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27.四人目の夫の好みは?
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僕はあまり食にはこだわりというものはなかったから、パンが食べられないことに困ったりはしていない。
それよりも食べる物全てが珍しく、どれも楽しんで食べられるのが嬉しかった。
朝はお米というものを柔らかく煮たお粥というものが出てくる。それ自体に味はないから、周りにある好きな味の物を入れて食べる。ザーサイというものを入れて食べてみたら、すごくしょっぱくて驚いた。少しずつ入れて食べるのはいいかもしれないと思った。
真っ白いふかふかなパンのようなものもあり、それはマントウというらしい。これも特に味はついていないから好きな物を挟んで食べるようだ。そのままでも甘みがあっておいしくて僕は気に入った。
そう、食はとても充実していると思う。
ごはんがおいしいというのは幸せだ。更に夫たちの僕を見る目はとても優しくて甘いから、なんだか落ち着かない。
その中で、末の清明だけは静かな眼差しを僕に向けていた。時折目が合うと睨まれるのが少し怖い。全員に受け入れられるなんていうのはやはり出来過ぎた話なのだと思う。
清明にはひどいことをされても、できるだけ耐えよう。
”天使”になったらどうせ僕は死んでしまうのだから、八つ当たりぐらいいくら受けても大丈夫だと思った。ただ、清明はとても大きいから怖いことは怖い。
朝食を食べ終えて食休みを終えれば次は清明と過ごす番である。
清明は偉明と同じぐらい背が高いし、偉明よりも筋肉がすごい。衣服の上からでもすごく鍛えているのがわかるし、差し出された手はごつごつしているように見えた。
「……リューイ、今日は私と過ごせ」
「はい、旦那さま」
ぶっきらぼうに言われて、僕は返事をした。その途端軽々と抱き上げられて戸惑った。
「清明」
偉明が声をかけた。
「……はい」
「一回だけだ。わかっているな?」
「……怪我をさせなければいいのでしょう」
「蕩ける程気持ちよくさせなければだめだ。リューイには私たちに抱かれたいと思わせなければならない」
「……努力します」
僕は清明の腕の中で、二人のやりとりをぼうっと聞いていた。
僕が、夫たちに抱かれたいと思わせる?
不思議なかんじだった。
元夫であるトラッシュのことが好きで、でも抱かれたいというほどの欲はなかった。ただ僕はトラッシュと一緒にいたかった。だから彼の言うことを聞いて結婚して子を成した。子どもにとっては最低の親だと思う。でももしかしたら、結婚して子ができたならトラッシュが僕を見てくれるんじゃないかって、使用人よりも僕を見てくれるんじゃないかという夢を見てしまったのだ。
……結局はただの夢に過ぎなかったけど。
「……何を考えている?」
はっとした。清明の腕の中は安定していて、移動も楽だった。夫たちはみな僕を抱き上げて運ぶのが上手だ。普通は不安を覚えるものだと思うけど、大きさも違うからそのせいなのかもしれない。
すでに部屋について、ベッドの前にいた。
「あ、あの……ちょっと考え事を……」
元夫のことを考えていたなんてとても言えない。申し訳ないことをしたと思った。
「……余裕だな」
「いいえ、余裕だなんて……」
そんなことは決してない。ただこれから清明にどんな目に合わされるのかわからないから、現実逃避をしていただけだ。もちろんだがそんなことを言えるはずもない。
大体兄弟全員好みが一致するなんてことはないだろうと僕は思っている。
偉明、明輝、浩明は僕を甘く蕩かしてくれたけど、それはきっと彼らが僕ぐらい小さい身体の者を求めていたからだろうと思う。尻穴をほぐされるのはしつこいぐらいで、彼らのイチモツはとても大きいから受け入れるのはたいへんだった。でもすごく優しくしてくれたから、また抱かれることにためらいはない。
きっと清明の好みは違うのではないだろうか。そうしたら、僕の相手をするのは苦痛ではないのだろうか。
「あ、あの……」
「なんだ?」
「も、もし僕みたいなのを抱くのが嫌だったら無理してしなくても……」
「何を言っている?」
「あっ……」
清明は僕を優しくベッドに横たえた。
「嫌だなどと言った覚えはない」
「ご、ごめんなさい……」
眼光が鋭い。僕は泣きそうになるのをぐっとこらえた。ただでさえ大人と子どもぐらいの身長差はあるし、清明は特にがたいがいい。もし殴られたりしたら僕なんてひとたまりもないだろう。
「……リューイは小さすぎる。こんな小さな身体で本当に兄上たちのイチモツを受け入れたのか?」
清明は僕の腰を優しく撫でた。
僕はこくこくと頷いた。
みんな優しく蕩かしてくれたから、圧迫感はあったけど肛門が裂けることもなかったし、おちんちんもいじってくれたからそれほどつらくはなかったと思う。
「……そうか」
清明は呟くと、瞬く間に僕の衣服を脱がせ、ベッドの向こうへ放り投げた。
「!?」
「……なんて、どこもかしこも小さいんだ……大事にする……もし少しでも痛みがあれば言え」
「……は、はい……」
清明は僕なんかでいいのだろうか。
その疑問はすぐに霧散した。
清明は明輝と同じぐらい尻穴が好きな変態さんだったのである。
