異世界で生きていく。

モネ

文字の大きさ
127 / 128
第四章の話

レンさん

しおりを挟む
「レンさん。」
「ウッ。悪りぃ。避けたと思ったが毒がかすったみたいだ。大丈夫だ。少し休んだら戻ろう。」
「でも…」
んー。
私が村までレンさんを運ぶのは難しい。
かと言って村まで歩く体力は今レンさんはないだろう。
もう夕方になるし、ここは今夜は野営をするしかない、看病して一晩過ごして明日村に戻ろう。

私は野営準備を始める。
まずはテントを張って、魔除け香。
この島は魔物が少ないらしくでても下級レベルらしい。
今回のスコルピオンは特別だったみたい。
そして焚き火を起こして、簡易キッチンを作った。釜戸の火を起こしてる間に、レンさんにもう一度お水を飲ませた。
「レンさん。今夜はここで野営します。レンさんはテントまで歩けますか?肩をかします。」
「あぁ、悪りぃな。」

レンさんをゆっくり休ませないといけない。
レンさんを、寝かせてその間に続きをしよう。
「レンさん、私は食事とか支度するのでゆっくり休んでいてください。」
「あぁ、すまない。」

さっとごはんの支度をする。
鶏肉と野菜たっぷりのお粥、スープを作った。
あとは調合で特製の毒消し薬を作る。
解熱剤と栄養剤はある。

「レンさん。」
テントに入るとレンさんは寝ていた。
きっと身体も弱っているはずだ。
大丈夫かな。
ひんやりと冷たいタオルを額に当てた。
「ん。」
あっ、冷たかったかな。
「すみません。タオル変えました。」
「あっ。あぁ。大丈夫だ。」
「お粥とスープ作ったんですが座れますか?」
「あぁ。ありがとう。」

レンさんが座ってくれたのでお粥を少しずつスプーンですくってもっていった。
ゆっくりレンさんは食べてくれる。
「うん、美味いよ。ありがとうな。」
「いえ、ごはん食べたらまた薬飲みましょう。」
「あぁ、ありがとう。」

レンさんはごはんを完食して薬を飲んだ。
そしてまた眠りについた。
そばに薬と水分たさもすぐ取れるようにお水もセットしておいた。

私も残りのご飯でさっと済ませた。
焚き火のそばでお茶を飲む。
「私がもっとレベルの高い毒消し薬を作れたら。まだまだ修行が必要だな。とりあえず、明日少しマシになっているなら村に戻ろ。村には病院があるらしいし、宿もある。そっちの方がゆっくり回復できるだろうし。」
私は見張りをしながら夜を過ごすことにした。

翌朝、なんとかウトウトしながらだけど朝を迎えた。
よし、ご飯作ろう。
今朝も消化にいいものを。
卵粥と昨日の残りのスープ、あとはフルーツをカットした。

テントに入り、レンさんを見るとちょうど目覚めるところだった。
「レンさん。おはようございます。」
「あぁ、おはよ。」
レンさんは昨日より顔色がいいみたい。
「レンさん体調どうですか?」
「あぁ、だいぶいいよ。」
「よかったです!朝ごはん食べれますか?」
「あぁ、腹が減っている。」
「フフッ。どうぞ。卵粥とスープとフルーツ。食べたらまた薬飲みましょ。」
「あぁ、いただくよ。」

レンさんは完食してくれて、薬も飲んだ。
「レンさん帰れますか?村に戻って病院に行った方がいいので。」
「あぁ、準備したら出発しよう。モエ迷惑かけて悪りぃな。」
「いえ、私こそ。私のせいで毒が。ごめんなさい。」
「モエのせいじゃねぇ、俺がかわしきれてなかっただけだ。それに看病もしてくれた。助かったよ、モエ。」
「私もレンさんの役に立てるようもっとしっかりします。」
「モエは充分すぎるほどだ。気にするな。」
「レンさんは優しすぎるんですよ。」
「好きな女には優しくなる。」
「!!」
レンさんから好きと聞くと意識してしまう。
ストレートすぎてうまく返答できない。
「さっ飯食って出発するぞ。」

野営の片付けを済ませて、村へ戻ることにした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命

yukataka
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

まったく知らない世界に転生したようです

吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし? まったく知らない世界に転生したようです。 何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?! 頼れるのは己のみ、みたいです……? ※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。 私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。 111話までは毎日更新。 それ以降は毎週金曜日20時に更新します。 カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...