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第3話:暗殺者になれ
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アルビオン王国首都〝輪の都ロンド〟、上層部――〝超高級住宅街〟ベイルグレイヴィア。
そこは、貴族の中でも限られた者しか住むことが許されない土地であり、そこに邸宅があるということはアルビオン貴族にとっては一種のステータスだ。
全アルビオン国民が崇めるべき対象である、アルビオン王家。そんな王族達が住まう、ロンドの空を削る〝頂城〟を臨むこの場所は、そういう意味でここに住む者は王家に最も信頼された家臣である証拠だという。
そんな事を父さんが話していたのを思い出しながら、私はベアトリクスと、その執事であるというアダムが運転する、魔蒸を動力機関とした最新鋭の乗物――自動車に乗っていた。それは超高級品であり、個人で所有しているのはこの上層部に住む者でも極々一部だけだ。
ベアトリクスもまた、貴族なのだろう。
「改めて自己紹介するわ。私の名前はベアトリクス……ただのベアトリクスよ……今はね」
正直言えば、彼女の言葉を完全に信じたわけではない。だけど……彼女はかつての私ぐらいひ弱で――いつでも殺せそうだと思った。だからとりあえずついてこいと言われて従っている。
それに、なんだか悪い子ではないような気がした。これに関しては完全に勘だけども。でも父さんも母さんも最後に信じるべきは勘だと言っていた。
「ベアトリクスか……じゃ、あだ名はビーチェね。よろしくビーチェ!」
「なんでスティヴァレ人風の略称なのよ……普通はベティとかトリスでしょ」
私の言葉に、呆れたような声を出すベアトリクス。
「ベティは可愛くないし、トリスだと私の名前と被るもん。ビーチェは嫌?」
私が首を傾けながらそう聞くと、
「べ、別に良いけど!」
ベアトリクスはプイッと顔を逸らした。私の気のせいでなければ少しだけ頬が紅潮している気がする。
「良かった! 私はアリスだよ!」
「知ってるわよ」
そんなやり取りを聞いていたアダムが静かに笑うと口を開いた。
「ふふふ……お嬢様は同年代との交流経験がほとんどありませんからな。邪険にするのは照れ隠しですぞ」
「うるさいわよアダム! 黙って運転なさい!」
ベアトリクスが前の運転席をばふばふと叩くのを見て、私は笑ってしまう。
「ええ、ええ。ですが……着きました」
気付けば、自動車は止まっていた。全く制動を感じさせないところを見るに、相当な運転技量がありそうだ。私も家業の手伝いで運転の仕方は父さんから教わったけど、こんなに上手には運転できない
「……分かってるわよ! ほら、行くわよアリス、ついてきなさい」
ベアトリクスがぷりぷりと怒りながら、アダムが開けた自動車のドアから出て行く。ついていくと、目の前には私の家とは比べ物にならないほど巨大な邸宅が建っていた。その屋根の向こうに、〝頂城〟へと続く唯一の道である、大階段が見える。
先を行くベアトリクスがその門の前でくるりとターンすると、私へと手を差し出す。
門の上には、流れ星と植物をモチーフした紋章のレリーフが刻まれていた。
「ようこそ――〝落星邸〟へ。ここが……今後のあたし達の拠点よ」
☆☆☆
私は言われるがままに中へと案内されると、迎賓室へと通される。立派な暖炉には火が揺れており、その前にある立派なソファに私とベアトリクスは並んで腰掛けた。
これだけ広い邸宅であれば、使用人が数人いてもおかしくないが、何の気配も音も匂いもしない。どうやらベアトリクスはアダムと二人でここに住んでいるようだ。
「眠たいだろうけど、もう少しだけお話をしましょうアリス。アダム、サパーにビスケットとホットワインを」
「かしこまりました。アリス様は……人参になさいますか?」
「へ? あ、うーん」
別に人参は好きでも嫌いでもないけど、丸ごと出させるのは少し嫌かもしれない……。
「〝魂の獣化〟はあくまで外見上の変化に過ぎないわ。アリスにはあたしと同じ物を用意して」
「そうでしたな。かしこまりました」
アダムが静かに去っていく。やっぱり……足音がしない。それに足音どころか鼓動すらも聞こえない。おそらく父さんや母さんと……同業だと思う。
つまりアダムもまた――暗殺者なのだろう。
「さてと。まあ、色々と聞きたい事もあるでしょうね。なんで獣になったかとか、あたし達は何者だ、とか」
だけど、私はその言葉に対して首を横に振った。
「そんなことはどうでもいいよ。私はあいつらを殺す。ビーチェにこうしてついてきたのは、ビーチェが貴族のようで、あいつらのことを知っているかもしれないと思ったから」
そんな私に対して、ベアトリクスが――笑った。それはそれは、嬉しそうに。
