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朝になり、クオは寝台で目を覚ました。隣のフローはまだ眠っていた。起きたらフローがいることに、クオは穏やかな気持ちになった。
クオとフローは食堂で食事をした。ガーラは昨夜遅かったので、起きていなかった。
クオは食事を終えると、一人で教会へ足を向けた。教会では『チェス』に参加したクオの来訪を若い僧侶が喜んで迎え入れた。
「ようこそ町へお越し下さいました。これから町の人達に去年のチェスプレイヤーの魔術師が訪れたことを広めますので、明日のご予定がなければ魔術を習いたい方々にお話を聞かせて下さいませんか?」
クオは町の教会に訪れた時のいつもの挨拶を快く引き受けた。
「こちらこそ宜しく頼む。この町には数日滞在するつもりだから、何か魔術が必要なことがあれば伝えてくれればありがたい」
僧侶は微笑んだ。
「ありがとうございます。町の人達も異空間魔術ができる魔術師にはなかなかお目にかかれないので、喜びますよ、きっと」
それからクオは教会を出ると、町を歩いた。この町はいにしえリン・アーデンが旅の途中で寄ったということで有名な町であった。何の名所も無い小さな町だが、リン・アーデンは町の人達の困りごとを魔術で解決していったそうだった。クオは旅の間、リン・アーデンに縁のある場所を追うようにしていた。偉大な魔術師の軌跡をなぞることで、学びを得ようとした。人に魔術を教えるのは、自分も学び直す良い機会だった。
クオが通りを歩いていると、花売りの少女がクオを呼び止めた。
「お花はいかがですか?」
「いや、結構だ……」
「でも、お客さん、大切な人がいるでしょう?」
花売りはにこりと笑った。顔に書いていたか、とクオは苦笑した。クオは銅貨を花売りに渡し、青い花を二本買った。花売りはきょとんとしたが、祝福した。
「数が多いなんて、お幸せですね」
クオとフローは食堂で食事をした。ガーラは昨夜遅かったので、起きていなかった。
クオは食事を終えると、一人で教会へ足を向けた。教会では『チェス』に参加したクオの来訪を若い僧侶が喜んで迎え入れた。
「ようこそ町へお越し下さいました。これから町の人達に去年のチェスプレイヤーの魔術師が訪れたことを広めますので、明日のご予定がなければ魔術を習いたい方々にお話を聞かせて下さいませんか?」
クオは町の教会に訪れた時のいつもの挨拶を快く引き受けた。
「こちらこそ宜しく頼む。この町には数日滞在するつもりだから、何か魔術が必要なことがあれば伝えてくれればありがたい」
僧侶は微笑んだ。
「ありがとうございます。町の人達も異空間魔術ができる魔術師にはなかなかお目にかかれないので、喜びますよ、きっと」
それからクオは教会を出ると、町を歩いた。この町はいにしえリン・アーデンが旅の途中で寄ったということで有名な町であった。何の名所も無い小さな町だが、リン・アーデンは町の人達の困りごとを魔術で解決していったそうだった。クオは旅の間、リン・アーデンに縁のある場所を追うようにしていた。偉大な魔術師の軌跡をなぞることで、学びを得ようとした。人に魔術を教えるのは、自分も学び直す良い機会だった。
クオが通りを歩いていると、花売りの少女がクオを呼び止めた。
「お花はいかがですか?」
「いや、結構だ……」
「でも、お客さん、大切な人がいるでしょう?」
花売りはにこりと笑った。顔に書いていたか、とクオは苦笑した。クオは銅貨を花売りに渡し、青い花を二本買った。花売りはきょとんとしたが、祝福した。
「数が多いなんて、お幸せですね」
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