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支える
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寒空の下、とんてんかんと着工が目前の安土城。外観はほとんどできている。
その近くに構えられた館。秀吉、長政、そして僕の三人は正装をして、上様に拝謁した。
「よく来たな! 猿! 義弟! そして雲之介!」
以前より若干歳を召されたが、覇気が漲り衰えることがない上様。
僕たちは平伏し、秀吉が代表して挨拶を述べる。
「上様に置かれましては、ますますの――」
「堅苦しい挨拶はいい! それよりも猿! 貴様の播磨国の平定、見事であった!」
甲高くて戦場でもよく通る声。それだけは変わらないな。
「ははっ。ありがたき御言葉!」
「褒美を遣わす。乱丸! 持って来い!」
よくよく見ると控えていた小姓は森家の乱丸くんだった。
僕と目が合う。柔らかく微笑んで、外に出て行く。
凶暴な長可くんとは全然違うなあ……
「それから貴様たちも猿の下で活躍しているではないか。褒めて遣わす」
「もったいないお言葉です」
「僕は微力に過ぎません」
長政と僕は謙虚に答えるが「もう少し調子に乗れ」と上様は豪快に笑う。
「妹と娘を嫁に出した甲斐がないだろうが。まあいい。猿への褒美はこれだ」
乱丸くんが持ってきたのは、紫の布に包まれた箱だった。包みを解き、桐の箱を開けるとそこには茶釜が入っていた。
「こ、これは……上様!?」
「乙御前の釜だ。大名物である! 猿、貴様にくれてやる! ついでにこれを使って茶会をすることも許可する!」
秀吉は呆然として、ゆっくり上様の言葉を噛み締めて、理解して涙を流した。
「ありがたき……幸せに、存じます……!」
「ふはは! やはり物の価値が分かる者に与えるのは気分がいい!」
感激している秀吉に、上様は満足しているようだ。
そして長政と僕に向かって言う。
「なあ義弟と雲之介。そろそろ貴様たちも頃合ではないか?」
「……頃合と申しますと?」
長政が怪訝そうに訊ねると「猿の配下をやめ、直臣になることだ」と上様は言う。
「その話は、お断りしたはずです」
僕がきっぱりと言うと「そうもいかなくなったのだ」と上様は笑みを止めた。
「義弟と娘婿……織田家家中でもなかなかの地位だ。それに直臣と言っても俺のではない。貴様たちには、信忠の補佐をしてもらいたいのだ」
思わぬ言葉に僕と長政は沈黙した。秀吉も真剣に聞いている。
上様は「信忠は、せがれはさほど戦に強いわけではない」と憂いを帯びた表情をする。
「だが太平の世であれば、十分に主君としてやっていけるだろう。それくらいの才はある。それを支える者が要る。もちろん猿、貴様にも信忠を支えてやってほしい」
上様の言葉の重みを感じたから、僕たちは黙っていた。
「猿。貴様には他の大名や織田家家臣、諸勢力との外交役を任せたいと思っている。義弟は浅井家を再興させて、後見人として信忠を見守ってほしい。雲之介は内政官として信忠が治める日の本をより良いものにしてくれ」
苛烈な上様とは思えない穏やかな言葉だった。
「それから、内々の話になるが、俺は朝廷から正二位右大臣を任官することになっている」
「それは、おめでとうございます――」
「猿。早合点するな。時期を見て俺は返上する。代わりに信忠に高位を授けるように取り計らう」
上様は着々と次のことを見据えている。
戦国乱世を終わらせて、太平の世のことを考えている――
「口約束で構わない。信忠を支えてやってくれ」
上様の言葉に、最初に応じたのは、秀吉だった。
「必ず、この身を懸けて、若さまをお支えします」
次に答えたのは、長政だった。
「拙者も同じく。後見人を引き受けます」
最後は僕だった。上様も秀吉も長政も僕の答えを待っていた。
「……秀吉。僕が信忠さまの直臣になっても、いいのかい?」
秀吉は「正直手放したくないがな」と少しだけ未練がましく言う。
「太平の世であれば是非もない。おぬしは好きに生きよ」
「……分かった。ありがとう、秀吉」
僕は深く上様に頭を下げた。
