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第十章 扉が閉じて別の扉が開く
308 お前の光は今どこにある ⑤
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翌朝、私は目を覚ますと、新くんはまだ眠っていた。
頭がぼんやりする。長い間苦手なことに取り組み続けて疲れているから、仕方ないんだ。お母さんも言ってたじゃない。少しだけ休んで、またがんばればいい。
そっとベッドを抜け出し、シャワーを浴びた。少しすっきりした気がする。
朝食を作らなければ、と思うけれど、冷蔵庫の中身を見てもメニューが浮かばない。中身があまり入っていないし、そもそも、気力が湧かない。
そうだ。ふと、朝、焼き立てのパンを売っているお店を思い出した。
ごく軽くお化粧をし、携帯していたエコバッグにお財布だけを入れ、そっと部屋を出る。
しばらく歩き、ちょうど開店直後のお店に着いた。焼きたてのスコーンとマフィンとロールパンと山型パンを買う。山型パンは薄切りにしてもらった。スーパーで具を買えばサンドイッチができる。残りは、手抜きだけど何かを塗って食べよう。このお店の焼きたてのイギリスパン、それだけでも本当においしいから。
近所の二十四時間スーパーに寄る。
サンドイッチ用にレタスとトマトとハムときゅうりと揚げたてのカツを選んだ。面倒な作業が生じないように、切るだけのもの。
パンに塗るものは何にしよう。売り場を移動し、目に入った発酵バターとサワークリームを買い物かごに入れる。手抜きな分、パンの味を引き立ててくれる、おいしそうなものがいいなと思って。ジャム売り場は結構充実していて、いろんな種類がある。しばらく迷って、ブラックベリージャムにした。
お会計をしようとレジに向かっている途中で、ハーブティーのかわいいパッケージが目に入った。ピーターラビットの絵本でお母さんがカミツレのお茶を作ってくれる場面が好きだったな。あれを飲んで寝れば全てがよくなる感じがして。懐かしくなって、カモミールティーもかごに追加した。
頭がぼんやりする。長い間苦手なことに取り組み続けて疲れているから、仕方ないんだ。お母さんも言ってたじゃない。少しだけ休んで、またがんばればいい。
そっとベッドを抜け出し、シャワーを浴びた。少しすっきりした気がする。
朝食を作らなければ、と思うけれど、冷蔵庫の中身を見てもメニューが浮かばない。中身があまり入っていないし、そもそも、気力が湧かない。
そうだ。ふと、朝、焼き立てのパンを売っているお店を思い出した。
ごく軽くお化粧をし、携帯していたエコバッグにお財布だけを入れ、そっと部屋を出る。
しばらく歩き、ちょうど開店直後のお店に着いた。焼きたてのスコーンとマフィンとロールパンと山型パンを買う。山型パンは薄切りにしてもらった。スーパーで具を買えばサンドイッチができる。残りは、手抜きだけど何かを塗って食べよう。このお店の焼きたてのイギリスパン、それだけでも本当においしいから。
近所の二十四時間スーパーに寄る。
サンドイッチ用にレタスとトマトとハムときゅうりと揚げたてのカツを選んだ。面倒な作業が生じないように、切るだけのもの。
パンに塗るものは何にしよう。売り場を移動し、目に入った発酵バターとサワークリームを買い物かごに入れる。手抜きな分、パンの味を引き立ててくれる、おいしそうなものがいいなと思って。ジャム売り場は結構充実していて、いろんな種類がある。しばらく迷って、ブラックベリージャムにした。
お会計をしようとレジに向かっている途中で、ハーブティーのかわいいパッケージが目に入った。ピーターラビットの絵本でお母さんがカミツレのお茶を作ってくれる場面が好きだったな。あれを飲んで寝れば全てがよくなる感じがして。懐かしくなって、カモミールティーもかごに追加した。
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