「ふふふ……あはははは! あんた狂っているね! 普通はもっと自分のこととか心配するでしょ!」
「そう? 家訓に従っているだけだよ」
「悪名高いハーグリーヴ家の家訓……ね。そうね、確かにあたしは、あんたの復讐すべき相手を知っていると言えば知っている」
「教えて。殺すから。この身体なら殺せるから」
私は気付いたら、ベアトリクスの細く白い首を両手で掴んでいた。
「……今の動き、全然見えなかったわ。流石はハーグリーヴの傑作ね」
私が少しでも力を込めれば、ベアトリクスの首は簡単に折れるだろう。だけども彼女は鼓動すらも変えず、私をまっすぐに見つめた。
なぜだろう。その澄んだ碧眼に妙に惹かれてしまう。
「アリス。今の貴方にあいつらを……〝議論する獣〟を殺すのは無理ね。実力も立場も……何もかも足りていない。奴等について分かっていることは少ないわ。その正体も……真の目的も」
「やっぱりあいつらのこと知っているんだ。あいつらはどこにいるの? いいよ、答えなくて自分で探すから」
「駄目よ。言ったでしょ? あんたみたいな子兎じゃ、無駄死にするだけ」
「殺すよ?」
私がそう言って手に力を込めていく。それでも、ベアトリクスは表情を変えない。
「……ねえアリス。もし仮にあいつらを殺せたとしても……貴女はただの復讐者で終わるわ。それは……とてもとてもつまらないと思わない? 伝説とまで呼ばれたハーグリーヴの暗殺技術に獣人の肉体を持った貴方が、それで終わるなんて。あたしは嫌よ。だってあたしは……貴女が好きで好きで仕方ないのだから」
「へ?」
その不意打ちのような言葉に思わず緩んだ私の手を、ベアトリクスが逆に掴むと――
「あたしはね――貴女が欲しい」
私をソファへと押し倒した。
なぜか――その行為に私は逆らえない。
すぐ目の前に、人形みたいに整ったベアトリクスの顔が迫る。甘い匂いと微かな汗の臭いが鼻をくすぐった。鼓動が高鳴る。それがどちらの鼓動か分からない。あるいは――二人のかもしれない
「アリス……あたし達の利害は一致しているの。あたしは〝議論する獣〟の正体と真の目的を知り、そして排除したい。貴女は奴等を殺したい」
「……それが私の味方である理由?」
「その通りよ。だけど、あいつらは一筋縄にはいかない。アダムはもう引退していて今は裏方に徹している。だからあたしは、最強の暗殺者が欲しいの。醜い獣共を狩る……美しい獣が」
「それが……私?」
私の言葉に、ベアトリクスが微笑みを浮かべた。
それは、まるで慈母のような笑顔だった。
「ええ。だからアリス……復讐者ではなく、暗殺者になりなさい」
そこは、貴族の中でも限られた者しか住むことが許されない土地であり、そこに邸宅があるということはアルビオン貴族にとっては一種のステータスだ。
全アルビオン国民が崇めるべき対象である、アルビオン王家。そんな王族達が住まう、ロンドの空を削る〝頂城〟を臨むこの場所は、そういう意味でここに住む者は王家に最も信頼された家臣である証拠だという。
そんな事を父さんが話していたのを思い出しながら、私はベアトリクスと、その執事であるというアダムが運転する、魔蒸を動力機関とした最新鋭の乗物――自動車に乗っていた。それは超高級品であり、個人で所有しているのはこの上層部に住む者でも極々一部だけだ。
ベアトリクスもまた、貴族なのだろう。
「改めて自己紹介するわ。私の名前はベアトリクス……ただのベアトリクスよ……今はね」
正直言えば、彼女の言葉を完全に信じたわけではない。だけど……彼女はかつての私ぐらいひ弱で――いつでも殺せそうだと思った。だからとりあえずついてこいと言われて従っている。
それに、なんだか悪い子ではないような気がした。これに関しては完全に勘だけども。でも父さんも母さんも最後に信じるべきは勘だと言っていた。
「ベアトリクスか……じゃ、あだ名はビーチェね。よろしくビーチェ!」
「なんでスティヴァレ人風の略称なのよ……普通はベティとかトリスでしょ」
私の言葉に、呆れたような声を出すベアトリクス。
「ベティは可愛くないし、トリスだと私の名前と被るもん。ビーチェは嫌?」
私が首を傾けながらそう聞くと、
「べ、別に良いけど!」
ベアトリクスはプイッと顔を逸らした。私の気のせいでなければ少しだけ頬が紅潮している気がする。
「良かった! 私はアリスだよ!」
「知ってるわよ」
そんなやり取りを聞いていたアダムが静かに笑うと口を開いた。
「ふふふ……お嬢様は同年代との交流経験がほとんどありませんからな。邪険にするのは照れ隠しですぞ」
「うるさいわよアダム! 黙って運転なさい!」
ベアトリクスが前の運転席をばふばふと叩くのを見て、私は笑ってしまう。
「ええ、ええ。ですが……着きました」
気付けば、自動車は止まっていた。全く制動を感じさせないところを見るに、相当な運転技量がありそうだ。私も家業の手伝いで運転の仕方は父さんから教わったけど、こんなに上手には運転できない