「承りました。信忠さまを一生涯懸けて、お支えします」
頭を上げると、上様は柔らかに微笑まれた。
先ほどの覇気のある笑みではなく。
人の親としての笑みだった。
「貴様たちには、感謝しかないな」
僕にとって、最大限の褒め言葉だった。
「話は終わったか?」
今後の播磨国のことと毛利攻めのことを話す。それが一段落すると、襖ががらりと開いて義昭さんが入ってきた。
「雲之介! 元気そうで何よりだな!」
「よ、義昭さん? どうしてここに?」
「遊びに来た。というより隠居は暇で仕方ないのだ」
上様は困ったように「ご隠居殿。少し御身を考えられよ」と苦言を呈した。
「高貴なお方が軽輩なのは、些か問題がある」
「そうか? しかし岐阜の屋敷はつまらぬ。それにもう少し京に近いほうが公家連中を牽制しやすい」
なるほど。朝廷と織田家の折衝役をしているのか。
「ふむ。では、長浜ではいかがか? 岐阜より近いですし」
秀吉が何気なく言うと「ああ。あそこは良きところだな」と乗り気になった義昭さん。
「そういえば前に雲之介が住まないかと言っていた。よし。ではそこに館を作ってくれ」
「猿。貴様が言い出したことだから、責任を持って作れ」
「か、かしこまりました」
余計なことを言うから……でも義昭さんが満足してくれるのなら、それでいい。
「雲之介。ちょっと遊びに行かないか?」
「まだ話の途中ですから……」
上様は「呆れた奴だ……」となんと僕を見て言う。
「隠居とはいえ、公方さまの申し出を断るとは。武士としてあるまじき行ないだな」
「…………」
ぐうの音も出ないほどの正論だった。
「雲之介。隠居殿と出かけることを許す。さっさと行け」
「……かしこまりました」
上様の命令なら仕方ない。
僕は立ち上がって「どこへ行きますか?」と義昭さんに問う。
「安土の市に美味しそうな団子屋があってな」
「相変わらず健啖家ですね」
「美食家と呼べ」
というわけで上様の館を出て、安土の市に向かう僕と義昭さん。
その際、護衛として数人の武士が付いてくれた。
「聞いたぞ。そなた、松永の謀反を止めたそうではないか」
道中、誰にも話していないことをいきなり言われた。
誤魔化すのは無理だろうなと思い「はい。止めました」と肯定した。
「誰に聞きました?」
「織田殿だ。織田殿は松永から聞いたのだが」
「あのじいさん、自分が謀反しようとしたことを主君に話したんですか?」
大胆なのか、それともぼけ始めてきているのか……
「ふふ。『あのじいさん』か。随分親しげなのだな」
「あ、いや、そんなことは……」
「もう我が兄、義輝を弑逆したことは恨んでおらん」
義昭さんは空を見上げた。
曇ってはいるものの、日が雲の隙間から差していた。
「もう私は公方でもなんでもない。ただの隠居だ」
「……僕は、義昭さんの支えになれませんでしたね」
「そんなことはない。足利家に与力に来たときは助けられた。それに隠居した後も、こうして友人として接してくれる」
義昭さんは「これほど嬉しいことはない」と快活に笑った。
しばし黙った後、義昭さんが再び口を開いた。
「なあ、雲之介。私は公方をやめたことを後悔していない。だが、その分の重荷を織田殿たちに背負わせてしまったことは、なんというか、心残りである」
真剣な顔だった。何も言えない雰囲気だったので、次の言葉を待つ。
「織田殿に言われているだろうが、私からも頼む」
義昭さんは足を止めて僕に少しだけ頭を下げた。
「友人として、織田信忠殿を支えてやってくれ。頼む」
上様と義昭さん。
天下人と武家の頂点。
その二人に頼まれて、一層身を引き締められる思いだった。
「……任せてください」
僕は誠意を込めて言う。
「どんなことがあっても、支え続けますから」
播磨国の平定は順調に終わった――ように思えたが、実際のところ、まだ終わっていなかった。
年が明けてしばらくした頃、姫路城で内務をしていた僕の部屋に慌てた様子で雪隆くんが入ってきた。
「雲之介さん! 大変だ、さっき知らせが入った!」
「どうした? 何があったんだ?」
筆をおいて、雪隆くんが息を整えて言うのを待つ。
