あざといが過ぎる!

おこげ茶

文字の大きさ
5 / 8

第5話

しおりを挟む





 「何はともかく、大体いるな?部活始めるぞ。ほら、お前らも班のとこに戻れ。」

 たけくん先輩にそう言われてくっきー作りを思い出し、うっきうきでクリスくんの腕を引っ張る。

 クリスくんは僕が1番仲良しの後輩くんだ。一昨年の夏頃海外から日本に越してきて半年ぐらい日常生活をサポートしてたのだ。ちなみになぜ学年がひとつ上の僕がサポート係に選ばれたのかと言うと、クリスくんの学年の成績上位者がクリスくんの魅力にやられ次々とダウンしたからだ。罪な男だよ、ほんとに。表情がほとんど変わらないにもかかわらずこんなに人を魅了できるとはもはや才能である。
 そこで英語が好きで検定や試験をよく受けていた僕に白羽の矢がたったと言う訳だ。と言ってもクリスくんはとっても賢かったので直ぐにお役御免になったが。
 その期間で僕に心を開いてくれたのか懐いてくれて僕が中等部で校舎が一緒だった時はよくお昼を一緒に食べたり休み時間に遊びに来たりしていた。
 今はクリスくんは中等部の3年、僕は高等部の1年でなかなか会う機会が少なくなってしまったけど中・高等部合同の部活動だけは一緒なのでこうして部活のときはたくさんクリスくんとお話する。なんだかんだ後輩が可愛くて過剰に可愛がっている自覚は…多少はある。けどやめるつもりはないっ!

 僕に引かれるがまま着いてきたクリスくんの方をキリッとした顔で振り返る。急に振り返った僕にクリスくんがキョトンとしていると頭をパシンと軽く叩かれた。
 前々から思っていたけどこの部活の人間は僕の扱いが少々雑すぎやしないか?こんなに可愛い僕をよく叩けるものだ。
 もう叩かれないように頭を押さえてしゃがみこむと後ろから猫みたいに持ち上げられる。立たされそうになったのをだらんとすることで抵抗して後ろにいる人物にもたれ掛かるように倒れ込んだ。ぽすっと抱きとめられて上を見るとさっきの部長と同じような呆れ顔の西ちゃんこと西条 大翔さいじょう ひろとがいた。
 僕は僕の両脇から伸びる腕を僕を抱きしめるように交差させた。

 「ふふーんっ、西ちゃん捕まえたぁ!」

 「っはぁ……。どちらかと言えば捕まってるのはお前なんだけどな。」

 西ちゃんは苦笑しながら僕の頭をわしゃわしゃと撫でた。それに僕も満足気ににこにこする。
 西ちゃんもたけくん先輩と同じで面倒見が良くて優しい。たけくん先輩がお父さんなら西ちゃんはお兄ちゃんって感じだ。ついつい甘えたくなっちゃうんだよなあと思いながら振り返って西ちゃんに抱きついた。頭を西ちゃんの胸にぐりぐり押し付けて西ちゃんを堪能した後、ふと顔を上げると西ちゃんの後ろに誰かいることに気がついた。

 (あれ?誰だろう?)




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

モブらしいので目立たないよう逃げ続けます

餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。 まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。 モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。 「アルウィン、君が好きだ」 「え、お断りします」 「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」 目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。 ざまぁ要素あるかも………しれませんね

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

虐げられた令息の第二の人生はスローライフ

りまり
BL
 僕の生まれたこの世界は魔法があり魔物が出没する。  僕は由緒正しい公爵家に生まれながらも魔法の才能はなく剣術も全くダメで頭も下から数えたほうがいい方だと思う。  だから僕は家族にも公爵家の使用人にも馬鹿にされ食事もまともにもらえない。  救いだったのは僕を不憫に思った王妃様が僕を殿下の従者に指名してくれたことで、少しはまともな食事ができるようになった事だ。  お家に帰る事なくお城にいていいと言うので僕は頑張ってみたいです。        

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

罰ゲームって楽しいね♪

あああ
BL
「好きだ…付き合ってくれ。」 おれ七海 直也(ななみ なおや)は 告白された。 クールでかっこいいと言われている 鈴木 海(すずき かい)に、告白、 さ、れ、た。さ、れ、た!のだ。 なのにブスッと不機嫌な顔をしておれの 告白の答えを待つ…。 おれは、わかっていた────これは 罰ゲームだ。 きっと罰ゲームで『男に告白しろ』 とでも言われたのだろう…。 いいよ、なら──楽しんでやろう!! てめぇの嫌そうなゴミを見ている顔が こっちは好みなんだよ!どーだ、キモイだろ! ひょんなことで海とつき合ったおれ…。 だが、それが…とんでもないことになる。 ────あぁ、罰ゲームって楽しいね♪ この作品はpixivにも記載されています。

劣等アルファは最強王子から逃げられない

BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。 ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~

無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。 自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

処理中です...