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第四章 盗み飲んだワイン

25.花瓶へ放尿1※

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 下の方は丸くてたっぷりと水が入りそうだけど、中央はくびれて口元はすぼまった美しい透明のガラスの花瓶だった。無数のプレス模様が施されていて、ドグマ様の机上のライトの光を受けてキラキラと光っていた。

 こ、この花瓶にしろだなんて……っ!?
 そんなこと、できるわけない。

「ご、ご冗談をっ!」
 俺はもじっと太ももをすり合わせながら、ドグマ様に訴えた。

 アルコールも入っているから尿意は本当に限界だった。
 今の俺には冗談に付き合っていられる余裕なんてないのだ。今すぐ服を着替えてトイレに行かなければ漏らしてしまいそうだった。

「冗談など言っていない。お前は俺のワインを飲んだ罰を受けている最中だ。ここでしろと言っている」

 いつ誰が入って来るかわからないこの部屋で、花瓶の上にしゃがんでエプロンをたくし上げておしっこをしろというのか……!?
 そんな自分の姿を想像しただけでめまいがした。

「……っ……♡」
 嫌なのに恥ずかしいのに、ピンと引っ張っているエプロンのすその下でクリトリスがキュンと疼いて尖りを増した。

 ゾクッと背筋が痺れ上がる。腹が苦しい。膀胱が目一杯膨らんでいるのだろう。
 腹の奥から込み上げてくる尿意をじっとこらえるなんてことはできなくて、俺はその場でもじもじと足踏みした。

「ううっ……」
 ブルッ、ブルッ、と勝手に肩が震えてしまう。
 背中や額に嫌な汗が伝った。

 ああ、もう漏れてしまいそうだ……。

「床に漏らすなよ」
 どうにかおしっこを我慢する俺の様子を楽しそうに見ているドグマ様がフフっと笑った。

 今すぐドアを開けて廊下に出て一番近いトイレへ駈け込めば間に合うかもしれない。
 けれど丸裸にメイド用エプロン一枚のこんな姿のまま部屋の外へ出ることなんて出来ない。

 迷っている間にも強烈な尿意の波が押し寄せた。
「あ、ああっ……!」

 声を出して腹に力を込めて、出かけた尿を間一髪こらえた。床に漏らしてしまうことだけはなんとか免れた。
 けれど、もう限界だった。

 背に腹は代えられない。

 俺は目の前の床に置いてある美しい花瓶を跨いでしゃがんだ。
 一刻の猶予もなかった。

 エプロン一枚の股を広げて、大急ぎで秘部をすぼまった花瓶の口へ宛がう様子をドグマ様が見ていた。

 優秀な執事の俺が主人の前でこんなことをするなんて……。
 背徳感でおかしくなりそうだった。
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