「東播磨の、別所家が裏切った!」
織田家に対する謀反である。
太平の世が遠ざかってしまう音が聞こえた――
その近くに構えられた館。秀吉、長政、そして僕の三人は正装をして、上様に拝謁した。
「よく来たな! 猿! 義弟! そして雲之介!」
以前より若干歳を召されたが、覇気が漲り衰えることがない上様。
僕たちは平伏し、秀吉が代表して挨拶を述べる。
「上様に置かれましては、ますますの――」
「堅苦しい挨拶はいい! それよりも猿! 貴様の播磨国の平定、見事であった!」
甲高くて戦場でもよく通る声。それだけは変わらないな。
「ははっ。ありがたき御言葉!」
「褒美を遣わす。乱丸! 持って来い!」
よくよく見ると控えていた小姓は森家の乱丸くんだった。
僕と目が合う。柔らかく微笑んで、外に出て行く。
凶暴な長可くんとは全然違うなあ……
「それから貴様たちも猿の下で活躍しているではないか。褒めて遣わす」
「もったいないお言葉です」
「僕は微力に過ぎません」
長政と僕は謙虚に答えるが「もう少し調子に乗れ」と上様は豪快に笑う。
「妹と娘を嫁に出した甲斐がないだろうが。まあいい。猿への褒美はこれだ」
乱丸くんが持ってきたのは、紫の布に包まれた箱だった。包みを解き、桐の箱を開けるとそこには茶釜が入っていた。
「こ、これは……上様!?」
「乙御前の釜だ。大名物である! 猿、貴様にくれてやる! ついでにこれを使って茶会をすることも許可する!」
秀吉は呆然として、ゆっくり上様の言葉を噛み締めて、理解して涙を流した。
「ありがたき……幸せに、存じます……!」
「ふはは! やはり物の価値が分かる者に与えるのは気分がいい!」
感激している秀吉に、上様は満足しているようだ。
そして長政と僕に向かって言う。
「なあ義弟と雲之介。そろそろ貴様たちも頃合ではないか?」
「……頃合と申しますと?」
長政が怪訝そうに訊ねると「猿の配下をやめ、直臣になることだ」と上様は言う。
「その話は、お断りしたはずです」
僕がきっぱりと言うと「そうもいかなくなったのだ」と上様は笑みを止めた。
「義弟と娘婿……織田家家中でもなかなかの地位だ。それに直臣と言っても俺のではない。貴様たちには、信忠の補佐をしてもらいたいのだ」
思わぬ言葉に僕と長政は沈黙した。秀吉も真剣に聞いている。
上様は「信忠は、せがれはさほど戦に強いわけではない」と憂いを帯びた表情をする。
「だが太平の世であれば、十分に主君としてやっていけるだろう。それくらいの才はある。それを支える者が要る。もちろん猿、貴様にも信忠を支えてやってほしい」
上様の言葉の重みを感じたから、僕たちは黙っていた。
「猿。貴様には他の大名や織田家家臣、諸勢力との外交役を任せたいと思っている。義弟は浅井家を再興させて、後見人として信忠を見守ってほしい。雲之介は内政官として信忠が治める日の本をより良いものにしてくれ」
苛烈な上様とは思えない穏やかな言葉だった。
「それから、内々の話になるが、俺は朝廷から正二位右大臣を任官することになっている」
「それは、おめでとうございます――」
「猿。早合点するな。時期を見て俺は返上する。代わりに信忠に高位を授けるように取り計らう」
上様は着々と次のことを見据えている。
戦国乱世を終わらせて、太平の世のことを考えている――
「口約束で構わない。信忠を支えてやってくれ」
上様の言葉に、最初に応じたのは、秀吉だった。
「必ず、この身を懸けて、若さまをお支えします」
次に答えたのは、長政だった。
「拙者も同じく。後見人を引き受けます」
最後は僕だった。上様も秀吉も長政も僕の答えを待っていた。
「……秀吉。僕が信忠さまの直臣になっても、いいのかい?」
秀吉は「正直手放したくないがな」と少しだけ未練がましく言う。
「太平の世であれば是非もない。おぬしは好きに生きよ」
「……分かった。ありがとう、秀吉」
僕は深く上様に頭を下げた。
「承りました。信忠さまを一生涯懸けて、お支えします」
頭を上げると、上様は柔らかに微笑まれた。
先ほどの覇気のある笑みではなく。
人の親としての笑みだった。
「貴様たちには、感謝しかないな」
僕にとって、最大限の褒め言葉だった。
「話は終わったか?」
今後の播磨国のことと毛利攻めのことを話す。それが一段落すると、襖ががらりと開いて義昭さんが入ってきた。
「雲之介! 元気そうで何よりだな!」
「よ、義昭さん? どうしてここに?」
「遊びに来た。というより隠居は暇で仕方ないのだ」
上様は困ったように「ご隠居殿。少し御身を考えられよ」と苦言を呈した。
「高貴なお方が軽輩なのは、些か問題がある」
「そうか? しかし岐阜の屋敷はつまらぬ。それにもう少し京に近いほうが公家連中を牽制しやすい」
なるほど。朝廷と織田家の折衝役をしているのか。
「ふむ。では、長浜ではいかがか? 岐阜より近いですし」
秀吉が何気なく言うと「ああ。あそこは良きところだな」と乗り気になった義昭さん。
「そういえば前に雲之介が住まないかと言っていた。よし。ではそこに館を作ってくれ」
「猿。貴様が言い出したことだから、責任を持って作れ」
「か、かしこまりました」
余計なことを言うから……でも義昭さんが満足してくれるのなら、それでいい。
「雲之介。ちょっと遊びに行かないか?」
「まだ話の途中ですから……」
上様は「呆れた奴だ……」となんと僕を見て言う。
「隠居とはいえ、公方さまの申し出を断るとは。武士としてあるまじき行ないだな」
「…………」
ぐうの音も出ないほどの正論だった。
「雲之介。隠居殿と出かけることを許す。さっさと行け」
「……かしこまりました」
上様の命令なら仕方ない。
僕は立ち上がって「どこへ行きますか?」と義昭さんに問う。
「安土の市に美味しそうな団子屋があってな」
「相変わらず健啖家ですね」
「美食家と呼べ」
というわけで上様の館を出て、安土の市に向かう僕と義昭さん。
その際、護衛として数人の武士が付いてくれた。
「聞いたぞ。そなた、松永の謀反を止めたそうではないか」
道中、誰にも話していないことをいきなり言われた。
誤魔化すのは無理だろうなと思い「はい。止めました」と肯定した。
「誰に聞きました?」
「織田殿だ。織田殿は松永から聞いたのだが」
「あのじいさん、自分が謀反しようとしたことを主君に話したんですか?」
大胆なのか、それともぼけ始めてきているのか……
「ふふ。『あのじいさん』か。随分親しげなのだな」
「あ、いや、そんなことは……」
「もう我が兄、義輝を弑逆したことは恨んでおらん」
義昭さんは空を見上げた。
曇ってはいるものの、日が雲の隙間から差していた。
「もう私は公方でもなんでもない。ただの隠居だ」
「……僕は、義昭さんの支えになれませんでしたね」
「そんなことはない。足利家に与力に来たときは助けられた。それに隠居した後も、こうして友人として接してくれる」
義昭さんは「これほど嬉しいことはない」と快活に笑った。
しばし黙った後、義昭さんが再び口を開いた。
「なあ、雲之介。私は公方をやめたことを後悔していない。だが、その分の重荷を織田殿たちに背負わせてしまったことは、なんというか、心残りである」
真剣な顔だった。何も言えない雰囲気だったので、次の言葉を待つ。
「織田殿に言われているだろうが、私からも頼む」
義昭さんは足を止めて僕に少しだけ頭を下げた。
「友人として、織田信忠殿を支えてやってくれ。頼む」
上様と義昭さん。
天下人と武家の頂点。
その二人に頼まれて、一層身を引き締められる思いだった。
「……任せてください」
僕は誠意を込めて言う。
「どんなことがあっても、支え続けますから」
播磨国の平定は順調に終わった――ように思えたが、実際のところ、まだ終わっていなかった。
年が明けてしばらくした頃、姫路城で内務をしていた僕の部屋に慌てた様子で雪隆くんが入ってきた。
「雲之介さん! 大変だ、さっき知らせが入った!」
「どうした? 何があったんだ?」
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太平の世が遠ざかってしまう音が聞こえた――
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