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125.その考えは計り知れない
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リューイの反発は予想できたことだった。
それだけリューイが偉明たちを大事に想い、愛しているということを彼らは嬉しく思った。
リューイの心は無意識にアローを求めているというのに、偉明たちに操を立てているのだろう。
「明輝、まだ早かったのではないか」
リューイを抱いて寝かせた後、兄弟は隣の部屋で集まっていた。偉明が明輝に言う。
「アローに触れさせることにしたのですからリューイが戸惑うのは当たり前です。早いと言われればそうかもしれませんが、私は決してリューイに儚くなってほしくはないのです」
明輝はそうきっぱりと答えた。
「……アローにリューイを抱かせれば、リューイは安定するものなのですか?」
まだ理解できないというように清明が聞いた。
「今よりは安定するだろう。先のことは誰もわからぬが……。リューイ自身が理解しなくても、抱かれればリューイの身体はアローの想いを受け止める。長い初恋を、それでやっと昇華できるだろうな」
「ああ……」
みな納得したように頷いた。
無残に散った初恋を、リューイはまだ無意識下でずっと抱きしめている。それは忘れろと、捨てろと言ったところでどうなるものでもない。
すれ違った想いを引き合わせることで、やっとリューイの心は自由になるだろう。
何よりも、元夫であるトラッシュのことを引きずっているということが偉明たちにとっては不快だった。
「アローが意気地なしでよかったです」
浩明が笑う。みな頷いた。
「そうだな」
偉明が笑う。
もしアローが行動を起こし、トラッシュと結婚する前のリューイを攫っていってしまったなら。
リューイは最初は反発しても、間違いなくアローに絆されただろう。そして時間はかかるかもしれないがアローを受け入れ、アローの妻になったに違いない。そうしたらリューイは偉明たちの元に嫁いでくることはなかった。
だから偉明たちがアローにリューイを抱かせるのは、意気地なしへの褒美でもあるのだ。
「明日はまだ抱かせませんが、明後日の偉明哥たちの番になったら抱かせてもいいのではないでしょうか」
明輝が提案する。偉明は苦笑した。
「そなたが抱かせたくないだけだろう」
「わかってしまいましたか」
明輝もまた笑った。
そうしてリューイの知らないところで、リューイを完全に囲い込む計画は進んでいった。
* *
……やっぱり納得がいかない。
僕がアローを求めているなんてことあるわけがない。なのに夫たちはそれでもいいと言う。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
今日は明輝と浩明に一日抱かれる。明日からは偉明と清明に抱かれるのだ。
明輝も浩明も僕を甘く蕩かして、まるで僕に何も考えさせないようにしているみたいだった。朝の授乳の後はアローに残るように言い、僕が二人に抱かれているところをアローに見せつけた。
「リューイ様……なんと、かわいい……」
アローはうっとりしたように僕の痴態を眺めながら自慰をする。つい舌が出てしまい、戸惑った。僕の身体はもしかして本当にアローを求めているのだろうか。
怖くなって明輝に縋り付く。
「ぁんっ……だんな、さまぁっ、もっとぉ……!」
「そんなに煽ってはいけませんよ」
「リューイ……こうですか?」
「あっ、あっ、だんな、さまぁっ……!」
いっぱい抱いてもらわなければとても不安が去らない。
明輝も浩明もそんな僕を優しく受け止めてたっぷりと僕を感じさせてくれた。結腸まで満たされて、尻穴の中をいっぱい拡げられて涙とよだれを垂らし夫たちに縋り付いた。
こんなにだらしない姿でも夫たちは愛しいという。それが嬉しくてしょうがない。
翌日の朝まで明輝、浩明と共に過ごした。朝勃ちを僕の身体で鎮めてくれるのが嬉しい。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
僕としては朝勃ちの処理は夫たち全員の分を受け止めてもいいと思うのだけど、それはさすがに身体に負担が大きいと侍従長から止められた。そして、
「奥様はけなげすぎます。いいですか、過ぎてはいけません。ほどほどにお願いします」
と言われて首を傾げ、怒られてしまった。
僕の身体は普通ではないから、できるだけ負担をかけないようにしなくてはいけないと言われた。それは身体だけでなく心にもということで、夫たちは僕の心の負担を減らすように考えてくれているらしい。
僕が勝手に”天使”になってしまったのに、夫たちはとても優しい。
何か僕に返せることがないかなと思って、朝勃ちを僕の尻穴で鎮めてもらってからはふはふしながら聞いたのだけど、
「……リューイはどれだけ私たちの理性を試したいのですか?」
と明輝に言われてしまった。
それからは朝食に呼ばれるまで、明輝はイチモツを抜かないまま浩明と一緒に僕のお乳を吸った。
「あっ、んんっ、ああっ……」
ちゅくちゅくと乳首をしゃぶりながら腰も動かされ、おちんちんも刺激されてしまって、僕は朝からいっぱい感じさせられてしまった。これじゃ僕が夫たちにもらってばっかりだと思う。でもそれを言ったらもっと感じさせられてしまうみたいだから、一応自重した。
やっぱり自分でお返しできることを考えなければいけないかもしれない。
朝食時に首を傾げていたら、椅子になっている浩明に頭を撫でられてしまった。