「……分かってるわよ! ほら、行くわよアリス、ついてきなさい」
ベアトリクスがぷりぷりと怒りながら、アダムが開けた自動車のドアから出て行く。ついていくと、目の前には私の家とは比べ物にならないほど巨大な邸宅が建っていた。その屋根の向こうに、〝頂城〟へと続く唯一の道である、大階段が見える。
先を行くベアトリクスがその門の前でくるりとターンすると、私へと手を差し出す。
門の上には、流れ星と植物をモチーフした紋章のレリーフが刻まれていた。
「ようこそ――〝落星邸〟へ。ここが……今後のあたし達の拠点よ」
☆☆☆
私は言われるがままに中へと案内されると、迎賓室へと通される。立派な暖炉には火が揺れており、その前にある立派なソファに私とベアトリクスは並んで腰掛けた。
これだけ広い邸宅であれば、使用人が数人いてもおかしくないが、何の気配も音も匂いもしない。どうやらベアトリクスはアダムと二人でここに住んでいるようだ。
「眠たいだろうけど、もう少しだけお話をしましょうアリス。アダム、サパーにビスケットとホットワインを」
「かしこまりました。アリス様は……人参になさいますか?」
「へ? あ、うーん」
別に人参は好きでも嫌いでもないけど、丸ごと出させるのは少し嫌かもしれない……。
「〝魂の獣化〟はあくまで外見上の変化に過ぎないわ。アリスにはあたしと同じ物を用意して」
「そうでしたな。かしこまりました」
アダムが静かに去っていく。やっぱり……足音がしない。それに足音どころか鼓動すらも聞こえない。おそらく父さんや母さんと……同業だと思う。
つまりアダムもまた――暗殺者なのだろう。
「さてと。まあ、色々と聞きたい事もあるでしょうね。なんで獣になったかとか、あたし達は何者だ、とか」
だけど、私はその言葉に対して首を横に振った。
「そんなことはどうでもいいよ。私はあいつらを殺す。ビーチェにこうしてついてきたのは、ビーチェが貴族のようで、あいつらのことを知っているかもしれないと思ったから」
そんな私に対して、ベアトリクスが――笑った。それはそれは、嬉しそうに。
「ふふふ……あはははは! あんた狂っているね! 普通はもっと自分のこととか心配するでしょ!」
「そう? 家訓に従っているだけだよ」
「悪名高いハーグリーヴ家の家訓……ね。そうね、確かにあたしは、あんたの復讐すべき相手を知っていると言えば知っている」
「教えて。殺すから。この身体なら殺せるから」
私は気付いたら、ベアトリクスの細く白い首を両手で掴んでいた。
「……今の動き、全然見えなかったわ。流石はハーグリーヴの傑作ね」
私が少しでも力を込めれば、ベアトリクスの首は簡単に折れるだろう。だけども彼女は鼓動すらも変えず、私をまっすぐに見つめた。
なぜだろう。その澄んだ碧眼に妙に惹かれてしまう。
「アリス。今の貴方にあいつらを……〝議論する獣〟を殺すのは無理ね。実力も立場も……何もかも足りていない。奴等について分かっていることは少ないわ。その正体も……真の目的も」
「やっぱりあいつらのこと知っているんだ。あいつらはどこにいるの? いいよ、答えなくて自分で探すから」
「駄目よ。言ったでしょ? あんたみたいな子兎じゃ、無駄死にするだけ」
「殺すよ?」
私がそう言って手に力を込めていく。それでも、ベアトリクスは表情を変えない。
「……ねえアリス。もし仮にあいつらを殺せたとしても……貴女はただの復讐者で終わるわ。それは……とてもとてもつまらないと思わない? 伝説とまで呼ばれたハーグリーヴの暗殺技術に獣人の肉体を持った貴方が、それで終わるなんて。あたしは嫌よ。だってあたしは……貴女が好きで好きで仕方ないのだから」
「へ?」
その不意打ちのような言葉に思わず緩んだ私の手を、ベアトリクスが逆に掴むと――
「あたしはね――貴女が欲しい」
私をソファへと押し倒した。
なぜか――その行為に私は逆らえない。
すぐ目の前に、人形みたいに整ったベアトリクスの顔が迫る。甘い匂いと微かな汗の臭いが鼻をくすぐった。鼓動が高鳴る。それがどちらの鼓動か分からない。あるいは――二人のかもしれない
「アリス……あたし達の利害は一致しているの。あたしは〝議論する獣〟の正体と真の目的を知り、そして排除したい。貴女は奴等を殺したい」
「……それが私の味方である理由?」
「その通りよ。だけど、あいつらは一筋縄にはいかない。アダムはもう引退していて今は裏方に徹している。だからあたしは、最強の暗殺者が欲しいの。醜い獣共を狩る……美しい獣が」
「それが……私?」
私の言葉に、ベアトリクスが微笑みを浮かべた。
それは、まるで慈母のような笑顔だった。
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