なんでも探偵部!

きとまるまる

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48話「〇〇死す!①」

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登場人物

 関 幸かかわり ゆき:♂ 三年生。なんでも探偵部の部長。

 間宮 傑まみや すぐる:♂ 二年生。なんでも探偵部の部員。

 張間 彩香はりま あやか:♀ 一年生。なんでも探偵部の部員。

 花ノ山 川角はなのやま かわすみ:♂ 二年生。紙相撲部の部長。

 津々浦 紅葉つつうら もみじ:♀ 一年生。紙相撲部の部員。

 青海 七海あおうみ ななみ:♀ 三年生。演劇部の部員。



ーーーーー



 放課後、なんでも探偵部の部室。関と張間は、互いに問題を出し合い遊んでいる。


張間「えーそれでは...続いての問題です!」

関「超、難問っ!」

張間「1+1=?」

関「ふっ...簡単すぎるよ、張間くん。赤子の手を、雑巾絞りするレベルだよ。」

間宮「虐待すんな。ってか、どの辺が難問なんだよ?」

関「答えは...2にも3にも10にもなる! 力を合わせれば、可能性は無限大...!」

間宮「運動部の監督か?」

張間「それでは...答えはぁぁ...!?」

張間「デデデデデデッ!」

関「デデデデデデ~!」

張間「デケデケデケデケデケ~~!」

関「デケデケデケデケデケ~~!」

張間「デンッ! ......。」

関「言わないんかい! って、傑くん! ツッコミは君の仕事でしょ!? なにしてるんですか!? ここに来るまでに、ツッコミポイントあったでしょ!」


 関は間宮へと視線を向けるが、先程まで椅子に座り漫画を読んでいた間宮の姿は、どこにも見当たらなくなっている。


関「あれ、傑くん? いつの間にいなくなったんですか? これは、あれですか? 新手のイジメですか? 部長無視のレベルが日に日に高くなってませんか?」

張間「部長、これ見てください! 机の上に、見覚えのない紙があります!」

関「なにぃ!? これは、謎の匂いがプンプンするぞ!」

張間「突然消えた、間宮先輩...机に置かれた謎の紙...これを謎と言わずになんと呼ぶぅ!?」

関「では、早速見てみましょうか。どれどれ...「間宮 傑は誘拐させていただきました。1+1=より」」

張間「な、何ですって!?」

関「なんということだ! 一体、誰がこんなことを!?」

張間「1+1=より...。もしかして、この式を解けば犯人がわかるのかも!」

関「なるほど! この式を解答すれば、犯人が......解答?」

張間「部長、どうしました?」

関「張間くん、1+1は?」

張間「2です。」

関「1+1の解答は?」

張間「2です。」

関「解答は?」

張間「2です。」

関「解答。」

張間「2。」

関「怪盗。」

張間「2...はっ!? 怪盗2!?」

関「その通り! 傑くんは、怪盗2に誘拐されたに違いない!!」

張間「なんてこったい! 怪盗2め、なんてことを...!」

関「さて、問題が解けたので...次の問題にいきますか。」

張間「はーい。次は、部長が出す番ですよ!」

関「それでは、問題...超、難問っ!」

花ノ山「こんにちわでごわす~。」

関「ん? おや、花ノ山くんじゃないか。いらっしゃい。」

張間「ちゃんこorカレー?」

花ノ山「どっちもお願いするでごわす。」

張間「もぉ~欲しがりさんですね~!」

花ノ山「あれ、間宮くんはいないでごわすか?」

関「傑くんは、怪盗2にさらわれちゃったみたいなんだよ。」

花ノ山「ごわす~それは大変でごわす~。」

関「ねぇ~大変よねぇ~。」

張間「お待たせしました。ちゃんこカレーです。」

関「あなた、混ぜちゃったのね。」

張間「お腹に入れれば、全部混ざります。」

関「そうだけども。」

花ノ山「ごちそうさまでごわす。」

関「ん? 早くないかい? 私、いただきますを聞いてないんだけど?」

張間「ところで花ノ山さん、今日はどうしたんですか? 何か困りごとですか?」

花ノ山「えっとですね...五山海森が、盗まれたでごわす。」

関「な、なんだってぇぇぇ!?」

張間「五山海森がぁぁぁぁ!?」

花ノ山「お願いでごわす...! 五山海森を...五山...海森を...!」

関「あぁ! この命に代えても、五山海森を探し出してみせるよ!」

張間「私たちに任せてください、花ノ山さん!」

花ノ山「なんて、頼もしいでごわすか...!」

関「よし、グズグズしてられん! 今すぐ探しに行こう!」

張間「はい、探しに行きましょう!」

花ノ山「探すでごわす!」

関・張間・花ノ山「五山海森を!!」

間宮「僕を探せぇぇぇぇぇ...!!」

関「ん? 今、傑くんのツッコミがかすかに聞こえたね?」

張間「あちらの方から聞こえましたね。」

花ノ山「行くでごわす?」

関・張間「そだねー。」

関「では、救出が簡単そうな傑くんから、探しに行きましょうか。」

張間「は~い。」

花ノ山「ごわす~。」
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