【R18】取り違えと運命の人

テキイチ

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番外編・取り違えと運命の人 小話集

179 声を聞かせて ②

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「ジュリエッタ、四つん這いになって」

 リカルドとの夜の回数が増えてから、いろんなやり方でしてみている。それまで正常位しかしたことがなかったけれど、リカルドはいろいろやってみたかったんだなとようやく気づいた。

「こう?」
「そう。そのままおしり上げて」

 言われるまま素直におしりを上げる。なんだかこの体勢、恥ずかしい。

「リカルド、恥ずかしいよ」
「恥ずかしい?」
「なんか、猫みたいな体勢で」
「猫か。確かに」

 そう言うと、リカルドは私の後ろに回り込んだ。

「後ろからしてみようと思って」
「えっ……」

 そう言っている間に、リカルドは後ろから私の中に入ってきた。

「んーーーっ!!」

 寄る辺なくて、思わずシーツを強くつかんでしまう。

「うまく入った。どんな感じ?」
「ど、どうって……」

 後ろからなんてしたことなかったから、なんだか心許ない。そして、リカルドのものの当たり方がいつもと全然違うので混乱する。

「よく、わかんない……。けど、なんか動物みたいで恥ずかしいよう……」
「そうそう、これ、動物の正常位」
「あっ! あっ! あぁああんっ!」

 リカルドが動くと、すごく媚びた声が出て驚く。

「ジュリエッタ、とっても可愛い猫ちゃんだね」
「リカルドぉ、どうしよう……。声が勝手に鳴き声みたくなる……」
「猫だもんねえ」

 そう言ってリカルドが本格的に動き始める。
 私は手が白っぽくなるくらいシーツを強くつかんでしまう。

「あぁぁあん……ああぁぁん……」

 自分の口から出る声が、リカルドの言う通り発情した猫の鳴き声そっくりで、たまらない気持ちになる。

「いつもより反応、本能的」
「だってぇ……」
「そのまま猫でいようね。鳴き声とっても可愛いよ」

 そう言ってリカルドは後ろから私の乳首をつまむ。

「やあぁん!!」
「気持ちいいんだ」
「そ、そんなこと……」

 自分でも嘘をついているのがわかって、恥ずかしくてたまらない。

「後ろからいっぱい突いてあげるから」

 リカルドはそう言うと、動きを速めた。

「ぁああぁ……ぁあっ! ぁああっ!」
「すごくよさそう、だね」
「やぁん……」
「嫌?」

 そう言うとリカルドは動きを止め、私の顔をのぞきこんでくる。でもちょうど見えないみたい。

「ジュリエッタ。顔が見たいから少し振り向いて」

 そう言われておずおずと振り返ると、リカルドと目が合った。

「身体はとっても感じてるのに、嫌?」
「だ、だってぇ……」

 泣きそうな気持ちが顔に出てたんだろう。リカルドが私にキスをした。少し気持ちが落ち着く。

「だって、リカルドの顔が見えないのに、身体ばっかり感じちゃうんだもん……。なんか、不安……」

 そう言うと、リカルドはもう一度私にキスをする。

「大丈夫。後ろにいるのは俺だから」

 リカルドは微笑んで、再度動き始める。

「感じて、気持ちよくなっていいんだよ。ジュリエッタの反応とっても可愛い」

 顔は見えないけど。耳元でリカルドが囁いてくれると、安心する。

「動物の体位だから、本能のまま味わって」

 そう言ってリカルドが私の耳を舐める。舌が耳の穴にふれて、ちゅくちゅくという音がして、余計いやらしい気持ちになる。

「あ……」
「耳、いいんだね。知らなかった」

 そう言うとリカルドの速度は更に増す。

「あっ……! やぁあんっ!」
「大好きだよ、ジュリエッタ」
「やあぁぁあーーーーーっ!!」

 そのまま奥を突かれ、リカルドが爆ぜると同時に目の前が真っ白になった気がした。
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