異世界で生きていく。

モネ

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第ニ章の話

閑話 レンとケイのカウンターでの会話

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「モエさん、喜んでましたね。」
「あぁ、良かったよ。」
「それで2人の仲は進展はあった?」
「仲ってなんだ。普通に依頼こなしてきただけだ。」
「えっ?何にもなかったってこと?」
「ああ。そりゃそうだろ。」
「まぁ旅途中で手を出されてもモエさんも困りますしね。」
「なんだよ、それ。んなことするかよ。」
「レンがモエさんを大切にしているのはわかるけどのんびりしてると誰かに取られちゃうからね。」
「まぁモエは他の女とは違うな。」
「そうだろうね。レンもいい加減気付けばいいのに。」
「何をだ?」
「レンにとって大切な人ってこと。」
「あぁ、まぁ大切かもしんねぇな。」
「おっ、やっと認めた?早めに愛の告白をした方がいいんじゃない?」
「なんだそれ。わかんねぇんだよな。ロクな付き合いしてこなかったから。」
「そうでしょうね。」
「んだよ!でもまぁ考える。モエは今旅をしているからいつかは他の街に行くしそのうち海外にも行くだろう。それをしてほしいってのと大切なやつだからそばにいてほしいってのもあるから難しいんだよ。」
「そんなのレンが着いていけばいいだけじゃない?」
「あぁ?まぁそれもあるな。」
「グズグズしてると本当とられるからね!」
「わかってるっつの。」
「いつもは勢いあるのに、珍しいね。彼女のことは別ってことかな?」
「うるせぇな。」

確かにモエと過ごす日々は楽しい。
依頼は常に一緒にいこうと思ってるくらいだ。
1人だと色々心配はある。
これでこの街を旅立つとかなったら俺はどうすんだろ。
何か理由つけて一緒に行くとか。
元々悩んだりする方ではないから自分でも正直戸惑っている。
今回の旅も楽しかった。
一緒に暮らしているような気持ちにもなった。
宿で2回も窓開けて夜に喋ったのも開けたら危ないと言いながら内心少し嬉しかった。
寝る前にモエと話せて毎日こんな感じならなと思ったくらいだ。
でも確かに、ケイが言う通りモタモタしてるのもよくないな。

モエがスパでリフレッシュしている時にレンは悩んでいたのであった。

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