ーーーーー
清明は我慢していただけでした。
それよりも食べる物全てが珍しく、どれも楽しんで食べられるのが嬉しかった。
朝はお米というものを柔らかく煮たお粥というものが出てくる。それ自体に味はないから、周りにある好きな味の物を入れて食べる。ザーサイというものを入れて食べてみたら、すごくしょっぱくて驚いた。少しずつ入れて食べるのはいいかもしれないと思った。
真っ白いふかふかなパンのようなものもあり、それはマントウというらしい。これも特に味はついていないから好きな物を挟んで食べるようだ。そのままでも甘みがあっておいしくて僕は気に入った。
そう、食はとても充実していると思う。
ごはんがおいしいというのは幸せだ。更に夫たちの僕を見る目はとても優しくて甘いから、なんだか落ち着かない。
その中で、末の清明だけは静かな眼差しを僕に向けていた。時折目が合うと睨まれるのが少し怖い。全員に受け入れられるなんていうのはやはり出来過ぎた話なのだと思う。
清明にはひどいことをされても、できるだけ耐えよう。
”天使”になったらどうせ僕は死んでしまうのだから、八つ当たりぐらいいくら受けても大丈夫だと思った。ただ、清明はとても大きいから怖いことは怖い。
朝食を食べ終えて食休みを終えれば次は清明と過ごす番である。
清明は偉明と同じぐらい背が高いし、偉明よりも筋肉がすごい。衣服の上からでもすごく鍛えているのがわかるし、差し出された手はごつごつしているように見えた。
「……リューイ、今日は私と過ごせ」
「はい、旦那さま」
ぶっきらぼうに言われて、僕は返事をした。その途端軽々と抱き上げられて戸惑った。
「清明」
偉明が声をかけた。
「……はい」
「一回だけだ。わかっているな?」
「……怪我をさせなければいいのでしょう」
「蕩ける程気持ちよくさせなければだめだ。リューイには私たちに抱かれたいと思わせなければならない」
「……努力します」
僕は清明の腕の中で、二人のやりとりをぼうっと聞いていた。
僕が、夫たちに抱かれたいと思わせる?
不思議なかんじだった。
元夫であるトラッシュのことが好きで、でも抱かれたいというほどの欲はなかった。ただ僕はトラッシュと一緒にいたかった。だから彼の言うことを聞いて結婚して子を成した。子どもにとっては最低の親だと思う。でももしかしたら、結婚して子ができたならトラッシュが僕を見てくれるんじゃないかって、使用人よりも僕を見てくれるんじゃないかという夢を見てしまったのだ。
……結局はただの夢に過ぎなかったけど。
「……何を考えている?」
はっとした。清明の腕の中は安定していて、移動も楽だった。夫たちはみな僕を抱き上げて運ぶのが上手だ。普通は不安を覚えるものだと思うけど、大きさも違うからそのせいなのかもしれない。
すでに部屋について、ベッドの前にいた。
「あ、あの……ちょっと考え事を……」
元夫のことを考えていたなんてとても言えない。申し訳ないことをしたと思った。
「……余裕だな」
「いいえ、余裕だなんて……」
そんなことは決してない。ただこれから清明にどんな目に合わされるのかわからないから、現実逃避をしていただけだ。もちろんだがそんなことを言えるはずもない。
大体兄弟全員好みが一致するなんてことはないだろうと僕は思っている。
偉明、明輝、浩明は僕を甘く蕩かしてくれたけど、それはきっと彼らが僕ぐらい小さい身体の者を求めていたからだろうと思う。尻穴をほぐされるのはしつこいぐらいで、彼らのイチモツはとても大きいから受け入れるのはたいへんだった。でもすごく優しくしてくれたから、また抱かれることにためらいはない。
きっと清明の好みは違うのではないだろうか。そうしたら、僕の相手をするのは苦痛ではないのだろうか。
「あ、あの……」
「なんだ?」
「も、もし僕みたいなのを抱くのが嫌だったら無理してしなくても……」
「何を言っている?」
「あっ……」
清明は僕を優しくベッドに横たえた。
「嫌だなどと言った覚えはない」
「ご、ごめんなさい……」
眼光が鋭い。僕は泣きそうになるのをぐっとこらえた。ただでさえ大人と子どもぐらいの身長差はあるし、清明は特にがたいがいい。もし殴られたりしたら僕なんてひとたまりもないだろう。
「……リューイは小さすぎる。こんな小さな身体で本当に兄上たちのイチモツを受け入れたのか?」
清明は僕の腰を優しく撫でた。
僕はこくこくと頷いた。
みんな優しく蕩かしてくれたから、圧迫感はあったけど肛門が裂けることもなかったし、おちんちんもいじってくれたからそれほどつらくはなかったと思う。
「……そうか」
清明は呟くと、瞬く間に僕の衣服を脱がせ、ベッドの向こうへ放り投げた。
「!?」
「……なんて、どこもかしこも小さいんだ……大事にする……もし少しでも痛みがあれば言え」
「……は、はい……」
清明は僕なんかでいいのだろうか。
その疑問はすぐに霧散した。
清明は明輝と同じぐらい尻穴が好きな変態さんだったのである。
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清明は我慢していただけでした。
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