……よく考えなくても僕が一番年上なんだよね。
夫たちにおんぶにだっこの自分がすごく情けないと思った。
それだけリューイが偉明たちを大事に想い、愛しているということを彼らは嬉しく思った。
リューイの心は無意識にアローを求めているというのに、偉明たちに操を立てているのだろう。
「明輝、まだ早かったのではないか」
リューイを抱いて寝かせた後、兄弟は隣の部屋で集まっていた。偉明が明輝に言う。
「アローに触れさせることにしたのですからリューイが戸惑うのは当たり前です。早いと言われればそうかもしれませんが、私は決してリューイに儚くなってほしくはないのです」
明輝はそうきっぱりと答えた。
「……アローにリューイを抱かせれば、リューイは安定するものなのですか?」
まだ理解できないというように清明が聞いた。
「今よりは安定するだろう。先のことは誰もわからぬが……。リューイ自身が理解しなくても、抱かれればリューイの身体はアローの想いを受け止める。長い初恋を、それでやっと昇華できるだろうな」
「ああ……」
みな納得したように頷いた。
無残に散った初恋を、リューイはまだ無意識下でずっと抱きしめている。それは忘れろと、捨てろと言ったところでどうなるものでもない。
すれ違った想いを引き合わせることで、やっとリューイの心は自由になるだろう。
何よりも、元夫であるトラッシュのことを引きずっているということが偉明たちにとっては不快だった。
「アローが意気地なしでよかったです」
浩明が笑う。みな頷いた。
「そうだな」
偉明が笑う。
もしアローが行動を起こし、トラッシュと結婚する前のリューイを攫っていってしまったなら。
リューイは最初は反発しても、間違いなくアローに絆されただろう。そして時間はかかるかもしれないがアローを受け入れ、アローの妻になったに違いない。そうしたらリューイは偉明たちの元に嫁いでくることはなかった。
だから偉明たちがアローにリューイを抱かせるのは、意気地なしへの褒美でもあるのだ。
「明日はまだ抱かせませんが、明後日の偉明哥たちの番になったら抱かせてもいいのではないでしょうか」
明輝が提案する。偉明は苦笑した。
「そなたが抱かせたくないだけだろう」
「わかってしまいましたか」
明輝もまた笑った。
そうしてリューイの知らないところで、リューイを完全に囲い込む計画は進んでいった。
* *
……やっぱり納得がいかない。
僕がアローを求めているなんてことあるわけがない。なのに夫たちはそれでもいいと言う。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
今日は明輝と浩明に一日抱かれる。明日からは偉明と清明に抱かれるのだ。
明輝も浩明も僕を甘く蕩かして、まるで僕に何も考えさせないようにしているみたいだった。朝の授乳の後はアローに残るように言い、僕が二人に抱かれているところをアローに見せつけた。
「リューイ様……なんと、かわいい……」
アローはうっとりしたように僕の痴態を眺めながら自慰をする。つい舌が出てしまい、戸惑った。僕の身体はもしかして本当にアローを求めているのだろうか。
怖くなって明輝に縋り付く。
「ぁんっ……だんな、さまぁっ、もっとぉ……!」
「そんなに煽ってはいけませんよ」
「リューイ……こうですか?」
「あっ、あっ、だんな、さまぁっ……!」
いっぱい抱いてもらわなければとても不安が去らない。
明輝も浩明もそんな僕を優しく受け止めてたっぷりと僕を感じさせてくれた。結腸まで満たされて、尻穴の中をいっぱい拡げられて涙とよだれを垂らし夫たちに縋り付いた。
こんなにだらしない姿でも夫たちは愛しいという。それが嬉しくてしょうがない。
翌日の朝まで明輝、浩明と共に過ごした。朝勃ちを僕の身体で鎮めてくれるのが嬉しい。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
僕としては朝勃ちの処理は夫たち全員の分を受け止めてもいいと思うのだけど、それはさすがに身体に負担が大きいと侍従長から止められた。そして、
「奥様はけなげすぎます。いいですか、過ぎてはいけません。ほどほどにお願いします」
と言われて首を傾げ、怒られてしまった。
僕の身体は普通ではないから、できるだけ負担をかけないようにしなくてはいけないと言われた。それは身体だけでなく心にもということで、夫たちは僕の心の負担を減らすように考えてくれているらしい。
僕が勝手に”天使”になってしまったのに、夫たちはとても優しい。
何か僕に返せることがないかなと思って、朝勃ちを僕の尻穴で鎮めてもらってからはふはふしながら聞いたのだけど、
「……リューイはどれだけ私たちの理性を試したいのですか?」
と明輝に言われてしまった。
それからは朝食に呼ばれるまで、明輝はイチモツを抜かないまま浩明と一緒に僕のお乳を吸った。
「あっ、んんっ、ああっ……」
ちゅくちゅくと乳首をしゃぶりながら腰も動かされ、おちんちんも刺激されてしまって、僕は朝からいっぱい感じさせられてしまった。これじゃ僕が夫たちにもらってばっかりだと思う。でもそれを言ったらもっと感じさせられてしまうみたいだから、一応自重した。
やっぱり自分でお返しできることを考えなければいけないかもしれない。
朝食時に首を傾げていたら、椅子になっている浩明に頭を撫でられてしまった。
……よく考えなくても僕が一番年上なんだよね。
夫たちにおんぶにだっこの自分がすごく情けないと思った。
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