だ。
それはするりと中に消え変わりに血が吹き出す。男は無表情のまま倒れ地面に血の海を作っていた。
そんな男の後ろにはガーナが立っていた。血みどろの剣を持ちながら。
「危なかったね、大丈夫?」
「あ、ああ、なんとかな」
ラフィアとレインが二人に駆け寄る。
「危なかったね、クガン君」
「本当に、もう間に合わないかと思ったわ……ガーナの方は平気?」
「はい、あっちでも一人やりましたが大丈夫です」
と馬車を指差した。おそらく馬車の反対側にも一体の死体があるのだろう。
街は大騒ぎになっていた。たった数分で六人の死体ができたからだ。
「後は憲兵さんに任せましょ」
とラフィア歩き出し、レインが返事をして着いていく。
クガンはあまりの出来事に少し放心していた。
「何してるの?いくよ」
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