6 / 42
第一章 ダークファントム辺境伯
6.魔法でアソコを……※
しおりを挟む
きっとどこかで落としたのだろう。
新しいワインのボトルを手に取り、ドグマ様の書斎へ戻った。階段や廊下を注意深く見ながら元来た通路を引き返したというのに手紙は見当たらなかった。もしかしたら食堂で落としたのかもしれない。
「ドグマ様、お待たせいたしました」
書斎へ入るとソファーに座るドグマ様が何かを読んでいる。よく見るとフランソワ様が俺に送った手紙だ。
「あっ……、それは……っ」
俺は気まずさで顔が一気に熱くなった。だって手紙には「ダークファントム辺境伯は人食いのバケモノ」と書かれているのだから。
いくら温厚なドグマ様でも、バケモノなんて言われたら気分を害するに違いない。
「他人の手紙を勝手に読むのはよくないが、差出人の名前もないのが妙に気になってしまってな」
手紙を封筒へ戻しながらドグマ様は言った。
「そう思われて当然です。落としていった私に非があるのです」
ドグマ様の指先に小さな炎が灯った。
うわ……、これって魔法……!?
初めて見たドグマ様の不思議な力に俺は驚きを隠せない。
封筒の隅をあぶった。手紙はボウッと一瞬で燃え上がった。そして灰になってふわりと宙に舞って消えた。
ドグマ様は冷静な表情と口調だったが、内心怒っているのだろう。
「魔族というのは人間以上に独占欲が強いのだ。お前はもう俺の所有物だと言うのに、どうして前の屋敷の主人と連絡を取る必要がある」
いつものように口元は笑って見えるけど、眼光が鋭く赤い瞳で睨みつけられて、ゾッと背筋が震えあがってしまう。
手紙はフランシス様から一方的に送られてきたものだが、ドグマ様からしたら俺が前の主人と手紙を交わし、その中でドグマ様の悪口を言っているように捉えられるのだろう。
経験上、こういうときは事情を説明しても言い訳としか思われない。誠意を示すために正直に謝ることが先だ。
「……申し訳ございません……」
俺は深々と頭を下げた。意図したものではなかったが、ドグマ様を傷つけてしまったのは本当なのだから。
「いや、無条件でお前を信頼した俺も悪んだ。……仕方あるまい、他の誰にも盗られぬよう、お前の体に俺の物だという証をつけておこう」
ドグマ様の物だと言う証……!?
一体何をされるというのか。
俺は恐怖のあまり、一歩後退りした。
何か呪文を唱えたドグマ様は、指先を俺の方へ向けた。
「えっ、な、何を……っ!?」
ドグマ様の指先が捉えているのは、俺の股間だった。
どうして、そんな場所……っ!?
ズボンの中で俺のペニスがピクンと震えた。
「動くな。痛くはないはずだ」
ドグマ様の指から放たれた光線が俺の下腹部へ当たった。男性器が痺れ上がるほど熱くなった。
「っ……! お、おやめくださいっ!」
ああっ、こんな場所を刺激されたら……♡
下腹部に熱が渦巻く。光線が当たって性器が痺れているのでいつものような感覚がないが、きっと俺のアソコは激しく勃起してしまっているだろう。
「……はぁ……♡ ……ああ♡」
光線に包まれた性器がビクビク、ビクビク、疼いてたまらない。
「んっ……♡ ああっ♡ ……あはぁあっ……♡♡」
仕事中、それに主人の見ている前だと言うのに、俺はドグマ様から与えられる強烈な刺激に耐えきれず、体を硬直させて絶頂してしまった。
新しいワインのボトルを手に取り、ドグマ様の書斎へ戻った。階段や廊下を注意深く見ながら元来た通路を引き返したというのに手紙は見当たらなかった。もしかしたら食堂で落としたのかもしれない。
「ドグマ様、お待たせいたしました」
書斎へ入るとソファーに座るドグマ様が何かを読んでいる。よく見るとフランソワ様が俺に送った手紙だ。
「あっ……、それは……っ」
俺は気まずさで顔が一気に熱くなった。だって手紙には「ダークファントム辺境伯は人食いのバケモノ」と書かれているのだから。
いくら温厚なドグマ様でも、バケモノなんて言われたら気分を害するに違いない。
「他人の手紙を勝手に読むのはよくないが、差出人の名前もないのが妙に気になってしまってな」
手紙を封筒へ戻しながらドグマ様は言った。
「そう思われて当然です。落としていった私に非があるのです」
ドグマ様の指先に小さな炎が灯った。
うわ……、これって魔法……!?
初めて見たドグマ様の不思議な力に俺は驚きを隠せない。
封筒の隅をあぶった。手紙はボウッと一瞬で燃え上がった。そして灰になってふわりと宙に舞って消えた。
ドグマ様は冷静な表情と口調だったが、内心怒っているのだろう。
「魔族というのは人間以上に独占欲が強いのだ。お前はもう俺の所有物だと言うのに、どうして前の屋敷の主人と連絡を取る必要がある」
いつものように口元は笑って見えるけど、眼光が鋭く赤い瞳で睨みつけられて、ゾッと背筋が震えあがってしまう。
手紙はフランシス様から一方的に送られてきたものだが、ドグマ様からしたら俺が前の主人と手紙を交わし、その中でドグマ様の悪口を言っているように捉えられるのだろう。
経験上、こういうときは事情を説明しても言い訳としか思われない。誠意を示すために正直に謝ることが先だ。
「……申し訳ございません……」
俺は深々と頭を下げた。意図したものではなかったが、ドグマ様を傷つけてしまったのは本当なのだから。
「いや、無条件でお前を信頼した俺も悪んだ。……仕方あるまい、他の誰にも盗られぬよう、お前の体に俺の物だという証をつけておこう」
ドグマ様の物だと言う証……!?
一体何をされるというのか。
俺は恐怖のあまり、一歩後退りした。
何か呪文を唱えたドグマ様は、指先を俺の方へ向けた。
「えっ、な、何を……っ!?」
ドグマ様の指先が捉えているのは、俺の股間だった。
どうして、そんな場所……っ!?
ズボンの中で俺のペニスがピクンと震えた。
「動くな。痛くはないはずだ」
ドグマ様の指から放たれた光線が俺の下腹部へ当たった。男性器が痺れ上がるほど熱くなった。
「っ……! お、おやめくださいっ!」
ああっ、こんな場所を刺激されたら……♡
下腹部に熱が渦巻く。光線が当たって性器が痺れているのでいつものような感覚がないが、きっと俺のアソコは激しく勃起してしまっているだろう。
「……はぁ……♡ ……ああ♡」
光線に包まれた性器がビクビク、ビクビク、疼いてたまらない。
「んっ……♡ ああっ♡ ……あはぁあっ……♡♡」
仕事中、それに主人の見ている前だと言うのに、俺はドグマ様から与えられる強烈な刺激に耐えきれず、体を硬直させて絶頂してしまった。
128
お気に入りに追加
297
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?


女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる