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番外編・取り違えと運命の人 小話集
181 声を聞かせて ④
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今、私は脚を上げさせられたまま、リカルドと交わっている。リカルドの脚と交差してる感じのよくわからない体位。
「ぁあっ! あっ!!」
あまりの刺激に大きな声が出てしまう。
「この角度だとクリトリスこすれて、気持ちいいね」
クリトリス……? ああ、花芽のことか。確かにこの体位、外も中もこすられて、たまらない気持ちになる。
「でも、イッちゃだめだよ」
リカルドがそう言うから、思わず身体を締めてしまう。リカルドのものも一緒に締めつけて、余計感じてしまうのに。
「だめだっていうのに、もっとよくなっちゃってる」
リカルドの言う通り、我慢しなきゃ、そう思うと裏腹に快感が増してしまって。
「でも、ほんとはちょっとわかる。少し我慢してからイッた方が気持ちいいもんね」
そう言われてしまい、中の熱が高まるのがわかった。
「だめ……そんなこと言われたら……」
「余計感じちゃう? でも、だめだよまだイッちゃ」
「あぁっ! んっ! やっ! やあぁっ!」
「そうそう、我慢しなきゃ」
思わず唇を噛みしめてしまうと、リカルドの顔が降りてきて、舌で唇をなぞり、くちづけられた。思わず唇をゆるめると、舌が中に入ってきて、咥内を貪られる。
こんなことされて、もう、イキそう。
そう思った瞬間、リカルドの唇が離れる。そして私の顔を見てにやりと笑い、再び耳元で囁く。
「イッちゃだめだよ」
言葉と裏腹にリカルドはそのまま叩きつけるように私の中を突きまくった。
「あぁあああぁーーー!!」
だめなのに、私はイカされてしまって、我慢の末に得た快感はそれまでで一番だった。
「今日、前よりも的確にジュリエッタの傾向がつかめた!」
声からするとリカルドはにこにこ笑ってるんだろうな。ベッドの端で布団をかぶってるから、見えないけど。
「俺、ジュリエッタをとにかく気持ちよくさせてあげたいんだよー」
「そんなこと気にしなくていいから!」
恥ずかしすぎる。
「だって男は絶対イケる、というか、男がイッて終わりみたいなとこあるけど、女の子はイケるとは限らないし。っていうか、俺が下手なばっかりにジュリエッタのこと一年以上イカせてあげられなかった……」
リカルドの声がちょっとしょんぼりした感じになったので、そっと布団から顔を出すと、リカルドの顔がぱあっと明るくなって、私を抱きしめてきた。
「ジュリエッタ、優しい!」
「別に優しくないよ!」
リカルドがぎゅうぎゅう抱きしめてくるので、諦めてされるがままになる。
「これまでの分、いっぱいイカせてあげるから!」
「いい!」
「ほんとに?」
「う……」
もう快感を味わってしまったので、いらないというのはさすがに嘘だと自分でも思う。
「それに、これ、お互いのことわかり合うのにすごくいいじゃない」
「うん……」
それは私もそう思ってる。この行為から見えてくることはたくさんあって。
「でも、それだけじゃ嫌」
きちんとリカルドの目を見て言う。
「話をすることもとても大切だから。リカルド、自分のことあんまり話さないけど、私、察しが悪いから話してほしい。お願い」
そう言うと、リカルドははっとした表情を浮かべ、腕をほどいてぽりぽりと自分の頭をかいた。
「俺、かっこつけたがりだからなあ」
リカルドがぽつりとつぶやく。
「……うん。がんばってるとこ見せようとしない」
「大好きで大切な女性に、かっこ悪いとこ見せたくないもんなあ」
「でも私、リカルドが困ってたら力になりたいの。かっこ悪くても大切だし大好き。リカルドが恥ずかしい私でも受け入れてくれるように、私もかっこ悪くてもリカルドがリカルドだから好きなの」
「いつも思うけど」
リカルドが困ったように笑う。
「ジュリエッタはどうして俺の一番ほしいものをくれるんだろう」
やっぱりかなわないなあ、リカルドはそう言ってもう一度私をやわらかく抱きしめた。
「ぁあっ! あっ!!」
あまりの刺激に大きな声が出てしまう。
「この角度だとクリトリスこすれて、気持ちいいね」
クリトリス……? ああ、花芽のことか。確かにこの体位、外も中もこすられて、たまらない気持ちになる。
「でも、イッちゃだめだよ」
リカルドがそう言うから、思わず身体を締めてしまう。リカルドのものも一緒に締めつけて、余計感じてしまうのに。
「だめだっていうのに、もっとよくなっちゃってる」
リカルドの言う通り、我慢しなきゃ、そう思うと裏腹に快感が増してしまって。
「でも、ほんとはちょっとわかる。少し我慢してからイッた方が気持ちいいもんね」
そう言われてしまい、中の熱が高まるのがわかった。
「だめ……そんなこと言われたら……」
「余計感じちゃう? でも、だめだよまだイッちゃ」
「あぁっ! んっ! やっ! やあぁっ!」
「そうそう、我慢しなきゃ」
思わず唇を噛みしめてしまうと、リカルドの顔が降りてきて、舌で唇をなぞり、くちづけられた。思わず唇をゆるめると、舌が中に入ってきて、咥内を貪られる。
こんなことされて、もう、イキそう。
そう思った瞬間、リカルドの唇が離れる。そして私の顔を見てにやりと笑い、再び耳元で囁く。
「イッちゃだめだよ」
言葉と裏腹にリカルドはそのまま叩きつけるように私の中を突きまくった。
「あぁあああぁーーー!!」
だめなのに、私はイカされてしまって、我慢の末に得た快感はそれまでで一番だった。
「今日、前よりも的確にジュリエッタの傾向がつかめた!」
声からするとリカルドはにこにこ笑ってるんだろうな。ベッドの端で布団をかぶってるから、見えないけど。
「俺、ジュリエッタをとにかく気持ちよくさせてあげたいんだよー」
「そんなこと気にしなくていいから!」
恥ずかしすぎる。
「だって男は絶対イケる、というか、男がイッて終わりみたいなとこあるけど、女の子はイケるとは限らないし。っていうか、俺が下手なばっかりにジュリエッタのこと一年以上イカせてあげられなかった……」
リカルドの声がちょっとしょんぼりした感じになったので、そっと布団から顔を出すと、リカルドの顔がぱあっと明るくなって、私を抱きしめてきた。
「ジュリエッタ、優しい!」
「別に優しくないよ!」
リカルドがぎゅうぎゅう抱きしめてくるので、諦めてされるがままになる。
「これまでの分、いっぱいイカせてあげるから!」
「いい!」
「ほんとに?」
「う……」
もう快感を味わってしまったので、いらないというのはさすがに嘘だと自分でも思う。
「それに、これ、お互いのことわかり合うのにすごくいいじゃない」
「うん……」
それは私もそう思ってる。この行為から見えてくることはたくさんあって。
「でも、それだけじゃ嫌」
きちんとリカルドの目を見て言う。
「話をすることもとても大切だから。リカルド、自分のことあんまり話さないけど、私、察しが悪いから話してほしい。お願い」
そう言うと、リカルドははっとした表情を浮かべ、腕をほどいてぽりぽりと自分の頭をかいた。
「俺、かっこつけたがりだからなあ」
リカルドがぽつりとつぶやく。
「……うん。がんばってるとこ見せようとしない」
「大好きで大切な女性に、かっこ悪いとこ見せたくないもんなあ」
「でも私、リカルドが困ってたら力になりたいの。かっこ悪くても大切だし大好き。リカルドが恥ずかしい私でも受け入れてくれるように、私もかっこ悪くてもリカルドがリカルドだから好きなの」
「いつも思うけど」
リカルドが困ったように笑う。
「ジュリエッタはどうして俺の一番ほしいものをくれるんだろう」
やっぱりかなわないなあ、リカルドはそう言ってもう一度私をやわらかく抱きしめた。
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